"自称・鬼神道のエース"光留はストリートファイトで葛西と真っ向勝負するも玉砕!松本は雫に貫禄勝ち!アラケンはかつての後輩と再会!

120410_Kishindo9-1.jpg鬼神道プロモーション
鬼神道リターンズ9
〜ミスター雁之助プロデュース興行〜
日時:4月10日(火)開場:18:30 開始:19:00
場所:新木場1st.RING
観衆:226人(満員)

 10日、新木場1stRINGで行われたミスター雁之助プロデュース興行『鬼神道リターンズ9』。毎回、ここでしか見られないカードが組まれる鬼神道だが、昨年の12・29『リターンズ8』でミスター・ポーゴとストリートファイトマッチで対戦したパンクラスMISSIONの佐藤光留。
 デスマッチ大王vs.パンクラシストという異次元対決に注目が集まったが、試合は消化不良に終わってしまった。すると光留は雁之助に向かって「今日から鬼神道は佐藤光留の"ロード・オブ・ミスター・ポーゴ"になったんだよ! 必ずストリートファイト総合ルールでやれるまで継続参戦させてください! 次回、僕にメインをやらせてください! 僕はいまから鬼神道のエースですよ!」と宣言。雁之助は光留の宣言を受けて、今大会のメインに光留を起用。しかも"狂猿"葛西純とのストリートファイトマッチという、またまた異次元対決をマッチメークした!

 レガースを付けず、拳をテーピングで固めるのが光留流のストリートファイトスタイル。ジャブとローでプレッシャーをかけていき、タックルからグラウンドに持ち込んでアームロックを仕掛ける。葛西の左腕を捻り上げていった光留はニーを落としてからミドルキックとパンチで葛西をコーナーまで追い詰めると、葛西の左腕をロープに絡めた状態で両足で挟んで固定し、そのままスリーパー。
 そのまま場外に転落すると、葛西は額から流血! これで葛西は目が覚めたかのように光留を鉄柱に叩き付けて流血させ、さらに「パンクラスがナンボのもんじゃい!」と叫んでから花道の上にでパイルドライバー。ニヤリと笑ってリングに戻った葛西は、観客から鞄を受け取ると、その鞄で光留に殴りかかり、中から制汗スプレーを取り出して光留の傷口目がけて噴射! マット上に制汗スプレーを立て、その上にボディスラムで叩き付けた葛西は、さらに週刊誌を取り出してグラビアページの上に「この変態が!」と叫びながらDDTで叩き付ける。
 朦朧としながらもカウンターのニールキックを返した光留は、「この変態が!」と叫びながら串刺しラリアットを叩き込むと、水車落としから腕十字へ。これを股間クローで逃れた葛西はラリアットで光留をなぎ倒すと、「何でもアリなら俺っちのほうが上だ!」と叫んでからラダーを持ち出し、「本物の何でもアリを見せちゃうぞ」と言ってからラダーの上へのリバース・タイガードライバーを狙う。どうにかバックドロップで切り返した光留はジャーマンを狙うが、葛西は文字通り何でもアリの急所蹴りで脱出。
 光留も顔面へのパンチを返すが、決してラダーは使わない。コーナーに登った葛西を追いかけていった比夏瑠だが、ヘッドバットを見舞ってから先にマットに降りた葛西は投げ捨てパワーボムで光留をラダーに叩き付けると、リバース・タイガードライバーからパールハーバー・スプラッシュを投下。カウント2で返した光留に対し、今度は葛西はラダーの上からパールハーバー・スプラッシュ!
 これもカウント2で返した光留はその瞬間、葛西をアームロックで捕らえ、そこから腕十字に移行。葛西が逃げようとすると三角絞めで捕獲したが、葛西はズボンの中からハサミを取りだし、光留に突き刺して脱出! ハサミで殴りかかってくる葛西に対し、ミドルキックで応戦した光留は、腕へのフロントキックでハサミを吹っ飛ばすことに成功したが、葛西はラリアットをなぎ倒すと、ラダーの上に垂直落下式ブレーンバスター。だが、光留はこれもカウント2で返す。ならばと葛西はラダーの上にリバース・タイガードライバーで光留を叩き付けて3カウントを奪った。
 試合後、葛西は「佐藤光留よ、俺っちはやる前までお前のことを知らなかったよ。猫耳つけた変態野郎としか知らなかったよ。でも今日やってみてお前がただの変態じゃないことは分かったよ。俺っちから言わせればキ●ガイを超えたド変態だわ!」と、ある意味で最高の讃辞。プロデューサーの雁之助も「立派なド変態ですよ、コイツは!」と光留を称えたが、光留の鬼神道エースに納得がいかない山田太郎と田村和宏が入って来る。
 だが、雁之助はエースを自称しながらも3人ともこの日試合に負けたことを指摘し、次回の『鬼神道リターンズ10』(開催日未定)でエースを決めればいいと提案した。

