高梨が火野に玉砕!ベルトを総獲りしたCrying WolfにHARASHIMA、ディーノ、そしてもの凄い復帰戦をやってのけた飯伏が宣戦布告!
DDTプロレスリング
MAX BUMP 2012
日時:5月4日(金・祝)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:2064人(超満員札止め)
4日、後楽園ホールで行われたDDT『MAX BUMP 2012』。4・1後楽園大会で男色ディーノからKO-D無差別級王座を奪取した直後の高木三四郎に対し、セミのいつでもどこでも挑戦権および次期挑戦者決定ロイヤルランブルで、いつでもどこでも挑戦権を獲得したマサ高梨が即権利を行使! わずか124秒で勝利し、第40代KO-D無差別級王者となった高梨。
自ら「最弱汁レスラー」という高梨だが、武道館のメインに立つため今大会ではロイヤルランブルで優勝して挑戦権を獲得したCrying Wolfの火野裕士という強豪を相手に初防衛戦に挑んだ。
ジャベを得意とする高梨は火野をグラウンド勝負に誘い込むが、火野も大きな体の割にパワーだけでなく、しっかりとしたグラウンドテクニックで対抗。高梨は低空ドロップキックを火野の左ヒザに叩き込むと、場外戦を仕掛けてきた火野から逃走。本部席からベルトを拝借して殴りかかるが、火野は高梨を蹴散らしてリングに戻ろうとする。
だが、カウント19で火野の足を引っ張って、自分だけリングに戻った高梨。リングアウト勝ちか? と思われたが、火野もカウント20ギリギリでリングに生還。ならばと高梨は火野を松井レフェリーに激突させ、見ていない隙を突いて急所攻撃。さらにベルトを火野に渡すと、レフェリーを起こしてから自らはまるでベルトで殴られたかのようなアクションでアピール。
この"エディ・ゲレロ作戦"が功を制し、松井レフェリーは火野の反則負けを告げるゴングを鳴らすが、本部席から試合を見ていた鶴見亜門GMが火野が反則攻撃をしていないことを告げ、試合は続行される。追い込まれた高梨は火野の左ヒザを一点集中攻撃。鉄柱にぶつけたり、足横須賀からの足4の字固めでかなりのダメージを負わせたところで、必殺のタカタニックを狙う。
だが、火野はハイジャックバックリーカーで切り返そうとする。ここまでは想定内だったのか高梨はすぐさまエビ固めで丸め込んでいくが、ネックハンキングで引き抜いた火野。なおも丸め込んでいく高梨に対し、火野はショートレンジラリアット。20分が経過し、高梨は首固めを連発するが、火野はぶっこ抜いてそのままジャーマンで投げようとする。だが、レフェリーを掴んで阻止した高梨は、またもレフェリーの見ていないところで急所攻撃を見舞ってからバッカスを狙う。
しかし火野が回転させずに踏ん張ると、高梨はタカタニックにチェンジ。だが、これをインプラントで切り返した火野は、ヒノスープレックスからファッキンボディプレス。トドメのFuck'n Bombを狙った火野だが、ここでついに高梨がタカタニックで切り返す! しかしカウントは2。高梨は何とか火野をコーナーに乗せると、関本大介戦でも見せた雪崩式タカタニックを狙うが、火野はこれを雪崩式インプラントで切り返し、高梨は垂直にマットに叩き付けられた!
それでもなお火野の渾身の逆水平チョップを歯を食いしばり、倒れずに受け止めた高梨はフルスイングの張り手をお見舞いしたが、ショートレンジラリアットを叩き込んだ火野は、ついにFuck'n Bombで豪快に叩き付け、高梨から3カウントを奪った。
超満員札止めの観客の大「高梨」コールも届かず、ファンの願いを打ち砕いた火野は大の字に倒れた高梨に向かって「高梨、やっぱり卑怯なところが多過ぎるわ。チャンピオンになったのに、アカンで、お前! でもな、お前はハッキリ言って弱いよ。でも弱いお前とやって、思ったよりもはるかに試合をして楽しかった。こんなボコボコにされるとは思わなかった。高梨はん、ありがとう。そのお礼と言ってはなんだけど、お前にもう一度俺様のFuck'n Bombを食らわせたるわ」といいことを言っていたと思ったら、何と再びFuck'n Bombの体勢に。
ここでセミで行われたヤス・ウラノ、KUDOとの3WAYマッチを制し、5・27札幌大会でこの試合に勝者が持つKO-D無差別級王座への挑戦が決まったHARASHIMAが入ってきて、火野にハイキックを叩き込んでFuck'n Bombを阻止。さらに5・13大阪大会で火野&ヤスが持つタッグ王座への挑戦が決まっている男色ディーノと飯伏も入ってくる。ディーノはベルトを総獲りしたCrying Wolfを睨み付けながら「この会場にいる人には申し訳ないけど、いまの図式が全部変わっている! 6月の後楽園ではシングルのベルトはここ(=HARASHIMA)、タッグベルトはここ(=ディーノ&飯伏)! スミマセンね、東京のお客さん!」と宣言。
さらにディーノは敗れた高梨にも「いままでやられ続けてきたのは誰だ? いまからもう1回立ち上がるのは誰だ? そう、お前だ! お前も舵を取れ!」と長渕剛ばりに檄を飛ばすと、ディーノは「(武道館のメインに立つのに)列を作っているのは分かっているから、タッグのベルトを持って列の前に並ばせてもらうわ!」と言い放つ。それを聞いたヤスが「いま列の先頭に立っているチャンピオンのありがたい言葉を一列になって聞け!」と叫んで火野にマイクを渡すと、ディーノが「(リングの)中に入ってくればいいわ!」と火野に言うが、エプロンから動こうとしない火野は「お前なんか怖くないぞぉ......。男色ディーノ、お前なんか怖くないぞぉ......。い、以上!」と脅えた声で言うと、足早に引き揚げていった。
そんな火野のことを「火野、自分は奴をチャンピオンと認めない。試合で乱暴なのはいいよ、大暴れするのは構わないよ。試合が終わって決着がついたのに高梨に技をかけようとした。あんなのは許さない。乱暴過ぎる!」と糾弾したHARASHIMAは札幌でベルトを奪い取ることを宣言。なぜかって? それは鍛えているからだー!
