新生アイスにとって初の後楽園大会のメインで、志田に敗れたあおいだが、「負けてもプロレスでハッピー! 私はプロレスを愛してま〜す!」
アイスリボン
アイスリボンマーチ2012
日時:3月20日(火・祝)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:695人
20日、後楽園ホールで行われたアイスリボン『アイスリボンマーチ2012』。アイスリボンの創始者であるさくらえみが退団し、新生アイスリボンとなってからは初の後楽園大会。
この大事な後楽園大会のメインで、現ICE×60王者の志田光に挑戦するのは、昨年12・25後楽園大会で約2年4カ月ぶりに復帰したばかりの希月あおいが挑む。新生アイスを引っ張っていかなくてはいけない志田と、"さくらの作った団体に最初に入門した新人"としてさくらイズムを継承するあおいの一騎打ちとなった。
いきなり力比べを要求しておいて志田が応じようとしたところにガットショットを見舞ったあおいが、志田を場外に追いやってプランチャ。先制攻撃を成功させたあおいは希月あおい60キロからセントーンを10連発で落とすと、奇声をあげながらモンゴリアンチョップ。志田が反撃しようとすると、あおいは場外に逃走!
志田も追いかけていくが、場内を1周して逃げたあおいは追いかけてきた志田を迎撃すると、東側の壁に叩き付けていく。怒った志田もあおいを西側の壁に叩き付けていく。だが、リングに戻ったあおいは志田が爆弾を抱える腰にジャイアント・バックブリーカーで痛めつけてから、コーナー2段目からダイビング・セントーンを投下。志田も風車式バックブリーカーを返すと、ブレーンバスターで投げてから雪崩式ブレーンバスターを狙う。
しかし、先にマットに着地したあおいは雪崩式ジャーマンで志田をマットに引き落とすと、旋回式ダイビング・ボディプレスを投下。続くフライングラリアットを腕へのジャンピングニーで迎撃した志田は、背負い投げから腕十字を決めていくが、あおいも何とか逃れる。すると志田はワキ固めに捕らえ、そこからもう一度腕十字を挟んでからランニングニーを叩き込む。
そしてカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げた志田は、そのままコーナーまで近づきボトムロームに登ってから荒鷲ドライバー。あおいはカウント2で返し、ロープに飛んだ志田をジャンピングニーで迎撃。だが、志田はパワースラムで叩き付けると、ランニングニーからファルコンアロー。これもカウント2で返したあおいはランニングニーをかわしてスクールボーイで丸め込むが、志田もカウント2で返し、突進してくるあおいをスリーカウントで迎撃すると、改めてスリーカウントを叩き込んで3カウント。
王座を防衛した志田は「負けてもハッピーなんてウソだ! 負けたら悔しい、辛い。プロレスを辞めたくなるときもある。でも私がプロレスを続けているのは、プロレスが大好きだからだ! 希月あおい、お前にプロレスにハッピーがあるように、私にもプロレスにハッピーはある。それぞれ違いはあるが、みんなプロレスが大好きだろー!」とあおいに向かって叫んだ。
観客との握手を終えて、全選手がリングに集まると、締めのマイクを託されたあおいが「ベルト、巻きたかったぞ! 負けてもプロレスでハッピーって言っていいじゃない。だって、今、闘い終わって負けたばかりの私がプロレスでハッピーなんだぞー! みんなプロレスが好き、私たちもプロレスが好き、私はプロレスを愛してま〜す!」と涙を堪えながら笑顔で叫んだ。
藤本つかさ&つくしのドロップキッカーズが保持するリボンタッグ王座には、豊田真奈美とパートナーを決めるためのトーナメントを勝ち上がってきたくるみのタッグが挑戦。
まずはドロップキッカーズが2人がかりで豊田を攻撃していくが、ダブルのブレーンバスターを逆に投げてみせた豊田は、くるみがドロップキッカーズに捕まり、合体攻撃を食らいそうになったところをミサイルキックで救出。これで場外に出たドロップキッカーズに対し、くるみがエプロンからプランチャを放てば、豊田もコーナー最上段からプランチャ。
リングに戻った豊田&くるみはアイストレイン。しかしドロップキッカーズも豊田に肩車さたつくしがフェースバスターに切り返して豊田を場外にエスケープさせると、プランチャを投下。続けて藤本はトルニージョを発射。リングに豊田を戻し、さらに合体攻撃を狙うが、豊田はロープに飛び乗り体を捻ってクロスボディ。さらにドロップキッカーズをロープにはり付けると、背後からドロップキック。
ドロップキッカーズも豊田をロープに張り付けると、背後からダブルドロップキックをお返し。さらに藤本→つくし→藤本→つくしの順にミサイルキックを発射。だが、ビーナスシュートを狙った藤本を豊田は肩車。どうにか高角度前方回転エビ固めで切り返した藤本は次にサッカーボールキックやPKを叩き込む。しかしくるみがダイビング式テーズドロップで豊田を救出すると、豊田&くるみは同時ダイビング・ヘッドバット。
