ゆずポンが急遽後楽園大会を欠場する緊急事態発生!惡斗が2連戦!奈苗は熱戦の末に松本を下し、世IV虎は木村をカワカツにスカウト!

120503_Stardom-1.jpgスターダム
STARDOM GOLDEN STARS2012
日時;5月3日(木・祝)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:1300人(超満員)

 3日、後楽園ホールで行われたスターダム『STARDOM GOLDEN STARS2012』。当初はダブルメインと銘打ちながらも、高橋奈苗vs.松本浩代のワールド・オブ・スターダム戦を抑えて、真のメインとして行われる予定だった愛川ゆず季vs.美闘陽子のワンダー・オブ・スターダム選手権。
 だが、危惧されていた愛川のぎっくり腰が完治しないどころかドクターストップがかかってしまったことが大会のオープニングで明かされ、愛川は急遽欠場することになった。

 号泣しながらリングに上がった愛川は「どうしても試合がしたかったのでギリギリまで治療をしていたのですが、ついにドクターストップがかかってしまい大変申し訳ないですけど欠場することになりました。スミマセン。無様な姿をファンの皆様にお見せするのはお客様にも失礼だと団体側にも言われ、欠場することを決めました。従ってベルトは返上したいと思います」と白いベルトの返上を申し出たが、対戦する予定だった美闘が「白いベルト欲しいですけど、ゆずポンが持っていないとベルトの価値がなくなってしまうと思うので、私はゆずポンからしっかり白いベルトを獲りたいと思います。皆さん、いいですか?」と涙ながらにベルト返上にストップをかけた。
 すると、突如安川惡斗が乱入し、美闘に向かって「私が星輝ありさ倒したら真の世代闘争しようぜ!」と対戦要求。そこに星輝も現れ「私が安川惡斗に勝って、私が美闘陽子と試合をする!」と言い出し、美闘は第2試合の星輝vs.惡斗の勝者との対戦を受諾。愛川も「私は美闘陽子選手とするまでベルトを腰に巻きません。美闘陽子選手に勝ってベルトを巻きたいと思います」と、何とかベルト返上を思いとどまった。
 そして1・2期生vs.3期生の世代闘争頂上対決として行われた星輝と惡斗のシングル対決は、何と惡斗が勝利して下克上達成。勢いに乗る惡斗はセミファイナルで1期生の美闘に挑んでいったが、美闘はこの日2試合目の惡斗を寄せ付けずハイキックを叩き込んで完勝。その上でリングサイドから見つめていた愛川に向かって「私、今日勝ちました。8月、ここ後楽園ホールで白いベルトかけて闘ってください!」と8・5後楽園大会での"仕切り直し"を要求。愛川も涙ながらに美闘と握手を交わして受諾。大会終了後、ロッシー小川代表もそれまでワンダー・オブ・スターダムの防衛戦は行わないことを明言した。

120503_Stardom-2.jpg 愛川の欠場により、真のメインである第6試合に繰り下がった奈苗vs.松本のワールド・オブ・スターダム選手権。松本にとっては待ちに待った奈苗とのタイトルマッチだけに、試合開始直後からエンジン全開!
 ヘッドロックに来た奈苗をバックドロップで投げ捨てるが、奈苗もヘッドロックを離さないため、再びバックドロップで投げた松本だが、それでも離さない奈苗はアルバトロスに移行。コーナーに登っていってもお互いにすぐに追いかけていき、相手のダイブ技を防御。それでも奈苗はカナディアンバックブリーカーの体勢からヒザの上に松本を叩き付けると、冷蔵庫爆弾。
 これをかわして自爆させた松本は東海道落としを決めてからコーナーに登るが、追いかけていった奈苗は雪崩式ブレーンバスターで投げてからもう一度冷蔵庫爆弾にトライ。今度はヒザで迎撃した松本はコーナーへ。またも追いかけていった奈苗だが、エプロンに出た松本は奈苗は肩車すると、コーナーに金具部分に叩き付けてから雪崩式ブレーンバスター。しかし続くひろよストーンを着地した奈苗は延髄蹴り。そこからお互いに投げ捨てジャーマンで投げ合うと、松本は急角度バックドロップ。
 朦朧としながらも意地ですぐに立ち上がった奈苗はバックドロップを返すが、松本もバックドロップで応戦。奈苗は必死にラリアットを叩き込んでいくが、松本はバックドロップから20分経過直後に完璧なひろよストーンを決めてみせる! だが、カウント2で返した奈苗はラリアットから今度こそ冷蔵庫爆弾を投下。松本もカウント2で返す意地を見せると、ライガーボムから雪崩式バックドロップを狙う。
 これを体を捻って押し潰した奈苗はナナラッカで叩き付けると、朦朧としながらも立ち上がってくる松本に奈苗は張り手。松本も必死で張り手を打ち返すが、奈苗は自らの頬を叩いてパッションを注入すると、松本がこの試合の随所で出していたバックエルボーを逆に叩き込んでから、思い切りナックルパンチで打ち抜く! そこからダメ押しのワンセコンドEXで叩き付けていき、25分を超す熱戦に終止符を打った。
 愛川の欠場という非常事態だったが、メインの奈苗vs.松本の熱戦はそのダメージを最小限に抑えるだけのインパクトと試合内容だった。その証拠に引き揚げようとする松本に向かって、満員の観客からは大「松本」コールが起こり、松本はこみ上げてくるものを必死に堪えながら深々と頭を下げた。そして奈苗は「スターダムの後楽園の最後の締めは高橋奈苗が一番似合うと思います! 今日は愛川ゆず季の突然の欠場で、皆さんには期待していたカードが1本なくなって申し訳ないと思いますが、安川惡斗の頑張りとか脇澤美穂のいかれっぷりとか、そういうのが団体プロレスだと思うので、そういうのを全部ひっくるめて愛してくれたらと思います」と"団体プロレスの力"でピンチを乗り切ったことを強調した。

