笑顔で殴り合った末に光留を下したディーノは、次の挑戦者候補に高木と高梨を指名!世界Jr王座挑戦を目指す入江がTEAM246と真っ向勝負!
DDTプロレスリング
Judgement 2012
日時:3月11日(日)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:1372人(超満員)
11日、後楽園ホールで行われたDDTプロレスリング『Judement 2012』。8・18日本武道館大会に向け、KO-D無差別級王者の男色ディーノは、2・19後楽園大会でかつて武道館進出を目指していた『マッスル』にケジメをつけるためにアントーニオ本多相手に壮絶な防衛戦を行った。
その結果、引退したマッスル坂井によく似た"マッスルの亡霊"が現れ、なぜか武道館大会のダークマッチとして『マッスル』を開催することが決定。するとディーノは次の防衛戦の相手に佐藤光留を指名。光留はディーノとのタイトルマッチは望むところだが、ほもいろクローバーZに対しては全面否定。ディーノはそんな光留のことを「面倒臭い男なのよ。私は楽しく殴り合いたいだけ」と語った。
素足にレガース姿の光留に対し、ディーノは左手を前に出して容易に光留が前に出られないようにすると、何と猫だましからのタックル。ガブって受け止めた光留はディーノをロープに押し込むと、離れ際に張り手。ならばとディーノも光留をロープに押し込み、離れ際にキス!
ディーノはグラウンドに持ち込むと、光留のキックトランクスを引っ張ってTバック状態にすると尻をなで回す。それを見たセコンドのほもクロ勢からは「ナイスヒップ!」と声が飛ぶ。光留もアキレス腱固め、ローキック、レッグロック、変型STF、アンクルホールドと徹底的にディーノの左足を集中攻撃。
左足を攻撃される度に悲鳴をあげるディーノだが、ほもクロのメンバーがロープの向こう側からディーノに檄を飛ばし、ディーノもその声に応えるかのようにロープに逃れていく。ほもクロは歌って踊るだけでなく、こういった絆もあるのだ。さらにディーノは「全然大丈夫ですよぉ」と強がってみせる。光留はニークラッシャーからロープに飛ぶが、ガットショットで迎撃したディーノは男色スクリュー。
だが、回転させなかった光留は腕十字で切り返すと、逆片エビ固めに移行。これもほもクロのメンバーからの檄に応えるようにロープに逃れたディーノは、光留の蹴り足をキャッチするとキャプチュード! さらに男色ナイトメアー、ファイト一発!、ニースタンプと思わせておいての股間の押し付け、リップロックと男色殺法全開。
しかしディーノの勝負を賭けた男色ペディグリーからのリバースえびぞりジャンプをかわして自爆させた光留。それでもディーノは強引に男色ドライバーを狙うが、男色タイツごとリバースで切り返した光留はアンクルホールドへ。首元に男色タイツが引っかかったままヒールホールドを極めていった光留だが、ディーノは松井レフェリーにキスすると共にロープに脱出。
そこから張り手の打ち合いになると、光留はグーパンチからボディブロー。ディーノもリップロックのフェイントから足を踏んづけていくが、光留はバックドロップで投げる戸、ハイキックからジャーマン気味のバックドロップ。さらに肩固めに捕らえるが、体勢を入れ替えたディーノはリップロック。そして立ち上がったディーノは、戦前「楽しく殴り合おう」と言っていた通り、笑顔で殴りかかる。光留も笑顔で張り手を返すと、館内に鈍い生音が響き渡るほどの頭突き!
ディーノも同じくらいの頭突きを返すと、光留はハイキックを連打。するとディーノは光留の蹴り足に頭突きを見舞って迎撃すると、シャイニングあてがい、男色ペディグリー、リバースえびぞりジャンプと必殺フルコース。これをカウント2で返して意地を見せた光留だが、Tバックの中に光留の頭を突っ込み、ナニに直付けしたディーノはゴッチ式男色ドライバー(直付けのため真・ゴッチ式男色ドライバー)で叩き付けて3カウント!
