ユニット対抗戦が開戦し、まずはPLANETが奈苗軍団に勝利!白星デビューとなった安川惡斗がカワカツ入りを直訴!

120205_Stardom-1.jpgスターダム
NEW YEAR STARS 2012
日時:2月5日(日)開始:12:00
場所:新木場1stRING
観衆:420人(超満員札止め)

 5日、新木場1stRINGで行われたスターダムSeason5『NEW YEAR STARS 2012』。昨年12・25新木場大会から1人ずつデビューしてきた三期生だが、今大会で最後の1人、安川惡斗がデビュー。
 ヒール志望でアイドルレスラーを叩き潰すと宣言していた惡斗のデビュー戦の相手は、自称アイドルレスラーのはるか悠梨。同じ三期生ながら、1カ月以上早くデビューしているはるかとしては絶対に負けたくない試合。一方、三期生のトリを任された惡斗は一体どんな試合をするのか注目された。

 ウォッカの瓶を片手に入場した惡斗はリング上でラッパ飲み。そしてはるかが握手を求めると、応じたと見せかけてウォッカミストを噴射! ヒールらしくデビュー戦から肝の据わった部分を見せる。ハンマーロックやフロントネックロックではるかを苦しめていく惡斗だが、「私のほうが先にデビューしてんだよ!」と叫んだはるかは、強烈なエルボーで反撃。
 だが、惡斗はすぐさま串刺しドロップキック3連発。さらに豪快なボディスラムから逆片エビ固めに捕らえていくと、はるかは悲鳴をあげながらロープへ。エスケープしてもなかなか離さない惡斗に対し、はるかはカニ挟みで倒してから鎌固めに捕らえると、立ち上がってボディスラムを狙う。
 しかし惡斗は持ち上げさせず逆にボディスラム。これを体重を乗せて押し潰したはるかは変型のビクトル投げから腕十字へ。しかしポジションが悪く惡斗はロープに脱出。するとフロントネックロックに捕らえた惡斗は、そのままスイングしてはるかを投げ飛ばし、「ACTスペシャル!」と叫んでからアバランシュホールドで叩き付ける。そこからコーナーに登った惡斗だが、逆立ちキックを見舞ったはるかは腕を掴んで投げ落とすと、得意のマックを決めるがカウントは2。
 ならばとエルボーで向かっていったはるかだが、自ら右目を覆っていた眼帯を取り去った惡斗は胴絞め式フロントネックロックで捕獲。これでグッタリと体から力が抜けたはるかに対し、惡斗はコーナー二段目から惡トーン(ローリングセントーン)を投下して3カウント! 同期との対戦とはいえ、三期生で唯一白星デビューを飾った惡斗。
 負けたくない相手に苦杯をなめさせられたはるかは、悔しそうに試合後も惡斗に殴りかかっていったが、完全に無視してリングを降りた惡斗は、第3試合の3WAYマッチで夏樹が勝利すると、リングに上がって「自分、お二人に憧れているんです! 川崎葛飾に入れてください!」とカワカツ入りを直訴!
 「デビュー戦から結果も出したし、女優をずっとやっていて下積みも長くて根性もありそうだし、子分なら入れてやってもいいんじゃない?」と夏樹が承諾しようとすると、練習中のケガ(左肩の脱臼)により試合は欠場したが、夏樹のセコンドについていた世IV虎が「親分! ちょっと待って下さい。コイツ相当勘違いしてますよ。ヒールっていうけど、うちら元々アイドルタッグだし。お前空気読めなそうだし、奈苗軍団のほうが合っていると思うけど」と惡斗のカワカツ入りを拒否! それでも夏樹に説得された世IV虎は「親分の言うことは聞きますけど、うちは認めません! うちを認めさせたかったら、それくらいの試合をして認めさせてください」と正式にカワカツ入りするための"条件"を突き付けた。

