試合を終えた棚橋が対戦相手の田口とエアギターでセッション!突如現れたキャプテン・ニュージャパンとは何か?

111209_NJPW-1.jpg新日本プロレス
J SPORTS CROWN ~ドリームマッチ~
日時:12月9日(金)開始:19:00
場所:ディファ有明
観衆:400人(満員)

 9日、ディファ有明で行われた新日本プロレス『J SPORTS CROWN 〜ドリームマッチ〜』。毎回通常の大会とはひと味違う大会が行われる『J SPORTS CROWN』だが、今回はヘビー級とジュニアヘビー級それぞれの人気投票を行い、ヘビーの1位vs.ジュニアの1位、ヘビーの2位vs.ジュニアの2位、ヘビーの3位vs.ジュニアの3位、さらにヘビーのワースト1位vs.ジュニアのワースト1位がそれぞれシングルマッチで対戦するというドリームマッチが行われた。

 ヘビーの1位はやはり現IWGPヘビー級王者にして不動のエースである棚橋弘至。対するジュニアヘビー級の1位は現IWGPジュニア王者のプリンス・デヴィットがエントリーしていなかったこともあり、パートナーの田口隆祐。IWGP最多防衛記録に並んだ棚橋に対し、今年のスーパージュニアで準優勝してシングルでも十分出来ることを証明した田口がどこまで肉薄出来るか注目された。
 試合は田口が機動力で棚橋を翻弄しようとするが、棚橋が田口の三角跳びプランチャをかわそうとすると、田口もエプロンに着地。しかし、棚橋は田口のヒザに低空ドロップキック。さらにリングに戻ってコブラツイストに捕らえると、田口をギターにしてのエアギター。棚橋ペースで試合が進む中、田口ももう一度棚橋を場外に追いやって三角飛びプランチャを今度こそ決めると、リングに戻ってスリーアミーゴ。
 しかし3発目を逃れた棚橋はスリングブレイドの体勢に。これをかわした田口は何と掟破りのスリングブレイド。だが、続く円盤中毒をヒザの剣山で迎撃した棚橋はスリングブレイドから抱え込み式ファルコンアロー。だが、トドメのハイフライフローをかわした自爆させた田口はラ・マヒストラル! 辛くもカウント2で返した棚橋に田口は予告付きどどんを狙うが、棚橋が逃れようとすると裏をかいてタイガースープレックス。
 棚橋も必死にキックアウトすると、今度こそどどんを狙う田口のバックに回ってジャーマンを狙う。田口はサムソンクラッチで切り返そうとするが、棚橋は踏ん張って回転させない。ブレーンバスターを狙う棚橋に対し、今度は田口が踏ん張ると、棚橋はサッとバックに回ってフルネルソンに捕らえ、ドラゴンスープレックスで投げて3カウントを奪った。
 最後の目まぐるしい攻防は見応え十分で棚橋も田口と握手を交わして健闘を立てる。そして「この勢いに乗って俺たち新日本プロレス、東京ドームへ突っ走ります。クソ盛り上げますので、応援よろしくお願いします!」と挨拶した棚橋はエアケースから取りだしたエアギターを田口に手渡すと、自身もマイエアギターを取り出し、何とダブルエアギターによるセッションを披露! 2度のアンコールにも応えた棚橋は(田口はエアサックスも披露)、「愛してまーす」で締めくくった。

111209_NJPW-2.jpg ヘビー級2位の中邑真輔vs.ジュニア2位のタイガーマスクの一戦はタイガーが変型羽根折り固めでかなり中邑を追い詰め、リバースパワースラムも着地してみせたが、最後は中邑がリバースパワースラムからのボマイェで勝利。
 ヘビー級3位の真壁刀義vs.ジュニア3位のKUSHIDAは、KUSHIDAが奇襲攻撃から一気にペースを掴んだが、徐々に形勢逆転した真壁が最後はキングコング・ニードロップを投下して貫禄勝ち。
 そして今回の企画の肝と言ってもいいのが、ワースト1位同士の対決。ヘビー級のワースト1位は12・4愛知大会でCHAOSから追放されてしまったヒデオ・サイトー。対するジュニアのワースト1位は新日本所属ながら外敵である鈴木軍の一員として、日々「タイチは帰れ」コールを浴びているタイチ。声援か? ブーイングか? と期待していると、何とそこに現れたのはアメコミのヒーロー『キャプテン・アメリカ』風コスチューム姿のヒデオ・サイトー!
 サイトーは「ヒデオ・サイトー」とコールしたリングアナに「ヒデオ・サイトーとは誰だ? 私はキャプテン・ニュージャパンだ!」と言うと、改めて「キャプテン・ニュージャパン」とコールさせた。その姿を見てセコンドのTAKAみちのくと共に爆笑するタイチだが、キャプテンは「言え! 何がおかしんだ! 私はスーパーヒーロ―だぞ!」と真っ直ぐに反論。
 小バカにしてくるタイチの腕を取って固めたキャプテンは俵返しで投げ飛ばす。だが、タイチは「こんな頭がおかしい奴と試合が出来るかよ」と呆れ顔で場外へ。「早く来たまえ!」とリングに戻るように叫ぶキャプテンだが、あまりにタイチが戻ってこないため場外へ。するとタイチはすかさずイス攻撃。
 「どうした、スーパーヒーロ―」と挑発しながらリングに戻ってキャプテンを攻撃していくタイチだが、キャプテンもエクスプロイダーからのクロスボディで反撃すると、「立ちたまえ!」と言ってタイチを立たせたキャプテンはドロップキック。さらに両手を挙げて元気玉的なものを集め出すが、サミングを見舞ったタイチはトラースキック。「どうした、ヒーロー、地球を守れよ!」と挑発したタイチはズボンを剥ぎ取ってからハイキック。
 これをかわしたキャプテンはヒラボトムで叩き付けると、再び両手をあげて元気玉的なものを集めるが、出した技は何と地獄突きからのカリビアンデスクリップ! ヒーローが出す技にしてはかなり反則チックな技だが、ひとまず勝利したキャプテンはヒーローらしく両腕を突き上げて去って行くと、インタビュースペースでは「私は悪いことする奴を絶対に許さない! 俺はスーパーヒーロー、キャプテン・ニュージャパンだ。まだまだ悪い奴はいっぱいいる。すべてこのキャプテン・ニュージャパンがやっつけてやるからな。私は悪いことを絶対許さない。そういう奴を見つけたら、私はすぐに現れる!」と流ちょうに語った......

