Ryoが再起戦に挑んだ佐野を鮮やか飛び付き腕十字葬!鶴田さんの命日にジャンボと化した柴田がハンセンと対戦!?

120513_Outsider21-1.jpgFIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER 第21戦
日時:5月13日(日)開始:15:00
会場:ディファ有明
観衆:1840人(超満員)

 13日、ディファ有明で行われたFIGHTING NETWORK RINGS『THE OUTSIDER第21戦』。
 今大会のメインは一度はOUTSIDERからの引退を宣言したが、吉永啓之輔にリベンジするためにイチから再出発することを決意をした《アウトロースナイパー リアル神代ユウ》佐野哲也の再起戦。だが、いきなりランキング1位の座をかけて、実力者として有名な《柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン》Ryoとのランキング戦となった。

 心機一転、入場曲を変更した佐野はいままではリング上で披露していた"佐野シャドー"をステージ上で披露。nWJ(ニュー・ワールド・ジャパン)のTシャツを着て入場した佐野はリングインするなりロープワークと再起戦らしく、これまでのルーチンワークを変えてきた。
 いきなり組み付いてきた佐野をフロントネックロックに捕らえたRyoだが、これはすぐに首を抜いて立ち上がった佐野。しかし再びグラウンドになるとサイドから佐野のバックに回り先手先手を取るRyo。佐野が体の向きを変えて差し合いに戻すと、自ら離れたRyoはローキックを出していくが、これはローブローになってしまう。
 インターバルの後、再開されるとRyoはローからハイキックを出して行くが、佐野もうまくパンチを合わせていくと、接近して首相撲からヒザ蹴りを連打。だが、Ryoは慌てず一瞬の隙を突いて鮮やかな飛び付き腕十字をズバリと極めて勝利! 佐野は再起戦を勝利で飾れなかった上、THE OUTSIDER 65-70級ランキング1位の座もRyoに奪われてしまい、吉永戦がぐっと遠ざかる格好となった。
 一方のRyoは「アウトサイダーの選手は全力で命懸けでこのリングに立っています。だからみんなでもっと盛り上げていい大会にしましょう。今日は母の日です。15年格闘技をやっています。初めて母親が観に来てくれました。だから絶対に勝ちたかったです。みんなも母親に感謝してください。ありがとうございました」と挨拶。閉会式でもMVP(前田日明賞)を受賞し、前田代表は元々この試合の勝者と吉永を対戦させるつもりだったことを明かした。

120513_Outsider21-2.jpg 毎回、プロレスラーに変身(?)して試合に出場する《リアルアマプロレスラー》のシバターは、この日が故ジャンボ鶴田さんの命日ということで、「ジャンボ柴田」のリングネームで出場。しかも入場テーマ曲はもちろん『J』、黒のショートタイツ&サポーター&シューズ&ラリアットサポーター、さらに黒髪・中分けの若大将ヘアとジャンボを完コピ。
 すると対する《沖縄宮古島道場マクガン代表》新里佳彦は、テンガロンハットを被り『サンライズ』に乗ってテキサスロングホーンを突き上げながら入場と、何とOUTSIDERのリングが一瞬全日本プロレスのリングと化してしまったのだ。お互い名前をコールされる際も「オー」と「ウィー」の雄叫びをあげる。
 しかも柴田は試合開始のゴング直後「オー」をやってからジャンピングニーで突進。これはかわされ想定通りコーナーに誤爆。すかさず殴りかかっていった新里だが、柴田はパンチをもらいながらも体を前後に小刻みに振る"ジャンボムーブ"をやってみせる。「うぉぉぉ!」と怪物ジャンボと化した柴田だったが、残念ながら1R終了。
 2Rでは拳を合わせにきた新里に、不意打ちのストレートを伸ばしていくと、ショートレンジのジャンボラリアットから強引になぎ倒し、ストンピング(のアクションのみ)。写真を見てもらえれば分かるように、この往年のジャンボの動きにリングサイドから見ていた前田代表や和田良覚レフェリー、綱川真一郎リングドクターも思わず笑顔! だが、その後バックマウントを取られた柴田は胴絞めスリーパーに捕らえられると、腕を伸ばしてロープを探したが(?)、ロープが近くにない上に当然エスケープルールはないので、そのまま力尽きて敗れてしまった。

