志田と成宮はICE×60、都と猫子はトライアングルのタイトルマッチがそれぞれ北沢大会で決定しており、どちらも前哨戦となる。都と猫子が先発すると、けんか腰のやりあいで客席を沸かせる。志田と成宮も激しいエルボー合戦。成宮がコーナーの志田に強烈な要返しを放つ。藤本は猫子のしっぽに弓矢固めをきめる悪い攻撃で、場内はブーイング。猫子は、逆にしっぽをムチのように使っての打撃的な攻めで返した。
　内藤は藤本に逆エビ固め。逃げようとする藤本を何度も引きずり戻してエスケープをさせない。藤本はエースクラッシャーで反撃し、志田がワキ固めで続いて内藤ピンチもなんとか脱出。志田の雪崩式プレンバスターを内藤がこらえると、内藤と成宮が志田を前後からチョップで乱れ打った。再び志田と成宮がエルボー合戦となると、成宮は六方落とし、志田は高角度のバックブリーカーと得意技をきめる。しかし、志田のブレンバスターはすくっと立った成宮がそのままアルゼンチンバックブリーカー、成宮のカンパーナは反転した志田がキャメルクラッチなど、タイトル戦に向けて一手先を読みあう展開も目立った。
　都をとらえたエヌ・キューブは、内藤がネックブリーカー、成宮がセカンドロープからのギロチンドロップ、猫子がキャット空中ニャン回転とたたみかけるが、これは志田のカットが間に合う。志田と藤本が、猫子にサンドイッチの二ー＆サッカーボールキックから、ダブルミサイルキック。さらに志田がスリーカウントをきめ、試合権利のある都をボディスラムで猫子においてフォールを狙うが、これは成宮がカット。
　乱戦模様となったが、最後は都が強引なみやここクラッチで猫子をおさえこんで勝負アリ。マッスルビーナスがトリオ初勝利を記録した。

　また、ファンの頃にGAEA JAPANのチーム・エキセントリックに憧れていたという帯広さやかは、憧れの広田さくらと夢の対決が実現。広田はこれがアイスリボン初参戦。
　「この試合が組まれた趣旨はよくわかった。今日はおまえに広田さくらのフルコースをお見せしよう」という広田に対し、帯広はドロップキック4連発や水平チョップ連打など真面目に攻める。広田は「ごめんなさい」と謝りながら「あのころの私に憧れたんだよな？」と何度も帯広に確認した。
　ようやく広田が帯広に得意のボ・ラギノールをきめると、帯広は「ありがとうございますっ。もう一発お願いします」と尻を突き出す。広田が2発目のボ・ラギノールを出すと、また「ありがとうございます」と叫ぶ帯広に、広田も「やりずらいわ」とポツリ。
　このあとはロープ渡り、倒立、空気投げなど、広田ワールドが全開。残り時間が少なくなると、帯広が帯広マジックを繰り出すが、カウント2。ここで広田が、必殺のときめきメモリアルを出すが、帯広は動揺するどころか、憧れの人の口づけに興奮。慌てる広田に、逆にときめきメモリアルを出して押し倒し、そのままピンフォール。帯広が憧れの人から、憧れの人の技で、勝利を飾った。

　大会エンディングでの座談会で、帯広が「今日は憧れの広田さんと試合ができて、自分もいろいろな人に夢や憧れを与えられる選手になりたいとあらためて思った」と感想を言うと、広田は「今日、アイスリボンにあがって主要女子団体にはすべて参戦できた」と客席から大きな拍手をあびた。
　さらに地元・北海道から帰ってきた星ハム子は「久しぶりに北海道から帰ってきました。自分は北海道にいる間もアイスリボンの座談会のこととか気になって細かくチェックしているんですが、松本浩代さんがアイスリボンの北沢大会で試合をしたい選手を募集しているとお聞きしました。浩代さんといえばミートモンスターズというチームを組んでいたこともある。今、シングルで星ハム子をアピールしていきたい。松本浩代を踏み台......いや、お立ち台にしてやる」と浩代に挑戦宣言。これに司会の志田が認めたため、6・17北沢タウンホール大会での松本浩代vs.星ハム子のシングルマッチが決定した。

　そしてみなみ飛香からは6月16日に開催される10代の選手が主催する興行『Teens6』の決定カードとして、前回の『Teens5』で"いつでも誰とでも対戦権"を獲得したりほが、この権利を行使して、対戦相手にスターダムの高橋奈苗を指名！
　この希望が叶い、りほはデビュー戦の相手である奈苗と一騎打ちを行うことが決まったと発表された。

Teens6
日時：6月16日（土）開始：14:00
場所：アイスリボン道場

▼シングルマッチ
高橋奈苗（スターダム）
vs.
りほ

旗揚げ6周年記念大会
日時：6月17日（日）開始：18:00
場所：北沢タウンホール

▼ICE×60選手権 20分1本勝負
［王　者］志田光
vs.
［挑戦者］成宮真希
※第14代王者・志田の3度目の防衛戦

▼インターナショナルリボンタッグ選手権 20分1本勝負
［王者組］希月あおい／帯広さやか
vs.
［挑戦者組］藤本つかさ／つくし
※第24代王者組ハッピーメーカーズの初防衛戦

▼トライアングルリボン選手権 15分1本勝負
［王　者］新田猫子
vs.
［挑戦者］松本都（崖のふちプロレス）
vs.
［挑戦者］雫あき（お寺プロレス）
※第12代王者・猫子の2度目の防衛戦

▼シングルマッチ 10分1本勝負
チェリー（ユニオンプロレス）
vs.
内藤メアリ

▼シングルマッチ
松本浩代（エスオベーション）
vs.
星ハム子

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合　シングルマッチ 10分1本勝負
○チェリー（ユニオンプロレス）
4分25秒　春夜恋
●みなみ飛香

▼第2試合　シングルマッチ 10分1本勝負
●広田さくら（フリー）
9分57秒　ときめきメモリアル→体固め
○帯広さやか

▼第3試合　タッグマッチ 15分1本勝負
●くるみ／つくし
13分21秒　イビング・ボディプレス→片エビ固め
○星ハム子／石橋葵（世界プロレス協会）

▼第4試合　6人タッグマッチ 30分1本勝負
志田光／藤本つかさ／○松本都（崖のふちプロレス）
17分50秒　みやここクラッチ
成宮真希／●新田猫子／内藤メアリ

【記事提供／アイスリボン】