さらに豊田はムーンサルトプレスを投下するが、カウント2で返した藤本はビーナスシュートからツカドーラを狙ったが、豊田は投げ捨てジャーマンに切り返す。つくしとくるみもくるみが体を活かした重たい攻撃を繰り出せば、つくしはハルカゼ。だが、これをラ・マヒストラルで切り返したくるみは、しつこくラ・マヒストラルで丸め込む。どうにか返したつくしだが、くるみはつくしを、豊田は藤本を同時にジャーマンで投げる。
さらに豊田&つくしはダブルインパクト式テーズドロップを決めると、つくしがダイビング・ボディプレスを投下。残り時間3分となり、つくしが電光石火のハルカゼを決めるが、カウント2で豊田がカット。さらにつくしと豊田は張り手の打ち合いに。そこに藤本が入ってきて豊田をダブルのドロップキックで吹っ飛ばすと、くるみにタイガースープレックス。これもカウント2で返したくるみだが、つくしは渾身のドロップキックを叩き込むと、ガッチリ抑え込んで3カウントを奪った。
自分の方向性に悩んでいた長野ドラミだが、2月の道場マッチでJWPの春山香代子と対戦して「目が覚めた」という。ちょうどその時、新生アイスに初参戦していた"破壊する女"松本浩代に対し、「お前を私の踏み台にしてやる!」と大胆発言して対戦表明したドラミ。
ドラミがいきなり花道で松本を蹴撃すると、ドラドラアタックを決めていく。松本もリングに入ると、カウンターのショルダータックルでなぎ倒して、さらにコーナースプラッシュからそのままコーナーに登っていくが、背後からしがみついて投げ落としたドラミは、「踏み台!」ち叫びながら背中にセントーンを落とすと、コーナー2段目からのダイビング・セントーン。これに怒ったのか松本はバックブリーカー、逆エビ固め、STFとドラミの腰辺りを集中攻撃。
さらにミサイルキックからのニーリフトで腹部を攻めるが、ドラミは一瞬の隙を突いて首固めで丸め込む、さらにドライングゲットで抑え込むがカウントは2。ドラミのクロスボディをキャッチした松本は投げ捨てブロックバスター。続くリバーススプラッシュをヒザ見参で迎撃したドラミはコーナー最上段からのダイビング・セントーンを投下! 顔面にもらってしまった松本だが、カウント2で返す。
ドラドラドライヴを狙うドラミだが、背後に逃れた松本はバックドロップ。さらに強烈な逆エビ固めへ。どうにかロープに逃れたドラミは残り2分のところで、松本のローリングエルボーをブロックしてショートレンジラリアット。だが、松本もローリングエルボーから東海道落とし。これもカウント2で返す粘りを見せたドラミだが、最後は松本が必殺のひろよストームを決めて勝利した。
試合後、、四つん這いでうずくまるドラミを文字通り"踏み台"にして乗っかっていった松本だが、その後にはちゃんと握手をして健闘を称えた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 タッグマッチ 15分1本勝負
春山香代子(JWP)/○星ハム子
8分10秒 スモウラリアット→片エビ固め
●宮城もち/川佐ナナ(JWP)
▼第2試合 オンリー・オーバー・ザ・トップロープマッチ 15分1本勝負
○内藤メアリ
6分30秒 OTR
●石川ジャイ子(ユニオンプロレス)
※フォール、ギブアップによる決着はなく、オーバー・ザ・トップロープによってのみ勝敗が
▼第3試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○植松寿絵(WAVE)/成宮真希
11分36秒 ドラゴンスープレックスホールド
みなみ飛香/●りほ
▼第4試合 トライアングルリボン選手権 15分1本勝負
[挑戦者]●帯広さやか
7分57秒 猫十字固め
[挑戦者]○新田猫子
※もう1人は[王 者]アイガー(LLPW-X)
※第11代王者が初防衛に失敗。新田猫子が第12代王者となる
▼第5試合 インターナショナルリボンタッグ選手権 20分1本勝負
[王者組]藤本つかさ/○つくし
17分51秒 ドロップキック→片エビ固め
[挑戦者組]豊田真奈美(フリー)/●くるみ
※第23代王者組ドロップキッカーズが初防衛に成功
▼第6試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●長野ドラミ
14分1秒 ひろよストーン→体固め
○松本浩代(エスオベーション)
▼第7試合 ICE×60選手権試合 20分1本勝負
[王 者]○志田光
16分35秒 スリーカウント→体固め
[挑戦者]●希月あおい
※第14代王者・志田が初防衛に成功
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