さくらのアイスリボンジャージはあおいが受け継ぐことに!飛香がさくらに「さくらえみにプロレス以外何があるんですか!」

120104_Iceribbon-1.jpgアイスリボン
新春リボン2012
日時:1月4日(水)開始:13:00
場所:新木場1stRING
観衆:289人(満員)

 4日、新木場1stRINGで行われたアイスリボンで行われた『新春リボン2012』。2012年のアイスリボンは今年も新木場からスタート。しかも今回は1・7『仙台リボン』を最後に、"アイスリボン創始者"であるさくらえみが退団するため、今大会がさくらにとってアイス所属として出場する首都圏最後の大会となった。
 そのさくらは昨年12・25後楽園ホール大会で約2年4カ月ぶりに復帰したばかりの希月あおいと一騎打ち。我闘姑娘の旗揚げ戦を新木場で観て、その場で入団を直訴した希月は"さくらの作った団体に最初に入門した新人"だ。

 さくらの耳元で絶叫したあおいはおてんばダッシュからボディスラムを狙うが、踏ん張ったさくらはお尻ペンペンから逆にボディスラム。そこからロメロスペシャルで吊り上げる。あおいもさくらの足を取ると、「2012回ストンピング!」と叫んでストンピングを落としていくが、途中かなり端折って「998、999、1000、ハッピーニューイヤー!」と叫ぶ。さくらも同じ攻撃をお返ししようとするが、わずか2回だけという手抜きっぷり。
 あおいは逆水平チョップを打っていき「来いよ!」と挑発するが、さくらはまるで打ち返す気がない。仕方なくさくらの手を掴んで自分にチョップを叩き込むあおい。ようやくさくらが自力で逆水平チョップを打ち返すと、うまく避けたあおいは逆水平チョップでなぎ倒す。
 さくらがヘアホイップからさくらえみ70キロを決めると、あおいも希月あおり60キロを返すが、キャッチしたさくらはマットに叩き付けてリバーススプラッシュ。これをかわしたあおいはコーナー2段目からダイビング・セントーンを投下。さらにバックブリーカーでさくらの弱点でもある腰を痛めつけるが、ブリッジで切り返したさくらが逆にバックブリーカーで切り返すと、バックブリーカーの応酬。あおいは得意のフライングラリアットを出すが、これをワキ固めで切り返したさくらは、そこからダブルアーム式バックブリーカー。
 コーナーに登ったさくらをファンタスティックフリップで叩き付けたあおいだが、さくらもムーンサルトプレスで反撃。だが、距離感を間違えてかわされていないのに自爆! 仕切り直して今度こそきっちりムーンサルトを決めたさくらは、クロスアーム式ジャーマンを狙ったが、ヘッドバットで脱出したさくらは、熟女式グラビア固め! これをロープに逃れたあおいはラ・マヒストラルを狙うが、あおいが押し潰す。
 執拗に抑え込んで何とかさくらから3カウント取ろうとするあおいだが、必死で肩を上げていったさくらは再びラ・マヒストラルを狙うが、これも押し潰したあおいは、フライングラリアットから旋回式ダイビング・ボディプレス。これをかわして自爆させたさくらが三度目の正直でラ・マヒストラルを決めて3カウント!
 試合後、さくらは「あおいちゃん、最後に対戦してくれてどうもありがとう。1つ気になったことがあって、あおいちゃん入場式のとき、1人だけ変なTシャツとジャージ着てたじゃない。私、もうアイスリボン辞めるから......本当はフリーマーケットで売ろうと思っていたけど、私のアイスリボンジャージをあげます」と言う。さくらがあおいにジャージを着させると、何とサイズもピッタリ。さくらは喜ぶあおいを後ろからギュッと抱きしめた。

