熱戦の連続だったKOG開幕戦!吉野、戸澤、YAMATO、キッドが2回戦進出!無所属組がトライアングルゲート戦線に割って入る!

120510_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
KING OF GATE 2012
日時:5月10日(木)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1700人

 10日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『KING OF GATE 2012』開幕戦。今年も開催されたドラゲーのシングルNo.1決定トーナメント『KING OF GATE』(以下KOG)。開幕戦となる後楽園大会ではトーナメントAブロックの1回戦4試合が行われた。

 しかも、いきなりセミでBlood Warriorsからの追放を巡って因縁のある戸澤陽と土井成樹の一戦、続くメインでは昨年のKOG覇者B×Bハルクが吉野正人と対戦......と、MAD BLANKEYとWORLD-1 INTERNATIONALのトップ2同士が激突した。
 前回の4・12後楽園大会で戸澤に「プリケツ」とバカにされたにも関わらず、「このプリケツで10年以上飯食ってきてんねんぞ!」と言い返した土井は、この日のオープニングでズボンをズラし、Tバック姿の"プリケツ"を披露。ヤンヤの歓声を浴びた土井はその勢いそのままにいきなり奇襲を仕掛けてトペを発射。
 その後もMAD BLANKEYのセコンド陣も介入することなく、戸澤と一進一退の攻防を展開。土井がタイガースープレックスで投げれば戸澤もジャーマンを返し、さらに土井はハイアングル・スパインバスターから串刺し式バカタレスライディングキック。戸澤もフランケンシュタイナーで投げていくと、土井は奥の手マスキュラーボムを狙う。
 ならばと戸澤もパッケージ・ジャーマンを狙うが、土井はサムソンクラッチで切り返す。しかし返した戸澤はジャーマン2連発からついにパッケージ・ジャーマンで投げて3カウントを奪い、土井に勝利して1回戦を突破した。
 続く吉野vs.ハルクではセコンドの問題龍が介入。そでも吉野はハルクの左腕を集中的に攻撃した上、エグいDDTを決めていく。ハルクも蹴りも随所で冴え渡り、吉野をコーナーに乗せてのカカト落としから、吉野を抱え上げたハルクはランニング式E.V.O.。だが、吉野もハルクのフロントキックを受け止めると、腕吉野からソル・ナシエンテに捕らえる。
 強引に腕を引っこ抜いて脱出したハルクは、後頭部へのハイキックからムーンサルトプレスを投下。だが、かわした吉野は前から後ろから超高角度ミサイルキックを発射。さらにライトニング・スパイラルで叩き付けるが、ハルクもカウント2で返す。ならばと吉野は雪崩式ライトニング・スパイラルを狙うが、これはハルクが雪崩式E.V.O.で切り返す。
 さらにハルクはマウスからリバースパワースラムのような体勢で投げ飛ばしてからのファーストフラッシュ! だが、カウント2で返した吉野はカウンターでライトニング・スパイラルを決めると、トルベジーノ2連発から再びソル・ナシエンテ。さらにハルクが脱出しようとすると、右足を取ってソル・ナシエンテ改に移行し、ついにギブアップを奪った! この結果、2回戦では戸澤vs.吉野が決定した。

120510_DragonGate-2.jpg さらに5・6愛知大会でリコシェを破り、ブレイブゲート王座を奪取したドラゴン・キッドは、1回戦でジミーズのジミー・ススムと対戦。かつて何度も名勝負を展開しているくの組み合わせだが、現在絶好調の両者だけに予想以上の名勝負となった。
 ゴングと同時にニールキックで先制したキッドは、ススムを場外に追いやってバミューダ・トライアングルを発射。ススムもリングに戻ると、串刺しラリアットから雪崩式エクスプロイダーで投げ、そこから低空ドロップキック、足横須賀、足4の字固めと足攻め。パワーボムの体勢に入ったススムをリバースで投げていったキッドは、619を狙ったが、ススムは場外に非難。するとエプロンに出たキッドはエプロンからススムに飛び付いてコルバタで投げていく。
 リングに戻るとススムもスワンダイブしたキッドをキャッチして投げていくが、キッドもブレーンバスターをスタナーで切り返すとミステリオ・ラナをズバリと決める。だが、619を叩き落としたススムはキン肉バスターで叩き付けてコーナーへ。ロープに飛び乗ったキッドは盛り上がれ!投げ飛ばそうとするが、コーナー上でキッドをファイアーマンキャリーで抱え上げたススムは逆に「盛り上がれー!」と叫んでから雪崩式デスバレーボム。
 ススムはジャンボの勝ち!でキッドを吹っ飛ばしていくが、キッドも意地で肩を上げる。雪崩式を狙ったススムを逆に雪崩式スタナーで叩き付けたキッドはウルトラ・ウラカン・ラナで勝負に出るが、途中で回転をストップさせたススムはキッド戦のときのみ出す秘技ワールドライナーからエビ固めで抑え込むが、キッドはそれをさらにエビ固めで切り返して3カウント! 紙一重の差でキッドが2回戦進出を決めた。
 そして1回戦もう1試合は新ユニット・暁-akatsuki-を結成した鷹木信悟とYAMATOの同門対決。暁-akatsuki-はKOGに2人しかエントリーしていないため、この試合でそのうちの1人が脱落する。同門対決とは思えない遠慮なしの真っ向勝負の末、鷹木がMADE IN JAPANを決めた直後に、YAMATOもギャラリアを返してスリーパー。これをアルゼンチン・バックブリーカーで切り返した鷹木は、そこから投げ捨てるようにMADE IN JAPANで叩き付ける。さらにパンピングボンバーを叩き込むが、カウント2で返したYAMATOが強引にMADE IN JAPANを狙った鷹木をスリーパーに捕らえてタップを奪って勝利!
 この結果、KOGのAブロックは吉野、戸澤、キッド、YAMATOの4人が2回戦進出を決めた。

