AAAのダーク・オズ＆ダーク・クエルボが保持する世界タッグ王座には、『2011世界最強タッグ決定リーグ戦』で優勝した真田聖也＆KAIの同期タッグが挑戦。2日の後楽園大会で行われた6人タッグでの前哨戦では真田がクエルボからピンフォール勝ちを収めたが、この日は開始早々オズがオズドライバーで叩き付けていって真田は場外でKO状態に！
　王者組はKAIを2人がかりで集中攻撃していくが、耐えに耐えたKAIは三角跳び延髄蹴りを返すと、ようやく自軍のコーナーに生還した真田にタッチ。エルボーで一気呵成に攻めていく真田だが、王者組は見事な連係攻撃で流れを挑戦者組に渡さない。だが、コーナーに振られた真田がエプロンに着地すると、場外にいたKAIもエプロンに飛び乗り、スワンダイブ式ミサイルキックを同時発射。
　さらに真田がオズに回転足折り固めを決めるが、場外にいたクエルボがレフェリーの足を引っ張ってカウントを阻止。すかさずオズがトペ式トルニージョを発射するが、KAIがかわしてクエルボに誤爆させる。挑戦者組が一気に反撃しようとするが、オズはレフェリーを突き飛ばして場外に追いやる。
　せっかくKAIがLATやスプラッシュ・プランチャを投下するが、レフェリー不在！　最大の勝機を逃した挑戦者組。真田が必死にレフェリーを介抱するが、何と背後からオズがイス攻撃！　さらにオズはKAIにイスを叩き付けると、そこからオズドライバー！　皮肉にもようやくレフェリーが蘇生して3カウント！
　まさかのバッドエンドとなり、本部席の内田社長に世界タッグのベルトをアピールしていると、KENSOが飛び込んできた背後からビッグブーツ！　合体攻撃で迎え撃とうとした王者組だが、KENSOはダブルラリアットで場外に吹っ飛ばすと、プランチャを投下。そして「今日はキミたちに必ず約束したいことが１つある。俺が世界タッグを必ず取り戻す！　以上！」と叫ぶが、場内からは「パートナー（は誰だ？）」コール。
　「そんなことはどうでもいいでしょうが！」と無視しようとしたが、場内の空気を察した（？）KENSOは「もちろん、カズと取り戻す。以上！」とTEAMビチッと！の盟友であるカズ・ハヤシをパートナーに指名したが、最強タッグのときのチームワークの不安さはまだ払拭出来ていない......

　昨年11・27DDT後楽園大会に田中稔が乗り込み、ケニー・オメガの世界ジュニア・ハビー級王座に挑戦したが、返り討ちにされてしまった。その後、全日本マットで昨年のDDT48総選挙1位の佐藤光留と三番勝負を行い、見事勝ち越した大和ヒロシが今回ケニーに挑戦することになった。
　DDTのロゴが入ったTシャツを執拗にアピールすることで、完全にヒールとなったケニーには大ブーイング。ケニーもすっかりヒールを楽しんでいるようで、試合そっちのけでセコンドについた中澤マイケルからペットボトルを受け取って試合中なのに、余裕の表情で水を飲み出す。さすがに村山レフェリーが怒り、ペットボトルを取り上げると、ケニーは口に含んだ水を大和の顔面に噴射！
　すると大和もケニーを場外に連れ出し、パットボトルの水を含んでケニーの顔面に噴射すると、素早くリングに戻ってトペを発射。これにカチンと来たのはその後もケニーは肘グリやサミング、トップロープへの顔面擦りつけなどの反則攻撃を繰り出してブーイングを浴びる。さらに場外ではイスを大和に投げつけ、ボディスラムでエプロンに大和を叩き付けるという荒っぽい攻撃まで繰り出したケニーは、ブーイングの中、ノータッチトペコンを発射。
　さらにケニーは蒼い衝動の体勢から自信のヒザに大和の後頭部を叩き付ける変型技や、起き上がりこぼし逆水平チョップ、ニコニコ印で攻めていく。大和もミサイルキック、コーナー差上段からのプランチャで反撃するが、リングに戻ろうとする大和の足をマイケルが引っ張る！　これでリングに戻るのが遅れた大和にケニーはフランケンから、カミカゼ、グラウディング・シューティングスターを決めると、全日本ファンを逆撫でするようにLOVEポーズからのシャイニング・ウィザード。
　だが、大「大和」コールを受けた大和はヘッドバット、スピアー、ジャーマンで反撃すると、ダイビング・セントーンを投下するが、ヒザ剣山で迎撃したケニーはコタロー・クラッシャーから旋回式ナイアガラドライバー。コーナーに登ったケニーを追いかけて、大和もスパイダーフロントスープレックスで投げるが、着地したケニーは再びコーナーに登るが、うまくコーナーから降りた大和は背後から追いかけていって雪崩式ジャーマン！
　さらに秘密兵器のノーザンライトボムで叩き付けた大和は、必殺のクロスアーム式ジャーマンを狙ったが、これを丸め込んで回避したケニーはジャーマン、フルネルソン、ハーフネルソンと投げ捨て技を連発。さらにドラゴンスープレックスからクロイツ・ラスを決めて3カウント！　勝ったケニーは再びLOVEポーズを見せるが、そこにカズ・ハヤシが登場し、「何が欲しいんですか？」と日本語で挑発するケニーにトラースキックを叩き込むと、パワープラント！　そしてカズは2・3後楽園大会でケニーに挑戦すると表明した。

