フィンレーと藤原組長が危険な遭遇!女だらけのハードコアマッチで華名が中川攻略法を発見!北都プロ軍vs.元Iジャ軍は最終決戦へ

111230_Smash24-1.jpgSMASH
SMASH.24
日時:12月30日(金) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1600人(超満員札止め)

 30日、後楽園ホールで行われたSMASH『SMASH.24』。11・24『SMASH.23』で驚異的な強さを見せ、スターバックを破りSMASH王座を奪取したデーブ・フィンレーが、トルコからムラットとビッグボーイというレスラーを連れて再び登場。TAJIRIに「俺たちでSMASHを守りましょう!」と訴えた大原はじめは、強力な助っ人として藤原嘉明組長を招聘。関節技の鬼と恐怖の大王が危険な遭遇!

 スターバックに勝利した直後のフィンレーに睨まれた際は「怖くて動けなかった」と吐露したTAJIRIだが、この日は顔面にエルボーを落とされてもすぐさまトラースキックを返し、さらに手四つの力比べでねじ伏せてミドルキックを連打していった。
 フィンレーもやられているだけでなく、エプロンからTAJIRIの上半身だけ場外に出してエルボーを落としたり、藤原の目の前でフジワラアームバーを決めてみせる。そこでTAJIRIが藤原にタッチすると、場内は大「藤原」コール。フィンレーと対峙した藤原は独特なプレッシャーをかけて睨み付ける。
 フィンレーも藤原をコーナーに押し込んでエルボーを打っていくが、藤原はナックルを返すと、足をすくって倒してチョーク攻撃。さすがは"プロレス界の元祖テロリスト"だけあって、凄みではフィンレーに引けを取らない。しかしトルコ軍はムラットが大原を捕まえて集中攻撃。240kgの巨漢ビッグボーイはウルトラマン並の実働時間だったが、そこがまたファンに大ウケ!
 フィンレーも大原の腕を掴んで状態でのショートレンジラリアットを連打。それでも耐えに耐えた大原はムラットをジャーマンで投げると、ビッグボーイのコーナースプラッシュをかわして藤原にタッチ。ビッグボーイに一本足頭突きを見舞った藤原の背後からフィンレーが襲いかかるが、藤原はキレ味鋭いワキ固めで捕獲!
 しかしフィンレーもうまく防御して完全に極めさせない。そこにムラットがカットに入るが、TAJIRIがムラットにハンドスプリングエルボーからのハイキック。ビッグボーイはナックハンキングを狙うが、その顔面にグリーンミストを噴射したTAJIRIは、ボディブローを連打してヒザをつかせると伝家の宝刀バズソーキックを叩き込んで3カウントを奪った。
 藤原と共にフィンレーを睨み付けたTAJIRIは、2・19『SMASH.25』でフィンレーの持つSMASH王座への挑戦を表明。さらに「正直、今日試合前までまだ俺ビビってました。だけどね、人間は何だってすぐ慣れちゃう生き物なんだよ。一度肌触れ合ったら、もう怖くねぇよ、こんな奴。オラ、来いよ!」と挑発すると、フィンレーはベルトをアピールしながら、シリレイを振り上げた。

