オカダが前哨戦で王者・棚橋からピンフォール勝ち!鈴木軍との抗争が激化する真壁に加勢した永田に、全日本の河野が一騎打ちを要求!

120129_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NJPW 40th anniversary Tour
NEW JAPAN ISM 2012
日時:1月29日(日)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:2000人(超満員)

 29日、後楽園ホールで行われた新日本プロレスNJPW 40th anniversary Tour『NEW JAPAN ISM 2012』。
 1・21&1・22の『CMLL FANTASTICA MANIA』では二夜連続オカダ・カズチカに失神KOされてしまったIWGPヘビー級王者の棚橋弘至は、2・12大阪大会でオカダの挑戦を受けることが決まっている。だが、棚橋vs.オカダに負けず劣らず熱いのが中邑真輔と内藤哲也だ。殺伐とした"キラー中邑"を引き出し、一騎打ちに持っていこうとしている内藤だが、中邑は内藤を完全に格下扱い。このいまの新日本マットで一番熱い4選手がタッグで激突した!

 先発を買って出たオカダは棚橋を指名するが、先発を内藤に任せてスカした棚橋。だが、内藤がドロップキックを見舞って棚橋にタッチすると、今度は棚橋から「オカダ、来い!」と挑発していき、ロープに押し込んでから離れ際に張り手。だが、オカダもエルボーで棚橋をなぎ倒すと、レインメーカーポーズ。
 中邑vs.内藤も相変わらず熱く、いきなり内藤が中邑にこれまで何度もやられた相手を小バカにするように頭を足蹴にしていく。怒った中邑はスピンキックから串刺し式ボマイェを発射するが、内藤は間一髪で回避。だが、内藤をコーナーに乗せた中邑はニーリフトで突き上げる。さらに場外に連れ出して鉄柵攻撃。内藤もリングに戻るなり張り手をお見舞いして額をくっつけて睨み付けるが、中邑はミドルキックで蹴り倒してから頭を踏みつけてグリグリ。
 オカダも内藤の頭を小バカにしてようにペチペチと叩いていくが、これには場内から大ブーイング。すると内藤はオカダのブレーンバスターを逃れてから延髄蹴り。タッチを受けた棚橋はフライング・フォアアームからコーナー二段目に登るとナルシストポーズからローリングセントーン。オカダは棚橋を場外に放り投げるが、ロープを掴んでいた棚橋はアイルビーバックで戻ると、オカダの蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューからテキサス・クローバー・ホールドへ。
 そこに中邑が入ってきて棚橋のアゴにミドルキックを叩き込んでカット。そこに内藤が入ってきて棚橋とダブルのドロップキックをお見舞い。そこから内藤はランニングサンセットフリップ、スワンダイブ式ミサイルキックと決めるが、中邑もフロントネックロックに捕らえるとスリーパーへ。これを棚橋がカットに入ると、オカダが場外に連れ出して鉄柱攻撃。その間に中邑がボマイェを発射するが、紙一重でかわした内藤はグロリアで叩き付けると、スターダストプレスを狙ってコーナーへ。
 だが、オカダがエプロンから足を掴むと、中邑が追いかけていって雪崩式リバースパワースラム。両者ともにダメージが大きい状態でタッチし、棚橋とオカダがリングインすると、オカダは変型こうもり吊り落としで自分のヒザの上に棚橋を叩き付ける。さらにメキシコ仕込みのジャベ(変型オモプラッタ式ネックロック)を披露! これは内藤がカットしたが、オカダは高さのあるダイビング・エルボードロップを棚橋に投下すると、レインメーカーを狙う。
 うまくかわした棚橋はスリングブレイドで決めると、そこから一気にtwelve sixで叩き付けてからのハイフライフロー! だが、これをオカダがかわして自爆させると、背後から棚橋がボマイェ! 続けてオカダがツームストンパイルドライバーで叩き付けてから、レインメーカーを決めて棚橋から3カウント! 試合後も中邑と内藤はやり合うが、前哨戦で王者からキッチリ3カウントを奪ったオカダは勝ち誇るようにレインメーカーポーズを決めた。