120410_Kishindo9-2.jpg SMASHで華名や朱里を相手にそのパワー溢れるファイトと、"女オブライト"と呼ばれるほどのスープレックスを見せたお寺プロレスの雫あき。最近ではアイスリボンにも継続参戦し、明日11日には志田光とのシングルマッチが決定しているが、その前に今大会では"破壊する女"としてOZアカデミーやスターダムで活躍する松本浩代と一騎打ちを行った。
 ロープに押し込んでいった雫が離れ際に殴っていくと、松本はムッとした様子で殴り返そうとしたが、これで腕十字で切り返した雫は三角絞めに移行。だが、そのまま持ち上げてバスターで逃れた松本は馬乗りになって張り手を見舞っていった松本は、エルボーやハンマーをガンガン叩き込むと、「蹴り返してこいよ」と挑発。さらにコーナー二段目に雫を寝かせた松本は「雫あき、ぶっ壊すぞ!」と叫びながら対角線をダッシュするが、これをスピアーで迎撃した雫はぶっこ抜きジャーマンでブン投げる。
 さらに雫はワキ固めに捕らえると、前転して逃れようとする松本をSTFで捕獲。どうにかロープに逃れた松本だが、裏拳をかわした雫は飛び付き腕十字。さらに腕固めに移行したが、松本はそのまま雫の身体を持ち上げると、アルゼンチンの体勢から東海道落とし。雫もフィッシャーマンズ・スープレックスからデスバレーボムを返していくが、2発目を狙った雫をバックドロップで切り返した松本は、雫のスピアーをキチンシンクで迎撃。
 もう一度アルゼンチンで担ぎ上げた松本は、トップロープに雫を叩き付けると、リバーススプラッシュ式ダブルニーを落としてからバックドロップで投げていって3カウント。必殺技のひろよストーンを出すまでもなく貫禄勝ちを収めた松本は、試合後「いくらアマレスが強くても、プロレスだったら勝てるとは限らないぞっていうね。そういうの分からせたと思うし、今まで歩んできた道、闘ってきた人達の思いや顔を潰さないように、今日は闘おう思っていたので、それが結果にも繋がったと思う」と踏んできた"場数"の違いをアピールした。

