諏訪魔が真っ向勝負で関本を下す!ブッチャーが突然「近いうちに引退する」と宣言!観客が大森の再入団OKとジャッジメント!

120102_AJP-1.jpg全日本プロレス
40th Anniversary Year
2012新春シャイニングシリーズ
日時:1月2日(月)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:1900人(満員)

 2日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『40th Anniversary Year 2012新春シャイニングシリーズ』開幕戦。12・18大日本プロレス横浜大会に乗り込んだものの、アジアタッグ王座奪還に失敗した諏訪魔。試合後、関本大介に対して一騎打ちを要求した結果、新年一発目から前三冠ヘビー級王者の諏訪魔と、昨年の火祭り覇者である関本のシングルマッチが実現した!

 試合前から観客がこの一戦に期待しているのが分かる。ロックアップでは諏訪魔がロープまで押し込んで言ったが、手四つの力比べになると関本が一気にパワーで押し込む。ショルダータックル合戦でもお互いなかなか倒れずぶつかり合う。
 どうにか関本がなぎ倒すとスリーパーに捕らえるが、下から蹴り上げて脱出した諏訪魔は関本のブレーンバスターを踏ん張って堪えると、パワーでぶっこ抜こうとする関本をタイミングで投げてみせる。さらにエルボーを打ってくる関本をダブルチョップ一発でダウンさせた諏訪魔は、サイドバスターから逆エビ固め。
 必死にロープに逃れた関本だが、諏訪魔はキチンシンクから場外に連れ出しての鉄柵&鉄柱攻撃で関本の腰を攻撃。さらにテーピングが巻かれていた関本の右脇腹も攻撃していく。関本もラリアットからブレーンバスターで反撃すると、一気にアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げるが、諏訪魔はスリーパーで脱出。
 しかし関本はバックドロップで投げると、逆エビ固めをお返し。ロープに逃れた諏訪魔をぶっこ抜きジャーマンで投げようとした関本だが、諏訪魔が踏ん張ったため関本はコーナーへ。だが、追いかけていった諏訪魔は雪崩式ブレーンバスター。しかし諏訪魔のラストライドをリバースで切り返した関本はラリアットからぶっこ抜きジャーマン!
 カウント2で返した諏訪魔に関本はフロッグスプラッシュを投下するが、諏訪魔はヒザ剣山で迎撃! 脇腹を負傷している関本はこれで大ダメージを負ったが、諏訪魔も左ヒザを負傷。それでもお互い真正面からラリアットでぶつかり合い、ド迫力の相打ちに! そこから珍しく諏訪魔が延髄蹴りを出すと、関本も延髄蹴りを返してジャーマンを狙うが、諏訪魔はバックドロップ。
 さらに渾身のラリアットでなぎ倒した諏訪魔は再びバックドロップで投げるが、カウント2で関本が返すと、諏訪魔は完璧なラストライドで叩き付けて3カウント! 真っ向勝負の末に関本をねじ伏せた諏訪魔強し! 試合後、諏訪魔は関本を「やり甲斐のある相手」と認め、バックドロップ2連発をキックアウトされたことも「初めてだね。驚いた。それだけトレーニングしてる証拠じゃないの」と称えた。

120102_AJP-2.jpg 全日本プロレスは今年旗揚げ40周年を迎えたが、全日本のレジェンドレスラーである武藤敬司とアブドーラ・ザ・ブッチャーが久しぶりにタッグを結成。そこに菊タローを加えたトリオで渕正信&西村修&BLACK BUSHIと対戦したのだが、ブッチャーは「絆」と書かれたTシャツ姿のブッチャーは、歩行器を使って入場。
 武藤と菊タローも心配しながらどうにかリングまでは辿り着いたブッチャーだったが、もはやリングに上がることは不可能という判断で、リング下で待機。事実上2vs.3のハンディキャップマッチ状態の武藤&菊タローだが、菊タローは渕に対して武藤ムーヴで攻撃。さらに「毛根復活!」と叫びながら頭皮を刺激していく。
 武藤も西村を手四つの力比べで追い込むが、西村がブリッジで堪える。BLACKは菊タローを場外に追いやって三角飛びミサイルキックからプランチャ。さらに渕が菊タローをボディスラムで叩き付けていくと、観客の「もう一丁!」という声と共に、ブッチャーも「ワンモア」とリクエスト。腰を抑えながらも結局4度ボディスラムで叩き付けた。
 武藤は西村に低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、足4の字固めと決めていくが、西村がロープに逃れるとBLACKがカナダ国旗を使ってチョーク攻撃。だが、武藤はBLACK、渕、西村を次々にドラスクで投げていく。そこから菊タローが投げられた選手を捕まえ、ブッチャーの側に連れて行くと、ブッチャーは場外から地獄突き一閃! そして菊タローがBLACKにシャイニング菊ザードを叩き込むと、武藤がトドメのシャイニング・ウィザードを決めて3カウント。
 すると試合後、マイクを持ったブッチャーが「ハッピーニューイヤー! 私はこの2〜3カ月の間に引退したいと思います。いろいろな選手と闘ってきましたが、ムトウさん、ありがとう」と突然の引退宣言! 優しい笑顔を浮かべながら再び歩行器を使って引き揚げていったブッチャーだったが、武藤によると今回、「どうしてもブッキングしてほしい」という連絡があり、旗揚げ40周年ということもあって来日してもらったという。
 「試合出来るのか?」と聞いたら「出来る」と答えたというブッチャーだったが、事実上は無理。だが、武藤は「スピリッツっていうか、もしかしたら引退とか抜きにして、死ぬまでプロレスラーでありたいというかさ。その......何て言うか生き様というか、そういうのはすごい先輩レスラーで、本当にそういうのを感じさせてくれますね。見習いたい部分ですよね」と語った。だが、大会終了後、全日本側が「試合後に本人より『試合に出場出来るコンディションではない』と申し出があったため今シリーズを欠場する」という発表があった。

