天龍プロジェクト初参戦のマイバッハに天龍が痛烈ダメ出し!力道山三世がプロレスデビューとなれば紋奈代表とのタッグで!?

120523_TenryuProject-1.jpg天龍プロジェクト
『R-1』"Request" TENRYU PROJECT 7
日時:5月23日(水)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:620人

 23日、後楽園ホールで行われた天龍プロジェクト『R-1』"Request" TENRYU PROJECT 7。腰部脊柱管狭窄症の手術を行った天龍源一郎は欠場中だが、天龍が復帰するまでの期間限定で百田光雄、ザ・グレート・カブキ、嵐、折原昌夫、冨宅飛駈の5選手が天龍プロジェクトの所属選手に。
 天龍不在の最初の大会となる今大会のメインでは、高山善廣が"大将代行"を務めることになり、大会コンセプトを「Request(リクエスト)」とした。

 高山はプロレスリング・ノアから同じNO MERCYのメンバーであるマイバッハ谷口をパートナーとして連れて行くと、天龍が選出したのが嵐&村上和成組。所属選手となった嵐が助っ人として"テロリスト"村上を招へいした。
 するとマイバッハが持参したイスで村上に奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始、場外戦で先手を取ったマイバッハは、リングに戻ってもタックルでテイクダウンを奪っていく。だが、スイープした村上はマウントパンチを連打すると、マイバッハの顔面を踏みつける。マイバッハは嵐をサミングで場外に連れ出すと、高山に向けてホイップしてビッグブーツを叩き込むが、怒った嵐は天龍のいる本部席にマイバッハを叩き付ける。
 一部報道で「天龍襲撃」を示唆していたマイバッハだが、天龍とは一瞬睨み合ったものの手を出さず。観客からもマイバッハの暴走が物足りないといったような声が飛ぶ中、高山がスロイダー2連発を見せれば、マイバッハもスロイダー2連発で続いたあとに、馬乗りになってチョーク攻撃。
 和田京平レフェリーに注意されて渋々マイバッハが離すと、村上は左右のパンチ連打でマイバッハをコーナーに押し込んでいき、両足で思い切り踏みつけながら「こうやってやんだよ!」と暴走ファイトをご教授。そのまま両者が場外に出てイスでチャンバラを展開。リング上では高山が嵐とド迫力のぶつかり合い。
 するとロープに飛んだ嵐の背後からマイバッハがイス攻撃! すかさずバックドロップで投げていった高山はランニングニーリフトを叩き込んで3カウント。マイバッハとの乱闘を終えて戻ってきた村上は負けた嵐を罵倒。すると嵐が「気に入らねぇなら今やってやるから来い!」と挑発。村上も「オイ先輩! お前シングルやりてぇんだろ? お望み通りやってやるよ。でもバテてんだろ? しっかり準備しておけよ!」と次回大会での一騎打ちを示唆する発言を返した。
 なお、本部席から全試合を見守った天龍は大会終了後、「谷口が弾けなかったのがちょっと俺にとっちゃ心残り。あれじゃトップに行けないよ。何百回と見た攻防じゃプロレスファンはショックを受けないよ。俺のところに来たら殴ってたよ。横にはゴングもあったし、そのつもりでいましたけど。"あの規格の中での悪党"って感じがするんだよね。あれじゃ後楽園ホールの外の外までは響かせられないよ」と、期待していた分マイバッハに痛烈なダメ出しをした。

120523_TenryuProject-2.jpg 天龍の団体といえばミクスドマッチは欠かせないアクセントだが、今大会ではドラゴンゲートとスターダムという、今勢いのある団体のスペシャルミクスドマッチが実現! ドラゲーファンで知られるスターダムの岩谷麻優は水色のドラゴン・キッド風マスクを被って登場し、パートナーのK-ness.と並んでポーズ。対するは新井健一郎&世IV虎の"ツナギタッグ"。
 先発でK-ness.が出て来ると、アラケンが世IV虎を下げようとするが、世IV虎は自ら先発を買って出る。だが、それを見たK-ness.は岩谷にタッチ。納得いかない表情の世IV虎はハンマーロックに捕らえていくが、岩谷はロープの反動を利用してバック転してのアームドラッグで投げ飛ばす。
 さらに岩谷はK-ness.と合体技のタケコプターをアラケンに決めると、エルボーでアラケンに向かっていく。アラケンも岩谷を蹴飛ばしていくと、ロープに張り付けて世IV虎と両側から踏みつける。さらにアラケンが踏みつければ、世IV虎も顔面ウォッシュとやりたい放題のツナギコンビ。だが、アラケンのダイビング・ヘッドバットをかわした岩谷はK-ness.にタッチしようとするが、アラケンは足を掴んで阻止。
 岩谷は思いきりフルスイングの張り手を叩き込むが、アラケンも容赦ない顔面へのフロントキック。だが、アラケンのバックドロップを逃れた岩谷はコルバタで投げ飛ばして、ようやくK-ness.にタッチ。世IV虎のバックを取ったK-ness.に対し、世IV虎は急所蹴り。さらにデュランダルからのラリアットをお見舞い。
 K-ness.も岩谷との連係で反撃していくが、ツナギコンビもトレイン攻撃から、コーナーに座った世IV虎がアラケンを肩の上に乗せて足印鑑を決めると、世IV虎はそのままダイビング・セントーン。だが、アラケンが羽交い締めにしたK-ness.に向けて放った世IV虎のエルボーは、K-ness.がかわしてアラケンに誤爆! 続く世IV虎が羽交い締めにしてのアラケンのエルボーも誤爆!
 これでツナギコンビはあっさり仲間割れ! 世IV虎が怒りのヘッドバットをお見舞いすると、岩谷が入ってきてスリングブレイドを決め、間髪入れずK-ness.がラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪った。