120513_Outsider21-3.jpg そして今回で21戦目を迎えたTHE OUTSIDERで最大の事故が起こったのが、第11試合の《沼コンバ共和国の超人 柔道×フィジカル馬鹿一代》コンバ王子vs.《人獣 群馬高崎のクロヒョウ》清水拓也の一戦。いきなりコンバ王子のフックが至近距離からヒットし、コンバ王子がタックルにいこうとした瞬間、清水のヒザ蹴りがちょうどドンピシャのカウンターでコンバ王子のアゴを突き上げる形で入ってしまう。
 ヨロヨロっとしたコンバ王子を一気に仕留めようと清水は一気にパンチでラッシュ。反対側のロープ際まで後退したコンバ王子は、そのまま場外に転落しそうなほどのダメージで、レフェリーが割って入るとその場で倒れ込んでしまう。口から大量の出血をしたため、レフェリーは即座に試合をストップ。リングドクターもリングに上がって診断するが、倒れたコンバ王子はほとんど動かない。
 明らかに緊急事態発生という空気が漂う中、しばらくしてコンバ王子は意識を取り戻した様子ではあるが、そこに消防庁の救急隊員がストレッチャーを運び込みながら到着。応急処置をしてから病院に搬送するような雰囲気の中、前田代表がマイクを持って「試合中にタックルにいったときにカウンター気味にアゴにヒザ蹴りが入ってしまい折れてしまった」と状況を説明。
 そのままコンバ王子はストレッチャーに乗せられて搬送されたのだが、閉会式のときに前田代表は「病院から下のアゴの骨折で、陥没骨折で2箇所くらい折れているため、いまは集中治療室で治療していると(報告があった)。脳や内臓には一切問題はないそうです。ストライキングの瞬間を見ると、ガチーンとカウンターでヒザが入って、レフェリーが止めたときは意識がなくて口から血を吹いていたのでビックリしましたが、報告を受けてホッとしました」とその後の経過を説明。
 さらに大会総括の前にリングドクターから報道陣に詳しい説明がされた上で、前田代表は「一番最初は脳震盪を起こしている状態で、ベロ(舌)が後ろに落ちちゃって気道を塞いじゃってる状態だったから、あの時点で動かせなかったんですね。幸い、そうなってるという状況が、ドクターの経験も色々ありますんで(すぐに分かった)。パッと見て頭蓋骨の骨折、陥没骨折、あと出血、あと脳震盪による舌根が落ちて気道を塞いでる、っていう部分で処置ができてね。
 今回、試合を中断してしまいましたけど、それ自体はしょうがないですね。70kgと70kgの人間が、ダーンと正面衝突した。それも顎に集中して力が当たったっていうんで、その部分は70kgじゃなくても、プロの選手であっても同じような怪我をしたと思う。事故といえば事故ですし、しょうがないですね。そういうのが起こっても大丈夫なように、ちょっと体制をいかに敷くか(が今後も課題)」と語った。一歩間違えていれば大惨事になっていた可能性も十分あるだけに、運営側の敏速な対応で最小限に抑えられたと思われる。

 また、前田代表は大会のオープニングで「来年のOUTSIDERは関西のほうにも進出したいと思います」と発表。大会総括の中で、現在8月11日に行われる徳島・阿波踊りの前夜祭でOUTSIDERを開催できないかと調整中と、さらに詳しいことを明かした前田代表は「その大会を関西でやる試金石にしたい」と語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 体重Limit72kg
《栃木和神会 一撃必殺シューター》○西澤健太
2R 2分54秒 レフェリーストップ(グラウンドパンチ)
《俺より強い奴に会いに行く 静岡の昇龍》●TAKA

▼第2試合 シングルマッチ 体重Limit61kg
《あの世に輸送します ベビーフェイストランスポーター》○下村俊一
1R 1分53秒 レフェリーストップ(腕十字固め)
《主人公・俺 龍虎の拳〜外伝〜》●青木大

▼第3試合 シングルマッチ 体重Limit68kg
《Uのアイアンマン》○小林拓伍
判定3-0
《ALL FOR キャバ嬢 バイオレンス・ミッキー》●祐誠

▼第4試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
《和製ジャッキー・チェン 茨城のシングル・ドラゴン》○一輝
1R 1分26秒 レフェリーストップ(グラウンドパンチ)
《facebookからの刺客 岸和田青年愚連隊 日拳のワダ》●和田健次

