諦めなかった帯広が残り10秒で決めたマジック!ハッピーメーカーズがタッグ王座を奪取!ミックスドタッグTはくるみ&高梨が優勝!

120505_Iceribbon-1.jpgアイスリボン
GOLDEN RIBBON 2012
日時:5月5日(土・祝)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:747人

 5日、後楽園ホールで行われたアイスリボン『GOLDEN RIBBON 2012』。今年2度目の後楽園大会のメインはリボンタッグ選手権試合。藤本つかさ&つくしのドロップキッカーズが保持しているリボンタッグ王座への挑戦を表明した希月あおいだが、パートナーに考えていた志田光からタッグを組むことを拒否されると、「一緒にハッピーになりたい」と帯広さやかにタッグ結成を申し出た。
 当初は「ベルトに挑戦なんておこがましい」と頑なに拒否していた帯広だったが、リボン高梨や米山香織、木村響子、そしてファンからエールを送られると、あおいとのハッピーメーカーズでリボンタッグ王座に挑戦することを決意。一方、王者組は藤本が大会直前に右肘を負傷するというアクシデントに見舞われたが、強行出場することを決意。

 ハッピーメーカーズはそれぞれのイメージカラーの半被(ハッピー?)を着て入場。だが、先手を取ったのはドロップキッカーズ。つくしが帯広を捕まえると、藤本もあおいを捕まえて2人でおてんばダッシュ。さらに藤本が帯広を足4の字固めに捕らえると、つくしがダイビング・ボディプレスを投下。続いて藤本は直伝エースクラッシャー。
 だが、帯広もエプロンからあおいの"デコピン"によるアシストを受けて帯広パックを決めていき、ようやくあおいにタッチ。あおいは明るくだが容赦なく藤本の右ヒジを攻撃していく。さらにセントーンや逆エビ固めなどで追い込んでいくが、つくしがドロップキックでカットすると、トレイン攻撃を狙ったハッピーメーカーズを2人まとめてコーナーに叩き付けてから串刺しドロップキック。
 だが、ドロップキッカーズの合体攻撃を阻止したハッピーメーカーズは2人で「青春ピラミッド」ポーズ。そこからダイビング・セントーンを投下したあおいだが、これは当たりが浅かった。ならばと帯広がドロップキックを連発すると、つくしが絶叫しながらドロップキックの連発をお返し。さらにタイガースープレックスの体勢に入るが、帯広は帯広マジックで切り返す。
 さらに帯広はハルカゼも押し潰してエビ固めで切り返す。ならばとつくしはスカイツリーを狙うが、これは背後からあおいがフェースクラッシャーでカット。藤本が出て来ると帯広は前から後ろからスタルヒンチョップを連発。だが、藤本もFKを返すとつくしと同時にトゥインクルスター・ロックを決めていく。さらにハッピーメーカーズの2人をロープに張り付けにしたドロップキッカーズは背後から同時にドロップキックを発射。
 再びペースを握ったかと思われたが、帯広が藤本をロコモーション式ハーフハッチで投げていく。さらに張り手合戦となるが、ストレートパンチを叩き込んだ藤本はFK。あおいがカットに入ろうとするが、つくしはアンプリティアーで阻止すると、今度は帯広をタイガースープレックスで投げていき、続けて藤本がビーナスシュート! 何とかカウント2であおいがカット。藤本はもう一度ビーナスシュートを狙うが、帯広がしがみついて阻止。
 つくしがスカイツリーを決めてから藤本が丸め込むが、これもカウントは2。残り時間1分となり、合体攻撃を狙ったドロップキッカーズだが、帯広はダブルラリアットでなぎ倒すと、藤本に帯広マジック! 返されると、今度は4・28道場マッチであおいがつくしから3カウントを奪った帯広マジック2! これも返された帯広はハーフハッチスープレックスで投げるが、どうしても藤本から3カウントが奪えない。だが、最後まで諦めなかった帯広は残り10秒になろうかというところで、バースからの帯広マジックを出した帯広はさらにもう1回バースを決める"帯広マジック3"を初公開して、ついに3カウントを奪ってみせた。
 2人仲良く腰にベルトを巻くと、帯広は「夢みたいですっ! 本当にベルトが巻けるとは思いもしませんでした!」と絶叫。あおいが私たちデビューしてから最初のベルトを巻きましたー! 似合ってますか? オビちゃん、ありがとう! オビちゃんはこの試合、たくさんの人に励まされたから、今度はオビちゃんがみ〜んなを励ます番だよ。これから2人でハッピーに頑張っていこう!」と言ってガッチリ握手。締めのマイクを任された帯広は「躓いたっていいじゃない。人間だもの! 帯広だもの! 前を向いて歩いてたらきっといいことあるさ! そんな気持ちでいっぱいです。プロレスでハッピー、アイスリボーン!」で締めくくった。