120205_Stardom-2.jpg 高橋奈苗が新人選手を相手に一騎打ちで対戦することで情熱を注入していく"STARDOM PASSION INJECTION"シリーズを、今年も三期生を相手に行うことになった。トップバッターは1・7新木場大会で愛川ゆず季を相手にデビューした後、その愛川から「私と同じ匂いがする」とBY軍にスカウトされた宝城カイリ。
 宝箱を抱えて入場した宝城は、何と中から生魚を取り出してリングサイドの観客にプレゼント。そしてお互いに「お願いします!」と大声で叫びながらガッチリ握手を交わすと、ゴングと同時に奈苗がショルダータックルを連発。だが、宝城もマウントを取ってエルボーを打ち下ろしていくと、ダイヤル固めからスリーパーへ。オンブするようにして立ち上がった奈苗はコーナーに叩き付けて脱出すると、宝城の胸元が真っ赤になるまでチョップを連打。
 さらにカナディアンバックブリーカーの体勢からコーナーに叩き付けてコーナースプラッシュをお見舞いすると、足4の字固めへ。どうにか逃れた宝城は奈苗を場外に追いやるが、逆に宝城を場外に引きずり込んだ奈苗はエルボーを打ちながら花道まで連れて来ると、花道ダッシュラリアットを叩き込む。リングに戻った宝城はエルボーで反撃するが、「来いや!」と敢えて宝城の攻撃を受け止めた奈苗は張り手をお見舞い。
 すると宝城はなおも張り手を打ってくる奈苗の"手"にエルボーを叩き込んで迎撃! そこからスピアーを放っていくが、正面から受け止めた奈苗はニーリフト。自らの頬を張って気合いを入れてから張り手を叩き込む奈苗だが、今度こそスピアーでなぎ倒した宝城は弓矢固めからエビ反り固め(仮)へ。だが、奈苗の体が大きく重たいため完全に決まらない。ならばと串刺し攻撃を狙った宝城だが、迎撃してからショートレンジラリアットを叩き込んだ奈苗は冷蔵庫爆弾。
 これをかわした宝城は再びマウントエルボーを打ち下ろしていくと、コーナーに登っていく。しかし追いかけていった奈苗は雪崩式ブレーンバスターで投げると、今度こそ冷蔵庫爆弾を投下して3カウント。試合後、宝城の腕を掴んで引き起こした奈苗は、何やら声をかけると宝城の腕を上げて健闘を称えた。まずは宝城に情熱がしっかり注入されたようだ。

