40年目の旗揚げ記念日に新生・新日本のIWGPヘビー級王者オカダが、内藤との20代対決を制してカネの雨を降らす!
新日本プロレス
NJPW 40th anniversary 旗揚げ記念日
日時:3月4日(日)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:2040人(超満員札止め)
4日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NJPW 40th anniversary 旗揚げ記念日』。旗揚げ40周年&ブシロード体制となって初めての旗揚げ記念日ということもあり、何と前売り指定席がソールドアウトとなり、当日券を求め長蛇の列が出来た末、すべてのチケットがソールドアウトとなった。
その期待はやはり新日本がブシロード体制になったことで何か大きく"変わろうとしている"ことであり、さらにリング上でも若干24歳にしてIWGPヘビー級王者になった"レインメーカー"オカダ・カズチカに、20代のうちにIWGP王者になるという夢を持っている"スターダスト・ジーニアス"内藤哲也が挑戦するという、40年目の旗揚げ記念日に見る新日本プロレスの新しい風景だろう。
しかも田中秀和リングアナが登場し、あの名調子で両選手を呼び込んだ時点でもう超満員の会場は一気にヒートアップ。しかも「今日は新日本プロレス、レインメーカー記念日!」と呼び込まれたオカダが姿を現し、花道でレインメーカーポーズを取ると、文字通り空からカネ(※オカダの顔が印刷された特製の札)が降ってきたのだから大盛り上がりだ。
とはえい、試合前の時点ではこれまでの"貯金"もあって圧倒的に内藤への声援が多い。試合が始まると首狙いのオカダに対し、内藤はオカダの左ヒザを低空ドロップキック、リバースのインディアンデスロックで狙っていく。しかしオカダは場外戦でツームストンパイルドライバーを出す! リングに戻ったオカダは首を捻りあげるジャベでなおも首を狙っていくが、内藤はオカダの串刺し攻撃をかわすとスワンダイブ式ミサイルキックをオカダの左ヒザにお見舞い。
さらに場外に出てニークラッシャーからリングサイドをダッシュしてのドロップキックでオカダを吹っ飛ばした内藤は、鉄柵にオカダの左足を絡ませておいて、エプロンからそのヒザにドロップキック。リングに戻っても変型の足4の字固めで痛めつけ、オカダは立つこともままならない状況に。だが、コーナーに登った内藤を下からのドロップキックで場外に叩き落としたオカダはもう一度場外でツームストンパイルドライバー。
リングに内藤を戻すと内藤が垂直にマットに突き刺さるようなDDTからDID(DEEP IN DEBT)で絞め上げる。そして高さのあるダイビング・エルボードロップを投下してから必殺のレインメーカーを狙ったが、内藤はうまくオカダのヒザに飛び付いてニーロックに捕らえる。必死でロープに逃れたオカダだが、内藤はジャンピングエルボーアタックから延髄蹴り、ジャンピングソバット、ジャーマン、雪崩式フランケン、ドラゴンスープレックスと畳みかける。
そして勝負を賭けてグロリアからスターダストプレスを投下したが、オカダは間一髪のところでかわす。ダブルダウン状態からほぼ同時に立ち上がってお互いにダッシュすると、内藤がカウンターの低空ドロップキック。だが、オカダもリバース・ネックブリーカーを返すと、続けてファイアーマンキャリーの体勢から垂直にエメラルドフロウジョンのような形で落とす。そしてレインメーカーを狙うが、内藤はボルボ・デ・エストレージャで丸め込む! だが、これもカウント2で返したオカダは投げ捨てジャーマン。
しかし、この局面で着地してみせた内藤は勝利を確信して両手を広げると、逆にバックを取る。オカダもバックを奪い返し、バックの取り合いになったところでオカダがレインメーカーを決めて3カウント! もうすぐで30分にもなろうかという熱戦を制したのは、レインメーカー!
