小島がハンセン&浜口両師匠の目の前で気合いのウェスタン・ラリアット!川田や武藤も駆け付けて小島の20周年を祝福
新日本プロレス
SATOSHI KOJIMA 20th ANNIVERSARY
RUSH!! ~やっちゃうぞバカヤロー~
日時:12月14日(水)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:2000人(超満員)
14日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『SATOSHI KOJIMA 20th ANNIVERSARY「RUSH!!」〜やっちゃうぞバカヤロー〜』。この大会は今年、新日本プロレスに再入団した小島聡のデビュー20周年記念大会。
オープニングからいきなり小島が全日本時代のテーマ曲である『STYLUS』に乗って登場すると、まず小島にウエスタン・ラリアットを伝授したスタン・ハンセン氏。さらに全日本時代に何度も激闘を繰り広げた川田利明が登場し、小島に激励の花束を手渡した。また、友人だというアーティストのLOVE PSYCHEDELICOも駆け付け、小島の20周年を祝福した。
メインで行われた"小島聡デビュー20周年記念試合"で小島は、全日本プロレス時代に第49代世界タッグ王者&2003世界最強タッグ決定リーグ戦優勝に輝いたカズ・ハヤシとのタッグ"コジカズ"を復活させた。当初は小島と同じアニマル浜口ジム出身の内藤哲也&FUNAKIと対戦する予定だったが、内藤が負傷欠場に。すると盟友・天山広吉が「俺がいるやろ!」と内藤の代打を買って出たため、FUNAKIとタッグを組んでコジカズと対戦することになった。
試合前、小島の師匠であるアニマル浜口氏が登場し、「小島ぁー! 20周年おめでとー! オイ、みんな燃えろー! いくぞー、気合いだ! 気合いだ! 気合いだ! オイ、オイ、オイ!」とまずは"観客"に気合いを注入。さらに小島が入場してくると、花束を渡した浜口さんは耳元で「気合いだー!」と絶叫した。
先発を買って出た小島は天山を指名し、いきなり天コジ対決で試合開始。チョップ合戦かた天山はモンゴリアンチョップ。続いて海援隊☆DXの盟友同士であるカズとFUNAKIはじっくりとグラウンドで腕の取り合いを見せる。ジワジワとFUNAKIを捕まえていったコジカズだが、天山がうまくカットに入ってフォロー。
逆に天山が小島を羽交い締めにすると、FUNAKIがモンゴリアンチョップ。さらにFUNAKIはわざわざ放送席の前まで行って、ハンセン氏の前で「ウィー」とテキサスロングホーンを突き上げると、浜口氏ばりのランニングエルボーから「気合いだー」。これにムカッとしたのか小島はカウンターでライディーン・バスターを決めるとカズにタッチ。串刺しレッグラリアットやハンドスプリング・レッグラリアットをカズが決めて形勢逆転すると、カズはコジカズがよく見せていたダイビングタッチ! 小島はいつもより多めのマシンガンチョップから行っちゃうぞエルボー。
天山もカウンターのニールキックからカーフブランディングを返すと、ダイビング・ヘッドバットからのアナコンダバイス。FUNAKIもカズをドラスク→足4の字固めで捕まるが、小島は辛くもロープに脱出。しかし天山はさらにTTDで叩き付け、FUNAKIもDDTで続く。FUNAKIが羽交い締めにしたところに天山が攻撃しょうとするが、エプロンからカズが天山にしがみついて止めると、小島はFUNAKIにコジコジカッター。
そして天山にコジカズの合体技を決めると、小島は右腕のサポーターを外してFUNAKIをロープに振り、戻ってきたところに右腕を叩き込むラリアットではなく、ハンセン式のウェスタン・ラリアットで3カウントを奪った。
試合後、ハンセン氏&浜口氏と共に、欠場中の内藤を含むこの日出場した浜口ジム出身のレスラーをリングに呼び込んだ小島は浜口氏に気合いを入れてくれるようにお願い。すると浜口氏は10年先の小島の30周年や新日本&全日本プロレスの繁栄を祈って「気合いだ」30連発をリング上の選手や観客と共に大合唱してみせた。
そして愛娘からも花束を受け取った小島が最後に挨拶をしようとすると、突然『HOLD OUT』が鳴り響き、何と全日本プロレスの武藤敬司が登場! どうやら小島には聞かされていなかったようで、かなり驚いた表情の小島に花束を渡した武藤は「小島、20周年おめでとう! 本当はこの師走の忙しいときに来る予定はなかったけど、いい仲間に囲まれているな。無理矢理誘われちゃったよ。ところで昨日東スポのプロレス大賞が発表されたけど、おたくの棚橋MVPだったな。俺ベストバウトだよ。その俺、1・4東京ドーム上がるからな。関節的にどっちがいい試合するか勝負だよ」と、いかにも武藤らしい祝福メッセージ。
