大谷vs.橋本戦を終えた大谷は大地をパートナーに指名してノア出撃宣言!靖国でコスプレファイターvs.紅白歌手ファイターが実現!

120325_Zero1-1.jpgプロレスリングZERO1
第9回奉納プロレス『大和神州 ちから祭り』
日時:3月25日(日)開始:13:00
場所:靖国神社相撲場
観衆:非公開

 25日、プロレスリングZERO1が靖国神社相撲場で、今年で9回目となる靖国奉納プロレス『大和神州 ちから祭り』を開催した。

 3・2後楽園ホール大会で「今度の靖国大会、お前のことを一番知っている男が相手だ。俺とシングルマッチやろうぜ! イヤとは言わせねぇぞ。靖国神社で大地と命を賭けた試合をします」と突如、橋本大地との師弟対決をブチ上げた大谷晋二郎。大地も「勝ちに行きたいと思います」と大谷超えを狙う気満々。すると大谷はこの一戦を「大谷vs.橋本というのは、僕のプロレス人生の中でたった1回しか実現していないんです。それも不完全燃焼。僕の中では大谷vs.橋本は決着がついていない。父親から息子には変わりましたが、あえて大谷vs.橋本の闘いとしたい」と位置づけた。
 試合はオーソドックスな展開から始まったが、やはり気迫が前面に出るチョップ合戦へ。大地が先にヒザをつくと、大谷は「どうした橋本!」と、敢えて「大地」と呼ばず「橋本」と呼ぶ。立ち上がった大地はミドルキックを叩き込んでいくが、胸を突き出して受け止めた大谷は、大地の左頬を張り飛ばす。大地は顔面ウォッシュを狙う大谷に対し、隙を突いて立ち上がり迎撃しようとしたが、逆にフロントキックでコーナーまで吹っ飛ばした大谷は、そのまま顔面ウォッシュ。
 それでも大地は気合の雄叫びをあげ、ミドルキックからニールキック、そして父譲りの三角絞めで追い込むと、後ろから前からランニングロー。しかし3度目の蹴りを受け止めた大谷はバックドロップで投げていく。コーナーに登った大谷を追いかけていった大地は、何度叩き落とされても追いかけていき、ついに雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てると、大谷が立ち上がったところに三角蹴り2連発!
 一気にSTFで勝負をかけるが、大谷はロープに脱出。ならばとシャイニングウィザードを叩き込むが、大谷はパワーボムで反撃すると胴絞めスリーパー。大地はなんとかロープを掴んだが、大谷はドラゴンスープレックスで投げ捨てると、一気にスパイラルボムで叩き付けて3カウントを奪った。

 試合後、倒れこむ大地を見下ろす大谷のもとに、来場を呼び掛けられていたプロレスリング・ノアの丸藤正道が近づいていき、「試合、見させてもらいました。大谷さん、グローバル・タッグリーグのパートナー、この場で言っていただけますか?」と尋ねる。すかさずZERO1の選手が次々にリングに上がってくるが、大谷は「ようこそZERO1ワールドへ。今、俺は決めた。来月、ノアのタッグリーグ戦、大地で! 大地、来月俺と一緒にノアに乗り込むぞ!」と"X"となっていたノア『グローバル・タッグリーグ戦』のパートナーに大地を指名!
 それを聞いた丸藤は「分かりました。橋本選手、大谷選手、お待ちしています。そして次このリングに立つ時はコスチュームで上がります」と、ZERO1のリングに上がることを約束して退場。リングに残った大谷は「俺達はノアにいい試合をしに行くんじゃない、ノアを乗っ取りに行くんだ!」と叫び、大地は「大谷さん、ノアでいい結果を残したら、もう一度僕と闘ってください」と"条件付き"で大谷のパートナーとしてノア出陣を受諾した。
 その後、インタビュースペースで大地は「僕が追い求めている大谷vs.橋本にはまだまだだった」としながらも、ノアのタッグリーグに大谷とパートナーとして乗り込むことに関しては「僕がこの目で見ていたZERO-ONEの旗揚げ戦(2001年3月2日)で、ノアと全面対抗してた記憶がすごくあります。その時ZERO-ONEは全滅したけど、今回ノアのリングにZERO1が2人で乗り込むということで、僕と大谷さん2人でノアを全滅させようと思っています」と父の時代から因縁浅からぬノアに宣戦布告した。

