最強タッグ開幕!大森とのタッグでes対決を制し、ワイルドをゲットした征矢!諏訪魔&匠はアジアタッグ王者組を撃破!
全日本プロレス
2011世界最強タッグ決定リーグ戦
日時:11月19日(土)開始:18:00
場所:後楽園ホール
観衆:1200人
19日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2011世界最強タッグ決定リーグ戦』開幕戦。年末の風物詩である最強タッグリーグ戦だが、今年は10・23両国大会でダーク・オズ&ダーク・クエルボが世界タッグを奪取したためベルトがAAAに流出。そのため、今年の『最強タッグリーグ戦』は至宝奪回のために全日本No.1を決める闘いとなる。
10・23両国大会では世界タッグだけでなく、アジアタッグ王座も大日本コンビに奪取されてしまった。そこでesは一時的にタッグを解消し、別々のパートナーで『最強タッグ』に出場することに。真田はKAIとの同期タッグ、征矢は大森隆男とのワイルドタッグを結成して、いきなり開幕戦でes対決が行われることになった。
大森とのワイルド・コントラ・ワイルドで敗れて以来、自分の代名詞だったワイルドを封印してきた征矢だが、大森とのタッグ結成を機に解禁! すると征矢と大森はお揃いのワイルドな豹柄タイツを穿き、TM NETWORKの『Get Wild』に乗って入場! 征矢に至っては毛皮のついた"ブロディシューズ"を着用してワイルドさを強調!
場内から「ワイルド」コールが起こると、征矢も観客に「ワイルド」コールを煽る。だが、真田&KAIも征矢の突進を2人ともリープフロッグでかわすとダブルドロップキックで場外に追いやる。さらに大森も場外に追いやると、同時プランチャを投下。しかし大森&征矢も場外戦では征矢がKAIをワイルドに東側の壁に叩き付けていき、大森も真田に対して観客から奪った傘でワイルドにチョーク攻撃。
リングに戻った征矢は大森とのダブルタックルでKAIを吹っ飛ばすと、「ワイルドに行こうぜ!」と絶叫。しかし真田が戻ってきてドロップキックを連打すると、大森にコブラツイスト。しかし大森もフルネルソンバスターを返して征矢にタッチ。串刺しエルボーや串刺しラリアットを見舞った征矢は、飛び付いてきた真田をぶっこ抜きブレーンバスターで投げるが、真田がスワンダイブ式ミサイルキックを返すと、KAIは「何がワイルドだ!」と叫びながらのダイビング・フットスタンプ。
しかしコーナーに登ろうとするKAIをエプロンから征矢が足を掴んで動きを止めると、大森がコーナー上に追いかけていって雪崩式アックス・ギロチン・ドライバーを狙う。だが、先にマットに着地したKAIはライガーボムで叩き付ける。そこに征矢が入ってきて大森を救出すると、ダブルのカウンターエルボーからなぜかブッチャーばりの空手ポーズ。さらにサンドイッチラリアットから征矢のカナディアンバックブリーカードロップを大森が上から抑え付けてアシスト。
だが、コーナーに登った征矢に真田が逆に雪崩式フランケンを決めてからジャーマン。さらに逆さ押さえ込みを狙ったが、ここで大森が入ってきてアックス・ギロチン・ドライバー。それでも真田は征矢のラリアットをワンツーエルボーで迎撃。朦朧としながらもショートレンジラリアットからデスバレーボムを返した征矢は、「ワイルドボンバーだぁ!」と絶叫してから、ワイルドボンバーの封印を解き真田を1回転させると、ガッチリ抑え込んで3カウント!
真田は征矢から求められた握手を拒否したが、大森&征矢が攻撃する度に観客から「ワイルド!」と声が飛ぶなど、すっかりファンのハートは掴んだ大森&征矢。インタビュースペースでもワイルドに「俺たちのタッグチーム名はGet Wildだ! 俺らはワイルドを手に入れた、ゲットしたんだ! オイ、Get Wildは誰が歌ってんだ? TMだろ! TとMの意味が分かるか? Tが隆男。Mが学だ。TM革命、分かったか!」とワイルド過ぎる発言を連発した。
メインでは10・23両国大会でesからアジアタッグ王座を奪取し、その場で最強タッグ出場を直訴した関本大介&岡林裕二の大日本タッグが、諏訪魔&征矢匠と対戦。匠をチーム・ディストラクションに入れ、若手を育成しながら優勝を目指す諏訪魔だが、今年の『火祭り』覇者である関本との激突は注目された。
匠vs.岡林で試合が始まり、いきなりチョップ合戦となったが明らかに岡林のチョップのほうが威力が上。早くも匠の胸が真っ赤になる。だが、岡林が関本にタッチすると、関本は諏訪魔を指名。いきなり手四つの力比べを展開するとパワー合戦はほぼ互角の展開。諏訪魔はさらに岡林をダブルチョップでなぎ倒していくと、匠とダブルタックルを決める。
だが、匠を捕まえた大日本コンビは強烈な逆水平チョップをガンガン叩き込む。胸を真っ赤にしながらも歯を食いしばって匠もチョップを返していったのだが、一発一発の威力が明からさまに違う。さらに大日本コンビはクイックタッチで代わる代わるボディスラムで叩き付けていくが、ここで匠も自信のある蹴りで応戦。ニールキックやフロントキック、さらにこのリーグ戦のために特訓したというダイヤモンドカッターで必死に食らい付く匠。
諏訪魔も岡林をフロントスープレックスで投げ、アンクルホールドに捕らえる。さらに諏訪魔のバックドロップ+匠のショルダーネックブリーカーの合体技を決めていく。しkし岡林が匠をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、カットに入ろうとした諏訪魔を関本がアルゼンチンで担ぎ上げる。さらに岡林の雪崩式アバランシュホールドから眉山で匠をブン投げると、岡林は匠にヘッドバットからラリアット、そしてトドメのゴーレムスプラッシュを投下!
