ユニオンファンの期待を背負って蛍光灯デスマッチで宮本に挑んだ大家は惜敗!ファンジーで覆われていたチェリーの実年齢が明かされる!

120504_Unionpro-1.jpgユニオンプロレス
ゴールデンユニオン2012
日時:5月4日(金・祝)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1236人(満員)

 4日、後楽園ホールで行われたユニオンプロレス『ゴールデンユニオン2012』。メインでは3・29新宿大会で木高イサミから宮本裕向が奪取したDDT EXTREAM級王座に、宮本への挑戦権をかけたユニオン・サバイバルを勝ち抜いた大家健が挑戦した。
 しかも他団体に流出した至宝を奪還するため大家は昨年の大晦日に続き、再び蛍光灯デスマッチに挑んだのだが、売店部長の大家らしく通常のグッズ売店にて使用している物、グッズ等の使用が認められる"蛍光灯売店デスマッチ"だ。

 リングの北側と南側のロープには蛍光灯が次々にセットされていき、西側にが大家売店部長自ら"搬入"したグッズを"陳列"していき臨時特設売店を作り上げた。宮本はいきなり大家を蛍光灯に叩き付けようとするが、ギリギリで踏み止まった大家。しかし特設売店側に叩き付けていった宮本は、ロープに陳列されていたTシャツを放り投げると、思わず売店に気を取られた大家を今度こそ蛍光灯側に叩き付ける。
 割れた蛍光灯を大家の額に突き立て大流血させた宮本は、さらに蛍光灯の束の上にボディスラムで叩き付けていくが、蛍光灯の束を間に挟んでのコンドルキックをかわし、両足首打撲捻挫&左足親指骨折による欠場から復帰したばかりの宮本の左足にダメージを与える。すかさずドラゴンスクリューで投げていった大家は、蛍光灯を竹刀代わりにして面一本で宮本を流血させる。
 さらに特設売店から段ボールを持ち出し、在庫のDVDをリング上にバラ撒くと、その上に宮本の左足を叩き付けてから監獄固め。宮本は何とか蛍光灯に手を伸ばし、大家の頭部を殴打して脱出。蛍光灯の束の上に雪崩式フランケンで大家を叩き付けた宮本は、蛍光灯の束を手に振りかぶるが、奪い取った大家は宮本にパス。思わず受け止めた宮本だが、大家はそこに炎のスピアーをお見舞いして蛍光灯の束を叩き割る。
 だが、これで大家が左肩付近をザックリと切ってしまい大出血! それでも大家はエプロンでの攻防を制して、エプロンから掟破りの奈落式ファイヤーサンダーで蛍光灯が敷き詰められたテーブルの上に叩き付けてテーブル&蛍光灯クラッシュ! リングに戻った大家は炎のスピアーで宮本をカウント3寸前まで追い詰めるが、土壇場でハンドスプリングエルボーを見舞った宮本は、自らの頭で蛍光灯を叩き割って喝を入れると、ラリアットからのムーンサルトプレスを投下。
 自らの左足にもダメージを負ってしまった宮本だが、蛍光灯の束の上にトドメのファイヤーサンダーで大家を叩き付ける。万事休すと思われたが、大家はこれもカウント2で返す! 満員の観客からこの試合何度目かの大「大家」コールが起こる中、大家はヘッドバットの連打から炎のスピアーを狙うが、ヒザで迎撃した宮本は卍コブラに捕らえていく。粘り粘った大家だったが、ここでついに力尽きて敗れた。

