引退が近づいてきた植松が、対戦を希望していた大畠、中川、木村、チェリー、栗原と一気にシングル5人掛け勝負!
プロレスリングWAVE
weekday WAVE vol.47
日時:4月18日(水)開始:19:00
場所:新木場1stRING
観衆:173人(満員)
18日、新木場1stRINGで行われたプロレスリングWAVE『weekday WAVE vol.47』。引退試合を行う4・30後楽園ホール大会が近づいてきた植松寿絵は、この日植松との最後の対戦を望んでいた5人の選手とシングル5人掛けで対戦した。
1人目は大畠美咲。大畠が「お願いします!」と握手と同時に逆さ押さえ込み3連発で秒殺狙い。植松も同じ技でやり返そうとしたが、大畠がかわして低空のクロスボディーアタック。植松が顔面ウォッシュで反撃に転じるも、大畠はコーナー2段目から雪崩式ブレーンバスター。植松も雪崩式でやり返し、ボディープレスを浴びせていく。大畠はコーナートップから、串刺し低空とクロスボディーアタックを見舞い、ダイビング・ボディープレスへ。植松の剣山をかわした大畠が、またも丸め込みで畳みかけるが3カウントは入らない。植松のドラゴンスープレックスを阻止した大畠が掟破りのソラリーナ。
さらに背後から飛び付いての腕ひしぎ逆十字固め、コーナーでのぶら下がり式腕ひしぎ逆十字固めで植松を追い込んだ。残り1分となり、大畠がクロスボディーアタック14連発。大畠はフォールをせずに、最後まで攻め続け時間切れに終わった。
2人目は中川ともか。大畠戦とは打って変わって、じっくりとしたレスリングでスタート。植松は早い時間でドラゴンスープレックスを狙うも、中川は許さずにDDT。コーナーで延髄斬りを放つと網打ち式原爆固めで投げる。しかし、唸れ豪腕をすかした植松が顔面へのドロップキックを浴びせ、雪崩式を狙う中川をパワーボムでたたきつけると、ダイビングボディープレスで飛んだ。これをかわした中川が再び唸れ豪腕を狙うも、やはり植松がかわす。中川のジャーマンを切り返した植松がドラゴンスープレックス。さらにソラリーナを狙うも、これを中川が切り返して3カウント奪取。技巧派同士らしい攻防は中川が制した。
3人目は木村響子。ゴングと同時に木村がビッグブーツを狙っていくも、植松がかわしてグラウンドへ。ブレイクすると疲労の色の濃い植松は、距離を取って水を補給し「休ませろ!」と足4の字固めへ。残り3分。エルボー、逆水平チョップを打ち合い、植松が雪崩式ブレーンバスターを狙う木村を落としてミサイルキック。木村がビッグブーツ、植松がドラゴンスープレックス、木村がネックハンギングボムでフォールするも、すべてカウント2。木村のビッグブーツ3連発を倒れずに顔で受け止めた植松が、ヘッドバットをブロックして張り手。ゴングと同時に木村がビッグブーツを決めて引き分けに終わった。
4人前はチェリー。試合前から涙の止まらないチェリーに、植松が「泣くな」と声をかける。チェリーはその隙をついて勝利を掠め取ろうと丸め込みを連発。植松ばりにロープの間をすり抜ける顔面ドロップキックを決めると「決めるぞ! 場外!」。客席の中で植松を追いかけ回した。カウント19でリングに戻った植松に、チェリーがヤングキック、ヤングパンチ、ヤングチョップ。植松が「チェリー姉さんの本当の歳が知りたいか!?」と数えながら逆水平チョップを打とうとするも、チェリーがブロック。GAMIがメガホンを浴びせ、植松のカウントが再開。15で止めたチェリーを美央が羽交い絞め。またも再開した植松のチョップは34まで数えたがスタミナ切れ。「44回も打てないよ〜」と悲鳴をあげた。
チェリーは「38回は大変だからキャリアの数だけ」と逆水平チョップを18連発。「植松さん、18年間お疲れさまでした」とダブルリストアームサルトで投げた。植松が同じ技で投げ返すと、チェリーが再び投げてミサイルキック。スリーパーで絞めあげる。チェリーのランニングネックブリーカー、エビ固めの攻防、チェリーのブリザードスープレックス、植松のドラゴンスープレックス、チェリーのジャーマンと一進一退の攻防が続く。しかし、最後はチェリーが裏拳を放ち、チェリトーンボムを落として3カウント。チェリーが勝利した。
