太陽ケアが諏訪魔を下して、6年ぶりのチャンピオン・カーニバル制覇!TEAM246はアジアタッグ奪回に向け、スピードと頭脳で勝負!

120507_AJPW-1.jpg全日本プロレス
40th Anniversary year
GAORA SPECIAL 2012 チャンピオン・カーニバル
日時:5月7日(月)開始:19:00
場所:後楽園ホール
観衆:1900人(満員)

 7日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『40th Anniversary year GAORA SPECIAL 2012 チャンピオン・カーニバル』最終戦。
 今年のチャンピオン・カーニバル(以下CC)、吉江豊と征矢匠が途中で負傷してしまいリタイヤするアクシデントはあったが、熱戦続きの公式戦を勝ち抜いたのは、Aブロック1位通過の永田裕志、2位通過の諏訪魔、そしてBブロック1位通過の曙、2位通過の太陽ケアの4人。

 昨年のCC覇者である永田、前三冠王者の諏訪魔、世界ヘビー級王者の曙、その曙に開幕戦で完璧なフォール勝ちをしたケアと、さすがの4人が勝ち上がってきたが、抜群の試合内容だった関本大介や諏訪魔と永田に勝利した河野真幸は、あと一歩届かず。
 最終戦ではまずAブロック1位の永田とBブロック2位のケア、Bブロック1位の曙とAブロック2位の諏訪魔が準決勝で激突した。永田はケアの左腕を集中的に攻撃していき、得意のショルダーアームブリーカーやワキ固め、腕固めで追い込む。だが、永田の蹴り足をキャッチしてヒジを落としていったケアは、ハリケーン・スパイクやSUNケアキックで反撃。
 さらに河津落としを決めたケアだが、永田もエクスプロイダー。ならばとケアはバックドロップで投げると、リバースDDTからコーナーに登っていく。追いかけていった永田が雪崩式エクスプロイダーで投げていくが、続くバックドロップはケアが体を捻って押し潰す。それでも永田は強引にロープの反動を使った投げ捨てジャーマン(大☆中西ジャーマン)からの串刺しニー。しかし、かわしたケアは後頭部にソバットを叩き込むとスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。
 一方、曙はパワーで一気に押し切ろうとしたが、のど輪で捕まえておいての張り手をかわした諏訪魔が珍しくコンプリート・ショット。さらにショートレンジラリアットの連打からラリアットで曙の巨体をなぎ倒した諏訪魔はラストライドの体勢に。これはリバースで切り返した曙だったが、ボディプレスを耐えてミサイルキックを返した諏訪魔は、ラリアットの相打ちからバックドロップで見事に投げていき3カウントを奪った。

120507_AJPW-2.jpg 優勝決定戦はケアvs.諏訪魔という王道全日本ど真ん中対決。前半は腕や足の取り合いなどオーソドックスな展開が続く。一転してエプロンに場が移ると、ケアがフロントキックから断崖式リバースDDT。そこからケアは諏訪魔の首を集中攻撃を繰り出していくが、諏訪魔もカウンターのキチンシンクを見舞っていくと、苦しそうに場外にエスケープしたケアを鉄柵に叩き付け、さらに強烈なダブルチョップからコブラツイストで絞め上げながら、脇腹にヒジを突き立てるという拷問技。
 ケアも河津落としで反撃するが、諏訪魔はフロントスープレックス、スロイダーから珍しくカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げるが、後方のコーナーを蹴って脱出したケアは諏訪魔のラリアットを受け止めると、逆にラリアットを叩き込む。続いてラリアットの相打ちになると、ケアは投げ捨てジャーマン。諏訪魔の投げ捨てジャーマンを返す。
 一進一退の攻防が続く中、諏訪魔はドロップキック、ラリアットで追い込むとラストライドの他姓に。これをフロントネックロックで切り返したケアだが、諏訪魔は何とかロープに脱出。ケアはハリケーンスパイクから諏訪魔をコーナーに乗せていくが、先にマットに降り立った諏訪間はライガーボムでで叩き付けると、バックドロップの連発でトドメを刺しに行く。
 20分を経過してもう一度ラストライドを狙った諏訪魔だが、後方に逃れたケアは何と故三沢光晴さんが秘密兵器にしていたタイガードライバー'91を投げ捨て式で出していった! 脳天からマットに落とされた諏訪魔をさらに波乗りスープレックスで投げていったケアは、ラリアットを食らってもカウント1で返し、ヘッドバットを見舞った諏訪魔をバックドロップで投げてから、曙戦同様完璧な形のTKOで叩き付けて3カウントを奪った。
 試合後、朦朧としながら立ち上がった諏訪魔を抱き寄せて健闘を称え合ったケアは「ドウモアリガトウゴザイマシタ! 次、チャンピオンシップをします! アキヤマ、お前、次!」とマイクアピール。ノアの秋山準に三冠王座を獲られた際、まっ先に敵地ノアに乗り込んで至宝奪還に挑んだのがケアだった。その時は奪回出来なかったが、これで今度はホームの全日本マットで、秋山にもう一度挑戦する権利を手に入れた。

