"恐怖の大王"フィンレーがスターバックに圧勝してSMASH王座奪取!華名もディーバ王座から陥落!Iジャ軍vs.北都プロ軍の対抗戦開戦へ

111124_Smash23-1.jpgSMASH
SMASH.23
日時:11月24日(木) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1500人(満員)

 24日、後楽園ホールで行われたSMASH『SMASH.23』。10・28後楽園大会で行われた初代王座決定戦でTAJIRIを下し、初代SMASH王者となったスターバック。今大会ではかつてWWEや新日本プロレスで活躍した"恐怖の大王"デーブ・フィンレーを相手に、"欧州最強決定戦"と言ってもいい初防衛戦を行った。

 ヨーロッパはもちろん、世界中のレスラーがその実力を認めるフィンレーを迎え撃つスターバックをTAJIRIらSMASH勢もバックアップ。しかし、シレイリと呼ばれるこん棒を手にフィンレーが登場すると、その迫力に観客も騒然。ゴングが鳴るとフィンレーはその体格とは裏腹に素早くスターバックに近づいていき、プレッシャーをかけていく。
 フィンレーの"圧力"にさすがのスターバックも押され気味。さらにフィンレーはショルダークローをもの凄い勢いで決めてスターバックをねじ伏せると、顔面に向かって垂直にエルボーを落とす。スターバックも足をすくって馬乗りになりエルボーを連打していくが、フィンレーはガッチリとガード。再びショルダークローでスターバックを悶絶させると、今度は首筋にエルボーを落とし、さらに自ら場外に出てうつ伏せに倒れたスターバックの上半身をエプロンに叩き付けていく。
 スターバックは「シャ! シャ!」というお馴染みのかけ声で観客の声援を集め、それをパワーに変えるようにしてフィンレーに向かって行くが、フィンレーはフライングメイヤーで投げるとボディにヒップトスを落とし、さらに挑発するように顔面を足蹴にしていき、怒ったスターバックがナックルで反撃してきたところをカニ挟みで倒してスリーパーやサーフボードストレッチに捕らえていく。
 緻密かつ圧倒的に力強い攻撃でスターバックを圧倒していくフィンレー。さらにスターバックの左ヒザに狙いを定めたフィンレーは鉄柱に叩き付けたり、ヒップトスや逆片エビ固めで徹底的に痛めつけてから得意技のケルティック・ノットを決めていく! スターバックも何とかロープに逃れると、飛び付き式のココナッツクラッシュ、ニールキック、ブルドッキングヘッドロックと得意の攻撃で反撃。
 しかしカーフブランディングを狙ったスターバックの腕を取り、リング内にブン投げていったフィンレーはリング下からイスを持ち出す。スライディングキックで防いだスターバックは、さらにシレイリも奪い取っていったが、レフェリーに取り上げられてしまう。その間に場外に出ていたフィンレーは追いかけようとするスターバックの左ヒザにイスを投げつけると、リングに戻ってカナディアンロッキーバスター。
 スターバックもトラースキックから一発逆転のパイルドライバーを狙うが、フィンレーは散々痛めつけた左ヒザを攻撃すると、逆にスターバックを抱え上げてシュバインのような形で叩き付けてから、ツームストンパイルドライバーを決めて3カウント! "北欧の神"としてSMASHで驚異的な強さを発揮していたスターバックに完勝してベルトを奪取。さらに試合後、スターバックに握手を求めていったフィンレーは、握手に応じたスターバックにヘッドバットをお見舞いすると、シレイリで左腕を殴打してからアームロック!
 すかさず大原はじめが救出に入るが、大原にもシレイリでの左腕殴打からアームロック。スターバックのセコンドについていたTAJIRIもエプロンまで上がっていくが、フィンレーに睨み付けられると、蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまう。そしてフィンレーが引き揚げたあと、「クソッ! 俺は怖くて動けなかったんだよ!」と号泣しながら叫んだTAJIRIに対し、セミでフォール勝ちした大原が「俺がやるよ! TAJIRIさん、俺たちで始めたSMASHじゃないですか? 俺たちと仲間で作り上げてきたSMASHなのに、あんなヤツにやられて黙っているんですか? 俺らがやるしかないですよ! 俺らがSMASH守りましょうよ! 来月、俺たちで、SMASHを守りましょう!」と訴えて決起した。