120102_AJP-3.jpg この日来場するファンのジャッジによって全日本に入団出来るかどうかが決まる大森隆男は、GET WILDの征矢学、そして"X"と組んでKENSO&カズ・ハヤシのTEAMビチッと!に、KENSOが今年もっとも期待する選手である中之上靖文を加えたトリオと対戦。臨時GET WILDとして招聘されたXは、前日のZERO1後楽園大会でNWA世界ジュニア王座を奪取した菊地毅!
 しっかりヘアバンドをして登場した菊池は、KENSOが負傷している右肩にヘッドバットをお見舞いすると、さらに噛みついてテーピングを引き剥がすワイルドっぷりを発揮。カズにも連続低空ブレーンバスターからフィッシャーマンズ・スープレックスを決めた菊池は、さらにヘッドバットを叩き込むが、カズもヘッドバットを返す。だが、逆に自分の頭が痛くてうずくまる。それでもハンドスプリング・レッグラリアットを菊池の顔面に叩き込んだカズは中之上にタッチ。
 中之上が大森を場外に追いやると、カズも征矢を追いやると、KENSOが菊池を場外に放り投げてからプランチャを投下。「ビチッと!」と叫んだKENSOはさらにエプロンをダッシュしたもう一度プランチャを落とし、その間に大森をリングに戻した中之上はダイビング・エルボードロップを投下。しかし続くバックドロップを防御した大森はフルネルソンバスターからビッグブーツ。さらにダイビング・ニードロップを投下するが中之上もカウント2で返す。ならばと必殺のアックスボンバーを叩き込んで3カウント。
 試合後、征矢が「この後、うちのダンナ、大森隆男が全日本プロレスに入団するかしないかが決まります! 我々は本気です。これに命を賭けていますので、よろしくお願いします」と訴える。そして、第3試合終了後、再びGET WILDが登場し、予め観客に配られたピンクと水色のボードに関して、大森が入団OKならピンク、入団NGなら水色のボードを掲げるように説明される。
 一斉にボードが上げられると、どうやらピンクのほうが多い感じ。最終判断を尋ねられた内田社長が「入団OK」にGOサインを出したため、大森の全日本再入団が決定! 大森は「今日の皆さんの好意に報いるために、僕が三冠を取り返します! ありがとうございます!」と挨拶。さらに第7試合で行われた新春バトルロイヤルで優勝した征矢は、優勝賞金100万円に関して「これは7:3で、大森さんが7、俺が3でいいっすよ。全日本プロレスに入団おめでとうってことでいいっすよ。僕は勝利がお年玉ってことで」と大盤振る舞い。
 さらに「おい、今年の抱負言わせてくれよ。これからGET WILDはますます上に進むぞ! 菊池さんもいいけど、俺は1人目を付けた奴がいるんだ。それは真田聖也だ! さっき真田に直接手渡しで年賀状もらっちゃったよ。こんなワイルドな奴いねぇよな! だから必ず真田をGET WILDに入れます! 全日本プロレス、2012年もますまずばく進します!」と新メンバーとして『2011世界最強タッグリーグ戦』覇者の真田を新メンバーとして勧誘すると発表した。果たして真田が豹柄タイツを穿く日は来るのか?

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
KENSO/カズ・ハヤシ/●中之上靖文
14分37秒 アックスボンバー→体固め
○大森隆男(フリー)/征矢学/菊地毅(餃子の王将)

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
曙(フリー)/○浜亮太
8分22秒 リバーススプラッシュ→体固め
岡林裕二(大日本プロレス)/●橋本和樹(大日本プロレス)

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○武藤敬司/アブドーラ・ザ・ブッチャー/菊タロー(アキバプロレス)
13分8秒 シャイニングウィザード→体固め
渕正信/西村修(フリー)/●BLACK BUSHI

▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○船木誠勝/河野真幸/稔
8分12秒 トライアングルアームロック
太陽ケア/近藤修司/●征矢匠

▼第5試合 世界タッグ&世界ジュニア前哨戦 6人タッグマッチ 45分1本勝負
○真田聖也/KAI/大和ヒロシ
15分11秒 回転足折り固め
ダーク・オズ(AAA)/●ダーク・クエルボ(AAA)/ケニー・オメガ(DDT)

▼第6試合 シングルマッチ 60分1本勝負
○諏訪魔
19分44秒 ラストライド→体固め
●関本大介(大日本プロレス)

▼第7試合 新春バトルロイヤル 時間無制限
○征矢学
8分36秒 横入り式エビ固め
●KENSO
<退場順>征矢匠→KAI→真田聖也→菊地毅→浜亮太→曙→渕正信→菊タロー→武藤敬司、船木誠勝、諏訪魔、西村修、河野真幸、太陽ケア→田中稔、中之上靖文、BLACK BUSHI→大森隆男→大和ヒロシ→近藤修司→カズ・ハヤシ→KENSO

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