ユニット解散を賭けた試合で勝利しJIIIを解散させたBWの前に、TAKA&三四郎という助っ人を連れたCIMAが立ちはだかる!

120209_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
TRUTH GATE
日時:2月9日(木)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1850人(超満員札止め)

 9日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『TRUTH GATE』。前回の1・19後楽園大会で戸澤陽やB×Bハルクらの策略によりBlood Warriors(以下BW)から追放されたCIMA。代わりにBWを追放されていたサイバー・コングが復帰し、勢いに乗る戸澤はJUNCTION THREE(以下JIII)に対して解散・コントラ・解散 吉田式イリミネーションマッチでの決着戦を要求したため、この日2軍抗争に最終決着がつくことになった!

 先攻・後攻はサイバーvs.鷹木の腕相撲対決の結果、BWが先攻に決定。しかしJIII側は2軍抗争最終決着戦ということで完全決着ルールを要求し、谷嵜(トマホークT.T)が勝手に承諾してしまったため、90秒ごとにBW→JIIIの順に選手が入ってきて、最後の16人目の選手が入ってきてイリミネーションルールになってもオーバー・ザ・トップロープはなし!
 いきなり土井成樹vs.吉野正人の土井吉対決で試合が始めると、90秒後に先攻BW2人目の谷嵜が登場。しかし吉野はいきなり谷嵜を横十字固めで丸め込んで3カウント。そこにJIII2人目のドラゴン・キッドが入ってきて2vs.1でJIIIが土井を追い込んでいくが、BW3人目の神田裕之がボックスを持って登場し、ボックス攻撃で土井を救出。
 だが、JIII3人前のリッチ・スワンは跳躍力を活かして神田の突進をかわしてドロップキック。さらにBW4人目のKzy、JIII4人目のジミー・ススム、BW5人目の戸澤陽、JIII5人目のYAMATOが入ってきて試合が荒れてくる。BW6人目のB×BハルクがYAMATOに襲いかかっていくが、JIII6人目の鷹木信悟がハルクに背後からアトミックドロップ。そして先攻BW最後の8人目のサイバー・コングが入ってきてJIIIを次々にボディスラムで投げていくが、鷹木は逆にサイバーをボディスラムで叩き付ける。
 そして後攻JIII最後の8人目の望月成晃が入ってきてイリミネーションルールになると、一斉に場外に雪崩れ込んで大乱闘。あっという間に30分が経過したが、まだ脱落したのはBWの谷嵜だけ。JIIIは鷹木がハルクにアラバマスラムからサソリ固めを決めると、吉野は土井にフロムジャングル、キッドは戸澤にクリストを同時に決めていく。BWもハルクがキッドをE.V.O.で叩き付けると、土井→神田→サイバーの順のダイビング・エルボードロップを投下。だが、コーナーに登ったKzyを鷹木が肩車すると、キッドが飛び付いていって超高層雪崩式フランケン。
 40分を経過し、鷹木はKzyにターンバックル・パワーボムを決めると、スワンがその場跳び450°。しかし神田がカットに入り、鷹木にボックス攻撃を決めると戸澤が厳鬼。さらに神田のジャーマンからサイバーがパイナップル・ボンバー、ファイアーサンダー、ハルクがカカト落としと畳みかけると、サイバーがサイバーボムで叩き付けて鷹木が失格に。
 さらにサイバーはスワンもサイバーボムで叩き付けて3カウントを奪い、これでBWが6vs.5と逆転。JIIIもキッドと吉野のダブル619→同時ケブラーダと機動力で勝負を賭け、キッドがウルトラ・ウラカン・ラナを土井に放っていくが、土井が受け止めるとサイバーが投げ捨てジャーマン。だが、ススムが入ってきて土井にジャンボの勝ち!を叩き込むと、望月の三角蹴りからキッドが今度こどウルトラ・ウラカン・ラナ。だが、土井はクルリとさらに回転してエビ固めで切り返して3カウント。

