大仁田、曙との初対決でしてやったりの勝利!再戦は電流爆破マッチか!?大地が対抗戦で覚醒!夕陽はゆずポン相手に大健闘のデビュー戦!

120424_Zero1-1.jpgプロレスリングZERO1
Over The Rainbow
日時:4月24日(火)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:非公開

 25日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『Over The Rainbow』。メインでは3・2後楽園大会で世界ヘビー級王座を奪取した曙に対戦表明した上、"反則OK、場外カウントなし、毒霧&火炎攻撃あり"という邪道ルールを要求した大仁田厚が初対決! 曙は大谷晋二郎との華斬で出陣。一方の大仁田は田中将斗との元FMW師弟タッグを組んだ。

 『ワイルドシング』が鳴り響く中、大仁田組が入場してくると、先に入場していた曙はロープを開けて大仁田をリング内に招き入れる余裕を見せる。ロックアップしても大仁田を軽々と吹っ飛ばすパワーを誇示する曙に対し、さすがの大仁田も驚きの表情を隠せない。
 すると大仁田は自分の庭と言ってもいい場外に出ていき、イスを片手に「こっちに来てみろ!」と挑発。大谷が曙を止めるが、振り切った曙は自ら場外に出ていく。だが、大仁田は待ってましたとばかりに曙をイスで迎撃。さらに体当たりをかわして鉄柱に誤爆させると、田中と共に客席に叩き付ける。
 場外では分が悪いとリングに戻った曙は反撃を開始するが、ボディプレスをかわして自爆させた大仁田は、またも曙を場外に連れ出すとイスで脳天を殴打して額を叩き割る。その間に仲田が用意したテーブルの上に大谷を乗せると、大仁田がパイルドライバーでテーブルクラッシュ! その破片を手にした田中は曙の額に突き立てていき、流血を酷くさせる。リングに戻った曙は朦朧としながらも怒りのコーナースプラッシュで反撃。
 タッチを受けた大谷が「よくもやりやがって!」と田中に顔面ウォッシュをお返しすると、曙はタッチを要求。曙が田中に反撃しようとするが、背後から大仁田がイス攻撃。すかさず田中がラリアットからスーパーフライを投下。これをカウント1で返す意地を見せた曙だが、大谷との合体攻撃を大仁田がイスで妨害すると、怒った曙は大仁田をネックハンキングツリーで捕獲。
 すると大仁田は曙の顔面に向かって赤いの毒霧を噴射! そこに田中がスライディングDを叩き込んで3カウント。まんまとしてやったりの大仁田は「オイ、オイ、オイ、オイ! 曙! 曙選手よーく聞け! プロレスは、プロレスは、プロレスは奥が深いんじゃ!」と叫び、ZERO1のリングで大仁田劇場を展開。屈辱にまみれた曙は、コメントを出している大仁田を襲撃! すぐに大谷らが止めに来たが、エキサイトした曙は「お前となんか何でもやってやる! いつでもどこでもやってやる!」と吐き捨てる。それを聞いた大仁田は「言ったな? 男に二言はねぇぞ」と念を押すと、曙が引き揚げたあとに「オイ、聞いたよな? 聞いたよな? どこでもどんなルールでも受けるって、男に二言はねぇぞ。ハワイ人だろうと帰化してるんだから日本人じゃ。曙、大仁田、ノーロープ有刺鉄線電流爆破、今まで最大! 決定じゃ!」と曙との再戦は大仁田の十八番である"ノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチ"でうあることを決定事項とした。しかもこれまでで最大だという電流爆破のリングに横綱は入るのか?

120424_Zero1-2.jpg これまではZERO1の2戦2勝という大日本プロレスの対抗戦だったが、大日本側はついに昨年の『火祭り』覇者である関本大介を投入。だが、それ以上に熱いのが橋本大地と橋本和樹の"橋本対決"。これまで格上の先輩との対戦が多かった大地にとって、対抗戦というシチュエーションとキャリアも近いし、ハートも強い和樹との闘いは「コイツだけには負けたくない!」という感情が爆発させやすいようで、試合前から喧嘩腰でやり合う。
 お互い意地で下がらず、真正面から蹴りやエルボーをバンバン打ち合い、そのまま場外に出るとこれまでどちらかとゆうと優等生的なファイトが目立った大地も、観客が近くにいてもお構いなしといった感じで和樹を客席に叩き付け、さらにイスを投げつけてから蹴っていくという荒々しい攻撃を見せる。
 父親も他団体との他流試合には滅法強かったが、やはり血は争えない。2人の触発されるように関本と佐藤耕平もバンバンやり合う中、和樹とエルボー合戦を展開していた大地はソバットからニールキック。そこに耕平が入ってきてダイビング・ニードロップを落とすと、大地はランニングロー。カウント2で返した和樹を大地はSTFに捕らえていくが、和樹は何とかロープに脱出。
 そこに関本が入ってきて大地にぶっこ抜きジャーマン。すぐさま耕平が関本に投げ捨てジャーマンを返したが、立ち上がった関本は耕平にショートレンジラリアットを叩き込んで場外へ。リング上では大地と和樹がマットにヒザをついたままエルボーを打ち合う。そこから立ち上がった和樹が渾身のエルボーを打ち込めば、大地もエルボーを返す。さらに両手を後ろにまわして頬を突き出して大地の張り手を敢えてくらった和樹は、大地のハイキックをブロックすると、逆にハイキックを叩き込んだからハーフダウンの大地を蹴り飛ばす。
 カウント2で返した大地だが、和樹は肩口まで抱え上げると、go2sleepを決めて3カウント! これでZERO1とBJWの対抗戦はZERO1の2勝1敗に。試合後も大地は関本に突っ掛かっていくが、関本は大地を場外に連れ出して痛めつけ、和樹は大日本のTシャツをアピールすると、ZERO1のリングのど真ん中で寝転がってみせるというハートの強さを発揮! 耕平がリングに入ってこようとすると、慌てて逃げていったが、かなりいいキャラの持ち主だ。

