栗原が準決勝で桜花、決勝で水波を下し、"4度目の正直"でcatch the WAVE初優勝!広田が結婚したことを電撃発表!

プロレスリングWAVE
VIRGIN SHOCK〜catch the WAVE2012決勝〜
日時:7月16日(月・祝)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:907人

 16日、後楽園ホールで行われたプロレスリングWAVE『VIRGIN SHOCK〜catch the WAVE2012決勝〜』。WAVEの今年2度目となる後楽園大会では、波女決定リーグ戦『catch the WAVE』の決勝トーナメントが行われた。

 2度目の優勝を狙う桜花由美と、"4度目の正直"で初優勝を目指す栗原あゆみが準決勝で激突。第1回大会の決勝と同一カードとなった。ゴングと同時に仕掛けたのは桜花。ビッグブーツで栗原を吹っ飛ばす。栗原もすぐさまバックドロップからの串刺しダブルニーで応戦していく。エルボーの打ち合いから桜花がミサイル発射。そこからは桜花ペースとなる。胴締めスリーパー、張り付けドロップキック、串刺しビッグブーツ、カカト落としと猛攻を仕掛ける桜花。栗原も反撃に転じるとストレッチマフラーホールドへ。しかし、桜花も裏十字に取り返し、攻守が二転三転と入れ替わる。最終的に桜花がロープに逃れると、チャンスと見た栗原が執拗な足攻めに。右ヒザをピンポイントで狙ってミサイル発射!
 さらにドラゴンスクリュー、フットスタンプと徹底的に足を狙う。桜花もビッグブーツ、バックドロップで攻勢に転じると、ブラディーEXでギブアップを迫る。さらにネックハンギング・ボムが炸裂。キックアウトされると雪崩式バージョンも決めるが、これもカウント2止まり。ならばと桜花はタイガー・スープレックス・ホールドの体勢。だが、栗原も交わして裏投げ。桜花もすぐに垂直落下ブレーンバスターで返すと両者ダウン。「栗原」「桜花」コールが後楽園に響き渡ると、奮起する2人。栗原のカウンターエルボー、桜花のビッグブーツはいずれもカウント1。すかさず桜花はカカト落としを放つも、クリーンヒットならず。ここで桜花はもう一度タイガーを狙い。しかし、これを切り返した栗原がヨーロピアンクラッチのように丸め込んで(アユミファンタジーと命名)、決勝進出を決めた。

 今年のCatch The WAVEは、水波が所属となってはじめて迎えるビッグイベント。記念すべき年での初優勝にこだわる水波は、敗者復活からあがってきた大畠と対戦となった。過去に2度も敗者復活枠から優勝者を出しているだけに、水波にとってはここが鬼門。大畠にとっては初優勝を物にする絶好のチャンスだ。戦前から火花を散らしていた両者。試合は大畠が水波の入場を襲ってゴングとなった。この奇襲が功を奏し、リングに戻っても試合は大畠ペースで進んでいく。ミサイル弾にバックドロップ、低空ボディーアタック、ジャーマンSHが決まる。水波もショルダータックルで流れを変えると、ダイビング・ショルダーアタック、ギロチンドロップをそれぞれ2発放っていく。
 さらに水波のギロチンチョップが決まると、流れは水波へ。裏投げも決まるが、水波コースターを回避した大畠がムチで強打し、再び戦況を戻す。水波も今度こそは!と水波コースターを炸裂させ、ドラゴン・スープレックスの体勢...。これを切り返した大畠は丸め込みを駆使していく。追い込まれた水波だったが裏投げ2発を決めると、大畠も逆打ちで応戦する。両者譲らぬなか、最後の最後で水波が執念のドラゴンSH。ようやく3カウントを奪い、メイン行きの切符を手に入れた。

