DIAMOND RING旗揚げのメインを勝利で飾った勝彦「今やっと自立できたし、親孝行できた」大抜擢された北宮が小橋&秋山相手に大健闘!

120211_DiamondRing-1.jpgDIAMOND RING
DIAMOND RING 始動記念大会
日時:2月11日(土)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:2070人(超満員札止め)

 11日、後楽園ホールで行われた健介オフィス主催『DIAMOND RING始動記念大会』。健介オフィスはこれまで自主興行を開催することはあったが、設立から5年が経ち、今回団体名をDIAMOND RING(ダイヤモンドリング)に改めて旗揚げ戦を開催した。

 大事な大会のメインを任されたのはDIAMOND RINGのエースである中嶋勝彦と、ドラゴンゲートの鷹木信悟の約6年ぶりとなる一騎打ち。共に2004年デビューということもあり、意識し合っている両者だが、2005年11月にドラゲーで行われた初対決では勝彦が勝利。その後もドラゲーや武勇伝のリングで何度か対戦しているが、お互いに団体の看板を背負って再び一騎打ちで激突することになった。
 序盤から勝彦が重たいローを蹴っていけば、鷹木もショルダータックルでなぎ倒してから串刺し攻撃を狙うが、これをかわしてコーナーに自爆させた勝彦はいきなり下から顔面を蹴り上げる。勝彦の蹴りを右腕でガードした鷹木だが、その分右腕に大きなダメージを負ってしまう。勝彦が鷹木の右腕を集中的に蹴っていくと、鷹木は堪らず場外にエスケープ。
 勝彦はエプロンからランニングローを蹴っていくが、鷹木も背後から勝彦の足にラリアット。さらにエプロンでデスバレーボムを決めた鷹木は場外に転落した勝彦にトペコンを発射。さらにリングに戻った勝彦にサッカーボールキックを叩き込むが、勝彦も意地でサッカー漫画を返す。「蹴ってこい」と挑発した鷹木は蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリュー。
 そこからニークラッシャー、マッケンロー、サソリ固めと勝彦の足を集中攻撃していくと、「コイツが団体背負うんじゃねぇのかよ!」と挑発。勝彦は痛む足でカウンターのミドルキックを叩き込むと、鷹木をトップコーナーにうつ伏せで乗せてからジャンプして腹部を蹴り上げ、さらにミサイルキックからの三角蹴りを狙うが、コーナーに押し込んで止めた鷹木はブラッド・フォール。これを着地して蹴りからランニングローを狙った勝彦。鷹木は腕でブロックしようとしたが、寸前でストップした勝彦は鷹木がガードを下げたところにバズソーキック。
 何とかラリアットで反撃しようとする鷹木に対し、腕へのハイキックで迎撃した勝彦だが、鷹木は追走式ラリアットからバックドロップ、パワーボムと決めるとコーナーへ。だが、R15で場外に叩き落とした勝彦は鷹木をコーナーまで引きずり挙げようとするが、エプロンに降りた鷹木はショートレンジラリアットで叩き落とすと、STAY DREAMを決める。
 勝彦も頭部へのソバット3連発から垂直落下式ブレーンバスターを返すが、鷹木はMADE IN JAPAN。20分を経過して勝彦がジャーマン、デスロール、雷と畳みかけるが、鷹木は全体重を乗せたショートレンジラリアットでなぎ倒すと、渾身のパンピングボンバー。さらにもう一度MADE IN JAPANで叩き付けるが、これもカウントは2。ならばとラストファルコンリーを狙ったが、高角度前方回転エビ固めで切り返した勝彦は雷からクロスアーム式ジャーマンスープレックスで投げて3カウントを奪った!
 試合後、お互いに「もう1回」を約束すると、勝彦が「健介オフィス5周年でDIAMOND RINGに改名したわけですけど、健介オフィスたったの5年です、スゲー濃かった5年でもあります。DIAMOND RINGはまだ始まったばかり。俺たちヤンボル(ヤングボルケーノ)でどんどん成長させていきますので、これからDIAMOND RINGよろしくお願いします!」と挨拶。試合後、インタビュースペースでこの5年間を噛みしめるように振り返った勝彦は、「(健介オフィスを)立ち上げた時に、初めて佐々木さんとタッグで試合して、初めて親父から殴られたような、そんな試合だったんですけど、それから5年が経って、今やっと自立できたかなと。メインに任されて結果も残せるようになって、やっと今日初めて親孝行できたかもしれないなって、そんな気持ちです」と涙ながらに語ると、「今年の目標、佐々木健介に勝つ。絶対にやりたいと思います!」と付け加えた。