111209_NJPW-3.jpg 12・4愛知大会で電撃再結成され、1・4ドーム大会ではバッド・インテンションズのIWGPタッグ王座に挑戦することが決まった天山広吉&小島聡の"天コジ"が、タッグの名手である邪道&外道と対戦。
 この日の邪道はリック・フレアーばりに「Hoooo!」と雄叫びをあげながら逆水平チョップを打っていったが、天山もモンゴリアンチョップで応戦。しかし邪道が天山を場外に追いやると、すかさず外道が鉄柵に叩き付け、さらにリングに戻るとレフェリーに小島をチェックするように仕向けてからチョーク攻撃。試合巧者の邪道&外道に捕まってしまった天山だったが、カウンターのニールキックを返すと小島にダイビングタッチ!
 マシンガンチョップ、行っちゃうぞエルボー、ローリングエルボー、コジコジカッターと一気に畳みかけた小島だが、ラリアットは間一髪で邪道がかわす。さらに天山のカーフブランディングを阻止して転落させた邪道はラリアットから河津落とし、そこに外道がトラースキック。
 大ピンチの天山だったが、2発目のトラースキックをキャッチした天山は、そこに入ってきた小島と天コジカッター。「天山、行け!」と指示した小島が邪道を場外に連れ出すと、天山は外道にTTDからのアナコンダバイスという必殺フルコースを決めて勝利。IWGPタッグ獲りに向けて急ピッチで仕上げてきている天コジだが、試合後小島が「あと5日後になりましたが、私の20周年記念大会が後楽園ホールで行われます。ただメインの内藤選手が欠場となってしまいました。現在カードは調整中ですが、皆さんに喜んでもらえるようなカードを考えますので......」と言ったところで天山がマイクを奪い取る。
 すると天山は「おい、コジ。調整中? 俺がいるやないか! 内藤の代わりに俺が入るよ。その代わり遠慮なく行かせてもらうからな。OK?」と、12・14後楽園ホールの小島聡20周年記念興行のメインで小島&カズ・ハヤシの"コジカズ"の対戦相手としてFUNAKIとタッグを組むことに立候補。これに握手で応じた小島。IWGPタッグ挑戦を前に再びタッグながら天コジ対決を行うことになった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●高橋広夢
8分42秒 パワーボム→エビ固め
○石井智宏

▼第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
後藤洋央紀/本間朋晃/●キング・ファレ
11分22秒 東京ピンプス→体固め
矢野通/飯塚高史/○高橋裕二郎

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○天山広吉/小島聡
12分19秒 アナコンダバイス
●外道/邪道

▼第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/●井上亘
12分16秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/TAKAみちのく(K-DOJO)

▼第5試合 「J SPORTS CROWN」ドリームマッチ〜ファン投票ワースト〜 30分1本勝負
○キャプテン・ニュージャパン(ヒデオ・サイトー)
8分57秒 カリビアン・デス・クリップ
●タイチ

▼第6試合 「J SPORTS CROWN」ドリームマッチ〜ファン投票3位〜 30分1本勝負
○真壁刀義
9分33秒 キングコングニードロップ→体固め
●KUSHIDA

▼第7試合 「J SPORTS CROWN」ドリームマッチ〜ファン投票2位〜 30分1本勝負
○中邑真輔
9分00秒 ボマイェ→体固め
●タイガーマスク

▼第8試合 「J SPORTS CROWN」ドリームマッチ〜ファン投票1位〜 30分1本勝負
○棚橋弘至
12分33秒 ドラゴンスープレックスホールド
●田口隆祐

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