藤波の40周年を祝うために長州、初代タイガー、蝶野のほかに猪木、前田も駆け付ける!さらに藤波Jrが父親にレスラーになりたいと直訴!

120420_Dradition-1.jpgDRADITION
藤波辰爾デビュー40周年・ファイナル
40th.ANNIVERSARY FINAL
日時:4月20日(金)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1500人(超満員札止め)

 20日、後楽園ホールで行われたDRADITION『藤波辰爾デビュー40周年・ファイナル〜40th.ANNIVERSARY FINAL〜』。
 藤波辰爾のデビュー40周年記念シリーズもついにファイナルを迎えたが、この大会のメインで藤波は長州力、初代タイガーマスクとレジェンドトリオを結成。しかも対するは藤波が新日本プロレスの社長時代時代に反体制として結成された蝶野正洋、ヒロ斉藤、AKIRAのTEAM2000が一夜限りの復活!

 まずこの一戦を裁くため、藤波のデビュー戦の相手でもある北沢幹之レフェリーが登場。続いて特別ゲストであるリングスの前田日明代表が『キャプチュード』の乗って登場。「本日は藤波辰爾40周年、本当におめでとうございます。何かさっきも控室でいろんな人に会って、いまだに皆さん現役でやって驚いたんですけど(苦笑)。このリングに上がってくるメインの人たち、同期の人たちや先輩の人たちがいる限りプロレスの灯は消えず、今後に続く素晴らしい後輩たちを育ててくれると思います。どうかこのプロレス界をどうかよろしくお願いします」と挨拶した前田氏が「それでは藤波辰爾、入場!」と呼び込むと、飛龍ガウンに身を包んだ藤波が『ドラゴンスープレックス』に乗って入場。前田氏から藤波に花束が贈呈された。
 前田氏がリングを降りると、初代タイガー、長州の順に入場。そして対戦相手のTEAM2000が『CRUSH』に乗って全員サングラス姿で入場! AKIRAはTEAM2000のジャンプスーツを着て登場! 蝶野が藤波に向かって「出てこい、オラ!」と挑発すると、観客から「ドラゴン」コールが起こるが、先発は長州。いきなり長州を自軍のコーナーに連れていった蝶野。3人がかりでストンピングを見舞うと、いきなりAKIRAがムササビプレスを投下。
 続いてヒロが串刺し攻撃を狙うが、「たわけ!」とガットショットで迎撃した長州はブレーンバスターで投げていってタイガーにタッチ。いきなり蹴りからタイガースープレックスの体勢に入ったタイガーだが、蝶野がカット。ならばと蹴りでヒロを場外に追いやったタイガーは場外ダイブと見せけてロープ間を回転するフェイントを披露して藤波にタッチ。同時に蝶野もリングインすると、まずはロックアップ。蝶野は自軍のコーナーに押し込んでAKIRAにタッチ。
 レッグスプリットからレッグロックに捕らえたAKIRAだが、これをショートアームシザースで切り返した藤波は、長州にタッチ。エルボーを落としつつスリーパーに捕らえた長州は、タイガーにタッチ。フロントネックチャンスリーで投げていったタイガーだが、AKIRAも自軍のコーナーに押し込んでヒロにタッチ。チンクラッシャーを決めたヒロが蝶野にタッチすると、蝶野はヘッドバットからコブラツイスト。これを腰投げで逃れたタイガーだが、蝶野は急所攻撃をお見舞い。
 すかさずAKIRAが苦しそうなタイガーをハンマーロックに捕らえると、コブラツイストへ。これは長州がカットしたが、倒れているタイガーにヒロがセントーンを投下。そこからタイガーを場外に放り投げると、蝶野がイス攻撃。リングに戻し蝶野がSTFに捕らえると、続いてAKIRAがオールドボーイからのムササビプレス。これをヒザで迎撃したタイガーは、フライング・クロスチョップ2連発をお見舞い。
 タッチを受けた長州あリキラリアットからサソリ固めを決めるが、蝶野がケンカキックでカット。だが、そこに藤波が入ってきて蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにAKIRAにはドラゴンバックブリーカーからドラゴンスリーパー。そしてコブラツイストに移行した藤波はタイガーがソバットでヒロを場外に追いやっている間に、ロープに振ってカウンターのスリーパーに捕らえてからドラゴンスリーパーに移行し、AKIRAからギブアップを奪った。