120505_Iceribbon-2.jpg 昨年の5・5後楽園大会に引き続き、ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメントが今年も開催された。今年出場したのは昨年の優勝チームである新田猫子&大石真翔のにゃん'sクラブ、ヤングリボン認定ミックスドタッグ王者となったみなみ飛香&ダイナスティのチームフェニックス、成宮真希&政宗の独眼竜と舞姫、星ハム子&星誕期の相撲軍団星部屋、Ray&マリーンズマスクの四次元殺法コンビのほか、意外にもこれがアイスの後楽園大会初出場となるリボン高梨は、「高梨さんがチャンピオンの時期は今しかない」というIW19王者のくるみとKO-DとIW19のチャンピオンコンビを結成したが、残念ながら高梨は前日のDDT後楽園大会で王座陥落してしまったため、チャンピオンと元チャンピオンコンビになってしまった。
 さらにりほは集客のために変態・佐藤光留と禁断のタッグを結成! 正パートナーの葛西純はFREEDOMSの大会があるため、松本都がパートナーに指名したのは「一番世間に近い選手」というミスター6号と、何とも個性溢れる8チーム。
 1回戦で注目を集めたのが、りほ&光留の禁断のタッグvs.都&6号のお茶の間に崖のふち計画。アリス風の新コスチュームで登場した都に対し、何と光留とりほはこの日のために光留が作ったピンクの光留Tシャツをお揃いで着て登場。ただしりほの表情に笑顔はない! そこへお茶の間に崖のふち計画が奇襲攻撃を仕掛けていき、いきなり6号が光留にトペを発射。
 さらに都がキャメルクラッチに捕らえると6号と一緒に「みやここ印」とポーズ。ここでりほがタッチという形で光留に直接触れると、俄然やる気になった光留は容赦なく都を蹴飛ばしてから「行き遅れー!」と叫びながらの串刺しラリアット。だが、6号が入ってきてコルバタで投げてからヒザ十字固め。そこに都が上から乗っかっていき、光留の髪の毛をむしり取っていく! 怒った光留が都をアンクルホールドに捕らえながら、りほに向かって「りほちゃん、行けるかい? キミがアイスリボンの未来を作れ〜!」と絶叫。
 りほは光留を思い切り叩いてタッチするが、都と6号は禁断のタッグに向かってLOVEポーズからのシャイニング・ウィザードを同時発射。さらに一緒にマンマミーヤを決めてみせたが、光留がカットに入る。ロープに飛び乗った6号のマスクを表裏ひっくり返し、ライオンサルトを自爆させると、その間にりほがそうまとうを都に叩き込んで3カウント。
 見事に準決勝進出を決めた光留は、強引にりほと握手をするとその手をひっぱって肩車。満面の笑みを浮かべる光留に対し、本気で嫌がったりほは転落しそうになりながら強引に逃れるとそのまま逃走した......