▼第5試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
《周防国 ブレイド・ストライカー》●MASAMUNE
判定0-2
《元カラーギャング・ヘッド 闘う設備士》○TOSHIA

▼第6試合 シングルマッチ 体重Limit58kg
《薩摩極悪暴走族 寿護割第十二代総長》●勇公
2R 1分47秒 チョークスリーパー
《栃木鹿沼のサッシ野郎 カネショウ》○金子翔太

▼第7試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
《フォークリフト系MMAファイター》○加藤惇
1R 2分26秒 フロントチョーク
《埼玉行田 翔拳道の打撃貴公子》●セガ・フェルナンド・シロー

▼第8試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
《琉球王国の最強島人》○當山カオル
判定3-0
《獄窓 アウトローライター》●咲間ヒロト

▼第9試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
《柔道二段 吉永道場のタップアウト・グラップラー》○武田真美
1R 1分26秒 腕十字固め
《一発逆転 信州の人生ドリーマー》●藤本博基

▼第10試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
《築地マグロ市場の男侍》●大塚一樹
判定0-3
《元・龍神会特攻隊長 埼玉のトライデント》○高橋辰也

▼第11試合 シングルマッチ 体重Limit72kg
《沼コンバ共和国の超人 柔道×フィジカル馬鹿一代》●コンバ王子
1R 16秒 レフェリーストップ
《人獣 群馬高崎のクロヒョウ》○清水拓也

▼第12試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
《沖縄 グレイシーコンバット》○宮城貴志
2R 1分38秒 腕十字固め
《鹿児島奄美の根性野郎 エメラルドハリケーン》●TSUYO-SHIT

▼第13試合 シングルマッチ 体重Limit73kg
《宮城 TEAM BADLUCKの弁天小僧》○我妻慎太郎
1R 1分23秒 ドクターストップ(タオル投入)
《天上天下唯我独尊 悪魔の整体師》●ゴッドハンド奥井

▼第14試合 シングルマッチ 体重Limit87kg
《喧嘩集団無敵艦隊代表 進撃の暴力ビースト》●吉井優
1R 1分7秒 腕十字固め
《山形のアドレナリン・ジャンキー》○軽部秀和

▼第15試合 シングルマッチ 体重Limit64kg
《琉球王国 烈風の沖縄魂》○石原昌史
1R 1分9秒 レフェリーストップ(グラウンドパンチ)
《元・船橋夜櫻會 四代目総長》●矢野優二郎

▼第16試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
《生涯挫折 Fierceの鬼若丸》○小谷田銀次
1R 2分20秒 チョークスリーパー
《栃木のリアルクラッシャー 抱き鯉金太郎》●英樹CRASH
第16試合

▼第17試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
《焼津の暴力マリア》○宮永一輝
判定3-0
《鹿島灘のエンドレス・マシンガン》●茂木優樹

▼第18試 シングルマッチ 体重Limit75kg
《現役医大生代表 延命ブラックジャック》○広川健信
1R 37秒 チョークスリーパー
《命知らずのスタントマン》●山口元気

▼第19試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
《富山の極悪ちびまる子》○ピロシ
判定2-0
《ヨコハマ・メタルシティ陵辱キング》●土橋政春

▼第20試合 シングルマッチ 体重Limit80kg
《沖縄宮古島道場マクガン代表》○新里佳彦
2R 2分54秒 チョークスリーパー
《リアルアマプロレスラー》●ジャンボ柴田

▼第21試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
《闘わされる放送作家》○大井洋一
判定3-0
《濱の勇二》●高垣勇二

▼第22試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
《第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸トゥエンティ》●比夏瑠
1R 18秒 TKO(2ダウン)
《大阪ギャング TEAM KINGのマサカリ》○金太郎

▼第23試合 シングルマッチ 体重Limit78kg
《宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー》○菱沼郷
1R 54秒 アキレス腱固め
《漢は花道 火山処大分 ケンカの天才》●花道

▼第24試合 スペシャルワンマッチ 体重Limit67kg
《60-65kgトーナメント初代チャンピオン 寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝》○幕大輔
1R 1分30秒 KO
《名勝負製造機 アウトロースナイパー 佐野哲也の名参謀》●ユースケ・サンダースJr.

▼第25試合 THE OUTSIDER 65-70級ランキング戦 体重Limit65-70kg
《アウトロースナイパー リアル神代ユウ》●佐野哲也
1R 1分58秒 腕十字固め
《柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン》○Ryo

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