120424_Zero1-3.jpg 日高郁人のキックの師匠である"野良犬"小林聡が開設したZERO1野良犬道場から、現役国立女子高生の夕陽(ゆうひ)が待望のデビュー! 日高からプロレスを、小林からキックを教え込まれた夕陽のデビュー戦の相手として、師匠・日高が用意した選手は2011年女子プロレス大賞にして、現在ワンダー・オブ・スターダム&ゴッデス・オブ・スターダム王者の愛川ゆず季!
 女子高生の夕陽応援団から声援を浴びて登場した夕陽は、開始早々強烈なローキックをお見舞い。この一発でこれまで様々な選手の攻撃を食らってきた愛川が苦痛で顔を歪ませたのだから、その威力が分かる。さらに夕陽は小橋聡仕込みの蹴りだけでなく、愛川の手を取ってロープに飛び乗るとアームドラッグ。これは残念ながら失敗したが、それでも慌てることなく、すぐに愛川の足を取ってニーロックを決める臨機応変さを持っている。
 動きまくる夕陽を首4の字固めで捕獲した愛川だったが、ここから脱出した夕陽はまるでアクションゲームのキャラクターが繰り出すようなアクロバチックな飛び蹴り、その名も"ハニーフラッシュ"を繰り出す。体操をやっていたときの動きをプロレスに応用したとのことだが、さらに619も1度はかわされたのだが、すぐさま愛川の後頭部を蹴ると、再びその場でロープ間を回転して619を決める。
 そして独特な入り方をするスワンダイブ式ミサイルキックからライオンサルトまで決めてみせた夕陽だが、愛川も先輩の意地を見せてパイパイアタックからのSTFに捕らえる。これも何とかロープに逃れた夕陽だが、続くゴツゴツと鈍い音が館内に響くほどのエルボー合戦と張り手合戦で鼻血を出すが、カカト落としを相打ちに持ち込むとジャーマンで愛川を投げ、後頭部にハイキック。
 そこからコーナーに登った夕陽だが、蹴り落とした愛川は顔面にYKブルー(後ろ回し蹴り)を叩き込む。しかし夕陽は返す刀でハイキック。ダブルダウン状態から立ち上がると、両者張り手と蹴りをバチバチやり合う。そこから愛川は張り手を叩き込んでからのフィッシャーマンズ・スープレックス。カウント2で返されると、愛川はYKレッド(カカト落とし)を落とすが、これもカウントは2。愛川は奥の手・シャイニングゆザードを発射してようやく3カウントを奪った。
 試合後、愛川は「夕陽選手、デビューおめでとうございまます。夕陽選手のデビュー戦の相手を務めさせていただいて、夕陽選手は一緒に女子プロレス界を盛り上げていく選手だなと思いました。これからも一緒に闘っていきましょう」と言って夕陽の健闘を称えた。インタビュースペースで夕陽は「すごく悔しい......たぶんこの先ずっと、この悔しさは忘れないと思います。だけど、臥薪嘗胆(がしんしょうたん=成功するために苦労に耐えるという意味)って言葉、ご存じですか? その言葉を胸に刻んで、これから先のプロレス人生を歩んでいきたいと思います」と悔しそうな表情で語ったが、最後は女子高生らしいあどけなさが残る笑顔で「(リング上は)想像していたものと違ったというよりかは、それを上回る素敵な場所です! その中にある星屑とかいろいろなものが落ちていると思うので、それを少しずつ少しずつ掴んでいきたいなと(思います)」と語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 本間朋晃 復帰戦 8人タッグマッチ 30分1本勝負
KAMIKAZE/植田使徒/横山佳和/○本間朋晃(フリー)
14分21秒 こけし→片エビ固め
崔領二/ライディーン/●ニック・プリモ/マーカス・ビーン

▼第2試合 「現役国立女子高校生」夕陽 デビュー戦 30分1本勝負
●夕陽
10分5秒 シャイニング"ゆ"ザード→体固め
○愛川ゆず季(スターダム)

▼第3試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス/九龍)
12分52秒 STF
●長島☆自演乙☆雄一郎(フリー)with キッダーニ男爵

▼第4試合 ZERO1vs.BJW 30分1本勝負
佐藤耕平/●橋本大地
17分49秒 go 2 sleep→体固め
関本大介(大日本プロレス)/○橋本和樹(大日本プロレス)

▼第5試合 NWAライトタッグ王座決定戦 3WAY 60分1本勝負
●日高郁人/クレイグ・クラシック
21分9秒 夢限→片エビ固め
○ジミー・ススム(DRAGON GATE)/ジミー・カゲトラ(フリー)
※もう一組は菅原拓也(フリー)/藤田峰雄
※ジミーズが第12代NWAインターナショナルライトタッグ王者組となる

▼第6試合 曙vs.大仁田 初対決スペシャルタッグマッチ 60分1本勝負
●曙(フリー)/大谷晋二郎
16分9秒 スライディングD→体固め
大仁田厚(フリー)/○田中将斗

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