難敵アラケンを下した光留と、ドラゲー選抜選手を倒した田村が雁之助考案の方法で鬼神道エース決定戦!木村響子は雫を圧倒!

120724_Kishindo10-1.jpg鬼神道プロモーション
鬼神道リターンズ10
〜ミスター雁之助プロデュース興行〜
日時:7月24日(火)開始:19:00
場所:新木場1stRING
観衆:231人(満員)

 24日、新木場1stRINGで行われたミスター雁之助プロデュース興行『鬼神道リターンズ10』。鬼神道のエースを自称して以来、雁之助プロデューサーから厳しい相手との対戦がマッチメークされている佐藤光留。今回は鬼神道のリングがキッカケとなり、いまやSTYLE-E無差別級王者にまでなったDRAGON GATEの鬼教官・新井健一郎と対戦。パンクラスvs.ドラゲーというまさしく"未知との遭遇"と言える一戦だ。

 ツナギ姿に戻り、缶ビールをラッパ飲みしながら入場してきたアラケンは、入場してきた光留に缶を投げつけ、口に含んだビールを噴射。そこから場外に追いやるとトペを発射したアラケンは「オイ、パンクラスをぶっ潰すぞ、オラ!」と挑発。リングに戻った光留はサッカーボールキックからアキレス腱固めで反撃に出ると、アラケンがロープを掴んでもなかなか離さない。
 バックを取られたアラケンは急所を蹴り上げると、プロレス教えてやんだよ」と言いながらコーナーポストを外していく。剥き出しになった金具に光留を力一杯叩き付けたアラケンは「これがプロレスだ!」。なおもヒール時代に戻ったようにラフ殺法で光留を痛めつけていったアラケンは、蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューで投げると足4の字固めへ。
 悶絶しながらロープに逃れた光留だが、今度はアラケンが離さない。そのまま場外に転落した光留だが、アラケンは光留を肩口まで担ぎ上げると、ヒザを鉄柱に叩き付けてからリングに戻し、もう一度足4の字固めへ。必死でロープに逃れた光留だが、アラケンはなおも徹底してヒザを攻撃。苦痛で顔を歪めながらもカウンターのニールキックを返した光留は、串刺しラリアット、水車落とし、腕十字で反撃。だが、光留のワキ固めを腕に噛みついて逃れたアラケンはツームストンパイルドライバーから阪神タイガースープレックスを狙うが、光留もこらえる。
 ならばとヘッドバットを叩き込んでいったアラケンは、ロープを掴んで立ち上がった光留の背後から阪神タイガースープレックス! どうにか返した光留は両ヒザをマットについたまま張り手を打っていくが、DDTで叩き付けたアラケンはダイビング・ヘッドバット。これをかわして自爆させた光留は腕十字に捕らえると、ロープに伸ばそうとしたアラケンの足まで抱え込み動けないようにする。リング中央でこれを決められたアラケンはタップ! 試合後、アラケンをインタビュースペースで腕を押さえながらも「パンクラス、面白いじゃねぇか。DRAGON GATEに上がってこいよ、この野郎」と光留にメッセージ。記者からそのことを伝え聞いた光留も「言われなくても、上がってやるよ。そのかわり、佐藤光留の注文は高いですよ。これ(ギャラ)の問題とかじゃなくて、望むものが高いですよってことですよ」と返答! 光留がドラゲーマットに上がる日は来るのか?

120724_Kishindo10-2.jpg 難敵を下した光留は「この試合に勝った俺が鬼神道のエースだからな。全日本プロレス休んでまで来たんだよ、今日は」と改めて鬼神道のエースを宣言したが、そこにこの日"ドラゲー選抜選手"であるしゃちほこマシーンに勝利した田村和宏が入ってきて、自分こそがエースだと主張。
 いつもならここに山田太郎も加わるところだが、この日は試合中に負傷したこともあり姿を見せない。するとミスター雁之助プロデューサーは「山田太郎がいないけど、そろそろエース決めようか。公平にジャンケンで決めようか」と言い出す。素直にジャンケンに応じると思われた光留と田村だが、ジャンケンする勢いで殴りかかる始末。
 お互いに距離を取り、改めてジャンケンを仕切り直すと、光留がグーで田村がパーを出したため田村が鬼神道のエースに! 雁之助Pに次回は「シャチホコマシーンよりも強いそれなりの相手」との対戦を約束させた田村は、「もし雁之助さんがそれなりの相手を連れて来られなかったら田村和宏vs.ミスター雁之助ですよ!」と、引退した雁之助を引っ張り出す勢い。
 その言葉を実践すべく、田村は「いくぞー! スリー、ツー、ワン、ボッキン! ボッキン!」と大会を締めたあと、雁之助に襲いかかる。いつもは山田に襲いかかられる雁之助は馴れた様子でラリアットでの迎撃を狙うが、山田とは違いかわしてみせた田村はスリングブレイド! さらになおも攻撃しようとしたが、強引なバックドロップで投げた雁之助は今度こそラリアットでなぎ倒すと、サソリ固めに捕らえてギブアップを奪ってみせた。