ベルトを受け取ったディーノは大の字に倒れたままの光留に向かって「ひかるん、だから言ったじゃない。楽しく殴り合おうって。メチャクチャ楽しかったじゃない! それは私だけ? ほもクロのこと嫌いなのは、もうそれでいいや。否定するのも壊すのも勝手。でもそれはお客さんがすればいいことであって、壊しただけじゃ何も生まれない。ひかるんの新しい価値観を見せ付けてきてよ。リング上でガンガンぶつかればいいじゃない! 今日はチャンピオンと挑戦者として、そして一緒に武道館を目指すドリームチームとして」と言って手を差し伸べると、光留は倒れたままその手を握り返した。
光留が退場したあと、鶴見亜門GMはこれまでディーノが次の挑戦者を指名してきたが、それもあと1回(4・1後楽園大会の相手)だけで、5月以降はGMが決めると告げた。その上で「KO-Dのベルトに挑戦したい奴は全員出て来い!」と叫ぶと、この日ヤス・ウラノ&火野裕士のCrying Wolfを破り、KO-Dタッグ王座を奪取した高木三四郎&高尾蒼馬をはじめ、KUDOやHARASHIMAといった歴代王者、さらにマサ高梨や松永智充、ほもクロのメンバーもエプロンに上がってくる。
GMから「この中から1人選んで」と言われたディーノだが、どうしてもヤリたい相手が2人いるため選べないという。そこでGMはその2人に3・18新木場大会で対戦してもらい、その勝者が4・1後楽園でディーノに挑戦することを提案。それを聞いたディーノは「まず1人は高木三四郎。もう1人は......」と言ってから高梨の頭を撫でた!
「俺はテメーとやらなきゃいけない理由がある。だから俺が挑戦する」と言った高木に対し、高梨は「ディーノさん、いつだってアンタそうだよ。デビューして9年、いつだって俺を後押しして、俺はその期待に応えられたかどうか分からないけど、もうこういう関係は終わらせなきゃいけない。どういうことか分かるよな? 俺がアンタを倒して、アンタを超えていく! だからアンタ(=高木)は引っ込んでろ! 来月、ここでディーノに挑戦するのはマサ高梨だ!」と言い放ち、観客もその高梨を後押しするような歓声をあげる。
するとディーノは「ここに上がっている人、ごめんね。でも武道館のメインに立つのは私よ。いくらあなたたちでもそれだけは譲れない。だから私をここから引きずり下ろせる自信がある人はどんどんかかってきなさい。私の名前を言ってみろ! 私の名前を言ってみろ! 私の名前を言ってみろ! そう、私がKO-D無差別級チャンピオンの男色ディーノよ」と、今まさにDDTの頂点に立っていることをこれでもかとアピール。
大会終了後、全選手と観客が1年前の東日本大震災発生時刻である14時26分に、1分間の黙祷を捧げた。
突如ケニー・オメガの持つ世界ジュニアヘビー級王座への挑戦を表明した入江茂弘。GMから115kgから105kgに減量することを条件に、4・1後楽園大会でその時点での王者に入江が挑戦出来るように計らうことを約束してもらったが、今大会では3・20全日本プロレス両国大会でケニーに挑戦する近藤修司が、カズ・ハヤシとの"TEAM246"でDDTに乗り込み、入江を査定することに。入江のパートナーはかつて全日本の練習生としてカズの付け人をしていたことがある石井慧介が名乗りを挙げた。
ショルダータックルで近藤をなぎ倒し、エルボーを打っていった入江に対し、「調子に乗るな」とばかりに袈裟斬りチョップを連打した近藤に続き、カズは串刺しレッグラリアットからニーリフトを連打すると、近藤は場外でブレーンバスター。さらにリングに戻ってかなり背中を反らした逆エビ固めで入江を追い込んだ近藤だが、入江はロープに脱出。
ならばとカズが下から入江の顔面を蹴り上げるが、入江は気合いの雄叫びと共にカズを睨み付ける。そして入江がカウンターでパワースラムを決めると、石井がミサイルキックを発射。さらにオーバーヘッドキックを叩き込むと、カズの投げ捨てジャーマンも着地してみせるが、カズもカウンターで風車式バックブリーカーを返すと近藤にタッチ。だが、そこに入江が飛び込んできて串刺しラリアットからテディベアを落とすと、自分が垂直落下式バックフリップを狙う。
これを逃れた近藤は入江のラリアットをラリアットの相打ちで受け止めるが、入江はバックドロップで投げてから今度こそ自分が垂直落下式バックフリップ! 石井も入ってきてトレイン攻撃を狙うが、近藤は石井の攻撃をかわしてブルドッキングヘッドロックを仕掛けると同時に、入江にランニング・ネックブリーカー。
さらにカズも入ってきてトラースキックと近藤の後頭部ラリアットをサンドイッチで入江に決めるが、入江も近藤をファイアーマンキャリーで担ぎ上げると、コーナーに登っていたカズもその上に抱え、まとめてバックフリップで叩き付ける。石井も桃色ニールキックでカズをカウント2まで追い込むと、ダブルアームDDT。カズもハンドスプリング・レッグラリアットを返すが、入江が入ってきてスクラップバスター。その入江に近藤がキングコング・ラリアット。