111230_Smash24-2.jpg 愛しの紫雷美央に惚れさせるはずが、いつの間にか松田慶三率いる元IWAジャパン軍団との抗争が勃発した"キトタク"こと木藤拓也。Iジャ時代の先輩に対抗するためキトタクが招聘した助っ人は、大矢剛功とルー・ルルルの北都プロレス軍団! 松田も北都プロに参戦経験のあるジ・ウインガーではなく、岡野隆史をIジャ軍の助っ人として招聘し、3vs.3の勝ち抜き戦で対戦。この抗争に巻き込まれたくない美央は、レフェリーとしてこの試合を裁くことに。
 まず先鋒のキトタクvs.岡野が始まっても観客からは「美央」コール! 美央もレフェリングしながら観客の声援に手を振って応える。キトタクが"彼氏気取り(?)"で美央に「もっと(カウント)早くだよ」と注文を付けると、岡野がカバーした瞬間美央は高速カウント! さらに岡野が変型STFに捕らえると、「ギブですね?」と決めつける。
 逆にキトタクがカバーするとゆっくりカウントを叩く美央。すると岡野が突進してきたキトタクに対し、美央を盾にする。間一髪で激突しなかったキトタクに、岡野が美央を投げつけると、思わずがっしりと受け止めたキトタク。すると美央がキトタクに強烈な張り手をお見舞いし、そこを岡野がラ・マヒストラルで丸め込んで3カウント。
 続く北都プロレス軍次鋒のルー・ルルルもあっさりラ・マヒストラルで丸め込んだ岡野だったが、北都軍大将の大矢は必殺のバックドロップで投げて勝利。元Iジャ軍次鋒の平野は例によってジャイアントコーンを撒き散らしながらキャリーバックで殴打していったが、平野のバックドロップを押し潰した大矢が逆にバックドロップで投げて勝利。ついに大将対決に持ち込んだ大矢は、松田のブレーンバスターを何発も堪えると、ラリアットをかわしてのバックドロップで勝利!
 大矢の3タテにより逆転勝利した元Iジャ軍だが、慶三レスラーは「オイ、木藤! これで勝ったと思うなよ。来年2月19日のTDC(ホール大会)、俺たちの全勢力を集結してお前らと最終決戦だ。そのTDCにはIWAの最終兵器、あの男を呼んだぞ」と言うと、元Iジャの社長にして、現在はブラックバファローとして活躍する山田圭介の投入を発表! それを聞いたキトタクは北都プロ軍の助っ人としてリッキー・フジの参戦と、レフェリーとして北都プロレス代表のクレイン中條の招聘を発表した!
 そんな元Iジャ軍と北都軍のやり取りを見ていた美央は「何ピンピンしてんの! 今日ボッコボコにして消えていなくなるはずだったのに! ......まぁいいわ、TDCで必ず消えていなくなるんだよね? 木藤の妄想はもう終わり! 私の思っていることはすべて現実になるの!」と一方的にまくし立てると、怒って帰ってしまった......
 さらにAKIRAも登場し、新日本時代の1年後輩にあたる大矢に「やっぱりバックドロップ、キレるね。このまま埋もれちゃうのは勿体ないよ。このSMASHのリングでもう一度夢見てみない? もう一度花咲かそうよ!」と呼び掛ける。大矢も握手で応じると、AKIRAは2・19『SMASH.25』の特別枠として、AKIRAプロデュースで"あの時の新日本プロレスを甦らせる"と宣言した。
 また、2・19『SMASH.25』TDCホール大会ではZERO1の大谷晋二郎&田中将斗&日高郁人が参戦し、スターバック&大原&ジェシカ・ラブのFCFと対戦することや、久しぶりの参戦となる"メキシコの神"VENENOが、何と全日本プロレス・TEAMビチッと!のKENSOとタッグを組み、サブゥー&葛西純と対戦することも決定! 加えてドラディションの藤波辰爾やスターダムの高橋奈苗の参戦も発表された。