120209_DragonGate-2.jpg 6vs.4と圧倒的有利になったBWだが、土井のバカタレスライディングキックをラリアットで迎撃したススムが、ジャンボの勝ち!固めで抑え込んで土井を失格にさせる。だが、BWはYAMATOに対してハルクのワインミストから、Kzyがスカイデ・スクールボーイで丸め込んで3カウント。5vs.3で大ピンチとなったJIIIだったが、その直後にススムがKzyを夢限で叩き付けて3カウント。これで4vs.3。
 ススムはハルクにジャンボの勝ち!を叩き込むが、ハルクもマウスを返すと急所蹴りからファースト・フラッシュを叩き込んで3カウント。戸澤、ハルク、サイバーは吉野にトレイン攻撃をお見舞いし、さらにサイバーがファイアーサンダーを決めたところで60分が経過。サイバーはサイバーボムを狙うが、吉野はこれを逃れてスピードスターを決めて3カウント。これで戸澤&ハルクvs.望月&吉野の2vs.2に。
 望月と合体攻撃を決めていった吉野はハルクにライトニング・スパイラルから雪崩式ライトニング・スパイラルを狙うが、戸澤がバイシクルキックでカットすると、ハルクが逆に雪崩式E.V.O.で叩き付けて吉野から3カウント。これでJIIIは望月1人に。かなり疲れが見える上に1人で2人を相手にした望月だが、それでも蹴りで対抗し、戸澤とハルクの連続投げ捨てジャーマンも両方とも着地してみせる。
 さらにハルクとハイキックの相打ちになると、うまくハルクを戸澤に激突させてからドラゴンスープレックスで投げてハルクから3カウント! これで望月と戸澤の一騎打ち状態に。お互いのメンバーが乱入してトレイン攻撃を決めると、望月の勝負を賭けた三角蹴り。だが、これをかわした戸澤は逆に三角蹴りを決める。望月ももの凄いジャーマンから真・最強ハイキックを叩き込むが、Kzyがレフェリーのカウントを阻止。さらに神田がボックスを持ってエプロンに上がってくるが、コーナー上にいた望月はボックスを奪い取って神田をボックスで殴打。
 だが、戸澤がコーナー上まで追いかけていって雪崩式ジャーマンで投げると、続けてジャーマンで投げてカウント2まで追い込み、最後はダメ押しのパッケージ・ジャーマンスープレックスホールドで投げていって3カウント。ほぼノンストップで70分以上闘い抜いた総力戦は、戸澤の1人残りでBWが勝利! その瞬間、JIIIの解散が決定した。

120209_DragonGate-3.jpg 試合後、戸澤は仲間の勝利を祝福する堀口元気と斎藤了のマライサを蹴り倒すと、「最初からイエスマンのお前らなんか頭数に入ってないんじゃ!」と言ってBWで袋叩きにしていく。すると、この日トリオを結成してシーサー&アラケン&K-ness.と対戦したCIMA&ドン・フジイ&"ハリウッド"ストーカー市川が入ってきてマライサを救出!
 「確かに(解散マッチの)勝者はお前らみたいやな。オイ、ほかのメンバーはさておき、ハルク、戸澤、それからサイバー・コング。お前ら今が一番ノリノリか? でもそんなのクソ食らいじゃ!」と言い放ったCIMAは、さらに「俺もフジイさんも市川君もいつでもお前らとやる準備は出来てんのじゃ! でもここは後楽園や。俺は1年間悪いことやってきたけど、後楽園でかかされた恥は、この後楽園で返させてもらう」とBWに宣戦布告。
 「フジイのおっさんとアホの市川しかいないのに、何をいっとんのじゃ」と悪態をつくBWに対し、CIMAが「腐っても俺はCIMAやぞ。東京にはドラゴンゲート以外の業界の友達がいるんじゃ。キッチリお前らの相手してもらうからよ。キッチリその2人を後楽園に呼んであるんじゃ!」と言って、その"助っ人"を呼び込む。そこに現れたのはKAIENTAI DOJOのTAKAみちのくと、かつてドラゲーとは『DDG』という合同興行を開催したことはあったが、ドラゲー本隊にはこれが初登場となるDDTの高木三四郎!
 そしてTAKA、三四郎と握手を交わしたCIMAは3・1後楽園大会でCIMA&TAKA&高木vs.戸澤&ハルク&サイバーを要求。戸澤が「岡村隆志と合わせて三大ヘタレ社長やないか! 来月の後楽園? やったろうやないか」と承諾すると、TAKAは「思い出しぞ、確かお前は戸澤塾のカツオだろ? お前何年選手だ、コラ! 蹴り殺すぞ、オラ!」と言い放ち、三四郎も「見ない顔だと思ったら、お前はメタボリック・ブラザーズのカツオじゃねぇかよ! 全然太ってねぇじゃないか! 何年選手だ、コラ! 蹴り殺すぞ!」と戸澤を挑発してみせた。
 最後に「入場、試合、マイク、すべてでお前の上をいって消し去ってやるからな」と戸澤に対して吐き捨てたCIMAは、吉野に対して今月半ばに来日するリコシェとタッグを組んで、リコシェの無限の可能性を広げてほしいと提案(リコシェはBWから脱退し、CIMAのパートナーであることには変わらないという前提で)。CIMA軍団がBWを追放されたマライサを連れて引き揚げようとすると、花道にメタル・ウォリアーが登場! だが、メタルはCIMAと共にマライサに肩を貸すと一緒に引き揚げていく。どうやらCIMA軍にはまだ隠し玉がいるようだ。