120205_Stardom-3.jpg 今年に入ってからユニット抗争に突入したスターダム。まず星輝ありさ&岩谷麻優の女-AMA-と紫雷イオが合体すると、三期生の翔月なつみを加えたユニット"PLANET"として始動。ユニット対抗戦初戦となるこの日のメインでは、松本浩代&ケリー・スケーター&須佐えりの奈苗軍団と対戦。1・22新木場大会で軍団入りを志願した須佐にとってはこの試合が奈苗軍団としての初戦となるが、松本はいまだ頑なに奈苗軍団入りを拒否している上、ケリーはあくまでも助っ人外国人。どうしてもチームワークに不安が残る......
 PLANETの3人は入場曲に合わせ、息の合ったダンスを披露。そんなPLANETに負けてたまるかとばかり、奈苗軍団入りした須佐がいきなり岩谷にドロップキックを連発。松本にはイオが向かっていくが松本はパワーで圧倒。しかしイオはエプロンからスワンダイブ式回転エビ固めで丸め込んでからドロップキックで松本を場外に追いやり、場外に飛ぶと見せかけてロープの間を1回転するフェイント。
 松本がリングに戻ってきたところに、岩谷と一緒に襲いかかったイオはダブルのフライング・クロスチョップ。さらに倒れた松本の背中に星輝が乗っかって3人でPLANETポーズを決める。機動力とチームワークで試合のペースを握ったPLANETだが、3人がかりで攻撃しようとしたところへ松本がクロスボディをお見舞い。3人まとめてなぎ倒すと、ケリーがプロテインの入ったタンブラーで岩谷を殴打していく。そして須佐が女子高生固めに捕らえると、なぜか後ろで松本とケリーも女子高生ポーズ......
 さらにケリーが岩谷の腕を取ってロープに駆け上がっていくが、イオがロープを揺らして転落させると、逆に岩谷がケリーの腕を取りロープを使って1回転してからアームドラッグ。しかし松本が星輝の蹴りをキャッチしてバックドロップで投げると、アルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。そこにイオと岩谷がカットに入って来るが、松本はPLANETの3人を次々とコーナーにホイップ。
 コーナースプラッシュはイオと星輝がかわしたため岩谷だけが餌食に。そこに須佐が入ってきてドロップキックからDDT。さらに松本が須佐をオンブして倒れた星輝の上にケリーと一緒にドスンと乗っかっていく。大ピンチの星輝だったが、何とか須佐にハイキックを叩き込んでイオにタッチ。ドロップキック、619、スワンダイブ式ミサイルキックと一気に形勢逆転したイオだが、またも松本が入ってきてAMAの2人をまとめてバックドロップで投げて場外に追いやると、イオを抱え上げて場外に放り投げてからトペを発射。
 だが、PLANETの3人がかわしたためケリーと須佐に誤爆! イオは須佐をリングに戻すとダブルアーム式フェースバスターからカバージョへ。これを逃れた須佐はスイング式DDTから首固めで丸め込むがカウントは2。さらにイオが松本のミサイルキックを須佐に誤爆させると、星輝が入ってきてブラジリアンキック。そこからPLANETは3人がかりでハイジャック式ダブルアームフェースバスター。そしてイオがダメ押しのバズソーキックからマヒカ・デ・イオを決めて須佐から3カウントを奪った!
 試合後、ユニット対抗戦を白星でスタートさせたPLANETのイオが「PLANET、勝ちましたー! 本当に予告通り、PLANETが勝ちを収めて、これからもずっとずっと勝ち続けてスターダムに新しい風を吹かせます!」と宣言。すると松本がマイクを奪い取り「今日は負けました。でも高橋奈苗、(リングに)上がれよ! 何回も言うけど、私は奈苗軍団じゃありません。私の目標は高橋奈苗とシングルでやること。そして勝つこと! 次の後楽園、里村明衣子との対戦決まっているけど、ハッキリ言って悔しい! これだけやりたいって言ってるのにスカされて。ハッキリしろよ!」と改めて奈苗に対戦要求!
 ところが奈苗は「松本浩代さん熱いねぇ! パッションあるねぇ〜! いまユニット対抗戦っていって始まったんだから空気読みないさいよ。私は後楽園で里村明衣子に勝って、闘いたい人はいる。松本とも2年越しの闘いをやらないといけないと思ってる。だから私が情熱注入シリーズをやっている間は奈苗軍団をまとめてよ! それがあなたの仕事です!」と逆に情熱注入シリーズをやっている間、奈苗軍団をまとめるように要求。
 思いが奈苗に届かず、うわごとにように「嫌です......嫌です......」と駄々をこねた松本だったが、最後はそんな奈苗軍団を無視してAMAが「スターダムの未来はPLANETです! いまを信じて明日に輝け、We are スターダム!」と叫び、ゆずポン不在(愛媛マラソン出場のため)&世IV虎欠場ながら超満員となった新木場大会を締めくくってみせた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 安川惡斗デビュー戦 15分1本勝負
○安川惡斗
10分44秒 惡トーン→片エビ固め
●はるか悠梨

▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○脇澤美穂
9分22秒 Fクラッシュ→体固め
●翔月なつみ

▼第3試合 スターダム3WAYマッチ 20分1本勝負
○夏樹☆たいよう
11分3秒 たいようちゃん☆ボム
●鹿島沙希
※もう1人は美闘陽子

▼第4試合 STARDOM PASSION INJECTION 2012〜情熱注入〜(1)30分1本勝負
○高橋奈苗
12分1秒 冷蔵庫爆弾→片エビ固め
●宝城カイリ

▼第5試合 ユニット対抗戦 30分1本勝負
○紫雷イオ/星輝ありさ/岩谷麻優
14分23秒 マヒカ・デ・イオ
松本浩代(エスオベーション)/ケリー・スケーター(PWA)/●須佐えり

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