デビュー戦の相手を務めた愛川が、試合後に「私と同じような匂いがする」と宝城をBY砲に勧誘!イオはAMA入り、はるかは奈苗軍団入り!

120107_-Stardom-1.jpgスターダム
NEW YEAR STARS 2012 開幕戦
日時:1月7日(土)開始:18:00
場所:新木場1stRING
観衆:385人(超満員)

 7日、新木場1stRINGで行われたスターダムのSeason5『NEW YEAR STARS 2012 開幕戦』。昨年12・25新木場大会では三期生の中からはるか悠梨がデビューしたが、今大会ではヨットではインターハイ個人準優勝、大学のときは世界選手権にも出場したという宝城カイリがデビュー戦を行った。
 しかも2011年女子プロレス大賞を受賞し、翌日のブル中野引退興行『女帝』のメインを張る愛川ゆず季を相手に、セミファイナルでデビューという大抜擢! この1年間、強敵の先輩レスラーに立ち向かうことばかりだったが、愛川が初めてのデビュー戦の相手をどう務めるかにも注目された。

 『パイレーツ・オブ・カリビアン』の曲と共にガイコツダンサーズが登場し、剣を振りかざす。そこにパイレーツ風衣装の宝城が登場し、まるで某夢の国のアトラクションのごとく剣でガイコツダンサーズを蹴散らしてみせた。いきなりド派手に入場した宝城に対し、愛川も真っ白なポンチョ風ガウンを羽織って登場。リングインしてガウンを脱ぎ、新コスチュームを披露した愛川はいきなりグラビアポーズ!
 腕の取り合いからアームドラッグで投げた愛川は、サッカーボールから倒れた宝城にドロップキック。これで宝城は早くも鼻から出血。だが、愛川は容赦なくスリーパーや首4の字固め、キャメルクラッチで絞め上げる。宝城も歯を食いしばり、マットを叩いて悔しさを露わにしながらエルボーを打っていくが、愛川はカウンターのミドルキックで蹴り倒すと、ランニングローからフィッシャーマンズ・スープレックスを狙う。
 だが、踏ん張って投げさせなかった宝城は弓矢固めに捕らえると、そこから愛川のつま先を掴んで逆エビ固めに捕らえるエビ反り固め(仮)へ! かなり腰を痛めつけられた愛川は苦悶の表情でロープに脱出。宝城はダブルチョップからスピアーを狙うが、かわした愛川はSTFに捕らえる。さらに立ち上がった愛川はガンガン蹴っ飛ばしていくと、「起きろ!」と叫び、宝城が自力で立ち上がったところにYKレッド(カカト落とし)で突っ込んでいくが、辛くもかわした宝城は愛川の蹴りをエルボーで打ち落とす!
 思わぬ攻撃で愛川の蹴りが止まったところに、宝城は前方回転ネックブリーカー、スピアーと決めていくが、愛川は先輩と王者の意地で返す。すると愛川はフィッシャーマンズ・スープレックス、ゆずポンスタナーから強引に引き起こし、顔面にYKブルー(スピンキック)を叩き込んで3カウント。倒れたまま号泣する宝城に対し、「ほーちゃん、起きて!」と檄を飛ばした愛川は、「デビューおめでとうございます。ほーちゃんはごく普通の女の子だと思って闘ったんですけど、リングに上がると私と同じような匂いがしました。私は今日闘って決めました。宝城選手、私たちと一緒に闘いませんか?」と宝城をBY砲に勧誘! 宝城も承諾したためBY砲は3人編成のユニットへと進化した。