昨年9月に左肩を脱臼し、その後手術・リハビリのため長期欠場していた"ゴールデン☆スター"飯伏幸太が待望の復帰戦を行う。相手はいきなり元DDT EXTREAM級王者のエル・ジェネリコ。かつてROHで対戦した際は飯伏が勝っているが、木高イサミ、石川修司、高木三四郎にも勝利している今のジェネリコは、飯伏にとっても相当厳しい相手だ。
序盤、ジェネリコの左肩攻めに苦しめられた飯伏は何度も左肩を気にする素振りを見せる。さらにジェネリコは左肩攻めだけでなく、いきなりハリウッドスタープレスを出したり、長い足から繰り出されるケンカキックに飯伏も苦しめられる。左肩を鉄柱に叩き付けられた飯伏だが、どうにか場外カウント19で生還。
するとコーナーに登ったジェネリコにロンダート・オーバーヘッドキック。さらに三角跳びケブラーダやパワースラムで叩き付けてからコーナーに飛び乗りムーンサルトと、徐々にエンジンがかかってきた飯伏は、ジェネリコの肩に飛び乗るとリバースフランケン。ジェネリコも豪快なドクターボムを返すと、カウンターで風車式みちのくドライバーII! これで飯伏は脳天からマットに突き刺さり、観客をヒヤリとさせる。さらにターンバックルにエクスプロイダーで叩き付けていったが、飯伏もカウンターでラリアットを返す。
それでもジェネリコは串刺しケンカキックを叩き込むと、必殺のBrainbustaaaaahhhhh!!!!!を狙うが、エプロンに脱出した飯伏はロープに飛び乗ってから雪崩式リバースフランケンでジェネリコを投げ飛ばす! さらに新Tシャツのプリントにもなった変型バーニングハンマーを狙うが、これを着地したジェネリコは逆にハーフネルソンで投げていき、最後は串刺しケンカキックからのBrainbustaaaaahhhhh!!!!!を決めて飯伏から3カウントを奪った。
復帰戦を白星を飾ることは出来なかった飯伏だが、ジェネリコと好勝負を展開。ジェネリコも観客に「飯伏」コールを促すと満足そうにリングを降りた。四方に一礼し、久しぶりのリングの感触をたっぷり味わった飯伏は「僕とジェネリコだったらもっと出来たはずなんで。でも今の限界は出せたんで、自分的にはもう大満足ですね。ちょっと結構息が切れて動けなかったんですけど、肩に関しては全然(大丈夫だった)。体の調子は万全ですね」と、何とこれ以上の試合が出来る自信があったのだが、それが出来なかったことを悔しがった。何とも飯伏らしいが、ひとまず体調が万全だったことは確認出来たようだ。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼ダークマッチ 11時50分まで1本勝負
△ゴージャス松野
6分31秒 時間切れ引き分け
△翔太(SHOW TIME)
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●石井慧介
10分34秒 スプラッシュ・プランチャ→片エビ固め
○KAI(全日本プロレス)
▼第2試合 10人タッグマッチ 30分1本勝負
アントーニオ本多/矢野啓太(ワラビー)/ポイズンJULIE澤田/星誕期/●ドン・マイケル
9分51秒 クロスフェイスロック
○佐々木大輔(フリー)/松永智充/入江茂弘(チームでら)/彰人(スポルティーバ)/遠藤哲哉
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
9分0秒 膝固めを決められながら腕ひしぎ逆十字固め
●DJニラ(在野)
▼第4試合 6人タッグマッチorハンディキャップマッチ 30分1本勝負
○高木三四郎/高尾蒼馬/勇者アモン(東京多摩ルチャス)/アンディ・パラフォックス
11分24秒 シットダウンひまわりボム→エビ固め
男色ディーノ/●大石真翔/井上雅央(フリー)
▼第5試合 飯伏幸太復帰戦 30分1本勝負
●飯伏幸太
20分12秒 BrainBastaaaaahhhhh!!!!!→片エビ固め
○エル・ジェネリコ
▼第6試合 次々期挑戦者決定戦 3WAYマッチ 30分1本勝負
<1人目>
○ヤス・ウラノ
15分37秒 スイングDDT式首固め
●KUDO
<2人目>
○HARASHIMA
17分16秒 蒼魔刀→体固め
●ヤス・ウラノ
▼第7試合 KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●マサ高梨
26分10秒 Fuck'n BOMB→片エビ固め
[挑戦者]○火野裕士(K-DOJO)
※第40代王者が初防衛に失敗。火野が第41代王者となる
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