120211_DiamondRing-2.jpg セミファイナルでは佐々木健介がパートナーに北宮光洋をパートナーに抜擢し、プロレスリング・ノアの二巨頭である小橋建太&秋山準と対戦。坊主頭に黒いのショートタイツにシューズといかにもヤングボリケーノといった感じで登場した北宮に続き、小橋→秋山の順に入場。三冠ヘビー級のベルトを巻いた秋山と小橋が並び立つともの凄いオーラを放つ。最後に健介が入場すると、北宮が先発を買って出る。
 いきなり現三冠王者と相対した北宮は果敢に片足タックルで秋山に向かっていくが、同じレスリングがバックボーンの秋山は余裕の表情で押し潰していく。しかしロープに押し込んでいって離れ際に張り手を見舞った北宮は、その後も潰されても潰されてもタックルで向かって行く。だが、逆にレスリング流の動きでバックを取った秋山は押し潰して頭をペチペチ叩いていく。
 ならばと北宮は両足タックルを仕掛けていくが、受け止めてみせた秋山は逆にキレのある両足タックルであっさりテークダウンを奪う。レスリングが通じないとなった北宮は気合いのエルボーで向かって行くが、逆に秋山はエルボー一発で北宮をなぎ倒して鼻から出血させる。続く健介vs.小橋はやはり激しい逆水平チョップ合戦に。そこから小橋は健介の手に袈裟斬りチョップを打って迎撃していくが、健介もすぐさまバックドロップで投げていく。
 健介が自軍のコーナーに小橋を押し込んでいくと、北宮は自らタッチしてリングインするが、小橋はチョップ一発でなぎ倒す。その後健介がまたガンガン攻めていくと、北宮は「行きます!」と志願して健介のタッチを受ける。だが、そんな北宮を睨み付けた秋山は張り手を叩き込むと、引き起こしてさらに張り手。北宮の顔面を足蹴にしていく。倒れた北宮の顔面にニーを落とした秋山は場外に連れ出し、鉄製のフェンスや壁に叩き付けると、マットのない床にボディスラム。
 「もう終わりか?」と挑発しながら張り手を入れていった秋山に続き、小橋も逆水平チョップ。歯を食いしばって耐える北宮だが、小橋はコブラツイストに捕らえ万力のように絞め上げる。さらに秋山が逆エビ固めに捕らえると、場内から大「北宮」コール! 何とかロープに逃れた北宮は秋山のフロントキックをかわすと、渾身のランニングエルボーを返して健介にタッチ。フェースクラッシャーやラリアットで健介が一気に反撃し、小橋とマシンガンチョップ合戦を展開すると、またも北宮が腕を伸ばしてタッチを要求!
 秋山にドロップキック、小橋に水車落としを決めた北宮は、大胆にも小橋に対して「小橋!」と叫びながらショートレンジラリアットを叩き込むが、倒れずに受け止めた小橋はローリング袈裟斬り。ヒザをついた北宮に秋山がランニングニーを叩き込むと、最後は小橋がダメ押しのショートレンジ式剛腕ラリアットを叩き込んで3カウント。ボロボロになって敗れはした北宮だが、小橋も秋山も、そして超満員の観客もその健闘を大いに称えた。

120211_DiamondRing-3.jpg 大会開始前には昨年7月の試合中に右頬骨を骨折したのが原因で、同年12月31日付けで現役引退を発表した起田高志の引退セレモニーが行われた。スーツ姿の起田がリングに上がると、スクリーンでは健介オフィスの仲間からの送別のメッセージが流れる。
 続いて北斗晶社長から花束が贈呈されると、最後に起田が「ご無沙汰しています、起田高志です。こうやってリング上から皆さんのほうを見渡せるのも最後だと思うと寂しいですが、私は本日引退させていただきます。入門から5年、本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。それもファンの皆さんのお陰だと思っています。レスラーとしてリング上から皆さんと関わりが持てるのも今日が最後です。ただ、これからはリングを降り、観客席から皆さんと一緒に新しい健介オフィス、DIAMOND RINGを皆さんと応援したいと思います。皆さんの仲間に入れてもらいます。今日は本当にありがとうございました」と挨拶。
 10カウントゴングが鳴らされたあと、起田の名前がコールされると青い紙テープがたくさん投げ込まれた。続いて行われた入場式では超満員の客席をレーザー光線が照らす中、所属選手が1人ずつ登場し、リング上で片膝立ち。そして選手を代表して北宮が「今日旗揚げするダイヤモンドリングは僕のような新人でもチャンスを掴める場所です。そのチャンスを生かすも殺すも自分次第。このチャンスを自分で掴み取り、誰よりも輝きたいです。今日はDIAMOND RINGの名のもとに突き進みたいと思います。末永くよろしくお願いします!」と挨拶し、DIAMOND RINGはスタートを切った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○なまずマン/菊タロー(アキバプロレス)
14分54秒 ジャックナイフ式エビ固め
井上雅央(フリー)/●"ハリウッド"ストーカー市川(DRAGON GATE)

▼第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
梶原慧/○ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/石森太二(NOAH)
12分40秒 アサイDDT→片エビ固め
村上和成(フリー)/NOSAWA論外(東京愚連隊)/●南野タケシ(舎人一家/九龍)

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●宮原健斗
16分9秒 K.I.D
○フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス/九龍)

▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
佐々木健介/●北宮光洋
23分18秒 ショートレンジ剛腕ラリアット→体固め
○小橋建太(NOAH)/秋山準(NOAH)

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○中嶋勝彦
23分29秒 クロスアーム式ジャーマンスープレックスホールド
●鷹木信悟(DRAGON GATE)

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