　アジアタッグ王座奪還のため、諏訪魔＆征矢匠が昨年12・18大日本プロレス横浜大会に乗り込んだが、返り討ちにしてみせた関本大介＆岡林裕二。そこで今大会では王者組にノンタイトル戦で勝利した上、2日の全日本後楽園大会で岡林＆橋本和樹に、同日の大日本後楽園大会では関本＆佐々木義人に、と前哨戦も連勝した曙＆浜亮太のSMOPが挑戦した。
　王者組から奇襲攻撃を仕掛けていったが、曙が驚異的な強さを発揮し、関本＆岡林を相手に1人で応戦。浜もハンマーを連打してからボディプレスを投下するが、かわして自爆させると、王者組は浜を集中攻撃。しかし曙が「浜、自分で返せ！」と檄を飛ばすと、浜はぶちかましで岡林を吹っ飛ばす。
　タッチを受けた曙が反撃に出るが、大日本コンビはラリアットを連打。しかし曙は倒れない。ならばと合体ブレーンバスターで曙の巨体を投げた大日本コンビは、さらに合体バックドロップ。そこから浜に対し、関本がフロッグスプラッシュを投下すると、時間差で岡林がゴーレムスプラッシュ。さらにダメ押しのゴーレムスプラッシュを投下するが、カウント2で曙がカット。
　関本が曙を連れ出した間に、リング上では岡林と浜の一騎打ち状態に。浜のハンマーをかあした岡林は何とブレーンバスターで浜の巨体を投げると、正面→後頭部からラリアット。さらに正面からラリアットを放っていくが、浜も体当たりで迎撃。しかし倒れなかった岡林は渾身のラリアットで浜をなぎ倒して3カウントを奪った。

　2日の後楽園大会で観客のジャッジメントにより、全日本再入団にOKが出た大森隆男。この日、内田社長が正式に2月1日付で全日本所属になると発表。さらに「2月1日より全日本プロレスの大森選手となりますので、早速大きな仕事をやってもらいたいと思います。この男に託したいと思います」と言うと、スクリーンで2・3後楽園大会で大森が、秋山準の三冠ヘビー級王座に挑戦することが発表された。
　一方の征矢学はメイン終了後、GET WILDに勧誘することを明言していた真田にヘアバンドを渡して直接誘ったが、真田はヘアバンドを投げ捨てると「KAIとやり残したことがあるんでね」と素っ気ない。「豹柄タイツは穿かないのか？」と尋ねられても「いやぁ、コスチュームは変えたいんですけどね」とGET WIRLD入りはかなり遠そうだ......
　今年になって正式始動した船木誠勝＆河野真幸＆田中稔の「STACK OF ARMS」は諏訪魔＆近藤修司＆匠のチーム・ディストラクションと全面対決。試合に勝利した船木は「元三冠チャンピオンの諏訪魔にひと言！　28年間いろんな選手を見てきたけど、全日本プロレスのエースはお前じゃ無理だ！　お前がモタモタしているようなら俺が全日本プロレスを引っ張っていくからな！　いいか！」と諏訪魔に宣戦布告！　諏訪魔も「お前に言われたくねぇよ！」と言い返し大乱闘となったが、近いうちに諏訪魔vs.諏訪魔で次期三冠挑戦者決定戦を行うことになるのか？

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合　タッグマッチ 30分1本勝負
○KENSO／BLACK BUSHI
11分32秒　葉隠れ→片エビ固め
●菊タロー（アキバプロレス）／菊地毅（餃子の王将）

▼第2試合　6人タッグマッチ 30分1本勝負
武藤敬司／○大森隆男（フリー）／征矢学
16分59秒　アックスボンバー→エビ固め
●渕正信／太陽ケア／カズ・ハヤシ

▼第3試合　6人タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔／近藤修司／●征矢匠
14分1秒　ジャイアントニードロップ→体固め
船木誠勝／○河野真幸／田中稔

▼第4試合　アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
［王者組］関本大介（大日本プロレス）／○岡林裕二（大日本プロレス）
14分22秒　ラリアット→体固め
[挑戦者組]曙（フリー）／●浜 亮太
※第87代王者組が2度目の防衛に成功

▼第5試合　世界ジュニア・ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
［王　者］○ケニー・オメガ（DDT）
24分58秒　クロイツ・ラス
［挑戦者］●大和ヒロシ
※第31代王者が2度目の防衛に成功

▼第6試合　世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
［王者組］○ダーク・オズ（AAA）／ダーク・クエルボ（AAA）
16分9秒　オズ・ドライバー→片エビ固め
［挑戦者組］真田聖也／●KAI
※第60代王者組が2度目の防衛に成功