関本を圧殺して二冠王となった曙が菅原軍団と結託し、ZERO1制圧を宣言!ZERO1vs.ノア対抗戦で田中と丸藤が初対決!

120516_Zero1-1.jpgプロレスリングZERO1
勢×勢×勢
日時:5月16日(水)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:非公開

 16日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『勢×勢×勢』。メインでは3・2後楽園大会でKAMIKAZEを下し、悲願のシングル初戴冠となる世界ヘビー級王座を奪取した曙と、昨年の『火祭り』を制してNWAプレミアヘビー級初代王者に認定された関本大介がお互いのタイトルをかけてダブルタイトルマッチを行った。

 腰にベルトを巻き、火祭り刀をそこに差して入場した関本に対し、黒いロングガウンを羽織り、その上からベルトをたすき掛けにして入場した曙。ゴングが鳴ったあとに曙から握手を求めていくと、関本は応じた瞬間にガットショット。そこからショルダータックルでぶつかっていくが、曙は倒れない。逆に関本が倒されたが、続くエルボードロップはかわしてみせた関本。
すかさずラリアットでぶつかっていった関本はバックを取ると、曙をジャーマンで投げてみせる! 堪らず場外にエスケープした曙だが、追いかけていった関本は曙をリングに戻すと、ネックツイスト3連発からキャメルクラッチ。曙の首に狙いを定めた関本だが、カウンターのラリアットを返した曙はエルボードロップからのど輪落としを狙う。
 だが、持ち上げられたところでショートレンジラリアットを叩き込んで逃れた関本は、低空ドロップキックで曙の腰を落とすと、倒れ込むようなラリアット。さらにフロッグスプラッシュを投下してからバックを取るが、曙が踏ん張るとSTFへ。フェースロックまで完全に決めることは出来なかったが、関本は串刺しラリアットから正調ラリアット。しかしのど輪で関本を捕まえた曙は強烈な張り手をお見舞い。
 さらに倒れた関本にボディプレスを浴びせると、腰を上げてまた落ちるを繰り返し、ボディプレスの連発。さらに関本を肩口まで持ち上げ、ジャパニーズ・ドロップで叩き付けた曙はダメ押しの横綱プレス(ジャンピング・ボディプレス)で圧殺して3カウント。アバラを抑えて苦しそうな関本の健闘を称えた曙は、2本のベルトを手にすると「最後に1つだけ言いたいことがあります。大谷さん、ZERO1選手、来て下さい」と呼び出す。

120516_Zero1-2.jpg 曙は大谷に向かって「大谷さん、いや大谷! こんなZERO1戦士じゃないのに、最後に(俺が)締めてZERO1大丈夫か? お客さん、山とうとう動いたぜ」と意味深発言。そこに菅原拓也、藤田峰雄、伊藤崇文の菅原軍団(仮)が入ってくると、曙は「これからZERO1のリングで、新しい仲間と好きにやらせてもらうからな」と、何と菅原軍団(仮)との合流を宣言!
 菅原も「山がとうとう動いたぞ! 日高、大谷、田中、耕平、お前ら全員ひっくるめて俺らがこのZERO1を制圧してやる!」と、何と菅原が前々から口にしていた「俺たちの後ろにいる大きな山」が曙だったことを明かした。これで菅原軍団は一気に勢力拡大! ZERO1制圧を宣言した。
 それを聞いた日高が「俺だけじゃ飽き足らなくやりやがったな! でも俺らのZERO1は負けませんよ。ZERO1制圧? 出来るものならやってみろよ! 絶対にお前を倒してやるからな」と全面対決を受けて立つ構えを見せると、田中も「曙、お前チャンピオンになったからって調子に乗るなよ! お前以外雑魚やないかい? チャンピオンになったって、俺に2回3回も負けとるやないかい! 調子に乗るなよ、オイ!」と言い返し、ZERO1ファンから喝采を浴びた。
 不敵な笑いを浮かべた曙が菅原軍団(仮)と共に引き揚げていくと、着ていた横綱Tシャツを脱ぎ捨てた大谷が「大きな敵が現れたのは事実だな。大きな敵が現れたほうが、俺たちは燃えるんだ。強い相手が出てきたほうが俺らも強くなれるんだ! 横綱に負けないように俺らも頑張ります!」と大谷節を炸裂させた。