120104_Iceribbon-2.jpg メインではさくらえみがいなくなったあとのアイスリボンをを引っ張っていく中心選手による6人タッグマッチ。現ICE×60王者の志田光、ブル中野に見込まれた成宮真希、ほもいろクローバーZの一員としても活躍するみなみ飛香のチームvs.地元『仙台リボン』開催を控える藤本つかさ、さくらラストマッチの相手を務めるつくし、現IW19王者のくるみのチーム。"リボン・ザ・ベスト2012"というタイトル通り、この6人がいまのアイスの顔だ。
 チームワークでは現リボンタッグ王者コンビ(志田&成宮)がいる志田組がやや優勢。しかし3人で攻撃しようとするが、藤本はドロップキックで3人まとめて吹っ飛ばす。タッチを受けたつくしはドロップキックを連発すると、飛香と志田をコーナーに叩き付けてコーナースプラッシュ。さらに成宮にはコルバタから串刺しドロップキック。そこから藤本と合体攻撃を狙ったが、エプロンから飛香がカット。志田と成宮の突進をかわして飛香に誤爆させると、藤本とつくしは背後からドロップキック。
 だが、つくしのカサドーラを成宮はぶっこ抜きアルゼンチン・バックブリーカーで切り返す。藤本が飛香に突進するが、飛香はブロックバスターで投げるような形で、そのまま藤本を場外に放り投げる。そこから飛香はトップロープを飛び越えてのプランチャを狙うが、高くて引っ掛かりそうだったため断念。代わりに(?)藤本とつくしがコーナーから場外にプランチャ。リングに戻った藤本はつくしとくるみを踏み台にして飛香に高角度串刺しドロップキック。こういう立体的な攻撃は藤本組の優勢だ。
 飛香がくるみをカミカゼで叩き付けると、その上に成宮がアルゼンチンで担いだ藤本を叩き付け、さらにその上から志田がカナディアンで担ぎ上げたつくしを叩き付ける。さらにさらに飛香がスワンダイブ式ボディプレスを投下するが、藤本がカウント2でカットすると、つくしのハルカゼからくるみがラ・マヒストラル。これもカウント2でカットされると、飛香ははりきりキックから藤本とつくしを2人まとめてブロックバスターホールドで投げていき、そのまま場外に追いやる。その間に飛香はくるみに魔神風車固め。何とかカウント2で返したくるみだが、飛香は続けて世界一のブロックバスターホールドを完璧に決めて3カウント。

