SMOPをも撃破したGET WILDが最強タッグ無傷の4連勝!武藤がジェシカに唇を奪われ、全日本がSMASHに敗れる!
全日本プロレス
2011世界最強タッグ決定リーグ戦
日時:11月23日(水)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:1200人
23日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2011世界最強タッグ決定リーグ戦』第4戦。開幕戦から3連勝中と、完全に今年の『最強タッグ』台風の目となったGET WILD(大森隆男&征矢学)。この日は開幕戦では渕&ケアに足元をすくわれたが、茨城大会ではジュニスタを下した曙&浜亮太のSMOPと対戦。
早くもTM NETWORKの『Get Wild』で入場し、リングサイドを1周して観客とハイタッチする時点でGET WILDの世界が広がり、観客からも「ワイルド」コールが起こる。だが、征矢が「力で勝負だ!」と叫んで浜に手四つでの力比べを要求すると、「俺が一番ワイルドだぁ!」と叫びながら浜が一気に押し込んでいく。さらに曙も浜がボディスラムで叩き付けた征矢の顔面を踏みつける。SMOPもそう簡単にGET WILDに勢いで持っていかせない。
征矢は浜に回転エビ固めを仕掛けていくが、これもヒップトスで潰されてしまう。だが、続く曙のボディプレスをかわした征矢は「ワイルド!」と叫びながら大森にタッチ。ニールキックで曙をダウンさせた大森は一気にアックスボンバーを狙うが、体当たりで迎撃すると浜が入ってきてスティンクフェイス。さらにDDT、曙とのエルボードロップで追い込むが、トラースキックを返した大森はアックス・ギロチン・ドライバーを狙う。
だが、さすがに曙を持ち上げることは出来ず、押し潰された大森に浜がリバーススプラッシュを狙う。そこに征矢が入ってきてコーナーに登っていた浜をパワーボムで叩き付ける。しかしGET WILDが2人がかりでロープに飛ばそうとしても浜は動かない。ダブルチョップからジミー・スヌーカポーズをしても浜は動じない。逆にダブルラリアットでなぎ倒すと、そこに曙がボディプレス。
これをかわしたGET WILDはトレイン攻撃から浜を合体ブレーンバスターで投げていく。さらに大森が正面→後頭部とアックスボンバー。3発目を体当たりで迎撃した浜だが、大森はその反動を利用して正面から渾身のアックスボンバーを叩き込んで3カウント。無傷の4連勝となったGET WILDだが、コーナーに登ってのアピールも、控室に戻る早さも実はバラバラ。揃っているようで揃っていないところが実にワイルド! バックステージでもT(隆男)が「試合やる度に俺たち自身がよ、どんどんワイルドになってんだ! ワイルドがとまんねぇよ! そうだろ兄貴!」と叫ぶと、開幕戦ではTのことを「リーダー」と呼んでいたM(学)が「今日は旦那が、最後ワイルドに決めてくれたんで、危うく気絶するとこだったぜ」といきなり「旦那」と呼んだため、思わず隆男が「だ、旦那?」と聞き返す一幕も。う〜ん、ワイルドだ!
19日の開幕戦で関本大介&岡林裕二の大日本コンビを下し、この日の大会開始前に12・18大日本プロレス横浜文化体育館大会で、アジアタッグに挑戦することが発表された諏訪魔&征矢匠のチーム・ディストラクション。対するは開幕戦でGET WILDに敗れ、22日の茨城大会では渕&ケアと引き分け、いまだ白星がない真田聖也&KAIの同期タッグ。
真田とKAIは当然匠に狙いを定め、ヘッドロックでグイグイ絞め上げていく。だが、匠もKAIをローリングソバットからのドロップキックで場外に追いやってプランチャを投下。さらにサッカーボールキックやフロントキックでガンガン攻めていく。だが、真田とKAIはクイックタッチで代わる代わるブレーンバスターで投げてから、KAIが逆片エビ固めに捕らえる。
自力でロープに逃れた匠はコーナーに飛び乗って振り向きザマのクロスボディを放っていくが、かわした真田はブレーンバスターを狙う。これを逆に投げた匠は諏訪魔にタッチ。ダブルチョップ、アバランシュホールド、エルボーで攻め込む諏訪魔だが、真田もエプロンにジャンピングインすると、スワンダイブ式ミサイルキックで反撃。KAIもドロップキックからの延髄蹴りで続くが、諏訪魔もフロントスープレックスで投げて匠にタッチ。
串刺しフロントキックからダイヤモンドカッターを決めた匠だが、KAIも延髄蹴り、ミサイルキック、ダイビング・フットスタンプを返すと、カットに入ってきた諏訪魔には真田とのダブルドロップキック。さらに匠には真田のその場飛びムーンサルト+KAIのレッグドロップの合体攻撃を決めると、KAIのトラースキック→真田がバックドロップ→真田のローリングエルボー→KAIのLAT→真田のタイガースープレックスと一気に畳みかける。
間一髪のところで諏訪魔がカットに入り、匠も真田を上空にホイップしてからのダイヤモンドカッターを決めると、まずは諏訪魔を2人がかりで撃退しようとしる真田&KAIを諏訪魔は1人で蹴散らして「オー」。逆に諏訪魔のラリアットと匠の延髄蹴りのサンドイッチ攻撃から諏訪魔のパワーボム+匠のショルダーネックブリーカーの合体攻撃。何とか真田が匠のバックを取るが、その背後から諏訪魔が投げ捨てジャーマン。さらにKAIも投げ捨てジャーマンで投げていった諏訪魔は匠に最後を託してKAIを場外に連れ出す。
その期待に応えようと匠はペディグリーからのジャックハマーを決めて大金星まであと一歩のところまで追い込む。だが、真田は追い込まれながらも最後はズバリと回転足折り固めを決めて3カウント。ようやく待望の初勝利をあげた真田も最後の匠の畳みかけには「余裕ではないですね。首から落ちちゃって痺れちゃって。なんとか試合中に回復したんでよかったですけど、あれもっとエグく刺さってたら立てなかったんで。でも、最後こだわりの技で取れたんでよかったですね」と吐露した。