120410_Kishindo9-3.jpg 「このリングでしか見られない組み合わせ」が特徴の鬼神道だが、一見3・17STYLE-E西調布大会で竹田誠志を破ってSTYLE-E無差別級王座を奪取し、新デスマッチファイターに名乗りを挙げて大日本プロレス4・22横浜赤レンガ大会に参戦することが決まった新井健一郎と、ガッツワールドの悪魔同盟として活躍するCHANGOの一騎打ちにはピンと来ないファンもいるかもしれない。しかしこの両者、同じ闘龍門出身ながらドラゲー派とElDorado派に分かれたため、そう簡単に同じリングで遭遇しないのだ!
 試合前、セコンドにつこうとしたガッツ石島ら悪魔同盟のメンバーを控室に戻したCHANGOは、かつての先輩であるアラケンに対し、エプロンからのトペコンやロープ越しのドラゴンスクリューからのスリングショット式レッグドロップなど、躍動感溢れる攻撃で真っ向勝負を挑んでいく。
 アラケンも鈍い音が場内に響き渡るほどのヘッドバットを返すと、ケンカキックから阪神タイガースープレックスを狙うが、これをサムソンクラッチで切り返したCHANGOは、続けて首固め。アラケンが必死にカウント3寸前で返すと、CHANGOはレフェリーに「3だろ!」と食ってかかるが、その背後からアラケンが襲いかかる。ならばとジャングルクラッチで丸め込んだCHANGOだが、これもカウントは2!
 アラケンはアラバマボムで叩き付けてからツームストンパイルドライバー。CHANGOはカウント2で返す意地を見せたが、最後はダメ押しの阪神タイガースープレックスでアラケンが勝利。するとマイクを持ったアラケンが「オイ、ちょっとだけ時間くれ。CHANGO? 一体誰のことだかさっぱり分からないが、何だか知らないがスゲー懐かしい気分だぜ。(観客に向かって)どんだけ知ってんだ、俺たちの関係を? (※ほとんどの観客が拍手をして知っているという意思表示)結構知ってるじゃねぇか。10年前にさかのぼるけど......っていろいろしゃべりたいけど、アミーゴ鈴木ともそうだけど、これからバックステージで思い出話をいろいろしゃべるから。これDVD出るんでしょ? 俺、ちょっと涙出ちゃうかもしれないからよ。そういう姿が見られるのもこのリングだけだからDVD買ってみてください」とリップサービス。
 バックステージに戻ったアラケンは「当時(CHANGOが)闘龍門に入ったのが2001年ぐらいだったんかな? もう10、11年? 今の奴らを否定するわけじゃないけど、まだプロレス界って10年前は、効率なんか無視した非科学的な練習ばっかでよ。俺もあの時は1日中基礎体だけで、最低3時間ぐらいやってたんだから。4時間、5時間当たり前だよ。今のヤツじゃ誰もついてこれないけれど、CHANGOでもアミーゴでもよ、アイツらってめちゃめちゃ根性あんだよ。多分あの時、俺にシゴかれたから『新井健一郎、いつかはリング上でぶっ倒してやろう』って重いがあっていいんだよ。そういうのなきゃおかしいしよ。巡り巡って10年経って、今日、こうやって出会えるわけだから、プロレスってやっぱおもしれーよな」とかつてコーチとしてシゴいた後輩たちとの再会を懐かしんだ。
 一方のCHANGOは「新井さんはよ......いや、こんなTシャツ着てて新井さんなんておかしいな。 新井健一郎に俺は純粋に勝ちたかったよ」と漏らし、最近インディー団体にも積極的に出ているアラケンの首を今後も狙っていきたいと語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 鬼神道リターンズ9オープニングマッチ 6人タッグマッチ 30分1本勝負
宮本裕向(666)/竹田誠志(STYLE-E)/●山田太郎(666)
10分43秒 メスカル
ガッツ石島(ガッツワールド/悪魔同盟)/円華(フリー/悪魔同盟)/○アミーゴ鈴木(フリー/悪魔同盟)

▼第2試合 ZERO1vsガッツワールド シングルマッチ 30分1本勝負
○藤田峰雄(ZERO1)
12分12秒 後頭部へのランニングダブルニー→片エビ固め
●吉野達彦(ガッツワールド)

▼第3試合 ドラゴンゲートvs悪魔同盟 シングルマッチ 30分1本勝負
○新井健一郎(DRAGON GATE)
10分50秒 阪神タイガースープレックスホールド
●CHANGO(フリー/悪魔同盟)

▼第4試合 デスマッチの帝王vsオリエンタルミステリー シングルマッチ 30分1本勝負
△ミスターポーゴ(WWS)
8分7秒 両者リングアウト
△THE KABUKI(天龍プロジェクト)

▼第5試合 レッスル観音vs破壊する女 シングルマッチ 30分1本勝負
●雫あき(お寺プロレス)
10分45秒 バックドロップ→片エビ固め
○松本浩代(エスオベーション)

▼第6試合 スタイルEvsドラゴンゲート シングルマッチ 30分1本勝負
●田村和宏(STYLE-E)
15分2秒 夢限→片エビ固め
○ジミー・ススム(DRAGON GATE)

▼第7試合 変態vsキチ◯イ ストリートファイトマッチ 時間無制限1本勝負
●佐藤光留(パンクラスMISSION)
18分32秒 リバースタイガードライバー on the ラダー→片エビ固め
○葛西純(FREEDOMS)

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体