GET WILDがワイルドに世界タッグ挑戦権をゲットし、TEAMビチッと!は解散に。河野を下した永田が王道マットでナガダンス!

120304_AJPW-1.jpg全日本プロレス
40th Anniversary Year
HOLD OUT TOUR 2012
日時:3月4日(日)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:1750人

 4日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『40th Anniversary Year HOLD OUT TOUR 2012』開幕戦。すでに最終戦3・20両国大会では4大タイトルマッチが行われることが決まっているが、AAAでも王座防衛に成功したダーク・オズ&ダーク・クエルボの持つ世界タッグ王座への挑戦者を決める一戦が、現在の全日本マットで人気を二分するKENSO&カズ・ハヤシのTEAMビチッと!と、大森隆男&征矢学のGET WILDの間で行われた

 KENSOがテーブル、ラダー、チェアーを公認凶器として使用できる"TLCルール"を提案すれば、征矢がなぜか「もし負けたら大森さんを追放してGET WILDを解散する」と言い出したため、GET WILDには不協和音が鳴り響く始末。TEAMビチッと!も負けたら解散を賭けてしまったため、リング中央からツルされた挑戦者の権利書を手に出来なかったチームは、その場で解散することに!
 入場時から両チーム自分のチームの空気を作り、まさしくワイルドとビチッとの真っ向勝負に。試合開始早々、KNESOがラダーをリング内に持ち込もうとするが、征矢が必死に阻止。すると大森がイスを持ってきてラダーを殴打してKENSOを吹っ飛ばす。さらにカズに合体カウンターチョップを見舞ってスヌーカポーズを決めたGET WILDだったが、続く征矢のラリアットはカズにかわされて大森に誤爆!
 チームワークに不安があるGET WILDに暗雲が立ち込めるが、それでも征矢は何とか上から吊された権利書の入ったケースを取るためにイスに登って手を伸ばす。手が届かず困っていると、大森がテーブルの上にイスを乗せてその上に乗るように指示するが、これはKENSOがカット。すると今度はカズがテーブルの上にラダー、その上にイスを乗せ、KENSOにその上に乗るように指示。
 グラグラする中、KENSOが登っていくが、征矢がラダーの上にイスを振り下ろすと、ラダーがKENSOの股間を直撃! ならばとカズが征矢の持ったイスにフットスタンプを落とし、征矢は手を挟んでしまう。その間に大森がラダーに登っていくが、反対側からKENSOが駆け上がっていき、ケースがぶら下がった紐に飛び付いてしまう。
 倒れたラダーを持った征矢がラダーでKENSOを突いて落とすと、GET WILDはKENSOをスーパーパワーボムで叩き付けてテーブルクラッシュ! だが、征矢がカズを羽交い締めにし、大森が放ったアックスボンバーはカズにかわされまたも誤爆! そこからお互いにラダーに登る→相手が阻止を繰り返した挙げ句、ラダー上で征矢がカズをワイルドボンバーで叩き落とす。だが、カズはそれでもに登っていき、ラダーの間から征矢のタイツを掴むが、征矢は「ワイルドー!」と叫びながら強引にケースに手を伸ばす。そのせいでケツが丸出しになってしまったが、征矢はその状態でケースをワイルドにゲット! 征矢は最後までケツを出したまま大森と世界タッグ挑戦を決めた喜びを分かち合い、一方インタビュースペースでTEAMビチッと!の解散を宣言したKENSOは「KENSO革命はまだ終わっておりません! むしろ、調子が上がって来ました! 最高でございます! KENSOの心は日本を出て、完璧でございます!」と吠えた。

120304_AJPW-2.jpg 新日本プロレス1・4東京ドーム大会で永田裕志のヒザ蹴りを顔面に食らった船木誠勝が負傷欠場に追い込まれたのを機に勃発したSTACK OF ARMSと青義軍の抗争だが、2・11大阪大会で行われた河野真幸と永田の一騎打ちは、2度にわたる延長戦でも決着がつかず無効試合という結果に。そこで今回の一騎打ちは場外カウントなしの完全決着ルールで行われることになった。
 試合前に船木が登場し、負傷箇所は順調に回復しているし、少し時間はかかると思うが必ず帰って来ると挨拶。そのまま放送席からこの一戦を見守ることに。ゴングと同時にジャンピングニーを放っていった河野だが、かわした永田はフロントキック。永田は喧嘩腰でエルボーやニーリフトを打ってくる河野に対して、ヒザへの低空ドロップキックを要所要所で出し、うまく動きを止める。
 それでもネックハンキングボムから首相撲に捕らえた河野はヒザ蹴りを永田の顔面まで伸ばしていき、さらにエルボーで永田に片膝をつかせるとランニングニー。投げ捨てジャーマンを返した永田だが、河野はハイキックをキャッチして飛び付き三角絞めに捕らえる。永田がロープに逃れてもなかなか離さなかった河野は、猛抗議するセコンドの井上亘をフロントキックで叩き落とすと、永田にジャイアント・ニードロップを投下。
 だが、これをかわした永田はリバースナガタロックIIIで抑え込んで3カウント。なおも殴りかかっていく河野だが、船木も放送席から飛び出して制止する。すると永田は「河野、熱くなり過ぎだ、お前は。まだまだ青いな」と挑発。余計に熱くなる河野の目の前で「河野、お前の要求したルールで俺が完全に勝ったんだよ。今日は最後まで見届けたらどうなんだい? よーし、ミュージックスタート!」と言うと、今度こそ『スコアー』に乗ってナガダンスを披露。最後は「1、2、3、ゼアッ!」と敬礼ポーズまで決められるという、これ以上ない屈辱を味わった河野は頭を抱えながら引き揚げていった。