120420_Dradition-2.jpg 大「ドラゴン」コールの中、マイクを持った藤波は「本日は私の40周年記念大会にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。本当に40年あっという間でした。これからもう1つ、もう2つ、自分の夢が実現するまでリングに立ち続けたいと思います。大好きなプロレスをやらせてください! 今日もこうやってタッグを組んでくれた長州とは、自分はまだまだ、もう一度シングルをお願いします!」と言って長州に握手を求める。
 長州も「やりましょう!」と名勝負数え唄がまだまだ続くことを約束してガッチリ握手。そしてかつて藤波の師であるアントニオ猪木と、長州の師といってもいいマサ斎藤が激闘を繰り広げた巌流島で5・5に試合をすることを改めてファンに報告すると、記念撮影へ。そして藤波が「今日、この瞬間しか撮れない写真にします!」と言うと、『炎のファイター』が鳴り響き、アントニオ猪木が登場!
 場内が沸き上がる中、「元気ですかー! 元気があれば40周年も迎えられる。いつも相手が大きければ大きいほどおもしれぇなって。とにかく会場がいっぱいになることが私たちの喜びです。それを皆さんが見せてくれたんで、ありがとうございます。それではあまりしゃべるのが得意じゃないので、挨拶はこの辺にしたいと思います」と言うと、試合前にリングに上がった前田日明、さらにこの日試合に出場した藤原嘉明もリングに上がり、何と猪木と前田がガッチリ握手!
 リング上には新日本プロレス創設メンバーである猪木、北沢氏、藤波に加えて藤原、長州、佐山(タイガー)、蝶野、ヒロ、AKIRAという豪華な顔触れが勢揃い! しかも前田と佐山タイガーが肩を組みながら、猪木や長州と共に笑顔で同じ写真に収まるという、このメンバーの歴史を知る者なら考えられないような光景が繰り広げられる。最後に猪木が恒例の「1、2、3、ダー!」で締めくくる。すると前田も佐山タイガーと共に拳を突き上げたのだから驚きだ。
 ちなみに前田代表は大会終了後、「何かこうプロレスどうのこうのいう人もいるんですけど、実際新日本プロレスがなければUWFもないですし、ましてやRINGS、K-1、PRIDE、修斗、全部ないですね。新日本プロレスがなければ。あの新日本プロレスの中に、あのビッグバンの前兆のようなそういう巨大なエネルギーがあったんですよね」と自分が所属していた頃の新日本を懐かしんだ。

120420_Dradition-3.jpg このまま終わったら、まるで猪木が主役の大会となってしまうが、レジェンドたちがリングを降りたあと、リング下でメインの試合を見つめていた藤波の愛息・怜於南(れおな)君が父親に向かって、突如「僕も18年間、プロレスラー藤波辰爾の息子として生きてきて、間近でプロレスを見てきました。18年間見てきて、やっぱり僕はプロレスが大好きです。父親が上がっているこのリングに自分も上がりたいです。だから僕に本物のレスリングを教えてください! 僕はまだこのロープを跨ぐだけの資格はありません。僕にその資格が出来たとき、プロレスラー藤波怜於南として、プロレスラー藤波辰爾の前に立たせてください!」と父親にプロレスラーになりたいと直訴!
 驚いた表情の藤波は場外から自分を見つめる息子に向かって「いまの段階ではその答えは保留とさせていだきます」と、ある意味で最も藤波らしい返答。インタビュースペースに座った藤波のシューズの紐はその時とその時も付け人が解くのが恒例だが、この日藤波のシューズの紐を解いたのは怜於南君。
 藤波は「いいのか悪いのか、自分でも予想つかなかった息子の言葉にね、嬉しいやら複雑......。自分の歩んできた道の厳しさを知ってますから。息子が今18(歳)になって、今日のパンフレットの表紙も、丁度僕が18の時の写真なんですよね。その時は自分も親父の反対を押し切って、このプロレス界に飛び込みました。だから息子の直訴をむやみにダメだって言うのもね......。ただ、これは分かってもらいたいんですけど、親父の気持ちとして今日もあれだけの歓声がありましたけど、ちょっと自分でヨシ!っていう言葉は言えないというか、自分の中で苦しい。最後に言った『保留にさせてくれ』、それが自分の答えというのか......。今18で丁度大学に1年生なったばかりですから。これは自分がなった時の18と違いますけど、俺は自分だけに息子の真意を確かめるじゃないですけど、これからちょっと時間をください。OKとは言う勇気はなかったです、はい。申し訳ないです」と自分がプロレス入りした頃のことをオーバーラップさせながらも、複雑な父親としての心境を吐露した。果たして藤波Jrがプロレス入りし、デビュー戦で父親と相対する日は来るのだろうか?

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○倉島信行
5分37秒 ジャーマンスープレックスホールド
●アミーゴ鈴木(闘龍門MEXICO)

▼第2試合 3WAYマッチ 20分1本勝負
○つぼ原人(フリー)
7分27秒 前方回転エビ固めを潰す→体固め
●菊タロー(アキバプロレス)
※もう一人はめんそ〜れ親父(沖縄プロレス)

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
グラン浜田(フリー)/○ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
9分46秒 アサイDDT→片エビ固め
●南野タケシ(舎人一家/九龍)/大原はじめ(WNC/FCF)

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○関本大介(大日本プロレス)
10分29秒 ジャーマンスープレックスホールド
●ベアー福田(SECRET BASE)

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
長井満也/●田島久丸
9分33秒 ワキ固め
○藤原喜明(藤原組)/アレクサンダー大塚(AO/DC)

▼第6試合 レジェンド VS 《復活!》TEAM2000 60分1本勝負
○藤波辰爾/長州力(リキプロ)/初代タイガーマスク(RJPW)
9分23秒 ドラゴンスリーパー
蝶野正洋(アリストトリスト)/ヒロ斉藤/●AKIRA(WNC)

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