120129_NJPW-2.jpg 1・4東京ドーム大会で因縁の高山善廣を破った真壁刀義。IWGP挑戦には自分なりの"筋道"を通すという真壁にとって、次なるステップは鈴木みのるへのリベンジ。今大会では井上亘と組んで、鈴木&高山と対戦。
 鈴木&高山が仕掛けていって試合が始まると、まずは井上を場外に追いやり、2人がかりで真壁にサンドイッチ・ミドルキック。続いて鈴木&高山は井上にホイップ攻撃を狙ったが、井上は体ごと高山にぶつかっていくと、続けて鈴木に水車落とし。しかし井上がエルボーを打っていっても鈴木はまったく引かず、逆にエルボーを見舞ってから場外に放り投げる。
 場外では鈴木が真壁を鉄柵に叩き付けると、TAKAとタイチも介入。そしてリングに戻った鈴木は井上に腕固めを極めていく。さらに高山がニーリフトで突き上げていくが、井上は渾身のエルボーでなぎ倒して真壁にタッチ。ラリアットやパワースラムで高山を追い込んでいった真壁はラリアットでなぎ倒す。
 気合い十分の真壁は鈴木のランニングローを食らっても、何度も上体を起こす。さらに鈴木の一本足頭突きを食らってもショートレンジラリアットを返す。タッチを受けた井上は串刺しジャンピングエルボーからスタガリンブローで叩き付けるが、鈴木はスリーパーからゴッチ式パイルドライバーの体勢に。これを真壁がラリアットで阻止すると、井上はスピアー・オブ・ジャスティスで鈴木をコーナーまで吹っ飛ばしてからジャーマン。
 これかカウント2で高山にカットされたが、井上はもう一度スピアー・オブ・ジャスティスを狙ってロープに飛ぶ。だが、鈴木もロープに飛び、滑り込むように井上のバックに回るとスリーパーから今度こどゴッチ式パイルドライバーで叩き付けていって3カウント。試合後も鈴木軍は4人で真壁を袋叩きにしていくが、そこにタイガーマスク&KUSHIDAが入ってきて真壁を救出しようとするが、鈴木&高山が返り討ちにしていく。
 すると、そこに永田裕志が入ってきて鈴木をフロントキックで吹っ飛ばすと、真壁も蘇生して高山をラリアットでなぎ倒す。タイガー&KUSHIDAもTAKA&タイチと睨み合いになると、鈴木は「オイオイオイ、弱いくせにピーピーピーピーうるせぇんだよ! 弱ぇんだから、さっさとウチに帰りなさい!」と挑発。それを受けて真壁は「うずまき頭さんよ、せいぜいほざえてろよ。目にもの言わせてやるからよ! フ●ックオフ!」と言い返した。

120129_NJPW-3.jpg この日、大会前にホール入り口でサイン会を開いていた永田裕志だが、そこに全日本プロレスの河野真幸が現れて、永田に一騎打ちを要求。しかし、すでに2・3全日本プロレス後楽園大会に井上とのタッグで乗り込み、河野&田中稔のSTACK OF ARMSと対戦することが決まっている永田は、「カードを決めたのはそっちだろ! シングルでやりたければお前が内田社長に言えばいいじゃねぇか!」と正論で返す。
 周りを取り囲む新日本ファンからも罵声を浴びせられた河野は、ひとまず永田が「いつでもやってやるよ」という返事を引き出すと立ち去っていったが、サイン会を邪魔されてTシャツの売れ行きにも影響したという永田はご立腹。
 その怒りをこの日の矢野通とのシングルマッチにぶつけたい永田だが、奇襲攻撃を仕掛けていった矢野は、場外に連れ出して鉄柵攻撃からイスで殴打。どうにかショルダーアームブリーカーで反撃していった永田だったが、素早く素早くコーナーポストを取り外した矢野は剥き出しになった金具部分に何度も永田を叩き付けていく。さらに鬼殺しで叩き付けていった矢野は、鏡割でトドメを刺そうとしたが、どうにか逃れた永田は放送席に座る盟友・中西学の目の前で大☆中西ジャーマン!
 さらに延髄蹴り、串刺しニーを叩き込むと最後は久しぶりにブリッジして抑え込む完全無欠のバックドロップ・ホールドで3カウント。試合後、放送席に近づいていって中西とガッチリ握手を交わした永田は「中西さんていうのは、僕にとってかけがえのない仲間なんでね。色々ケンカしたり(タッグを)組んだり紆余曲折ありましたけど、やっぱ俺のそばにいてくれなきゃ困るし、いてくれるからこそ僕も頑張れる存在ですから。そういうかけがえのない人に向けて、ちょっとしたエールというかね。やっぱり握手したらものすごい力で握り返されましたよ」と嬉しそうに語った。
 最後のバックドロップ・ホールドのブリッジに関しても「あれだと返される可能性あるんですけどね。そこはやっぱり、中西さんに向けての、エールになっちゃうのかな」とのこと。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●高橋広夢/渡辺高章
6分45秒 2段階式パワーボム・ダークメタモルフォーゼ(とも〜み推し)
○タイチ/TAKAみちのく(K-DOJO)

▼第2試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
プリンス・デヴィット/田口隆祐/タイガーマスク/○キャプテン・ニュージャパン
8分45秒 カリビアン・デス・クリップ
飯塚高史/ロッキー・ロメロ/●外道/邪道

▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
本間朋晃/タマ・トンガ/●キング・ファレ
10分34秒 スワントーンボム→片エビ固め
田中将斗(ZERO1)/○YOSHI-HASHI/石井智宏

▼第4試合 スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
○永田裕志
11分1秒 バックドロップホールド
●矢野通

▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
●天山広吉/小島聡/獣神サンダー・ライガー
10分6秒 マジックキラー→片エビ固め
○ジャイアント・バーナード/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/KUSHIDA

▼第6試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/●井上亘
9分50秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/高山善廣(高山堂)

▼第7試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○後藤洋央紀
10分0秒 昇天・改→片エビ固め
●高橋裕二郎

▼第8試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
●棚橋弘至/内藤哲也
17分46秒 レインメーカー→片エビ固め
中邑真輔/○オカダ・カズチカ

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