入場式からやはり一番の声援を集めたアーツは、試合でも全く手抜きなしの暴君ぶりを発揮。大会準備や前夜遅くまでの会場設営で80kgにまで体重が落ちたという神風に26kg差のパワーを見せつけた。
　開始早々から一発で相手の体を傾かせるほどのローを連発すると、得意技の左ハイも炸裂させ、神風を攻めたてるアーツ。左ボディで下がらせてからの右ローで最初のダウンを奪うと、左ハイで二度目のダウンに追い込む。地元の声援を背に何とか立ち上がった神風だったが、ボディにヒザ蹴りを食らうと３度目のダウンを喫し、試合はストップ。1R2分59秒、アーツがKO勝利を飾った。

　試合後のアーツは群がる観客に応えつつ、2Rまで突入するかという粘りを見せた神風のタフさを称賛。「レバーパンチで立てないかと思ったが、立ってきたので驚いた。熊本は大好きなのでまた来たい」と上機嫌で語った。
　敗れた神風はアーツのパワーに「体ごと持っていかれた」と驚きを隠せなかったが、自ら体を張ってK-1のレジェンドを熊本に招き、大会を成功させることができた点には満足げで、「ファンの声を聞きながらもっといろんな選手を呼びたい。九州一と言わず、日本一のイベントを目指す」と宣言した。

▼第1試合　リベンジマッチ／70kg契約 3分3R
○丈一朗（熊本神風塾）
3R2分55秒、KO（右フック）
●平山迅（クレイジーウルフ・神戸）

▼第2試合　53kg契約 3分3R
神風AI（神風塾）
※試合中止
谷村郁江（リアルディール）

▼第3試合　63kgトーナメント1回戦 3分3R
●ダイナマイト柿崎（ドラゴンジム）
延長判定0-3
○花城可恭（神風塾沖縄）

▼第4試合　63kgトーナメント1回戦 3分3R
●yama刃（二刃会）
判定0-3
○裟虎士（虎の穴）

▼第5試合　63kgトーナメント1回戦 3分3R
○KEISUKE（S-cute）
1R1分16秒、KO（右ストレート）
●優一郎（神風塾熊本）

▼第6試合　63kgトーナメント1回戦 3分3R
○達晃（リアルディール）
延長判定3-0
●中村広輝（赤雲会）

▼第7試合　84kg契約／総合格闘技ルール 5分2R
吉岡直樹
※試合中止
ケイヴマン（天下一道場／）

▼第8試合　68kg契約／総合格闘技ルール 5分2R
●熊澤伸哉（闘心）
判定0-3
○TAG（和術慧舟會G.S.P／ブラジリアン柔術紫帯）

▼第9試合　75kg契約／総合格闘技ルール 5分2R
○Diego（グレイシーバッハ姫路）
1R4分57秒、腕ひしぎ十字固め
●恭平（Team Kamikaze）

▼第10試合　66.68kg契約 3分3R
●DYNAMITE-SHIN（豊見城ジム）
1R1分59秒、KO（ヒザ蹴り）
○神風ション（神風塾沖縄）

▼第11試合　70.kg契約 3分3R　
テツヒロ（熊本神風塾）
※試合中止
屋比久孟嗣（陽明館）

▼第12試合　ダブルメインイベント1　57.15kg契約 2分3R
○桜朋梨恵（ラビカラ）
判定3-0
●神風萸暉美（熊本神風塾）

▼第13試合　ダブルメインイベント2　ヘビー級契約 3分3R・延長有り
○ピーター・アーツ（オランダ）
1R2分59秒、KO（3ノックダウン、ヒザ蹴り）
●Mr.神風（熊本神風塾）