120505_Iceribbon-3.jpg トーナメント準決勝で禁断のタッグは成宮真希&政宗の独眼竜と舞姫と対戦。何ともアレな笑顔を浮かべた光留は、完全に表情を失ったりほと手を繋ぎながら入場してきたのだが、成宮を見るやいなや「かわいいねぇ〜」と、もはやアレがアレな状態に。
 すっかり成宮のことが気になっている様子の光留は、政宗とグラウンドの攻防を展開していても、ことあるごとに控えの成宮に視線を送る。そんな光留にやきもちを焼いた......とは思えないが、りほは光留にビンタをしてタッチ。だが、光留にとってはむしろ"ご褒美"か? そういった行為が仇となり、光留は独眼竜と舞姫のギロチンドロップを散々食らい、りほにタッチしようとしてもりほはリングを降りて拒否。「え〜、なんで!」とガク然とする光留だが、何とか政宗にカウンターのニールキックを叩き込むと、ようやくりほもタッチに応じた。
 だが、2人の間に入った亀裂はもはや修復不可能だったようで、光留が抑え付けた成宮にりほがダイビングそうまとうを狙ったのだが、成宮がかわして誤爆! そこをすかさず成宮が抑え込んでりほから3カウント。禁断のタッグは準決勝で敗退。光留は爽やかにりほの健闘を称える......と見せかけて抱きついていったが、蹴りで突き放したりほはやっぱり逃走していった......
 決勝はその独眼竜と舞姫vs.くるみ&高梨のチャンピオンと元チャンピオンコンビ。高梨は成宮に対しても容赦ない攻撃を繰り出していき、「成宮、どうしたオラ!」と挑発。だが、政宗がうまくアシストに入って、ペースを高梨組に握らせない。だが、高梨からくるみにタッチすると、くるみは政宗に対してダイビング式テーズドロップからショルダータックルでぶつかっていき、何と3発目でなぎ倒すことに成功。成宮にもブロンコスバスタ-から大暴走をお見舞い。
 だが、高梨のグルグルパンチをチョップで迎撃した成宮は、政宗のアシストを受けて高梨をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げることに成功。くるみがカットしたが、政宗がバックドロップの体勢で抱え上げた高梨に成宮はギロチンドロップで合体。さらにダイビング・ギロチンドロップを投下したが、くるみがカウント2でカット。独眼竜と舞姫はトレイン攻撃を狙うが、かわしてトラースキック。
 続くタカタニックは逃れた成宮だったが、高梨はトラースキックを顔面にクリーンヒットさせるとバッカスで丸め込んで3カウント! KO-D無差別級王座から陥落した翌日に、同じ場所で行われたトーナメントで優勝した高梨は「くるみ、ありがとう! 初めてのアイスリボン後楽園参戦で、昨日大事なベルトを失ったんで」と言うが、くるみは「いいじゃないですか。自分はチャンピオンだから」とアッサリ。それでも高梨は「自分だけ? 自分は元チャンピオンかもしれないけど、今日は嬉しいです!」と喜びを露わにした高梨は、この日は目録だけで済まされた、優勝チームへ贈られる"藤本と星ハム子が、過去に獲得した北都プロレスのバトルロイヤルの優勝商品"の中にあった馬に乗って、近々入場したいと語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 タッグマッチ 10分1本勝負
●新田猫子/大石真翔(DDT)
9分9秒 ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め
○成宮真希/政宗(大阪プロレス)

▼第2試合 ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 タッグマッチ 10分1本勝負
○りほ/佐藤光留(パンクラスMISSION)
5分38秒 そうまとう→エビ固め
●松本都(崖のふちプロレス)/ミスター6号(スポルティーバ)

▼第3試合 ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 タッグマッチ 10分1本勝負
○みなみ飛香/ダイナスティ(666)
7分52秒 ブロックバスター・ホールド
●Ray/マリーンズマスク(K-DOJO)

▼第4試合 ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 タッグマッチ 10分1本勝負
○くるみ/リボン高梨(DDT)
5分30秒 ラ・マヒストラル
●星ハム子/星誕期(DDT)

▼第5試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○雫あき(お寺プロレス)
5分58秒 腕固め
●内藤メアリ

▼第6試合 ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント準決勝 タッグマッチ 10分1本勝負
○成宮真希/政宗(大阪プロレス)
7分43秒 りほがダイビングそうまとうを光留に誤爆→片エビ固め
●りほ/佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼第7試合 ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント準決勝 タッグマッチ 10分1本勝負
●みなみ飛香/ダイナスティ(666)
5分12秒 ジャーマンスープレックスホールド
○くるみ/リボン高梨(DDT)

▼第8試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○米山香織(JWP)
8分42秒 ロールスルー・ジャーマンスープレックスホールド
●長野ドラミ

▼第9試合 ゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント決勝戦タッグマッチ 15分1本勝負
●成宮真希/政宗(大阪プロレス)
12分4秒 バッカス
くるみ/○リボン高梨(DDT)
※くるみ&高梨が2012年のゴーゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント優勝

▼第10試合 スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
●志田光
15分2秒 チキンウィングフェイスロック→レフェリーストップ
○華名(WNC/トリプルテイルズ.S)

▼第11試合 インターナショナルリボンタッグ選手権 20分1本勝負
[王者組]●藤本つかさ/つくし
19分50秒 帯広マジック3
[挑戦者組]希月あおい/○帯広さやか
※第23代王者組ドロップキッカーズが2度目の防衛に失敗。ハッピーメーカーズが第24代王者組となる

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