120504_Unionpro-2.jpg DDT EXTREME級王座薄氷の初防衛に成功した宮本は「ユニオンプロレスおもしれぇじゃねぇか! スーザンさん、大日本、ユニオン、対抗戦やりましょうよ。今度はあったりなかったりとかじゃなくて、ちゃんとした対抗戦やりましょうよ」と3・29新宿FACEで行われた『大日本×ユニオン対抗戦だったりなかったり』の第2回目として本格的な対抗戦を提案。
 ナオミ・スーザン代表もその場で「対抗戦、いいじゃないですか!」と受けて立つ構えを見せ、6・17は会場の北沢タウンホールがデスマッチ禁止のため、7・18新木場大会で対抗戦をやることを逆提案。その場にいた大日本の李日韓レフェリーに返事を迫るが、「権限がない」と困惑する日韓レフェリー。すると、この日のセミファイナルで佐々木義人&忍を入江茂弘とのタッグBIG"G"BANGで下し、BJW認定タッグ王座を奪取した石川修司が会場の隅で見ていた伊東竜二を呼び寄せる。
 伊東は宮本は大日本ではなく666の所属選手だし、登坂代表に電話一本すれば済む問題なのかもしれないが、タッグ王座も獲られている上に「もう時間がない! 7月、やってやろうじゃねぇか!」と独断で対抗戦を受諾。その上で入江がデスマッチが出来ないなら6月の北沢大会で伊東&アブドーラ小林組でBIG"G"BANGのBJW認定タッグ王座に挑戦させてほしいと提案。これをスーザン代表も承諾し、6月・7月とユニオン×BJWの対抗戦が決定した。
 大日本勢が引き揚げたあと、大家は「皆さん、今日、僕は負けてしまいました! やりたくない蛍光灯マッチやって、でも俺、プロレスラーだからプロレスだったら何でも受けるんだよ! でも負けたら最高に不幸せになるんですよ。でも皆さんがこんなに応援してくれる。ただ僕は今日、皆さんの応援があってここまで頑張ることが出来ました! 自分は試合で負けてしまったけど、今日は全然、全然幸せな気分でいっぱいです! だから俺はみんなで幸せな気分で締めたいと思います」と絶叫すると、「いくぞー! スリー、ツー、ワン、幸せだ☆俺! 幸せだ☆ユニオン! 幸せだ☆みんなー!」で後楽園大会を締めくくった。
 インタビュースペースでも大家は「何回もヘマやって、怒られてばっかりで、それでも僕はね、今まで助けてもらった人に、今まで応援してくれた人に、何か恩返ししたいんですよ! だから僕はみんなが望めばどんなことでもやりたいし、挑戦していきたいと思ってるんです。いい結果が出せるかどうか、それはやってみなきゃ分からないんですよ! けど、期待されて、やらなくて、何がプロレスラーですか! 何が男ですか! 何が人間ですか! 僕はそんな恩知らずな人間にはなりたくない! 次、結果が出なくても、その次は絶対に結果を出します! だから皆さん! 僕を見捨てないでください! 僕に少しでもいいから期待を持って応援してください!」と号泣しながら土下座した。この日の試合を見て、誰が大家を見捨てるものか......