11・5&11・6全日本プロレス台湾大会に特別参戦したSMASHのTAJIRI。その際偶然にも現SMASH王者のスターバックと電話で連絡を取ったところ、元々全日本のファンだというスターバックは全日本参戦を熱望。そこで対峙李から全日本側にオファーしたところ、この日の武藤敬司&近藤修司&BUSHIvs.TAJIRI&スターバック&AKIRAの全日本vs.SMASHの6人タッグマッチが実現することになった。
いきなり武藤と相対したスターバックは自分の世界に誘い込もうと、観客に「FCF」コールを促す。だが、向き合ってみると武藤の身体の大きさやインサイドワークが改めて際立ち、さすがのスターバックもSMASHのリングで見せるような独特な世界館が作り出せない。さらに武藤は久しぶりに同期のAKIRAとの対戦ということで、同じ同期の蝶野正洋の得意技であるSTFを決めていくと、そこからクロスフェースに移行。
だが、SMASH側は3人がかりで代わる代わるBUSHIの首を攻撃していく。当然スターバックのパイルドライバーに繋げるためだが、それをストップしたのは近藤。AKIRAにショートレンジラリアットからランサルセを決めた近藤だが、AKIRAも延髄蹴り。それを腕で叩き落とした近藤だが、AKIRAは何とかフライングラリアットを返してTAJIRIにタッチ。しかしハンドスプリングエルボーからタランチュラを狙ったTAJIRIに対して近藤はパワーでTAJIRIを持ち上げてフェースバスターで叩き付ける。
そこから武藤が低空ドロップキックからのドラゴンスクリューを連発すると、TAJIRIを足4の字固めに捕らえる。だが、ここでSMASH側のセコンドについていたFCFの"空飛ぶオカマ"改め本当の女になってしまったジェシカ・ラブが乱入し、武藤にリップロック! それを見た大原はじめが発狂する中、全日本勢はそれでもスターバックにトレイン攻撃を決めていき、さらに武藤の串刺しシャイニング→近藤のキングコング・ラリアット→武藤のシャイニング・ウィザードと叩き込むが、またしてもジェシカがリングインして武藤に迫っていく。だが、そう何度もジェシカの唇を他人に渡せない大原が乱入してジェシカを突き飛ばす!
カオス状態のリング上の中、コーナーに登ってトドメを刺そうとしていたBUSHIにTAJIRIがグリーンミストを噴射! 転落したBUSHIにジェシカがスワントーンボムを投下すると、スターバックが必殺のパイルドライバーを決めて3カウント。試合後、SMASH勢で全日本のリングを占拠していると、密かに南側の端の席で観戦していたデーブ・フィンレーが立ち上がり、24日のSMASH後楽園大会で対戦するスターバックと一触即発の雰囲気に!
フィンレーもリング上までは移動せず、客席からリング上のスターバックと挑発合戦をしたあとは大人しく席に戻ったが、その一方で武藤はインタビュースペースで「全日本ばっかり見てて、俺、知らなかったよ。あぁいうガイジン(=ジェシカ)が世の中にいるってこともよ。少しちょっと外を見るのも(いいかもね)。勉強にもなったよ」と語り、SMASHやFCFの世界に触れたことに刺激を受けた様子だった。
なお、大和ヒロシvs.佐藤光留の"情熱バカ×変態レスラー 魂の3番勝負"は、すでに1敗し後がない大和が、爆弾を抱える腰を散々攻められながらも、最後は執念のクロスアーム式ジャーマンで光留から3カウントを奪い、1勝1敗のタイとして12・4横浜大会での3番目で決着をつけることになった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 情熱バカ×変態レスラー 魂の3番勝負 第2戦 30分1本勝負
○大和ヒロシ
10分5秒 クロスアーム式ジャーマンスープレックスホールド
●佐藤光留(パンクラスMISSION)
▼第2試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
渕正信/○太陽ケア【2勝1敗1分=5点】
12分13秒 TKO→片エビ固め
KENSO/●カズ・ハヤシ【3敗=0点】
▼第3試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
関本大介(大日本プロレス)/○岡林裕二(大日本プロレス)【2勝1敗=4点】
8分48秒 関本のラリアット→横入り式エビ固め
●ビッグ・ダディ/ジョー・ドーリング【1勝2敗=2点】
▼第4試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
曙(フリー)/●浜亮太【1勝2敗=2点】
12分32秒 アックスボンバー→片エビ固め
征矢学/○大森隆男(フリー)【4勝=8点】
▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
武藤敬司/近藤修司/●BUSHI
13分48秒 パイルドライバー→片エビ固め
TAJIRI(SMASH)/○スターバック(FCF)/AKIRA(フリー)
▼第6試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
○船木誠勝/河野真幸【2勝1敗=4点】
13分48秒 変形ダブルレッグロック
●金本浩二(新日本プロレス)/田中稔【1勝2敗=2点】
▼第7試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
諏訪魔/●征矢匠【1勝2敗=2点】
22分1秒 回転足折り固め
○真田聖也/KAI【1勝1敗1分=3点】
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