111230_Smash24-3.jpg 中川ともかにSMASHディーバ王座を奪われた華名だが、リターンマッチの前に中川とのタッグを希望。この中川&華名がSMASH所属の真琴&リン・バイロンと対戦することになったのだが、"ハードコア&ドレスアップマッチ"なるルールが適用されることに。
 お腹の部分が空いたセパレートタイプのコスチュームを新調したリンは、青竜刀を手に登場すると、テーブルとブラシや松葉杖が入ったアルミ製ゴミ箱をリング内に持ち込む。続いてケチャップはリングが汚れるからと却下された真琴が、セーラー服姿に機関銃を持って登場! さらにメイドさんたちも巨大なゴリラの顔(看板?)を持って帯同。タンクトップにジーンズというストリートファイトスタイルの華名はPCのキーボードを5つ持って登場。最後に上半身はコスチュームだが、下はジーンズ姿で登場した腰にベルトを巻き、パイプイスを手に登場した。
 真琴はメイドさんが持ってきたピコピコハンマーで中川に殴りかかっていくが、まったく効いていない中川はピコハンを奪い取ると真琴をタコ殴りにしていく。続いて華名がキーボードで真琴の側頭部を殴打すると、キートップが散乱! 真琴もメイドさんから巨大なゴリラの顔を受け取るが、蹴りで吹っ飛ばした中川は逆にフェースクラッシャーで真琴をイスに叩き付ける。
 何とかイスで殴りかかってきた中川をブレイジングキックで迎撃した真琴はリンにタッチ。ラダーで殴打していったリンはラダーの上に登っていくが、華名と中川も上っていく。するとリンは先にマットに降りて2人が登っているラダーを押し倒す。真琴もクロスボディを発射するが、華名は真琴を場外に追いやると、コーナー最上段からキーボードを振り上げながらプランチャ。
 真琴をリングに戻した華名は頭からアルミ製ゴミ箱を被せると、ミサイルキックを発射。しかしエプロンからリンが開脚式地獄突きをお見舞いすると、倒れた華名の頭に巨大ゴリラ看板を乗せた真琴がW・W・ニー。だが、続くリンの竹刀攻撃はかわされて真琴に誤爆! すかさず華名がリンを飛び付き腕十字からの卍固めで捕獲するが、真琴がカット。そこに中川が入って来るが、リンと真琴はコーナーに立てかけたテーブルに中川を叩き付けると、リンがコーナーからテーブルを持ってダイブして倒れた中川に叩き付ける。
 さらに雪崩式ブレーンバスターで投げたリンはトドメのムーンサルトプレスを投下したが、これを間一髪でかわした中川は120%スクールボーイで丸め込んでリンから3カウント。試合後、華名はニヤリと笑って中川を指差す。どうやらタッグを組んだことで中川の攻略法を見つけた様子。早速、SMASH2012年最初の大会となる1・19『We are SMASH』新宿FACE大会で、中川vs.華名のSMASHディーバタイトルマッチが決定した。

 お子さんを妊娠したためこの大会を持って休養に入ることになったSUNAHOリングアナは、涙ながらに「プロレス初心者の私をSMASHの皆さんは受け入れてくれました。リングアナウンサーに抜擢してくれたTAJIRIさん、本当に感謝しています。みんなどうもありがとうございました」と挨拶した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 黒潮二郎デビュー戦 時間無制限1本勝負
○土肥考司
6分22秒 逆エビ固め
●黒潮二郎

▼第2試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○朱里
8分30秒 ハイキック→エビ固め
●雫あき(お寺プロレス)

▼第3試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
AKIRA/●児玉ユースケ/YO-HEY(Fu-Dojo)
13分26秒 ドラゴンスプラッシュ→体固め
○伊東竜二(大日本プロレス)/佐々木義人(大日本プロレス)/石川晋也(大日本プロレス)

▼第4試合 3vs.3勝ち抜きマッチ 時間無制限1本勝負
○北都プロレス軍
[先鋒]木藤拓也
[中堅]ルー・ルルル(北都プロレス)
[大将]大矢剛功(フリー)
1-0
●元IWAジャパン軍
[先鋒]岡野隆史(FREEDOMS)
[中堅]平野勝美(フリー)
[大将]松田慶三(フリー)
<一戦目>
[先鋒]●木藤拓也
3分26秒 ラ・マヒストラル
[先鋒]○岡野隆史
<二戦目>
[中堅]●ルー・ルルル
1分2秒 ラ・マヒストラル
[先鋒]○岡野隆史
<三戦目>
[大将]○大矢剛功
14秒 バックドロップ→片エビ固め
[先鋒]●岡野隆史
<四戦目>
○[大将]大矢剛功
1分28秒 バックドロップ→エビ固め
[中堅]●平野勝美
<五戦目>
[大将]○大矢剛功
1分38秒 バックドロップ→片エビ固め
[大将]●松田慶三
※大矢の1人残りで北都プロレス軍の勝利

▼第5試合 ハードコア&ドレスアップマッチ 時間無制限1本勝負
○中川ともか(エスオベーション)/華名(フリー/トリプルテイルズ.S)
15分37秒 120%スクールボーイ
真琴/●リン・バイロン

▼第6試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
○TAJIRI/大原はじめ(FCF)/藤原嘉明(藤原組)
20分12秒 バズソーキック→片エビ固め
デーブ・フィンレー/ムラット・ボスポラス/●ビッグボーイ

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