GET WILDが真田&ジョーに奪われた世界タッグをワイルドに奪還!復帰戦を新技で勝利した船木は永田へのリベンジに燃える!

120617_AJP-1.jpg全日本プロレス
40th Anniversary year CROSS OVER 2012
日時:6月17日(日)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1700人

 17日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『40th Anniversary year CROSS OVER 2012』開幕戦。メインでは5・20博多で世界タッグ王座を奪取した真田聖也&ジョー・ドーリングが、前王者である大森隆男&征矢学のリターンマッチを受けた。GET WILDとしては虎の子である世界タッグ王座を是が非でも取り戻したいところ。

 先発は真田と征矢。タイトルマッチらしい静かな立ち上がりから、ロープワークを起点とするお互いの動きを読み合っての攻防が会場を沸かせていく。征矢は「ワイルドに行こうぜ!」と叫んでからのネックブリーカードロップを見せるが、その後は真田にカナディアン・バックブリーカー、ブレーンバスターのいずれも切り替えされてしまう。ロープを挟んでのエルボー合戦で遅れを取った征矢は、ドーリングにも捕まってしまう。
 しかし征矢もカウンターのフライング・ラリアットを真田に食らわせると、ここで大森とタッチ。その後ジョーと大森のマッチアップとなると、ジョーは滞空時間の長いブレーンバスターを見せ、続けてレヴォリューション・ボムを繰り出そうとするが、これは大森が必死にエスケープ。両者とも交替すると真田は征矢の動きの先を見た攻撃で、試合の主導権を渡さない。征矢に雪崩式フランケンシュタイナーを決め、追撃のトップロープからの攻撃は大森のカットで雪崩式ブレーンバスターに切り返されるが、これを自力でクリアしていく。
 征矢のマッケンローと大森のアックスボンバーの合体技、真田の征矢へのダイアモンド・カッター、大森の真田へのアックス・ギロチン・ドライバー、ジョーの征矢へのチョークスラムが乱れ飛ぶ中、最後は征矢がワイルドボンバーの2連打で世界タッグのベルトを見事に取り返した。
 試合後にマイクを取った征矢は「アイツらにレンタルしていたベルトを返してもらったぞ。今日から世界タッグはGET WILDのものだ!」と叫ぶと、先日の後楽園大会で引退を発表した実弟の征矢匠との約束を果たした喜びを語った。

120617_AJP-2.jpg 今年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会での永田祐志のヒザ攻撃により、長期欠場を余儀なくされた船木誠勝が、同じSTACK OF ARMSの田中稔と組んで、武藤敬司&カズ・ハヤシという全日本を代表する2人を相手に復帰戦を行った。
 船木のキックを早々に受け止めた武藤はすかさずドラゴンスクリューからシャイニング・ウィザードと畳み掛け、永田が船木の頬骨を折ったのと同じくコーナーに詰めてのニーアタックを敢行する。しかしこれを完全にブロックした船木は厳しいローキックで武藤の動きを止めると、すかさずアキレス腱固めで追撃していく。
 そこから交替した稔のキックを受け止めた武藤はこの日2度目となるドラゴンスクリューできれいに投げ捨てる。さらに武藤は稔にフラッシング・エルボーを鮮やかに決めるが、稔もジャンピング・ハイキックでダウンを奪っていく。カズと船木の攻防になると、船木はカズの素早い動きに翻弄される場面を多々見せ、ライオン・サルトやハンドスプリング式ハイキックなどを食らってしまう。しかし船木は強烈な打撃の連打で突破口を見出すと、片腕をロックしてのバックドロップから最後は逆腕を決めてのツームストンパイルドライバーでカズから3カウントを奪った。
 試合後も長々と倒れたままの武藤、カズを後目にセコンドに付いていた河野をリング上に呼び寄せると、『STACK OF ARMS』の3人で南側に向けてポーズを見せつけた。インタビュースペースで船木は「来年の1月4日までは二度と大怪我を負わないように、自分で処置をしながら試合をしていかなきゃいけないと思いますね。それは試合中も感じましたね。一番最初に守らなきゃいけないところがここ(左頬)だっていう。ただそういう事考えてしまうと全部青いパンツになっちゃうんですよね。あの時にアレがなければ、今のこんな状況もないわけだし。そう言ったら感情っていうか、そういう戻ってきてからのほうがジワジワ湧いてくる。まずは(7・1)両国まで溜めて溜めてぶつけたいと思います。だけど本当に5カ月間、二人で(STACK OF ARMSを)守ってくれて、自分の居場所があって、ホントありがたいです。気持ちは1月4日の続きですから」と、長期欠場の原因を作った永田裕志を"新日本の青いの"呼ばわりしてリベンジすることを誓った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○河野真幸
4分46秒 雪崩式腕ひしぎ逆十字固め
●中之上靖文

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○KENSO/井上雅央(フリー)
10分36秒 ダブルニードロップ→片エビ固め
●菊地毅(フリー)/MAZADA(フリー)

▼第3試合 Pre "JUNIOR HYPER LEAGUE" タッグマッチ 30分1本勝負
近藤修司/○SUSHI
9分31秒 TEKKAMAKI
KAI/●大和ヒロシ

▼第4試合 全日本プロレス40周年メモリアル アジアタッグ前哨戦 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
渕正信/○曙(フリー)/浜亮太
8分44秒 ボディプレス→体固め
●グレート小鹿(大日本プロレス)/関本大介(大日本プロレス)/岡林裕二(大日本プロレス)

▼第5試合 船木誠勝 復帰戦 スペシャル タッグマッチ 30分1本勝負
武藤敬司/●カズ・ハヤシ
10分17秒 変形ツームストンパイルドライバー→体固め
○船木誠勝/田中稔

▼第6試合 三冠前哨戦 全日本プロレス対プロレスリング・ノア タッグマッチ 45分1本勝負
○太陽ケア/諏訪魔
28分21秒 TKO→片エビ固め
●秋山準(NOAH)/潮崎豪(NOAH)

▼第7試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]●真田聖也/ジョー・ドーリング
20分4秒 ワイルドボンバー→片エビ固め
[挑戦者組]大森隆男/○征矢学
※王者組が初防衛に失敗。GET WILDが第63代王者組となる

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