120104_Iceribbon-3.jpg リボン・ザ・ベスト2012を制した飛香は今日のこの試合はこれからのアイスリボンを占う6人タッグだったと思います。さくらさん、この試合を観ていただいて、これからのアイスリボンどうですか? 自分はさくらさんに小学5年生のときから7年間お世話になりました。身体は大きくなりましたがまだまだ子供です。だから明るくお別れしたいので、お年玉ください!」と言い出す。
 リングに上がったさくらは「最後にあなたの望みはお金なの? でも私も来週から無職なので、不必要な出費は......」とゴネるが、飛香は「試合すればいいじゃないですか! さくらえみにプロレス以外何があるんですか!」と訴える。「そう?」と言うさくらに対し、「分からないなら分からせてやります!」と言った飛香は、ほかの選手をリング内に呼び込むと、さくらに一斉にトレイン攻撃。
 そこで急遽ボーナストラックとして、新春お年玉バトルロイヤルが開始される。志田がさくらをブレーンバスターで叩き付けてから、全選手でアイストレイン。最後は「終点〜」と言いながら一斉にヘッドバットを投下。しかしさくらも「今年、年女!」と叫んであおいにドラゴンスリーパー。その背後から志田が「私も年女!」とドラゴンスリーパーを決めると、ヤスも入ってきて「35歳、今年年男!」と叫んでドラゴンスリーパーの数珠つなぎ。
 そこにもち、ハム子、メアリ、つくしがドラゴンリングインすると、一斉にヤスを攻撃してから肉弾プレスを次々に浴びせてピンフォールを奪った。これでヤスは退場。さらにぶっちゃーずとドラミがオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)で退場に。飛香があおいと猫子をまとめてブロックバスターホールドでピンフォールすると、曲がかかり志田と藤本が踊り始めるが、そこにシレッとさくらも加わる。それを見て苦虫を噛み潰したよう表情になったGENTAROリングアナがリングに上がってきて、さくらにラリアットを叩き込んでからシャープシューター。
 そこにブラックバファローが入ってきてカット。「GENTAROくん、この子は可哀想な子なんだぞ。聞けば可愛くなくなったから辞めるそうじゃないか」と訴えるが、当のさくらは「私のために争わないで」と言い出す。思わずバファローもGENTAROと一緒になってさくらを攻撃していくが、今度はこの日、さくらの独裁者っぷりによって、松本都、ヤス・ウラノと"負けてベルトがなくなったら即さくらと道連れにアイスリボン退団マッチ"となったトライアングルリボン戦を行ったリボン高梨が止めに入る。
 さくらはまたも「3人とも私のために争わないで」と言い出し、GENTARO、バファロー、高梨が一斉にトラースキック。バファローがラリアットでGENTAROをOTRにすると、さくらが高梨に「これからもよろしく」とハイタッチしようとするが、辛くも追放マッチで勝利して今後もアイスに参戦出来ることが決まった高梨は「今まで散々コキ使いやがって!」とさくらを攻撃。そこにバファローが「この子は私の大切な後輩なんだ! この子を攻撃したくば私を倒してからいけ!」と立ちはだかるが、何と背後からさくらがスクールボーイで丸め込んで3カウント。IWAジャパンの先輩であるバファローをあっさり裏切った。
 そんなことをやっていたため、残った選手たちは何とかさくらを退場させようと攻撃していくが、その大ピンチに帯広さやかが入ってきて、オビりながらも志田と成宮をOTRで失格にさせる大活躍! そんな帯広が「さくらさ〜ん」とさくらと抱き合うと、さくらはそのまま帯広を押し倒して3カウント。さらに藤本につくしをファンタスティックフリップで叩き付けていったさくらだが、つくしもさくらと藤本をまとめてハルカゼで投げていく。
 それでもコーナーに登ったさくらだが、藤本がビーナスシュート。これでエプロンに落下したさくらにつくしがミサイルキック。ロープを掴んで何とかこらえたさくらに、藤本もエプロンに出てさくらに殴りかかる。だが、そこにつくしがドロップキックを見舞っていき2人をOTRで退場させてつくしが緊急バトルロイヤルを制した。
 エンディングは『ガンバレ!』のあと、全選手がリング上で手を繋いで円陣を作ると、その中心でさくらが「最後に1つだけ皆さんに小さなお願いがあります。私にとっては大きなお願いがあります。私は人気投票で1位になりたかった。このリング上の円陣の中心で一番好き選手は誰ですか?」と叫ぶ。
 観客が「さくらえみー!」と叫ぶと、さくらは「みんなにはこれからも大きくても小さくてもいいから夢を叶えてもらいたいと思います。プロレスでハッピー! アイスリボン!」と泣きながら叫び、最後はリング上から選手たちに見送られ、1人先に......いや高梨を連れて引き揚げていった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○星ハム子/宮城もち
8分57秒 棚からボタもち→片エビ固め
●長野ドラミ/内藤メアリ

▼第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負
ブラックバファロー(大阪プロレス)/●帯広さやか
13分7秒 キャット空中ニャン回転→片エビ固め
大石真翔(DDT)/○新田猫子

▼第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○さくらえみ
13分20秒 ラ・マヒストラル
●希月あおい

▼第4試合 トライアングルリボン選手権試合 15分1本勝負
[王 者]○リボン高梨(DDT)
12分28秒 首固め
[挑戦者]●松本都(崖のふちプロレス)
※もう1人は[推薦者]ヤス・ウラノ(DDT)
※第8代王者が初防衛に成功

▼第5試合 『リボン・ザ・ベスト2012』 6人タッグマッチ 30分1本勝負
志田光/成宮真希/○みなみ飛香
15分33秒 ブロックバスターホールド
藤本つかさ/つくし/●くるみ

▼ボーナストラック 新春お年玉バトルロイヤル
○つくし
14分38秒 オーバー・ザ・トップロープ
●藤本つかさ
●さくらえみ
【退場順】ヤス・ウラノ→長野ドラミ&宮城もち&星ハム子&くるみ→内藤メアリ→新田猫子→希月あおい→GENTARO→ブラックバファロー→大石真翔→松本都→リボン高梨→みなみ飛香→志田光→成宮真希→帯広さやか→藤本つかさ→さくらえみ

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