120504_Unionpro-3.jpg チェリーの実年齢を公開しようとする紫雷美央は、チェリーが敗者となった際には自身の実年齢を公表し、美央が敗者となった際にはその場で自身の化粧を落とさなければならないというハイリスクハイリターン(?)な"実年齢コントラ厚化粧マッチ"でチェリーと対戦する予定だった。
 ところが、美央は鼻骨を骨折したため直前に欠場することが決定。そこで美央の代わりにバンコクで新団体『我闘雲舞』を旗揚げするさくらえみがチェリーと対戦することに。ただし、さくらが負けたら美央が化粧を落とすことには変わらないというルール。
 さくらのセコンドについた美央はことあるごとに試合に介入。美央のアシストを受けて、さくらえみ70キロやドラゴンスリーパーでチェリーを追い込んでいったさくら。だが、絶対に負けられないチェリーはさくらのムーンサルトプレスをかわして自爆させると、春夜恋で丸め込む。カウント2で返したさくらは、美央が足をすくって倒したチェリーにラ・マヒストラル!
 だが、チェリーは意地でキックアウトすると、ファンタジーイリュージョンを狙ったが、まるでチェリーのファンタジーを打ち破るようにさくらは、掟破りの春夜恋で切り返して3カウントを奪った。だが、勝ったさくらは「どうしよう勝っちゃった。年齢公開するの? ちょっと待って! チェリーさんってファンタジー1本で来たんだよ。ファンタジーでは業界唯一の選手だと思うの。それを取られたらもう動けないの。言わば引退試合みたいなもんじゃないですか。私は米ちゃんみたいに引退撤回してもいいと思うよ!」と動揺しまくり。
 ついでにJWPタッグ王座のパートナーとして、さくらのセコンドについた米山香織もセ動揺しまくるが、美央は「ふざけるなよ! 米ちゃんみたいに軽くねぇんだよ! もうお前はいいよ! パンツもらってタイに行け! 国外追放だ! バカチンが!」と一喝してさくらと米山を退場させる。するとチェリーは「私はいままでファンタジーをとても、とても大切に守ってきました。だけど今日、私が負けたのは事実です。言い訳も、後悔も、撤回もしません。ただ、今までずっとずっと私を支えてきてくれたファンタジーを卒業にするにあたって、卒業の10カウントゴングを鳴らしてほしいと思います」と観念したかのように言うと、10カウントゴングが鳴り響く中、スクリーンにチェリーのパスポートが映し出され、チェリーの生年月日は1974年5月14日で、実年齢が37歳(あと10日で38歳)であることが明らかにされた!
 するとチェリーは「私は小さい頃からずっとずっと女子プロレスラーになるのが夢で、でも色々あって一度は諦めて。普通では考えられない30歳でプロレスデビューしました。それからもうすぐで8年を迎えようと思います。ファンタジーはなくなってしまいましたが、まだまだ37歳のチェリーの可能性を信じたいと思います。同じくらいのキャリアの人たちと比べて、私は時間がないと思います。だからこれからも37歳のチェリーの姿を見ていってください!」と、これからはファンタジーの殻を脱ぎ捨て、アラフォー女性の希望の星として頑張って行くと宣言。
 このチェリーの決意をリング下で聞いていた美央は、何とも言えない表情で拍手を贈っていた。また、チェリー自身もメインで大家を下した宮本の前に立ちはだかり、睨み付けていった。これは決してファンタジーではない。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ ユニオン実験リーグ 10分1本勝負
円華(フリー)/●風戸大智
9分42秒 胎児の夢→エビ固め
マスクドミステリー(ガッツワールド)/○SAGAT(RAW)

▼第1試合 愛のハンディキャップマッチ 30分1本勝負
●福田洋
8分21秒 ドラゴンパンサー
美月凛音(DDT)/○風間ルミ(豚菜キッチン絆)

▼第2試合 実年齢コントラ厚化粧マッチ 30分1本勝負
●チェリー
5分3秒 春夜恋
○さくらえみ(我闘雲舞)with 紫雷美央(フリー/トリプルテイルズ.S)

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
鶴見五郎(国際プロレスプロモーション)/●エル・イホ・デル・ゴロー/ゴローjr
9分18秒 クリップラー・クロスフェイス
○ビッグルード/クロクモクラッチ(バーキング・スパイダーズ)/GENTARO(FREEDOMS)

▼第4試合 90年代インディー選手ウエポンランブル 30分1本勝負
●新松田慶三
18分13秒 ターザン後藤の勝利→体固め
●新高木三四郎

▼第5試合 妻木凱旋試合 30分1本勝負
●妻木洋夫/大家(真霜)拳號(K-DOJO)
16分12秒 勇脚・斬→片エビ固め
○木高イサミ/エル・ジェネリコ

▼第6試合 BJW認定タッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者組]佐々木義人(大日本プロレス)/●忍(666)
16分7秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
[挑戦者組]○石川修司/入江茂弘(チームでら)
※第35代王者組が初防衛に失敗。BIG"G"BANGが第36代王者組となる

▼第7試合 DDT EXTREME級選手権試合〜蛍光灯売店デスマッチ 60分1本勝負
[王 者]○宮本裕向(666)
19分58秒 卍コブラ
[挑戦者]●大家健
※第18代王者・宮本が初防衛に成功

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