 4月末から激戦を繰り広げてきた今年のCatch The WAVEもこれがラストマッチ。決勝の舞台に上がったのは、4度目の正直を目指す栗原と、WAVE所属としてはじめて挑んだ水波だった。まずは水波がカウンターのスピアを放つと、栗原もすぐに馬乗りになり強烈なヘッドバット。たまらず場外に逃げた水波を、栗原が追って行きボディースラム。スタートから激しい攻防が繰り広げられる。
 リングに戻った水波は裏投げ狙い。堪えられると、馬乗りパンチからのヘッドバットで序盤のお返し。ワキ固め、腕十字に捕らえたあと、スライディング式ギロチンドロップを腕に放つなどピンポイント攻撃で試合を引っ張る。さらに串刺しスピアから、ダイビング・ボディーアタックを狙うが、これをキックで迎撃した栗原が串刺しダブルニーで攻勢に転じる。そして「挙げるぞ!」とブレーンバスターの構え。しかし、投げたのは水波だった。すぐに栗原もブレーンバスターで投げ返す。そこからエルボー合戦となるが、力では水波が圧倒。だが、栗原も負けてはいない。チンクラッシャーで水波をサードロープにもたれさせると、低空ドロップキックで水波を場外へ!
 場外で巻き返した水波がエプロンからのギロチンチョップを放つと、リングではダイビング・ショルダー、裏投げで追撃していく。そして水波コースターの体勢に入るが、栗原が寸前で回避すると裏投げの応酬となる。フラフラになりながらもエルボーを打ち合う2人。エルボーが相打ちに終わると、栗原がジャーマンSH。すかさずコーナーに登るが、追いついた水波が雪崩式パワースラム。キックアウトされると裏投げ3連発からのイチジクで絞り上げる。栗原が失速したところにダイビング・ギロチンドロップを投下させ、さらにドラゴン・スープレックスを狙うがこれは不発。栗原も低空ドロップキックで攻勢に転じると、ミサイル弾から裏投げへ。カバーにいくが、水波が首固めで切り返す。
 続く水波のスピアはカウント1。栗原も裏投げを挟んで変形裏投げを狙うが、エルボーで回避した水波がギロチンチョップからドラゴンSHの体勢。これを栗原が回転エビ固めで交わして、もう一度、裏投げ! さらにエルボーからの裏投げを放つがこれも決まらない。ならばと豪快なヘッドバットを決めた栗原が変形裏投げへと繋げ、波女の称号を手に入れた。

 朱里の「わからないからやってみたい」という発言に端を発したプレミアム・コミカル・WAVE。当初は15分1本勝負の予定だったが、プレミアム感にこだわった広田の要望で、時間無制限1本勝負に変更された。注目の広田は、HIROTAJIRIで入場。ファンの「TAJIRI」コールに応えていく。しかし試合ではいつもの広田。朱里のローキックにいきなりトーンダウンしてしまう。それでも、ハンドスプリング・エルボー、タランチュラにトライ。いずれも失敗に終わると、カンチョー攻撃にチェンジ。そしてバズソーキックの構えを取るが...朱里はビンタで回避。ならばと広田はときめきメモリアルで朱里の唇を奪う。だが、朱里は動じず。むしろ自分からときめきメモリアルで返していき、ハイキックでトドメを刺した。
 試合後、マイクを握った広田が、サプライズの結婚報告。広田「重大なお知らせがあります。こんな格好でなんですが、私、今月7月8日に結婚しました。ちなみに承認の箇所があるんですが、私、ブル中野さんにお願いしてきました。引退するとかじゃないんですよ。(ファンは「エー!?」の声)エーっじゃねーよ! 人妻レスラーでいけねーのか!」
 そこに花束を持ったGAMIが登場。花束を渡しつつ旦那さんをリングに上げると、GAMI「思ったよりイケメンやった。いいんですか、広田で。入籍したあとですみませんけど、いいんですか!?」と、再度確認。「考えちゃいますね」と苦笑する旦那さんだったが、リング上でキスの誓い。最後は広田が「リングネームを旧姓・広田さくらにします。これからもプロレスを続けていきます! 結婚発表がある、これがWAVEだ!」と高々と宣言。人妻レスラーでの再スタートを切った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 Black MEET WAVE 20分1本勝負
チェリー/中森華子/○藤本つかさ
6分11秒 ビーナスシュート→片エビ固め
勇気彩/●下野佐和子/星ハム子

▼第2試合 Catch The WAVE決勝トーナメント準決勝 時間無制限1本勝負
●桜花由美
15分11秒 アユミファンタジー
○栗原あゆみ

▼第3試合 Catch The WAVE決勝トーナメント準決勝 時間無制限1本勝負
○水波綾
14分40秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド
●大畠美咲

▼第4試合 プレミアム・コミカル・WAVE 時間無制限1本勝負
●広田さくら
4分15秒 ハイキック→片エビ固め
○朱里

▼第5試合 プレミアムVirgin WAVE 時間無制限1本勝負
●浜田文子
16分40秒 腕ひしぎ十字固め
○華名

▼第6試合 スクランブルThree WAVE〜WAVE認定タッグ選手権試合 30分負け抜け勝ち残り勝負
<1本目>
[挑戦者組]山縣優/○春日萌花
2分19秒 首固め
[挑戦者組]●渋谷シュウ&紫雷美央

<2本目>
[王者組]GAMI/○中川ともか
14分48秒 120%スクールボーイ
[挑戦者組]山縣優/●春日萌花
※ハタナカヨウコが2度目の防衛に成功

▼第7試合 Catch The WAVE決勝トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
○栗原あゆみ
20分57秒 変形裏投げ→体固め
●水波綾
※栗原が第4代波女となる。

【記事提供/プロレスリングWAVE】

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