120325_Zero1-2.jpg また、"コスプレファイター"長島☆自演乙☆雄一郎が奉納プロレスに初参戦。靖国神社でコスプレ入場できるとあって張り切っていた自演乙は、フジタ"Jr"ハヤト&ニック・プリモと組み、クレイグ・クラシック&彰人&ノリ・ダ・ファンキーシビレサスと対戦。ノリ・ダ・ファンキーシビレサスはメジャーデビューをしているヒップホップグループ『nobodyknows+』のメンバーとしてNHK紅白歌合戦にも出場しているため、大晦日のテレビを盛り上げた2人の対決とも言える。
 自演乙は『魔法少女リリカルなのはViVid』やブシロードの社歌にもなっているアニメのコミック作品『熱風海陸ブシロードThe Rising』などで有名な藤真拓哉氏のデザインした長島☆自演乙☆雄一郎イメージキャラクター衣装で入場。今後のプロレスでの入場は全てこのコスプレでおこなっていくという。ノリ・ダ・ファンキーシビレサスは自身のグループの曲である『ココロオドル』で入場。ハヤトは「新・やり過ぎぐらいがちょうどいい!」とコールされ高々と「やりすぎぐらいがちょうどいい」タオルを掲げた。
 まずはシビレサスと自演乙がリングへ。両者張り手の打ち合いから自演乙のキックでシビレサスが劣勢へ。続いてクレイグとニックの対決はクレイグが追い込まれる。タッチを受けたハヤトは強烈な蹴りでクレイグと彰人を蹴散らしていく。さらに彰人に対し、自演乙とハヤトのコンビネーションキックが炸裂。フラつく彰人に自演乙は容赦のないカポエラキックを打ち込む。たまらず彰人はシビレサスにタッチ。同じくタッチして出てきたニック相手に優勢に転じるシビレサスだったが、ハヤトが出てくると容赦のないハイキックやコーナーでのヒザ蹴りを食らいピンチに。最後は場外で自演乙と彰人、ニックとクレイグが揉み合う中、ハヤトがシビレサスにヘルムを決めて勝利。 
 試合後、自演乙は「靖国に上がってみて、自分の信じるものを奉納したかった。そういった意味でコスプレというもの、アニメというものを奉納させてもらいました。シビレサス選手との大晦日対決はいい勉強にもなりましたし、今後機会があればnobodyknows+さんともコラボして届けたいですね、ヲタの鼓動をね。胸の鼓動じゃなくて、ENJOY! 届けたいヲタの鼓動! おk?」と語った。

120325_Zero1-3.jpg 3・2後楽園大会で世界ヘビー級王座を奪取した曙は、佐藤耕平&KAMIKAZEと組み、NWAインターコンチネンタル・タッグ王者チームの田中将斗&ゼウスに、THE Bodyguardを加えたトリオ『THE BIG"DAN"GUNS』と対戦。靖国神社相撲場で曙が試合するとあって、やはり曙への声援は絶大。
 田中組が奇襲攻撃を仕掛けるが、曙は3人をボディアタックで蹴散らし場外へ。試合は大型選手が多いこともあって、相撲場全体を使ったド迫力の場外戦が中心に。田中が曙と対峙する中、酔っ払った観客が乱入するハプニングも! さらに建物の前で乱闘になると、KAMIKAZEがトイレの2階からムーンサルトを発射! 敵・味方巻き込んでの攻撃にたまらず田中たちはリングへ戻る。
 リングに戻るとKAMIKAZEがTHE BIG GUNSのコンビネーションに翻弄されるも、曙がカットして2人を蹴散らす。だが、そこで田中が低空ドロップキックで曙の足を攻撃。動きが止まった曙へ3人がそれぞれラリアットで攻撃していくと、一転ピンチに。だがここは佐藤が救出に入り、THE BIG GUNSを蹴散らすと、田中をブレーンバスターで投げると、さらにKAMIKAZEとの合体攻撃で追い込んでいく。しかしコンビネーションキックは田中がかわして曙に誤爆。すかさず田中がダブルラリアットで佐藤とKAMIKAZEを蹴散らすと、ダメージが大きい曙に必殺のスライディングDを叩き込んで3カウント!
 世界ヘビー級王者からピンフォール勝ちを収めた田中が、THE BIG GUNSと勝ち名乗りを受けている一方で、曙は誤爆を巡って耕平を突き飛ばし一触即発のムードに。どうにかそれ以上の乱闘にはならなかったが、曙はインタビュースペースで「チャンピオンは勝ち続けなきゃいけないんだよ! お前ら俺のベルト狙ってんのか? (誤爆は)わざとじゃないのか? もういいよ!」と耕平らに怒りをブチまけると、とっと控室に入ってしまった。

▼第1試合 ハヤト&自演乙、ドリーム初タッグand"紅白レスラー"初奉納プロレス 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス/九龍)/長島☆自演乙雄一郎(フリー)/ニック・プリモ
11分15秒 ヘルム→体固め
クレイグ・クラシック/彰人(スポルティーバ)/●ノリ・ダ・ファンキーシビレサス(nobodyknows+/今池プロレス)

▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○氷河
10分59秒 回転エビ固め
●ジュラシック・バッファロー

▼第3試合 原人降臨 タッグマッチ 30分1本勝負
○崔領二/横山佳和
14分12秒 変形デスバレーボム→片エビ固め
●菊地毅(餃子の王将)/本田多聞(フリー)

▼第4試合 信頼 タッグマッチ 30分1本勝負
●日高郁人/ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
18分39秒 十三不塔→体固め
○菅原拓也(フリー)/藤田峰雄

▼第5試合 NWA UNヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○植田使徒
17分12秒 ラリアット→体固め
[挑戦者]●ライディーン
※第15代王者・植田が王座防衛に成功

▼第6試合 春は曙 6人タッグタッチ 30分1本勝負
●曙(フリー)/佐藤耕平/KAMIKAZE
16分23秒 スライディングD→片エビ固め
○田中将斗/ゼウス(大阪プロレス)/TheBodyguard(大阪プロレス)

▼第7試合 大谷vs.橋本 魂の闘魂伝承 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
○大谷晋二郎
21分2秒 スパイラルボム→エビ固め
●橋本大地

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