22回目のG1開幕!棚橋が王者の意地で勝利すれば、内藤が中邑を撃破!初出場のオカダと丸藤は揃って白星発進!

120801_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NJPW 40th anniversary Tour
G1 CLIMAX 22 ~The One And Only~
日時:8月1日(水)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2020人(超満員札止め)

 1日、東京・後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NJPW 40th anniversary Tour G1 CLIMAX 22 〜The One And Only〜』開幕戦。22回目を迎えた真夏の祭典『G1 CLIMAX』だが、今年は18選手が出場。大会開始前にスクリーンで改めて出場選手が紹介された際は、ノアから参戦する丸藤正道と、注目の初出場"レインメーカー"オカダ・カズチカに大きな歓声があがっていた。

 開幕戦のメーンイベントでは現IWGPヘビー級王者の棚橋弘至が、元WWEスーパースターのシェルトン・ベンジャミンと対戦。開始早々、腕を取られたベンジャミンはロープの反動を利用してトンボを切るとアームドラッグで投げるというジュニアヘビー級並の動きを披露。さらにコーナー最上段に登った棚橋に対し、脅威の跳躍力でトップコーナーまで飛び乗ったベンジャミンは、雪崩式Tボーン・スープレックスで投げ飛ばす。
 さらにドラゴンスープレックスの体勢からダルマ式ジャーマンにスイッチするお得意のパターンを見せた棚橋だったが、投げられそうになった瞬間、ベンジャミンはサムソンクラッチのような形で回転すると、そのまま棚橋の足を掴んで立ち上がり、アンクルホールドを決めていく。棚橋はどうにかコーナー上の攻防でベンジャミンを叩き落とすと、ハイフライフローを投下したが、ヒザで迎撃したベンジャミンはドラゴン・ウィップ。
 場外に放り投げられた棚橋がロープを掴んでアイルビーバックの要領でリングに生還してみせると、棚橋に放り投げられたベンジャミンも同じようにリングに生還。その身体能力を存分に発揮して棚橋を追い込んでいったベンジャミンだったが、パワーボムを回転エビ固めで切り返した棚橋は、スリングブレイドからのハイフライフローで一気に畳みかけて勝利。
 試合後、現王者にもかかわらず優勝候補になかなか名前が挙がらないことに対してなのか、「今年のG1は、G1への挑戦状だから。分かるか? チャンピオンがなぜ軽視される? 俺は怒ってるよ」と不満を口にした棚橋だが、元WWEスーパースターに王者の意地で勝利したことで「新日本プロレスの道場でやってることは、絶対、世界に通用するから。練習が世界に通じてるんだったら、団体だって世界に通用するものになるから。俺が通用させてみせるから。何の迷いもなく練習に打ち込んで、新日本プロレスを世界一にしようぜ!」と言い放った。

120801_NJPW-2.jpg 昨年の『G1』覇者にして、現IWGPインターコンチネンタル王者の中邑真輔は、昨年準優勝の内藤哲也と対戦。昨年の優勝決定戦のカードが、開幕戦で再び行われることになった。
 要所要所で笑みを浮かべながら、内藤を小バカにしたように頭をこづいたり、蹴っていった中邑だが、内藤もアームホイップからドロップキック、ランニングサンセットフリップ、ミサイルキックと躍動感溢れる攻撃を繰り出していく。さらに延髄斬りからのジャーマンでカウント2まで追い込むと、身体をバイブレーションさせながら中邑の頭を踏みつけてからクネクネ。
 これにカチンと来たのか中邑はハイキック、ニースタンプ、フロントネックロックといった厳しい攻撃を荒々しく決めていくと、スリーパーに捕らえる。内藤がロープを掴んだ瞬間にバッククラッカーを決めた中邑は、続けてリバースパワースラムからボマイェを狙うが、内藤は何と浴びせ蹴りで迎撃。さらに裏投げで投げた内藤は、ジャンピングエルボーアタックからグロリア。
 スターダストプレスを狙ってコーナーに登っていくが、背後から追いかけていった中邑は、雪崩式リバースパワースラムで投げていく。ボマイェを狙う中邑だが、内藤は立ち上がれない。しびれを切らせ強引に引き起こしてナックルパンチを放っていった中邑だが、かわした内藤は背後に回りロープに沿い込んで回転足折り固め。
 カウント2で返した中邑はナックルパンチを叩き込むが、内藤はカサドーラで飛び付いて丸め込む。カウント2で返した中邑だが、内藤は投げ捨てドラゴンスープレックスで投げると、素早くコーナーに登っていき、また立ち上がれない中邑の背中にスターダストプレスを落として3カウント。昨年の優勝決定戦とは逆の結果となった。