120209_DragonGate-4.jpg 一方、解散・コントラ・解散マッチに敗れ、約1年間の活動に終止符を打って解散することになったJIII。望月が万感の思いを込めて「ジャンクションを守れなくてすみませんでした。1年前、俺と吉野がドリームゲート闘ったあとから始まった闘いだけど、それから約10カ月......辛いこともあったけど、みんなに支えられて......ドリームゲートもたくさん防衛出来て、最後に獲られたけど(プロレス大賞の)敢闘賞を獲ることが出来たのはみんなが支えてくれたからだと思っています。どうもありがとう。最後もすっかり新王者のCIMAに持っていかれたけど、今日のところは俺の力がここまでだったということで。5年前、いや10年も前からトシだ、トシだと言っていたけど、みんなに煽られて復活してきた。それこそ50になっても必ずこのリングの中心に帰って来ます!」とJIIIに対して惜別の言葉を述べると共に、また闘いの最前線に戻って来ることを宣言。
 JIIIのメンバーもそれぞれJIIIへの思いを語ると、最後に望月と共にJIIIを立ち上げた吉野が「元々JIIIというのは望月さんと俺から始まった。最初は何の接点もない2人が組むことから始まりました。こんなメンバーでJIII、約1年やってきましたけど、こんな大人数でユニットを組んだことも行動をしたことも初めてです。俺もみんなの力になったか分からないけど、一緒に闘ってくれてありがとう! 目標がある人もいれば、落ち着く人もいるでしょう。さっきCIMAが言ってましたよね。リコシェと組んでくれと。またリコシェと俺から始まることがあるかもしれない。組むこともあれば闘うこともあるでしょう。その時は遠慮なしにガンガンやろうやないか。最後に約1年間、JIIIを見守り続けてくれた皆さん、本当にありがとうございました! 望月さんとはこれからどうなるか分からないですけど、またドラゴンゲートを盛り上げていきましょうよ」と惜別の言葉を述べて、JUNCTION THREEというユニットに別れを告げた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 2vs3ハンディキャップマッチ 20分1本勝負
堀口元気/○斎藤了
8分53秒 ダブルクロス→片エビ固め
●琴香/小林瑛太/渡辺陽介

▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●超神龍
1分16秒 飛びつき式腕ひしぎ逆十字固め
○富永千浩

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●Gamma
8分28秒 影縫
○ジミー・カゲトラ

▼第4試合 6人タッグマッチ 45分1本勝負
CIMA/ドン・フジイ/●"ハリウッド"ストーカー市川
15分6秒 阪神タイガースープレックスホールド
スペル・シーサー/○新井健一郎/K-ness.

▼第5試合 Blood Warriors VS JUNCTION THREE 解散・コントラ・解散 吉田式イリミネーションマッチ 時間無制限
○[Blood Warriors]土井成樹/B×Bハルク/戸澤陽/神田裕之/サイバー・コング/Kzy/谷崎なおき
1-0
●[JUNCTION THREE]望月成晃/吉野正人/鷹木信悟/YAMATO/ドラゴン・キッド/ジミー・ススム/リッチ・スワン

<1人目>
●谷崎なおき
2分21秒 横十字固め
○吉野正人

<2人目>
○サイバー・コング
42分19秒 サイバーボム→エビ固め
●鷹木信悟

<3人目>
○サイバー・コング
44分51秒 サイバーボム→エビ固め
●リッチ・スワン

<4人目>
○土井成樹
50分49秒 ウルトラ・ウラカンラナを切り返す→エビ固め
●ドラゴン・キッド

<5人目>
●土井成樹
52分10秒 ジャンボの勝ち!固め
○ジミー・ススム

<6人目>
○Kzy
53分8秒 スカイデ・スクールボイ
●YAMATO

<7人目>
●Kzy
54分0秒 夢限→片エビ固め
○ジミー・ススム

<8人目>
●神田裕之
57分2秒 ジャンボの勝ち!固め
○ジミー・ススム

<9人目>
○B×Bハルク
58分58秒 ファースト・フラッシュ→片エビ固め
●ジミー・ススム

<10人目>
●サイバー・コング
61分21秒 スピードスター
○吉野正人

<11人目>
○B×Bハルク
64分28秒 雪崩式E.V.O→片エビ固め
●吉野正人

<12人目>
●B×Bハルク
68分1秒 ドラゴンスープレックスホールド
○望月成晃

<13人目>
○戸澤陽
71分53秒 パッケージジャーマンスープレックスホールド
●望月成晃
※Blood Warriorsが一人残りで勝利。JUNCTION THREEの解散が決定

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