ちなみにこの日は試合の間にスクリーンで佐々木健介、馳浩、天龍源一郎、蝶野正洋からのビデオメッセージが流れた。武藤が去ったあと、改めて小島は「武藤さん、ドームの宣伝だったんですか(苦笑)。でもありがとうございました。まさか自分のような人間が20年間もプロレスラーでいられるとは思いませんでした。プロレスは1人では出来ません! 私にはたくさんの選手、スタッフ、関係者、そしてプロレスファンの方々がいたから20年やってこれたと思います」と挨拶。「正直身体もボロボロですが」と吐露した小島だが、まだまだプロレスラーとしてやりたいことがあるので、少しでも長く続けられるように努力するとした小島は、最後に「これからもまだまだ頑張っていきます。せーの、いっちゃうぞバカヤロー!」と叫んで自身の20周年記念大会を締めくくった。
試合後、インタビュースペースでも、自分と共にメインのリングに立った3選手へのつながりの深さを語った小島は「今日はそんな4人に囲まれて、しかもハンセンさんや浜口さん、そういう師匠にも囲まれて、俺はいまプロレスラーとして生まれてきて、本当に幸せです!」と感無量の表情で語ると、最後に「何が一番よかったって、試合が終わったいま、笑顔でいることが出来るというのが一番の幸せです。たくさんのファン、仲間、いいライバルに囲まれて、最後に笑顔で挨拶ができたというのは、俺にとってのプロレスラーとしてのいまの幸せだと思いました」と満面の笑みで語った。
なお、来年1・4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座を賭けて激突する棚橋弘至と鈴木みのるが、この日タッグマッチで激突。東京スポーツ認定の2011プロレス大賞MVPに輝いた棚橋は大人気だったが、試合は鈴木が棚橋のパートナーであるKUSHIDAにゴッチ式パイルドライバーを決めてから、棚橋を卍固めで捕獲! その間にタイチがKUSHIDAをカバーして3カウントを奪い鈴木軍の勝利。
すると試合後、鈴木が「オイ、棚橋。ちょっと聞いてくれ。俺は昭和最後の年、昭和64年にこのリングでデビューした。このリングで生まれた。それは紛れもない事実だ。(※観客から「ちょっとしかいなかったじゃないかー!」の声が飛ぶ)......ちょっとしかいなかった。あぁ9カ月だよ。その後、UWF、藤原組、パンクラス、総合格闘技、俺なりのやり方で子供の頃憧れたストロングスタイルをやってきたつもりだ。そしていまここにいるんだ! 1月4日の東京ドーム、お前の新記録とか関係ねぇぞ。俺はお前の呪縛とか呪いとか言ってる古い新日本、そうだ、新日本の歴史と歴史の勝負だ。どっちが強いか、東京ドームで勝負だ!」と、昭和新日本を代表して平成新日本の象徴である棚橋に宣戦布告。
IWGPのベルトを肩にかけて鈴木の前に立ちはだかり、睨み付けた棚橋は「あんたの言う歴史から俺は逃げない! あんたからも逃げない! そしてストロングスタイルからも逃げない! 全部飲み込んで俺が勝つからな!」と受けて立つ構えを見せると、鈴木は「やってみろ!」と怒鳴った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
タイガーマスク/●高橋広夢
9分0秒 ラ・アタタタ
○田口隆祐/三上恭祐
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○キャプテン・ニュージャパン(ヒデオ・サイトー)
5分52秒 飯塚の乱入→反則
●石井智宏
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/後藤洋央紀/●キング・ファレ
11分11秒 東京ピンプス→片エビ固め
中邑真輔/矢野通/○高橋裕二郎
▼第4試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○ザ・グレート・コスケ/ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)
12分21秒 CCD→片エビ固め
邪道/●外道
▼第5試合 第3世代vs.浜口ジムスペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
西村修(フリー)/永田裕志/●金本浩二
13分52秒 スピアーオブジャスティス→片エビ固め
吉江豊(フリー)/○井上亘/本間朋晃
▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/●KUSHIDA
16分47秒 鈴木みのるのゴッチ式パイルドライバー→片エビ固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○タイチ
▼第7試合 小島聡デビュー20周年記念試合 30分1本勝負
○小島聡/カズ・ハヤシ(全日本プロレス)
19分38秒 ウェスタン・ラリアット→片エビ固め
天山広吉/●FUNAKI(フリー)
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