120507_AJPW-3.jpg 他団体に流出したタイトルの奪還といえば、『ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦』で優勝したカズ・ハヤシ&近藤修司のTEAM246が、関本大介&岡林裕二の持つアジアタッグ王座への挑戦を表明していたが、そのタイトルマッチが5・27全日本プロレス後楽園大会で行われることが正式決定。
 この日は前哨戦として王者組は橋本和樹を加えた大日本トリオ、挑戦者組には浜亮太を加えたトリオによる6人タッグマッチを行った。全日本ジュニアが誇る屈指のパワーファイターである近藤だが、関本が相手だとエルボー一発で吹っ飛ばされ、ブレーンバスターも軽々とぶっこ抜かれてしまう。それでも近藤は関本&岡林の串刺し攻撃をかわし、関本をブルドッキングヘッドロックに捕らえながら、岡林にランニング・ネックブリーカーを決めていく。
 パワー負けはしない浜は真正面から関本&岡林とやり合う。さらにTEAM246が関本を浜にホイップし、浜が体当たりすると、近藤のラリアットとカズのトラースキックのサンドイッチ攻撃。関本のバックを取ったカズは近藤を呼び込むが、眉山は岡林が阻止。逆にカズのバックを岡林が取り、そのバックを取った関本が眉山でブン投げるが、見事に着地したカズは関本にハンドスプリング・レッグラリアット。
 大日本勢はトレイン攻撃を狙うが、カズがかわす。しかし橋本がエルボーを叩き込むと、関本&岡林がダブルタックルから岡林のゴーレムスプラッシュ→関本のフロッグスプラッシュの時間差攻撃。さらに橋本がランニングニー。橋本のランニングローはかわしたカズだが、橋本はランニング・ネックブリーカー。そこに近藤が入ってきてラリアットを放っていくが、橋本もかわす。カズの低空ドロップキックもかわし、近藤のキングコング・ラリアットもかわした橋本だが、カズは飛び付いていってそのまま巻き投げ固めで丸め込んで3カウント。
 試合後、TEAM246は「向こうにはパワー、こっちにはスピードとコレ。向こうにはコレがねぇんだよな」と頭を指差しながらアピール。スピードでかく乱し、頭脳作戦で勝利を掴むのが狙いらしい。さらに近藤からは「アジア獲ったら、第一コンデンター、バラモン兄弟。まぁ冗談だけどね」と、5・5大日本プロレスの横浜大会でアジアタッグに挑戦したバラモン兄弟の名前を出した。「冗談だけど」とは言っているが、近藤とバラモン兄弟もかつて散々やり合った仲だけに、久しぶりの対戦も見てみたいところだが......

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○西村修(フリー)
3分34秒 弓矢固め
●中之上靖文

▼第2試合 チャンピオン・カーニバル 準決勝 無制限1本勝負
●永田裕志(新日本プロレス)【Aブロック1位】
11分51秒 横入り式エビ固め
○太陽ケア【Bブロック2位】

▼第3試合 チャンピオン・カーニバル 準決勝 無制限1本勝負
●曙(フリー)【Bブロック1位】
8分18秒 バックドロップ→片エビ固め
○諏訪魔【Aブロック2位】

▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○河野真幸/田中稔
8分5秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め
KENSO/●井上雅央(フリー)

▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
大森隆男/●征矢学/渕正信
11分37秒 THIS IS IT
○真田聖也/KAI/大和ヒロシ

▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○カズ・ハヤシ/近藤修司/浜亮太
11分55秒 巻き投げ固め
関本大介(大日本プロレス)/岡林裕二(大日本プロレス)/●橋本和樹(大日本プロレス)

▼第7試合 チャンピオン・カーニバル 優勝決定戦 無制限1本勝負
○太陽ケア
22分33秒 TKO→片エビ固め
●諏訪魔
※ケアが6年ぶり2度目のチャンピオン・カーニバル優勝

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