田中を圧殺した曙は大仁田へのリベンジに意欲!前年度覇者の関本のほか本間やノアのヨネと潮崎が『火祭り』参戦を表明!
プロレスリングZERO1
IMPACT
日時:6月14日(木)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観客:非公開
14日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『IMPACT』。メインイベントでは関本大介とのダブル王座戦を制し世界ヘビー級&NWAプレミアムヘビー級の2冠王となった後、菅原拓也率いるヒール軍団と合流し反体制ユニット「ZERO64」を結成した曙が、田中将斗を相手に世界ヘビー級王座の防衛戦を行った。
体格でもパワーでも圧倒的に不利な田中は場外に出て、曙の足を引き倒すと鉄柱とサンドイッチするように左足をイスで殴打。さらに苦痛で顔を歪める曙の左ヒザを踏みつけ、レッグロックや足4の字固めで集中攻撃していった田中だが、曙も田中が突進しいぇきたところでトップロープを下げて場外に追いやるというインサイドワークを見せると、自らも場外に出て鉄柱を背にした田中に体当たり。
さらにテーブルを持ち出した曙はその上に田中を寝かせると、エプロンからエルボードロップを投下してテーブルクラッシュ! ハードコアという田中が最も得意としているスタイルを敢えて仕掛けていった曙だが、リングに戻った田中は串刺し攻撃を狙った曙にラリアット。さらに後頭部ラリアット→正面からのラリアットでなぎ倒すと、スーパーフライを投下。
カウント1で返した曙だが、田中はショートレンジラリアットからスライディング・ラリアット。しかし正面から突っ込んできた田中をがっちり受け止めた曙は上手投げ。首をかっ斬るポーズを見せた曙は、エルボードロップでカウント2まで追い込むとボディプレス。これをかわした田中はまたも突進していくが、曙はカウンターの64で叩き付ける。そこから田中に背を向けてコーナーに登っていった曙だが、立ち上がった田中はパワーボムで曙を叩き付ける。
ワンツーエルボー、弾丸ローリングエルボーで曙に尻餅をつかせた田中はスライディングD2連発。だが、曙はカウント2で返すと、右の張り手から左のショートレンジラリアット。さらにボディプレスを浴びせた曙はコーナーに登っていく。追いかけていった田中だが、曙はのど輪落としで叩き落とすと、コーナー最上段から横綱プレスを投下して3カウントを奪った。
田中を下し、ZERO64が掲げたZERO1制圧に一歩近づいた曙だが、「ZERO1に強い奴いっぱいいるよ。必ず1人ずつ片付けてやるよ。でもその前に俺はやらなきゃいけないことがあるんだ!」と吐き捨てて引き揚げてしまう。リング上では明らかにされなかった、その"曙がやらなきゃいけないこと"だが、曙はバックステージで4・24後楽園大会で毒霧を噴射された大仁田厚へのリベンジであることを明かした。
その頃、リング上では大谷晋二郎が7・20ベルサール六本木で開幕する『真夏の祭典 火祭り2012』に向けて、田中、佐藤耕平、崔領二、KAMIKAZEに檄を飛ばしていたのだが、そこに関本大介が火祭り刀を持って登場。関本は「大谷さん、1つ言わせてください。前年度優勝者はこの俺です。俺はこの刀を10年間追い求めて、やっと獲りました。この気持ちが分かりますか? そう簡単にこの刀を渡すわけにはいきません! 悔しかったら、この刀、力で奪ってみろ、この野郎!」と、前年度覇者らしくZERO1勢を挑発。
すると、この日崔にシングルマッチで勝利した本間朋晃も現れ、「俺だってコイツ(=崔)に勝ったんだから、出場資格あるんじゃねぇのか? 今年の火祭り、コケシ、出場決定!」と2006年の第6回大会以来2度目となる『火祭り』参戦を表明。また、この日のセミでは大谷&耕平&KAMIKAZEがプロレスリング・ノアの森嶋猛&丸藤正道&モハメド・ヨネと対抗戦を行った。試合は森嶋のバックドロップでKAMIKAZEを沈めてノア勢が勝利したのだが、試合後ヨネが「大谷、熱いのはお前だけじゃないんだよ! オイ、火祭り、俺を出させろ! 弱〜い俺が乗り込んで全部勝ってやるから出してみろ!」と『火祭り』参戦をアピール。
メイン終了後に大谷が改めてヨネを呼び出すと、ヨネは「大谷、俺を呼び込んだってことは火祭りOKってことだな」と挑発。すると同じノアの潮崎豪まで現れ、大谷さん、ZERO1の火祭り、その熱い闘いに俺を混ぜてください。7月22日ノアの両国大会でGHCを獲って、今年の火祭りを......」と言ったところで、この日ライディーンに勝利して『火祭り』の出場権を獲得した植田使徒が突っ掛かっていく。
一旦場外に出た潮崎は「今日はそういうやりに来たんじゃねぇんだ。下がってろ!」と植田を一喝すると、「今年の火祭りを盛り上げるのはこの俺だ! いい返事、期待しています」と改めて『火祭り』参戦をアピールした。
回を重ねる事に激しさを増しているZERO1と大日本プロレスの対抗戦だが、中でも橋本大地と橋本和樹の"橋本対決"は、デビュー以降格上・先輩との対戦が多かった大地にとって、初めて喧嘩腰でやり合える世代が近いライバルとの対戦。
この日、ファン待望の一騎打ちが実現したが、試合は終始和樹が優勢に進める。「オッキー見ておけ!」と叫んでから左足をイスで殴したり、リングサイドカメラマンに向かってピースサインをしながら大地の足を踏みつけたり、レフェリーに注意されても手を後ろに組み、「悪かった! もうやらない」とうそぶいりと、ZERO1ファンを逆撫でするようにやりたい放題の和樹。
散々挑発された上に、やれれる場面が多かった大地だが、張り手合戦のときにカウンターで水面蹴りを決めるとシャイニング・ウィザード。さらに続くハイキック合戦に打ち勝つとこの対抗戦から解禁した父・橋本真也さんの必殺技だった垂直落下式DDTを自己流にアレンジした一撃で和樹を脳天からマットに叩き付けて勝利。何とか意地を見せた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●クレイグ・クラシック/横山佳和
8分28秒 450°スプラッシュ→体固め
○ロビー・イーグル/マーカス・ビーン
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●崔領二
10分16秒 コケシ→体固め
○本間朋晃(フリー)
▼第3試合 ZERO1 vs BJW シングルマッチ 30分1本勝負
○橋本大地
12分7秒 垂直落下式DDT→片エビ固め
●橋本和樹(大日本プロレス)
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○日高郁人/怪人ハブ男(沖縄プロレス)
12分12秒 ディスコII→体固め
菅原拓也(フリー)/●藤田峰雄
▼第5試合 NWA UNヘビー級選手権 60分1本勝負
[王 者]○植田使徒
15分38秒 ドクターボム→エビ固め
[挑戦者]●ジェームス・ライディーン
※第15代王者が3度目の防衛に成功
▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
大谷晋二郎/佐藤耕平/●KAMIKAZE
24分33秒 バックドロップ→体固め
○森嶋猛(NOAH)/丸藤正道(NOAH)/モハメドヨネ(NOAH)
▼第7試合 世界ヘビー級選手権 60分1本勝負
[王 者]○曙(フリー)
15分16秒 横綱プレス→体固め
[挑戦者]●田中将斗
※第14代王者が2度目の防衛に成功
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