120516_Zero1-3.jpg 3・25靖国神社での『奉納プロレス』を視察したプロレスリング・ノアの丸藤正道。その際にした「次このリングに立つ時はコスチュームで上がります」という約束を守り、丸藤が同じBRAVEの石森太二を帯同してZERO1に参戦。田中将斗&日高郁人が迎え撃ったが、丸藤と田中はこれが注目の初対決!
 まずは日高と石森がトリッキーな動きを織り交ぜつつ、腕の取り合いやロープワークなど互角な攻防を展開。続いて田中と丸藤がリングインすると、まずは田中がショルダータックル。しかし丸藤もリープフロッグからドロップキックを返す。ノア陣営は丸藤がリードしながら石森との好連携で試合を優勢に進めていく。
 捕まってしまった日高だったが、トレイン攻撃をかわすと、石森を蹴り上げながら丸藤にミスティフリップ。さらに田中もノアの2人を『まとめて』で叩き付ける。何とか石森もダブルニーで反撃するが、田中がスピアーをお見舞いすると、すかさず日高がミサイルキック。
 それでも串刺し攻撃を狙った日高をコンプリート・ショットでコーナーに叩き付けた石森は丸藤にタッチ。ハーフダウンの日高の顔面にフットスタンプを落とした丸藤は、トラースキックからロープに飛ぶが、背後から田中が攻撃。ZERO1組は合体攻撃を狙ったが、丸藤は1発のドロップキックで2人をまとめて吹っ飛ばすのではなく、1回のジャンプで2回向きを変えてドロップキックを決めて2人を吹っ飛ばしてみせる。
 だが、アイルビーバックで戻ってきた日高は続けてリバースDDT。そこに田中がスーパーフライを投下すると、日高がジャックナイフ式エビ固めで丸め込むがカウントは2。丸藤に掟破りの不知火を狙った日高だが、逃れた丸藤は日高のトラースキックをキャッチすると、トラースキック一閃。さらにその場跳び不知火で叩き付ける。日高もソバットからの野良犬ハイキック。丸藤もブロックしてトラースキックを叩き込むが、日高は掟破りの不知火を決めていく。
 続いて石森が田中にハンドスプリング・レッグラリアットからスワントーンボムを投下。丸藤と日高は場外へ。その間に石森はハーフダウンの田中にランニングニー。さらに450°スプラッシュを投下するが、カウント2で日高がカット。石森はスーパースターエルボーを狙うが、田中がかわしてスライディングD。石森もかわしたが、そこに日高が入ってきて野良犬ハイキック。続けて田中がラリアットを叩き込むと、そこからスライディングDを叩き込む。
 だが、カウント2で返して意地を見せた石森。田中はならばともう一発スライディングDを叩き込んで3カウント。田中と丸藤の初遭遇は新鮮味もあり、かなり刺激的だったが、試合後は「やり足らない」とばかりに両者激しく睨み合い。すると丸藤は田中と日高、それぞれに一騎打ちを要求するジェスチャー。どうやらZERO1vs.ノアの対抗戦はまだ継続していくようだ。

 また、もう1つの対抗戦、ZERO1vs.大日本プロレスはこの日橋本大地vs.橋本和樹の"橋本対決"を含む、若手4人によるタッグマッチが行われた。さすがに血気盛んな若手4名による対抗戦ということで、喧嘩腰にバチバチやりあったが、最後は大地が父親・橋本真也さんが使っていた垂直落下式DDT(=垂直落下式ブレーンバスター)とは違い、プリンス・デヴィットが使うブラディサンデー式の"垂直落下式DDT"を決めて勝利した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 女子シングルマッチ 20分1本勝負
●夕陽(ZERO1野良犬道場)
9分18秒 ひろよストーン→体固め
○松本浩代(エスオベーション)

▼第2試合 ZERO1ナンバーワンコンテンダーズ・バトルロイヤル 30分1本勝負
○ライディーン
9分28秒 ラリアット→体固め
●めんそ〜れ親父(沖縄プロレス)
【退場順】植田使徒&小幡優作、ニック・プリモ、マーカス・ビーン、ショーン(ザ・フィットネス・マニアックス)、マイキー(ザ・フィットネス・マニアックス)、菅原拓也(フリー)、クレイグ・クラシック、めんそ〜れ親父(沖縄プロレス)

▼第3試合 ZERO1vs.BJW 30分1本勝負
○橋本大地/横山佳和
16分13秒 垂直落下式DDT→片エビ固め
橋本和樹(大日本プロレス)/●塚本拓海(大日本プロレス)

▼第4試合 NWAインターナショナルライトタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]○ジミー・ススム(DRAGON GATE)/ジミー・カゲトラ(フリー)
17分1秒 夢限→片エビ固め
[挑戦者組]藤田峰雄/●伊藤崇文(パンクラスism)
※第12代王者組ジミーズの初防衛に成功

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
大谷晋二郎/●崔領二/ゼウス(大阪プロレス)
17分27秒 こけし→片エビ固め
佐藤耕平/KAMIKAZE/○本間朋晃(フリー)

▼第6試合 スペシャルタッグマッチ ZERO1対NOAH 60分1本勝負
○田中将斗/日高郁人
18分6秒 スライディングD→片エビ固め
丸藤正道(NOAH)/●石森太二(NOAH)

▼第7試合 世界ヘビー級&NWAプレミアムヘビー級ダブル選手権試合 60分1本勝負
[世界ヘビー級王者]○曙(フリー)
8分3秒 横綱プレス→体固め
[NWAプレミアヘビー級王者]●関本大介(大日本プロレス)
※第14代世界ヘビー級王者・曙が初防衛に成功。初代NWAプレミアムヘビー級王者・関本が初防衛に失敗。曙が第2代王者となる

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