120304_AJPW-3.jpg 世界ジュニア王者ケニー・オメガにリターンマッチを要求したKAIに対し、「お前にケニーはもったいねぇよ。お前にはこの業界セコンド、そして通訳ナンバー1のこの俺様で充分だ!」と豪語してイス攻撃を見舞ったDDTの中澤マイケル。
 試合前からマイケルに詰め寄っていくKAIに対し、場外に逃げたそういきり立つなって! さっきの会見の映像(=煽りV)見てりゃ、素人? 通訳? ケニーの金魚のフン? 合ってま〜す! でもその金魚のフンにお前のホームリングで負けたら、お前もうプロレス出来ないぜ!」と挑発。さらにカッカするKAIにローションミストを噴射していったマイケルは、KAIのチョップを受け止めると早くも「熱くなってきたぜ〜」とコスチュームを脱いでいく。
 Tバック姿でスピアーを決めたマイケルだが、続くスーパーキックをトラースキックで迎撃したKAIはスプラッシュ・プランチャを投下してあっさり秒殺勝利。勝ったKAIが「この伝統ある全日本をよくも汚してくれたな! 俺が本当に闘いたいのはお前じゃねぇんだ! カナダにいるケニー・オメガに伝えておけ!」と凄むとマイケルは「ごめんなさい」と謝っていたのだが、KAIが引き揚げようとしたところで背後から急所攻撃!
 さらにまたしてもイスでKAIを殴打していったマイケルは、「ケニーとやりてぇ? シングルマッチでやりてぇってことかよ。でもシングルの前に全日本タッグリーグがあるんじゃねぇのか? ケニー出るんだろうな。ってことは、いまケニー・オメガをジュニアリーグにブッキングすると、もれなく中澤マイケルが付いてきます。ってことで枠1つ作っておいてください。こうなったらジュニアリーグ出場も決まったし」と勝手にジュニアリーグ参戦を表明。
 すると、そこに謎の白覆面の男が現れ、マイケルを蹴撃! 高さのあるシューティングスタープレスを投下してみせたこの白覆面と握手を交わしたKAIは「マイケル、もう1度全日本のリングに上がりたいんだな? ジュニアタッグリーグにケニー連れて来い! お前はいらねぇけど、俺はアメリカで出会った、このGillette(ジレット)と出るぞ!」と宣言。さらにバックステージでは大和ヒロシも近藤修司とのタッグを解消して、本人に未承諾ながら佐藤光留とのタッグでジュニアリーグ戦出場を表明した。

 メインでは現状に対する危機感が感じられないと真田聖也とKAIを「ゆとり世代」と呼んで批判した諏訪魔が、「諏訪魔さんはエースに相応しく」と反論した真田聖也と60分3本勝負で対戦。
 諏訪魔の圧倒的なパワーに対し、気迫のエルボーやクラシカルスタイルで対抗した真田だったが、ショートレンジラリアットで真田のアゴを打ち抜いた諏訪魔が、1本目は15分15秒バックドロップ・ホールドで勝利。2本目も真田は必死に食い下がっていったが、真田のジャーマン、タイガースープレックス、ムーンサルトプレスをクリアした諏訪魔が、バックドロップの連打からラストライド。これは真田もカウント2で返す意地を見せたが、最後は諏訪魔が新技万力固めスペシャルで抑え込み、12分23秒勝利。何と3本勝負の2本を連取するという圧倒的な強さで諏訪魔が勝利した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○曙(フリー)/浜亮太
10分30秒 ランニング・ボディプレス→体固め
渕正信/●井上雅央(フリー)

▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○KAI
1分21秒 スプラッシュプランチャ→片エビ固め
●中澤マイケル(DDT)

▼第3試合 遺恨清算 シングルマッチ 30分1本勝負
●西村修(フリー)
5分32秒 フライング・ボディシザースドロップ→体固め
○吉江豊(フリー)

▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○武藤敬司/近藤修司/大和ヒロシ
5分47秒 シャイニング・ウィザード→体固め
太陽ケア/田中稔/●中之上靖文

▼第5試合 アジアタッグ前哨戦 シングルマッチ 30分1本勝負
●征矢匠
9分11秒 ラリアット→片エビ固め
○岡林裕二(大日本プロレス)

▼第6試合 世界タッグ次期挑戦者チーム決定戦 〜ナンバーワン・コンテンダー・TLCマッチ〜 時間無制限
KENSO/●カズ・ハヤシ
10分31秒 権利書奪取
大森隆男/○征矢学

▼第7試合 STACK OF ARMS vs. 青義軍 時間無制限1本勝負
●河野真幸
12分53秒 リバースナガタロックIII
○永田裕志(新日本プロレス)

▼第8試合 シングルマッチ 60分3本勝負
○諏訪魔
2-0
●真田聖也

<一本目>
○諏訪魔
15分15秒 バックドロップ・ホールド
●真田聖也

<二本目>
○諏訪魔
12分23秒 万力固めスペシャル
●真田聖也

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体