最後の5人目は栗原あゆみ。ゴングと同時に栗原がドロップキックの乱れ打ち。串刺しダイビングニーアタックでコーナー下に座らせると、掟破りの顔面ウオッシュを浴びせる。本家植松も顔面ウォッシュをお見舞いし、雪崩式でたたきつけるとダイビングボディープレス。3発浴びせたが、栗原はすべてカウント2で返した。栗原のエルボーをかわしてド植松がラゴンスープレックスを決めると、栗原が裏投げでやり返す。植松が再びドラゴンスープレックスで投げたが、栗原が渾身のエルボーで反撃し、両者が気持ちのこもったエルボーを打ちあった。ロープまで詰めた栗原が絶叫しながら無数のエルボーを放ち、顔面にドロップキック。
「終わり!」と裏投げで投げたが、植松はカウント2で返す。栗原は植松を無理矢理立たせると裏投げ3連発。フォールはせずコーナー最上段に上ると、植松が立ち上がるのを待つ。必死に立ち上がった植松に栗原がミサイルキック。植松はピクリとも動くことができず3カウントが入った。
大きな拍手と植松コールが贈られる中、植松が1人ずつと握手をかわし、マイクを持つも「声が出なくなっちゃった。あゆみちゃん、締めてくれませんか」とマイクを渡す。
栗原は「植松さん、引退前にこうやって自分が7年前にデビューした時にデビュー戦で戦っていただいたのが植松さんで、あ、本当はGAMIさんなんですけど(笑)、あの試合(植松戦)があって今の自分があると思っているので、こうやって最後シングルをさせてもらって、本当にありがとうございました。引退までまだまだたくさん試合があると思いますが、ケガだけには気を付けて、植松さんの姿を胸と心...あ、一緒(笑)...胸と頭に焼きつけたいと思います。これからもお願いします」と言って大会を締めた。
試合後、5人掛けを終えた植松はインタビュースペースで「やっと終わった(苦笑)。さっき、お客さんに大きい声で『ありがとうございました!』って言ったら声が出なくなっちゃった。今日、戦った5人は自分たちからやりたいって言ってくれた5人だし、あの5人とは試合だけじゃなくて、練習だけじゃなくて、プライベートでもいろんなことを話してきたし、いろんなアドバイスをしてきた。大切な5人から本当に嬉しいです。本当は1日1人ずつ試合をしてあげたかったけど、時間がないから。あれだけやってきてくれて、本当に嬉しかったです。私も最後に思い残すことなくできました。あと7興行。何試合になるかわからないですけど、最後まで頑張ります。どうもありがとうございました」と語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 スクランブルWAVE 20分1本勝負
○GAMI/真琴
13分13秒 ラリアット→体固め
●春日萌花/山縣優
▼第2試合 ホワイトWAVE 20分1本勝負
○渋谷シュウ/飯田美花
10分54秒 タイムマシンにのって
華名/●紫雷美央
▼第3試合 ブラックWAVE 20分1本勝負
桜花由美/○浜田文子
16分30秒 スクールボーイ
水波綾/●下野佐和子
▼第4試合 UEMATSU TOSHIE FINAL ROAD・〜amiga〜シングル5人掛け 各10分1本勝負
<1人目>
△植松寿絵
時間切れ引き分け
△大畠美咲
<2人目>
○中川ともか
5分38秒 120%スクールボーイ
●植松寿絵
<3人目>
△植松寿絵
時間切れ引き分け
△木村響子
<4人目>
○チェリー
8分44秒 チェリトーンボム→片エビ固め
●植松寿絵
<5人目>
○栗原あゆみ
7分43秒 ミサイルキック→体固め
●植松寿絵
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