120107_-Stardom-2.jpg 2012年最初の大会のメインは、高橋奈苗率いる奈苗軍団とトラブルメーカー2の全面対決。昨年12・25新木場大会で約10年ぶりにプロレスに本格復帰した脇澤美穂も、松本浩代も、軍団入りした覚えはなさそうなだけに、チームワークに不安が残る奈苗軍団だったが、いきなり奈苗と夏樹が激しいエルボー合戦を展開すると、両チームのパートナーも敢えてタッチはせずに自軍の選手の背中を押していく。
 だが、何と松本が入ってきて意外にも(?)奈苗に加勢していく。すると松本は夏樹を攻撃していくと、控えの奈苗に向かって「ヒザ出せ!」と指示。奈苗が仕方なくヒザを出すと、松本はそこに夏樹を叩き付けていく。これでは完全にチームリーダーは松本だ。さらに脇澤がローリングクレイドルからキャメルクラッチに捕らえると、松本と"ミホカヨ"ならぬ"ミホヒロ"ポーズ......ではなく、一番後ろで奈苗もポーズ。
 しかし世IV虎と山縣がカットに入ると、徐々に試合のペースはトラブルメーカー2へ。合体攻撃で脇澤を捕まえると、夏樹が足4の字固めに捕らえる。そこに世IV虎がジャンピング・ボディプレスをお年、山縣もニードロップを落とす。トラブルメーカー2は脇澤の右足に集中攻撃を見舞っていくと、山縣がYUUロックに捕らえるが、脇澤は辛くもロープに脱出。
 脇澤も低空ドロップキックからのエルボーでなぎ倒すと、ようやくタッチ。奈苗と松本は合体攻撃......ではなく、バラバラにショルダータックルを連続で見舞っていくと、奈苗が「行くぞ、奈苗軍団!」と叫ぶが、続くトレイン攻撃は奈苗が何度もホイップしようとしても結局名姉が飛ばされ、蹴りで迎撃されるの繰り返しに......。さらに奈苗のコーナースプラッシュは山縣にかわされて松本に誤爆。
 奈苗軍団が連係がガタガタのところに、世IV虎&夏樹の川崎葛飾最強伝説が抜群の連係攻撃を決めていく。さらに世IV虎は松本に卍固めを仕掛けようとするが、腰投げで逃れた松本は「来い、浩代軍団!」と叫んで奈苗と脇澤を呼び込む。躊躇する奈苗に「空気読めよ!」と叫び、渋々出てきた奈苗と脇澤を抱きかかえた松本が、そのまま世IV虎にボディプレス。だが、世IV虎も奈苗にチョークを見舞うと、「ふざけやがって!」と串刺しランニングローを狙うが、蹴り足をキャッチした奈苗は延髄蹴り。
 奈苗はコーナー二段目から冷蔵庫爆弾を投下するが、かわした世IV虎はセントーン3連発。そこからコーナーに登っていくが、追いかけていって奈苗は雪崩式ブレーンバスター。山縣と夏樹が世IV虎を救出しに入って来てトレイン攻撃を狙うが、奈苗はラリアットで迎撃。さらにコーナー最上段から冷蔵庫爆弾を投下するが、夏樹もカウント3寸前で返す。そこに脇澤がダイビング・ボディプレスを投下。さらにランニングエルボー、ミサイルキックと、本格復帰後初勝利を貪欲に狙っていく。
 夏樹も串刺しドロップキック、イグチボムからたいようちゃん☆ボムを狙うが、間一髪で奈苗がカットすると、松本が夏樹に投げ捨てジャーマン。さらに脇澤がフィッシャーマンバスターから風香GM直伝のFクラッシュを狙ったが、前回の奈苗戦同様またも決めることが出来ず! そこに山縣と世IV虎が入ってきて次々に脇澤を攻撃してから、奈苗と松本を蹴散らす。その間に夏樹がダブルアーム式フェースバスターで叩き付けてからのトリプルたいようちゃん☆ラ・マヒストラルで脇澤から3カウント!

120107_-Stardom-3.jpg 20分を超す熱戦を制し、2012年幸先いいスタートを切ったトラブルメーカー2だが、敗れた奈苗は「奈苗軍団、ちょっとだけ歯車が狂っただけです」と強がると、「誰か奈苗軍団に入りたいってヤツはいないのか!」と新メンバーを募るが、リング上の選手はもちろん観客も苦笑い......てっきり誰も名乗りを挙げるわけがないかと思われたが、何とこの日美闘陽子とシングルマッチを行ったが、体格差&一発一発の破壊力の差の前に完敗を喫したはるか悠梨がリングに上がり、「私も強くなりたいので、私も奈苗軍団に入れて下さい!」と直訴!
 まさかの入軍希望者が現れ、場内がどよめく中、やや戸惑いながらも奈苗は「この人は部屋が汚いってヤツだね。奈苗軍団は情熱的なヤツが入れるんだよ! お前にパッションあるのか?」とはるかのパッションを確認する。「私、パッションあります! アー!」と絶叫するはるかを見た奈苗は、「このように情熱を持ってスターダムを熱い団体にしていきたいと思います!」と高らかに宣言!
 最後はメインで勝利したトラブルメーカー2の"姉御"山縣の音頭で「We are スターダム!」と締めくくったが、この日は奈苗軍団とBY砲だけでなく、星輝ありさ&岩谷麻優の女-AMA-とタッグで対戦した紫雷イオが、試合後「昨年からずっとこのスターダムに参戦させていただいているんですけど、昨年は高橋奈苗さんとずっとタッグを組んでいたんですけど、ちょっとトシがひと回りも違うせいか、なんだか噛み合わなくて1人で活動しているところなんですけど。私が予想以上に21歳で若いんで噛み合わないってことで、だから若くて勢いのある選手と組んで、このスターダムの未来を担っていきたいなと思っているんですよ」と言い出す。
 するとイオは「AMAはすごく伸びシロのあるタッグだと思っていたよ。これから私と組んでいきませんか?」とAMAに共闘を申し入れた。それを聞き、笑顔でイオに抱きついた星輝が「実はイオさんが参戦してから......っていうか、参戦する前から気になっていたんですよ! 組みたいなって思っていて......私はイオさんのことが好きなのでよろしくお願いします!」と即承諾。
 やや戸惑っていた岩谷も私は最終的に空中殺法を使うのが夢なので、イオさんに教えてもらいたいし、麻優のお兄さんがイオさんのファンなので自慢出来ます。これから色々教えてください」とイオのAMA入りを承諾。こうして2012年はAMAとBY砲はタッグチームからユニットへと、そして奈苗軍団もひとまずユニットとして発進することになった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●須佐えり
7分27秒 横十字固め
○鹿島沙希

▼第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○美闘陽子
7分32秒 ブレーンバスター→エビ固め
●はるか悠梨

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○紫雷イオ(フリー)/ケリー・スケーター(PWA)
15分32秒 ムーンサルトプレス→体固め
星輝ありさ/●岩谷麻優

▼第4試合 宝城カイリ・デビュー戦 シングルマッチ 15分1本勝負
○愛川ゆず季
11分12秒 ゆずポンキック・ブルー→片エビ固め
●宝城カイリ

▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
高橋奈苗/松本浩代(エスオベーション)/●脇澤美穂
23分18秒 トリプルたいようちゃんマヒストラル
○夏樹☆たいよう/世IV虎/山縣優(フリー)

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スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
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