120724_Kishindo10-3.jpg 女子プロ界屈指のスープレックスの使い手である雫あきと、総合格闘技でも活躍する一方最近ではスターダムで夏樹☆たいようと喧嘩腰の抗争を繰り広げている木村響子が対戦。雫にとっては4・10『リターンズ9』での松本浩代戦に続き、女子プロレス界大物フリー選手との対戦となったが、試合前雫がいくら握手を求めていっても、木村は睨み付けたまま一切応じようとなしない。
 雫もなかなか諦めなかったのだが、木村が握手に応じることがないまま試合開始。グラウンドでの攻防からガードポジションの木村に雫がエルボーを落としていくと、木村は下からの三角絞め。持ち上げた雫はバスターで叩き付けるが、木村はそれでも離さず三角マウントから腕十字に移行。
 どうにか回転してロープに逃れた雫はエルボー合戦を挑んでいくが、カウンターのエルボーでなぎ倒した木村は、再び腕十字へ。だが、立ち上がって腕を抜いた雫は、そこからぶっこ抜きジャーマンで投げ捨てる! さらに串刺しラリアットからロープに飛んでのラリアットでなぎ倒していった雫は、フィッシャーマンズ・スープレックスと思わせておいてからワキ固めへ。前転して木村が脱出しようとすると、雫はチキンウイング・フェースロックに捕らえ、そのまま胴絞め式に移行。
 どうにかロープに逃れた木村は、突進してくる雫をビッグブーツで蹴り倒すが、雫はガムシャラにヘッドバットを木村のボディに叩き込むと、強引にブレーンバスターを狙った木村を胴絞めフロントネックロックに捕らえる。だが、そのまま雫を抱えるように立ち上がった木村はぶっこ抜きブレーンバスター。雫もフィッシャーマンズ・スープレックスを返すが、ノータッチヘッドバットを思い切り叩き込んだ木村は胴絞めスリーパーへ。リング中央でガッチリ決められた雫はタップアウトするしかなかった。
 まるで佐藤光留が主宰するハードヒットのような試合になったが、終わってみれば試合前の握手の段階から木村が完全に雫を飲み込んでいたような感じに。それだけに木村は試合後のインタビュースペースで、初対決だった雫のことを「ひと言で言えば"劣化した華名"という感じですかね。ようはプロレスが下手クソで、イメージだけでやってるというのが正直な感想」とバッサリ斬り捨てた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 危険な初遭遇 6時57分まで1本勝負
△三州ツバ吉(フリー)
時間切れ引き分け
△勇者アモン(東京多摩ルチャス)

▼第1試合 ヤマビコカムvs悪魔同盟6人タッグマッチ 30分1本勝負
[ヤマビコカム]神威(FREEDOMS)/吉野達彦(ガッツワールド)/○山田太郎(666)
8分16秒 横入り式エビ固め
[悪魔同盟]健ちゃん(ガッツワールド)/●CHANGO(フリー)/ミクロ(フリー)

▼第2試合 レッスル観音vs格闘獣女王 30分1本勝負
●雫あき(お寺プロレス)
10分20秒 胴締めスリーパーホールド
○木村響子(フリー)

▼第3試合 プロフェッショナル・レスリングGIG 30分1本勝負
●矢野啓太(ワラビー)
9分5秒 逆さ押さえ込み
○政宗(大阪プロレス)

▼第4試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○宮本裕向(666)/竹田誠志(STYLE-E)
10分31秒 藤田の赤霧誤爆→逆さ押さえ込み
●松田慶三(フリー)/藤田峰雄(ZERO1)

▼第5試合 スタイルEvsドラゴンゲート 30分1本勝負
○田村和宏(STYLE-E)
8分12秒 ミノルスペシャル
●しゃちほこマシーン(DRAGON GATE)

▼第6試合 初激突!肉弾祭り 30分1本勝負
マグニチュード岸和田(フリー)
14分6秒 ダブルKO
本間朋晃(G-TALENT)

▼第7試合 パンクラスvsドラゴンゲート、未知との遭遇 30分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
17分23秒 腕ひしぎ逆十字固め
●新井健一郎(DRAGON GATE)

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