111124_Smash23-2.jpg 元WWEディーバのセリーナを下し、初代SMASHディーバ王者となった華名が、次期挑戦者決定戦の4WAYマッチでRay、真琴、朱里の全員からピンフォールを奪って挑戦権を獲得した中川ともかを相手に初防衛戦を行った。
 華名は中川をグラウンドに持ち込もうとするが、中川はうまく脱出してみせる。腕への蹴りから腕十字を狙う華名だが、腕固めに移行したところで中川はロープに脱出。なおも蹴っていく華名に対し、ソバットをかわした中川は延髄蹴り。しかし強引にジャーマンで投げた華名は立ち上がろうとする中川にハイキック。
 一気呵成に攻め込もうとする華名をエルボーで止めた中川は、シャイニング延髄斬りを狙うが、蹴り足をキャッチした華名はアンクルホールド。そのままジャーマンで投げていくが、中川も唸れ豪腕を返そうとする。これをワキ固めに切り返した華名だが、ならばと中川はC.R.B.へ。何とか脱出した華名は得意のチキンウイングフェースロックを狙うが、中川は延髄蹴りで回避。
 しかし華名はバックブローを返すとバズソーキック。これを腕でブロックした中川はさらにスピンキックやバックブローもかわしてから唸れ豪腕を叩き込む。2発目をかわした華名はジャーマンを狙うが、ここから丸め込みにこだわりを持つ中川が華名を次々に丸め込んで行く。必死にキックアウトし、ローやチョップ、バックブローと打撃で攻めていった華名は飛び付き腕十字へ。
 クラッチも切れて大ピンチの中川だったが、華名が腕固めに移行したところでうまく前転して逃れると、全体重を乗せて抑え込むような120%スクールボーイを決めて3カウント! SMASHディーバ王座のほかにもWAVEの波女やタッグ王座など、次々にタイトルを獲得して波に乗っていた華名としては、まさかの王座陥落! 中川は「二代目だけどベルト獲れました! 今日の私の自信は皆さんの声援があってこそです。皆さんの声援が私の背中を押してくれました。ありがとうございました!」と嬉しそうにベルトを眺めながら叫んだ。