120510_DragonGate-3.jpg また、この日は5・6愛知大会でジミーズを下し、土井&吉野&PACのWORLD-1 INTERNATIONALが奪取したオープン・ザ・トライアングルゲート王座への挑戦権をかけて、サイバー・コング&谷崎なおき&問題龍のMAD BLANKEYと、CIMA&望月成晃&ドン・フジイの帰ってきたベテラン軍が激突。
 5・6愛知大会でドリームゲート王座をかけて激突したCIMAとサイバー・コングが再び対戦したが、その時不甲斐ない試合をしたサイバーをCIMAは酷評。サイバーはすっかりCIMAがトラウマになってしまったのか、この日もCIMAが構えてフェイントをかけるだけで脅えるように後ずさり。
 すっかり歯車が狂ってしまったMAD BLANKEYはほとんどいいところがなく、最後は望月がサイバーのパイナップル・ボンバーの食らっても倒れずに踏ん張ると、強烈な右足の真・最強ハイキックを叩き込み、そこから一気にツイスターで叩き付けて圧勝。試合後は、Kzyが思わず「オイ、サイバー! どうしちゃったんだよ! この間の愛知県のドリームもそうだ。逃げてばっかりで、なんなんだよ! 今日もこんなにアッサリ負けちまってよ」と心配するほど。
 だが、「今日負けて俺、吹っ切れたぞ。もう大丈夫だ」と言うサイバーは、6・9後楽園大会で行われることになったMAD BLANKEYvs.暁-akatsuki-の全面対抗戦第2Rを自らの名前が入った"吉田式イリミネーションマッチ"でやると宣言した。
 一方、トライアングルゲートへの挑戦権を手に入れたベテラン軍は、メイン終了後にお揃いのユニフォームであるバスローブ姿で登場し、戸澤戦で腫れ上がった土井の顔面と、あまりにTシャツを細く切りすぎたタンクトップの肩部分をいじると、次回の後楽園大会である6月6日の午後9時からトライングルゲートをやってやると、時間指定までして宣戦布告。
 だが、そこにアラケン、スペル・シーサー、K-ness.、シーサーBOYの無所属組が登場。アラケンが「ドラゴンゲートはいつも軍団が出来て面白いと思うけど、俺らにも意地がありますよ。今日、俺らがあのジミーズに勝ちましたよ。もう言いたいこと分かりますよね? 大体、ユニットに入ってないとベルトに挑戦出来ないんですか? 俺らにも意地がありますよ。どんな条件でもいいっす。俺らにもチャンスくださいよ」と直訴するが、CIMAは「お前らジミーズに対抗して窓際のウィンドウズでもやるんか? でも順番通りに行くと、今日勝った俺らが行くんや」と譲らない。
 しかし吉野が「ベテラン軍、コイツらが現れたってことは、お前らはもう1回決定戦やらなアカンな」と言うと、望月も「いいじゃねぇか、やってやろうじゃねぇか! 5軍出来て、今日ウィンドウズが出来て6軍か。これだけユニットが増えれば1回で挑戦出来るとは思わねぇよ。俺らはどこのユニットよりもコンディションはいいからな。だったら次の後楽園でお前らと挑戦者決定戦をやってから、その後トライングルゲート戦をその日でやってやるよ!」と受けて立つ構え。
 アラケンが「望月さん、ありがとうございます。来月は2試合も出来るんだよ。俺らは試合に飢えているんですよ! あなたたちに勝てば、あとは自動的にタイトルマッチですよね。なかなか簡単には散らないですよ。意地見せるんで、2つともよろしくお願いしますよ」と言った結果、6・7後楽園大会の午後7時30分頃に、まず帰ってきたベテラン軍vs.ウィンドウズ(仮)の挑戦者決定戦を行い、その勝者チームが同日の午後9時頃からWORLD-1 INTERNATIONALの持つトライングルゲート王座に挑戦することが決定! 挑戦者は2試合目という絶対不利な条件だが、果たしてどうなる?

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
琴香/○小林瑛太
3分48秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
富永千浩/●三代目超神龍

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○PAC/リッチ・スワン
8分34秒 超高角度シューティングスタープレス
ジミー・カゲトラ/●シーサーBOY

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○スペル・シーサー/新井健一郎/K-ness.
9分44秒 ヨシタニック
堀口元気H.A.Gee.Mee!!/斎藤"ジミー"了/●ジミー・神田

▼第4試合 KING OF GATE 2012 トーナメント1回戦 30分1本勝負
○ドラゴン・キッド
13分26秒 ワールドライナーを切り返す→エビ固め
●ジミー・ススム
※キッドが2回戦進出

▼第5試合 KING OF GATE 2012 トーナメント1回戦 30分1本勝負
●鷹木信悟
13分1秒 胴絞めスリーパーホールド
○YAMATO
※YAMATOが2回戦進出

▼第6試合 オープン・ザ・トライアングルゲート王座次期挑戦者チーム決定戦 30分1本勝負
●サイバー・コング/谷崎なおき/問題龍
13分7秒 ツイスター→片エビ固め
CIMA/○望月成晃/ドン・フジイ

▼第7試合 KING OF GATE 2012 トーナメント1回戦 30分1本勝負
○戸澤陽
15分30秒 パッケージジャーマンスープレックスホールド
●土井成樹
※戸澤が2回戦進出

▼第8試合 KING OF GATE 2012 トーナメント1回戦 30分1本勝負
●B×Bハルク
18分40秒 ソル・ナシエンテ改
○吉野正人
※吉野が2回戦進出

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