これを匠がヒザの剣山で迎撃すると、諏訪魔が戻ってきて1人で大日本コンビをなぎ倒して「オー」。関本が何とかジャーマンで投げようとするが、諏訪魔が踏ん張ったため、岡林に「俺ごと投げろ!」と叫ぶが、眉山は匠がカット。逆に諏訪魔が関本、そして岡林を次々にジャーマンで投げてから、諏訪魔のラリアット+匠の延髄蹴りの合体攻撃。さらにバックドロップで岡林を投げると、カットに入ってきた関本を匠が場外に追いやってプランチャ。その間に諏訪魔が岡林をラストライドで叩き付けて3カウント! チーム・ディストラクションが現アジアタッグ王者組を下して白星スタートを切った。
タッグを組んでいる近藤修司から「佐藤光留のほうがマシだ」と痛烈なダメ出しをされた大和ヒロシは、今シリーズ中に光留と"情熱バカ×変態レスラー 魂の3番勝負"を行うことに。対戦すれば毎度激闘となる両者だが、現時点でのシングル対戦成績は1勝1敗。
引退した澤宗紀とのタッグSEX-MENのTシャツを着て入場した光留は入念にシャドー。そこに大和が入場すると、至近距離で睨み合い。光留は大和からTシャツを剥ぎ取って客席に投げてしまう。そして試合が始まると、差し合いから光留はコーナーに押し込むが、その際に髪の毛を掴まれた光留は離れ際に張り手。大和もすかさず張り手を返すと、早くもバチバチの殴り合いに!
光留は口の中を切りながらもニールキックを放っていくが、かわした大和がゼロ戦キック。しかし大和のミサイルキックをかわした光留は、大和が前シリーズ欠場の原因となった負傷している腰を容赦なく蹴っていく。張り手を返す大和を仁王立ちで睨み付けた光留は、張り手からミドルキックの連打を返すと、大和を対角線に振るが大和はまとも走ることすら出来ない。
フォールでなく絞め技のグラウンドコブラを決めていった光留に対し、大和もキャプチュード、スピアーを返していくが、ノーザンライト・スープレックスは光留がフロントネックロックで切り返す。だが、コーナーに叩き付けた大和はノーザンで投げていくと、光留をコーナーに乗せていくが、光留はコーナー上で大和の足を掴むとアンクルホールド。しかし大和はもう一度コーナーに登っていくと、ヘッドバットからスパイダー式フロントスープレックス。
そこから一気にダイビング・セントーンで勝負に出たが、光留はヒザの剣山で迎撃! 腰に光留のヒザをモロに食らってしまった大和だが、それでも「舐めるな!」と叫びながら光留とフロントキック合戦。そこから光留がグーパンチを叩き込むと、大和もヘッドバットを連打していくが、スタンディングの肩固めに捕らえた光留は、そのまま大外刈りで叩き付け、さらにバックブリーカーで大和の腰を再び攻撃。さらに投げ捨てジャーマンで投げてからアンクルホールドへ。
必死にロープに手を伸ばす大和だが、光留は大和の腰にもダメージが加わるように、アンクルを決めたまま逆片エビ固めのような形に捕らえる。ここでレフェリーが試合をストップすると、倒れたままの大和の前を見下ろすようにして立ち尽くした光留。大和は腰にさらなるダメージを負ってしまい、歩くのもままならない状況で引き揚げていった。完勝だった光留は「普段DDTにいるからとか言ってた全日本ファン、よく見てろ。これが夢の力だ。これが佐藤光留の力だ。新婚で腰痛めてる奴に分かるか、この野郎!」と吐き捨てた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○BUSHI
4分48秒 飛びつき横十字固め
●中之上靖文
▼第2試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
KENSO/●カズ・ハヤシ【1敗=0点】
10分47秒 ミノルスペシャル
金本浩二(新日本プロレス)/○田中稔【1勝=2点】
▼第3試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
○船木誠勝/河野真幸【1勝=2点】
7分1秒 腕ひしぎ逆十字固め
ビッグ・ダディ/●ジョー・ドーリング【1敗=0点】
▼第4試合 情熱バカ×変態レスラー 魂の3番勝負 シングルマッチ 30分1本勝負
●大和ヒロシ
12分27秒 アンクルホールド式逆片エビ固め→レフェリーストップ
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○武藤敬司
14分27秒 シャイニング・ウイザード→体固め
●近藤修司
▼第6試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
●曙(フリー)/浜亮太【1敗=0点】
9分17秒 横入り式エビ固め
○渕正信/太陽ケア【1勝=2点】
▼第7試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
●真田聖也/KAI【1敗=0点】
17分10秒 ワイルドボンバー→片エビ固め
大森隆男(フリー)/○征矢学【1勝=2点】
▼第8試合 2011 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
○諏訪魔/征矢匠【1勝=2点】
24分34秒 ラストライド→体固め
関本大介(大日本プロレス)/●岡林裕二(大日本プロレス)【1敗=0点】
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