120503_Stardom-3.jpg そんな奈苗に向かって「次、その赤いベルト、うちが挑戦するから」と赤いベルトへの挑戦を表明した世IV虎。奈苗からは「お前とはいつでもやってやるよ。もっともっと強くなって挑戦してこい!」と素っ気なくと突き放されたが、この日は夏樹☆たいようとの川崎葛飾最強伝説で、ナナエ軍団の脇澤美穂と奈苗や夏樹とは因縁のある木村響子のタッグと対決。
 まるでベノムの毒に犯されたかのような新コスチューム登場した脇澤は、ただでさえ自分が得意とするオーバー・ザ・トップロープをキャプテンである脇澤と夏樹には適用するようにルールを変えさせたにもかかわらず、試合前に「オイ、小川さん! ルール変えませんか? 全員オーバー・ザ・トップロープだ! 何ビビってんだ? チビ! 金髪!」と、何と世IV虎と木村にもオーバー・ザ・トップロープを適用するように要求。
 カワカツは"売られた喧嘩は買った"が、やりたい放題の脇澤に対しては怒りを露わにしながら攻撃。それでもベノムアームでの攻撃で反撃しようとする脇澤だが、カワカツはとにかくそのベノムアームが面白くないといった様子。夏樹は因縁のある木村とは喧嘩腰でやり合い、試合は荒れた方向に。
 その中で世IV虎は脇澤をコーナー上からのスリーパーで絞死刑にしたり、セントーンを落としたりと、らしい攻撃を繰り出してはいたが、いつものような暴れっぷりを発揮出来ず。その間に木村が脇澤のピンチを救おうとして放ったフロントキックをことごとく夏樹がかわして脇澤に誤爆してしまい、最後は夏樹がトップロープ越しに脇澤をエプロンに追いやったところへ、木村の蹴りを誤爆させ、さらに夏樹が背後からドロップキックを見舞って脇澤をOTRにすることに成功したカワカツが勝利。
 すると世IV虎が突如「木村響子、今日うちがお前をカワカツにスカウトしようと思う」と木村をカワカツにスカウト! それを聞いた木村は「世IV虎先輩のことはずっと気になっていたし、正直すごく好みのタイプっていうか、入ってもいいんだけどコイツが......」と意外にも好反応を見せたのだが、納得いかない夏樹が木村に殴りかかる。だが、間に入った世IV虎は「親分だってうちがOKしてないのに惡斗入れたじゃないですか。ということで、これからちょくちょくカワカツの助っ人として木村に入ってもらうから。そこらへん世露IV苦!」と、珍しく夏樹の言うことを聞かずに木村をカワカツの助っ人に任命! 赤いベルトへの挑戦も表明した世IV虎だけに、この先どんどん行動を起こしてきそうだ。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 世代闘争6人タッグ・イリミネーションマッチ20分勝負
[1・2期生]○岩谷麻優/須佐えり/鹿島沙希
1-0
[3期生]●宝城カイリ/翔月なつみ/はるか悠梨

<1人目>
●鹿島沙希
4分42秒 腕ひしぎ逆十字固め
○はるか悠梨

<2人目>
○須佐えり
8分4秒 ロシアンフック→片エビ固め
●はるか悠梨

<3人目>
●須佐えり
12分16秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
○宝城カイリ

<4人目>
○岩谷麻優
14分57秒 逆打ち→エビ固め
●翔月なつみ

<5人目>
○岩谷麻優
16分46秒 ドラゴンスープレックスホールド
●宝城カイリ
※岩谷の1人残りで1・2期生の勝利

▼第2試合 世代闘争頂上決戦 20分1本勝負
[1・2期生]●星輝ありさ
9分36秒 惡トーン→片エビ固め
[3期生]○安川惡斗

▼第3試合 天才 vs 逸材の黄金戦士対決 20分1本勝負
○紫雷イオ
11分56秒 ライダーキック→片エビ固め
●夕陽(ZERO1野良犬道場)

▼第4試合 STARDOM THE SURPRISEタッグマッチ 30分1本勝負
●脇澤美穂/木村響子(フリー)
16分40秒 オーバー・ザ・トップロープ
○夏樹☆たいよう/世IV虎

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○美闘陽子
7分13秒 ハイキック→片エビ固め
●安川惡斗

▼第6試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○高橋奈苗
25分26秒 ワンセコンドEX→片エビ固め
[挑戦者]●松本浩代(エスオベーション)
※初代王者・奈苗が3度目の防衛に成功

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