メインでは日高郁人＆伊藤崇文の持つNWAライトタッグ王座に菅原拓也＆ショーン・バーネットが挑戦。地元凱旋となる日高を執拗に追いかける菅原。今回のツアーも強引な出場＆前回タイトルを行った新外国人ショーンを自軍に引き入れてのタイトルマッチとなった。
　先日、タッグリーグ戦『風林火山』に現チャンピオン組として、エントリーが決定した日高＆伊藤組だが、ここでもし敗退となると、大会前から躓いてしまうこととなる為、必勝が義務付けられた。試合では攻め込まれることが多かったもののキーポイントを握ったのは伊藤。
　試合前に行われた大谷との特訓の成果もあり、ZERO1ジュニアスタイルと、パンクラススタイルを巧く調和させたオリジナルスタイルで攻め込む。何度か追い込まれながらも、この日のチャンピオンチームには何より落ち着きがあった。最後は日高がショーンに岩見銀山をズバリと決め、「これぞ王者の試合」といった完勝で見事に地元で王座防衛に成功した。
　試合後、日高は「明日の益田大会も大成功させ、目標である『石見銀山での世界遺産プロレス』開催に向け頑張ります。初防衛戦にしてひさしぶりの伊藤とのタッグ。なんか今日は頼もしかったなぁ。タッグとして安定感が出て来たというか。風林火山に向けて手応え十分ですよ。魂のチームワークは一番だし。明日の炎武連夢戦をクリアしてライトタッグ王者として風林火山制覇に挑みます！」と語った。

　11・9後楽園大会で悲願の初タイトル奪取をやってのけた植田使徒。しかもこの島根大会ではお隣り県、岡山出身ということもあって初のベルト姿は歓迎ムード。対するポール・トレイシーは、記者会見で、島根ワインを罵倒。同じく解禁となったボジョレーヌーボで対抗するなど、毒舌戦を展開した。
　しかし、試合は思わぬ展開へ。その風貌から見かけ倒し的に見られがちなポールだが、レスリングベースはしっかりとしたものを持ち、インサイドワークで植田を翻弄。パワーで何とかねじ伏せたい植田であったが、ギリギリのところで決めさせない挑戦者。
　最後も植田の必勝パターンであるラリアットをかわしたポールが、意外にもトラースキック。これが見事に植田のアゴを貫き、まさかの王座移動！　植田は嬉しい初戴冠からわずか12日天下となってしまった。

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▼第1試合　タッグマッチ 20分1本勝負　
佐藤耕平／○KAMIKAZE
13分38秒　ムーンサルトプレス→体固め
藤田峰雄／●横山佳和

▼第2試合　シングルマッチ 30分1本勝負　
○アジャ・コング（OZアカデミー）
9分48秒　ダイビングエルボードロップ→体固め
●松本浩代（エスオベーション）

▼第3試合　キックボクシング特別エキシビジョン 1vs.2　2分2R
△寺戸伸近
エキシビジョンのため勝敗なし
△山本優弥／寺崎直樹

▼第4試合　NWA UNヘビー級選手権 60分1本勝負
［王　者］●植田使徒
14分42秒　トラースキック→体固め
［挑戦者］○ポール・トレイシー
※第13代王者の植田が初防衛に失敗。ポールが第14代王者となる

▼第5試合　破壊王子 島根初上陸　6人タッグマッチ 30分1本勝負　
大谷晋二郎／田中将斗／●橋本大地
15分49秒　スカッドミサイル→体固め
崔領二／○マーク・フセイン／ライディーン

▼第6試合　NWAライトタッグ選手権 60分1本勝負
［王者組］○日高郁人／伊藤崇文（パンクラスism）
18分12秒　石見銀山→体固め
［挑戦者組］菅原拓也（フリー）／●ショーン・バーネット
※第10代王者組の日高＆伊藤が初防衛に成功

【記事提供／プロレスリングZERO1】