120523_TenryuProject-3.jpg 2年前の4・19天龍プロジェクト旗揚げ戦のオープニングマッチと同一カードである百田光雄vs.折原昌夫が、『R-1』のオープニングマッチも飾ることになった。
 「かかってこいよ、ジジイ、コラ!」と挑発する折原に対し、"6時半の男"百田は大声援を背に張り手や串刺しラリアットで攻め込む。折原も場外に連れ出してラフ攻撃で応戦すると、「オラ、どうした? 力道山、こんなもんか?」と挑発してからWARスペシャルに捕らえていく。
 意地でもギブアップしない百田はパイルドライバーを狙ったが、リバースで切り返した折原は回転エビ固め。だが、カウント2で返した折原はバックドロップ2連発から、親父譲りの空手チョップを叩き込むと、一気にパイルドライバーで叩き付けていって3カウントを奪った。
 すると折原が「オイ、百田光雄! 今からスゲーこと言っちゃうから聞いておけよ! 力道山、テメー二世だよね? もう1人いるだろ? リングに上げて来いよ、俺は待ってるからな!」と挑発。そこに百田の息子である百田力さんが入ってきて折原を睨み付ける。その心意気を買って折原は力さんの腕を上げて称えた。
 百田によると力さんは桜庭和志が主宰するLaughter7に通っているが、現在30歳という年齢と、プロレスや格闘技に対してもう1つ前向きな気持ちが足らないという不安要素があるという。だが、天龍は折原に向かっていった力さんを「いいね。ちょっと交渉します」と前向きに評価。
 「力道山三世がプロレスデビューとなれば、そのリングは天龍プロジェクトで?」と尋ねられると、「当たり前じゃないですか。どこでやるんですか。じゃあ(記事で)書きやすいように、力道山先生のお孫と天龍源一郎の娘(=紋奈代表)がタッグを組んでミックスドマッチで(笑)」とリップサービスまで飛び出した。

 なお、次回大会7・27『R-2』後楽園大会の"大将代行"は佐々木健介が務める。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○百田光雄
9分10秒 パイルドライバー→体固め
●折原昌夫

▼第2試合 MIZUCHI〜蛟龍〜 各5分1本勝負(引分けの場合観客が決定)
<1st Match>
○THE KABUKI
5分0秒 時間切れ引き分け(観客判定)
●福田洋(ユニオン)
<2nd Match>
●遠藤哲哉(DDT)
1分52秒 投げ捨てパワーボム→体固め
○NORI(竜司ウォルターチーム)
<3rd Match>
●14K(メビウス)
4分31秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
○タイガーシャーク(リアルジャパンプロレス)

▼第3試合 ドラゴンゲート&スターダムのスペシャルミクスドマッチ 30分1本勝負
○K-ness.(ドラゴンゲート)/岩谷麻優(スターダム)
13分34秒 ラ・マヒストラル
●新井健一郎(ドラゴンゲート)/世Ⅳ虎(スターダム)

▼第4試合 IJチャンピオンシップ 時間無制限1本勝負
[王 者]○土方隆司(フリー)
10分45秒 変形三角絞め→レフェリーストップ
[挑戦者]●冨宅飛駈
※第17代王者の土方が2度目の防衛に成功

▼第5試合 タッグマッチ 45分1本勝負
ザ・グレート・カブキ/○斎藤彰俊(フリー)
19分34秒 スイクルデス→片エビ固め
KAMIKAZE(ZERO1)/●怨霊(666)

▼第6試合 タッグマッチ 60分1本勝負
○高山善廣(高山堂)/マイバッハ谷口(NOAH)
15分34秒 ランニングニー→片エビ固め
●嵐/村上和成(フリー)

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