そこからカズが石井にワンツーエルボーを鬼の形相で叩き込むと、ファイナルカットを狙うが、石井も必死に抵抗する。するとカズは背後からネックスクリューを決めてから渾身のファイナルカットを決めて3カウント! 大の字に倒れたかつての付け人にカズが声をかける様子を悔しそうな表情で見つめていた入江は、引き揚げようとする近藤に向かって「近藤選手、待て! 待って! これで終わりじゃねぇぞ! シングルでやってやるよ! 近藤修司......」と上から目線で言ってみせたが、近藤は無言のまま退場。
「(近藤は)帰ってしまったけど......ケニーと近藤修司がタイトルマッチやって、きっとケニーが勝つと思います。そして4月1日にここでケニーとタイトルマッチをやって、僕がチャンピオンになって近藤修司を挑戦者に指名する! 内田社長、絶対に自分がダイエット成功してチャンピオンになるので見ていてください」と本部席からこの試合を見守っていた全日本プロレスの内田社長に呼び掛ける。席を立った内田社長はリングに上がるのか思いきや、近藤同様無言のままバックステージへ......。
インタビュースペースで近藤は「入江はものすごいいい選手だと思うよ。ただ、俺がここのコメントで褒めるようじゃ、まだまだってことだよね。ここで俺が怒ってないと、話にならない。まぁ誰か曰く『切れてないですよ』だよ。『切れさせたら大したもんだよ』」と、なぜか長州語録で入江をある程度評価しつつも「まだまだ」とした。なお、内田社長は「中澤マイケルといい、入江茂弘といい、DDTには図々しい奴ばっかりだよ」と愚痴っていた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 伊橋剛太復帰戦 30分1本勝負
○KUDO
7分21秒 バックスピンキック→体固め
●伊橋剛太
▼第2試合 メジャーに炸裂!?ロケットパンチ 30分1本勝負
○井上雅央(フリー)
8分57秒 横入り式エビ固め
●DJニラ(在野)
▼第2.5試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
[第893代王者]●アントーニオ本多
12時28分 片エビ固め
○ポイズンJULIE澤田
※ポイズンが第894代王者となる
▼第3試合 アイアンマンバトルロイヤル・フォーザ・ヘビーメタルタイトルマッチ 10分間無制限勝負
<参加選手>
中澤マイケル/松永智充/ポイズン澤田JULIE/ゴージャス松野/タイガースマスク(大阪プロレス)/華名(フリー/トリプルテイルズ.S)/矢野啓太(WALLABEE)
[第894代王者]●ポイズンJULIE澤田
3分8秒 ジャックナイフ式エビ固め
○中澤マイケル
※マイケルが第895代王者となる
[第895代王者]●中澤マイケル
4分54秒 張り手→体固め
○華名(フリー/トリプルテイルズ.S)
※華名が第896代王者となる
[第896代王者]●華名(フリー/トリプルテイルズ.S)
9分10秒 体固め
○アントーニオ本多
※アントンが第897代王者となる
[第897代王者]●アントーニオ本多
9分38秒 飛び付き腕ひしぎ逆十字固め
○華名(フリー/トリプルテイルズ.S)
※華名が第898代王者となる
▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
大石真翔/彰人(スポルティーバ)/●福田洋(ユニオンプロレス)
10分22秒 バッカス
HARASHIMA/○マサ高梨/佐々木大輔(フリー)
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
入江茂弘(チームでら)/●石井慧介
13分43秒 ファイナルカット→片エビ固め
近藤修司(全日本プロレス)/○カズ・ハヤシ(全日本プロレス)
▼第6試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]●ヤス・ウラノ/火野裕士(K-DOJO)
15分18秒 ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め
[挑戦者組]高木三四郎/○高尾蒼馬
※第41代王者組Crying Wolfが4度目の防衛に失敗。高木&高尾が第42代王者となる
▼第7試合 KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○男色ディーノ
20分10秒 真・ゴッチ式男色ドライバー→漢固め
[挑戦者]●佐藤光留(パンクラスMISSION)
※第38代王者ディーノが2度目の防衛に成功
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