111124_Smash23-3.jpg 愛しの紫雷美央を振り向かせるためにあの手この手を使っているキトタクこと木藤拓也だが、IWAジャパン時代の先輩である松田慶三&平野勝美との抗争が勃発! 今大会では慶三からの要求により、それぞれのチームに女子選手を入れることに。市来貴代子を加えた元IWA組に対し、美央は「イケメンレスラーを連れてくる」という条件付きでキトタクとタッグを組むことを承諾。そこでキトタクが連れてきたイケメンレスラーは、何と「心がイケメン」だという親友の小仲=ペールワンだった。
 アカペラの"キトラップ"で美央とペールワンを呼び込んだキトタクだが、美央は明らかに嫌そう。すると相変わらずキャリーバックを引きながら入場した松田もアカペララップで、この日セコンドについた同期の菅原裕二と市来を呼び込む。早くも何とも言えぬIジャワールドが広がる中、松田と平野が奇襲攻撃を仕掛けていき場外乱闘で試合開始。
 リング上では市来が美央に対して厳しい攻撃を繰り出していくが、気の強い美央は市来の髪の毛を掴んで凄みを効かす。さらにペールワンはキトタクがキャメルクラッチに捕らえた松田に対し、まず自分の足の裏に唾を吐きかけてから、その足で松田の顔面を踏みつけるという、とてもイケメンがやるとは思えない攻撃。「臭い! 臭い!」と連呼する松田に対し、執拗な唾攻撃を繰り出していったペールワンは、控えの美央に笑顔で手を振ってからヨガ式弓矢固めを決めていく。
 キトタクも松田をフィッシャーマンバスターで投げていくが、松田はマンハッタンドロップ、DDT、ブレーンバスターで反撃。松田のラリアットをかわしてキトタクがバックドロップで投げると、平野が入って来るがペールワンがスワンダイブ式ミサイルキック。キトタクは松田にラリアットを叩き込んでいくが、ロープに飛んだところを場外の平野が足をすくう。すると松田がキャリーバックを持ち出すが、レフェリーが必死に制止。
 だが、その間に平野が自分のキャリーバックを持ち込んでキトタクを殴打! これでまたバックが開いてしまい、大量のジャイアントコーンが散乱! そんな中、市来がキトタクにダイビング・フットスタンプを投下して3カウント。試合に勝った松田が「オイ、木藤! そろそろ俺がSMASHに来た理由を教えてやろうか?」と言うと、キトタクは「美央を奪いに来たのか?」。だが、それを聞いた松田は「自分、女に興味がないんで」とキッパリ!
 「ならIWAジャパンの仲間をさらに集めるのか? お前らの好きにはさせないぞ。それなら俺だって北都プロレスから仲間を連れてきて美央を守ってみせるからな!」と言い出したキトタクは、大矢剛功とルー・ルルルをさせると発表! それを聞いた松田がジ・ウインガーを連れてくると言うと、キトタクは「ウインガーは北都プロレスに参戦したこともあるから、こっちの仲間かもしれないぞ」と食ってかかる。すると松田はウインガーの正体である岡野隆史で参戦させると言い、キトタク&大家&ルーvs.松田&平野&岡野というIWAジャパン軍団vs.北都プロレス軍団の全面戦争を行うと発表した!
 それを効いた美央は「それはいい考えだ! クズはクズ同士潰し合えばいい! 私は側で見ててやる」と言ってその試合のレフェリーをすると言う。IWAジャパン軍団vs.北都プロレス軍団の全面対抗戦を紫雷美央が裁くという、何ともカオスな試合が決定すると、松田は「用があるからそろそろ帰るぜ。男同士、裸の付き合いってものがあるじゃねぇか。Maybe」と何とも意味深なことを言って去って行った......

 なお、次回12・30『SMASH.24』には天龍、2代目ディーバ王者の中川、雫あき、さらに大日本プロレスの伊東竜二、佐々木義人、石川晋也の参戦が発表された。
 
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 土肥孝司デビュー戦 時間無制限1本勝負
○AKIRA(フリー)
6分24秒 オールドボーイ
●土肥孝司

▼第2試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●真琴
6分23秒 逆エビ固め
○雫あき(お寺プロレス)

▼第3試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
●木藤拓也/紫雷美央(トリプルテイルズ.S)/小仲=ペールワン(666/プロレス実験団GUYZ!)
11分20秒 ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め
松田慶三(フリー)/平野勝美(フリー)/○市来貴代子(フリー)

▼第4試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○児玉ユースケ
10分11秒 横入り式エビ固め
●YO-HEY(Fu-Dojo)

▼第5試合 ハードコアマッチ 時間無制限1本勝負
○朱里
10分49秒 ジャーマンスープレックスホ-ルド
●リン・バイロン

▼第6試合 SMASHディーバ・チャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]●華名(トリプルテイルズ.S)
8分53秒 120%スクールボーイ
[挑戦者]○中川ともか(エスオベーション)
※初代王者・華名が初防衛に失敗。中川が第2代王者となる

▼第7試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
●TAJIRI/ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
12分56秒 フィンランド式フォアアーム→片エビ固め
○大原はじめ(FCF)/ジェシカ・ラブ(FCF)

▼第8試合 SMASHチャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]●スターバック(FCF)
15分58秒 ツームストン・パイルドライバー→片エビ固め
[挑戦者]○デーブ・フィンレー(フリー)
※初代王者・スターバックが防衛に失敗。フィンレーが第2代王者となる

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