凱旋帰国試合の1・4東京ドーム大会ではブーイングを浴び、この日の試合前までは圧倒的に対戦相手の内藤への声援が多かったが、試合が終わってみれば大「オカダ」コール。カネの雨ならぬオカダコールの雨に降られたオカダは、「みんな遅いっしょ! もっと早く気付かなきゃ。俺はホンモノだ、オラ!」とマイクアピール。
棚橋、内藤と現在の新日本が誇る屈指の天才的テクニシャンを連破したオカダ。気になるのは次なる挑戦者だが、そのことを勝利者インタビューで聞かれてもオカダは無言。すると外道がマイクを奪い取って「そこら辺のレスラーと一緒にすんじゃねぇぞ! 東京ドームでブーイングしてた奴がいたけど、テメーらやっと分かっただろ? 馬鹿ばっかりだと思ったけど、利口な奴も増えてきたな。誰が来ても一緒だよ。新日本プロレスにカネの雨が降るぞ!」と一気にまくし立てて勝利者インタビューを締めくくってみせた。
そして、腰にベルトを巻いた若き王者は、ファンにもみくちゃにされながら花道を引き揚げていくと、クルッと振り返り花道の奥でもう一度レインメーカーポーズ。すると、再び空からカネの雨が降ってきた。
2・12大阪大会ではバッド・インテンションズとのリターンマッチを退け、IWGPタッグ王座初防衛に成功した天山広吉&小島聡、略して天コジは曲者タッグの矢野通&飯塚高史と対戦。ある意味で矢野と飯塚は新日本マットで天コジが再結成するキッカケになった存在でもあるだけに、旗揚げ記念日できっちり決着をつけたいところ。
試合前から飯塚が放送席の野上アナを蹴撃し、中に着ていた青義軍TシャツごとYシャツを引き裂いた上、放送席から連れ出して本部席に叩き付けるという暴挙に出る。そこに人気者の天コジが入場。矢野&飯塚は奇襲攻撃を仕掛けていくが、阿吽の呼吸ですぐに形勢逆転してみせた天コジ。
だが、矢野はいつものようにコーナーポストを外し、コーナーの金具を剥き出しにすると、そこに小島を何度も叩き付けていく。さらにイス攻撃やチョーク攻撃で完全に捕まってしまった小島だが、コーナーにホイップしようとする飯塚を逆にコーナーに叩き付けることに成功した小島は「天山!」と叫びながらダイビングタッチ。
カーフブランディング、マウンテンボムで一気に攻めていく天山だが、矢野はお株を奪うモンゴリアンチョップで反撃。しかしニールキックを返した天山は小島にタッチすると、超満員の観客と「行っちゃうぞ、バカヤロー!」と大合唱しての行っちゃうぞエルボーを投下。矢野も小島の髪を引き倒して「ヤノ・トウ・ルー!」で対抗するが、もう一度髪を引っ張ろうとした矢野をコジコジカッターで切り返した小島は、後頭部ラリアット。
そして腕のサポーターを外した小島は必殺のラリアットを狙ったが、かわした矢野はレフェリーに叩き付けようとする。間一髪でストップした小島だが、矢野は背後から急所攻撃を見舞うと、黒霧島で丸め込んで3カウント! 現IWGPタッグ王者からピンフォール勝ちを収めた矢野はご満悦の表情で「ヤノ・トウ・ルー!」ポーズ。一方の天コジは苦悶の表情で引き揚げていくと、高山善廣&ランス・アーチャーにタッグ王座を防衛したあとに、この借りを返すと宣言した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
プリンス・デヴィット/田口隆祐/○KUSHIDA
11分10秒 ミッドナイトエクスプレス→片エビ固め
タマ・トンガ/高橋広夢/●渡辺高章
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
本間朋晃/●キャプテン・ニュージャパン
10分19秒 スワントーンボム→片エビ固め
石井智宏/○YOSHI-HASHI
▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/○タイガーマスク
8分36秒 タイガースープレックスホールド
邪道/●外道
▼第4試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義/○永田裕志/井上亘
12分35秒 バックドロップホールド
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/TAKAみちのく(K-DOJO)/●タイチ
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
天山広吉/●小島聡
14分37秒 黒霧
○矢野通/飯塚高史
▼第6試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/後藤洋央紀/●"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
14分18秒 ボマイェ→片エビ固め
○中邑真輔/田中将斗(ZERO1)/高橋裕二郎
▼第7試合 IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○オカダ・カズチカ
28分50秒 レインメーカー→片エビ固め
[挑戦者]●内藤哲也
※第57代王者オカダが初防衛に成功
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