120801_NJPW-3.jpg 『G1』初出場にして注目度ナンバー1と言っていい"レインメーカー"オカダ・カズチカは、現IWGPタッグ王者の天山広吉と対戦。カネの雨を降らせるレインメーカーは全身金色のニューコスチュームで登場!
 そのオカダは天山が爆弾を抱える首を容赦なく攻撃していく。天山もモンゴリアンチョップ、カーフブランディングで反撃していくが、天山の攻撃をかわしたオカダは一気に天山は抱え上げるとリバース・ネックブリーカーでまたも首を攻撃。さらに落差のあるダイビング・エルボードロップを落とし、一気にレインメーカーで仕留めようとしたオカダだが、間一髪でかわした天山はボディへのヘッドバットからアナコンダバスター。
 さらにマウンテンボムからダイビング・ヘッドバットを投下した天山はガッチリとアナコンダバイスを決めると、そのまま立ち上がってアナコンダバスターで叩き付けて改めて絞め上げたが、オカダの長い足がロープに届く。ならばと天山はTTDを狙うが、オカダはこれをツームストンパイルドライバーで切り返そうとするが、お互いに踏ん張りガップリ四つの状態に。
 ここで均衡を破るように天山がノータッチヘッドバット。そこからロープに飛んだ天山だが、オカダはカウンターのドロップキックを叩き込むと、必殺のレインメーカーを決めて勝利。現IWGPタッグ王者の天山を破り、白星スタートを切ったレインメーカー。もう一方のIWGPタッグ王者である小島聡は、ファン待望の『G1』初出場が実現したプロレスリング・ノアの丸藤正道と対戦。
 ケブラーダを狙った丸藤の足元にラリアットを叩き込んで阻止した小島がリングに戻ると、丸藤も素早くエプロンまで戻ってFromコーナーtoコーナー。続く不知火は小島が回転を止め、ファイナルカットのようにラリアットを振り下ろしていったが、丸藤はすぐに今度こそ不知火を決めると、タイガーフロウジョンの体勢に。
 小島はどうにか脱出すると、腕のサポーターを外してラリアットを狙うが、丸藤はエプロンに避難。小島はロープ越しのラリアットを叩き込むと、丸藤をリングに戻して垂直落下式ブレーンバスター。追い込まれた丸藤だが、トラースキックで小島の流れを止めるとウラカン・ラナで飛び付いて3カウント。苦しみながらもオカダ同様白星発進となった。

※試合詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●後藤洋央紀【1敗=0点】
8分2秒 ルーシュドライバー→体固め
○ルーシュ(CMLL)【1勝=2点】

▼第2試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●高橋裕二郎【1敗=0点】
8分5秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)【1勝=2点】

▼第3試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●永田裕志【1敗=0点】
11分28秒 ガンスタン→片エビ固め
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン【1勝=2点】

▼第4試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●真壁刀義【1敗=0点】
9分55秒 ブラックアウト→片エビ固め
○ランス・アーチャー【1勝=2点】

▼第5試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●小島聡【1敗=0点】
11分37秒 ウラカンラナ
○丸藤正道(NOAH)【1勝=0点】

▼第6試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●天山広吉【1敗=0点】
11分20秒 レインメーカー→片エビ固め
○オカダ・カズチカ【1勝=2点】

▼第7試合 G1 CLIMAX 22 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○内藤哲也【1勝=2点】
13分39秒 スターダストプレス→片エビ固め
●中邑真輔【1敗=0点】

▼第8試合 G1 CLIMAX 22 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○棚橋弘至【1勝=2点】
13分54秒 ハイフライフロー→片エビ固め
●シェルトン・ベンジャミン(フリー)【1敗=0点】

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