前日の雨から開催を心配されたイベントだったが、そんな心配を吹っ飛ばすかのような激しい試合が続いた。9・3IGF名古屋大会以来のプロレス参戦となった長島☆自演乙☆雄一郎は、プロレスの師匠である日高郁人とのタッグで崔領二＆橋本大地と対戦。ライバルの大地とこれでもかと蹴り合い、ヘビー級の崔さえもコンビネーションで追い込んだ。
　戦前は負傷した右手が心配されたが、「狙われる事は分かっていた」と余裕を見せた自演乙。得意の空中戦も繰り出し、最後は日高をうまくサポートして見事勝利を勝ち取った。試合後、自演乙は「大地は先日、初勝利だったんでしょ？　明らかに、今日は僕から獲ろうとしてた（笑）。ただし、僕も"プロレス大賞・新人賞"を目指してますから！　ケガで休んでるヒマはない！　でも、大地が一回り大きくなっていたのには、ビックリしました！　アイツ......」とコメント。
　その時、突如自演乙に近づいてきた巨大な影が......！　その人物はこの日の対戦相手だった崔。崔は「乙くん。今日は勝利、おめでとう。久しぶりやったのに、練習の賜物やな。そこでだ、乙君。俺と組んでみんか。俺のキックと、乙君のキックで全てを蹴り倒さへんか？」と自演乙に突然タッグ結成を呼び掛ける。これは年末のタッグリーグ『風林火山』を見越しての行動だろうが、自演乙は困惑。

　「ん〜〜〜。非常に嬉しい！　非常に嬉しいんです...が、崔さん！　ゴメンナサイ！お言葉は大変うれしいんですが、年末にちょっと考えてる事があって！」と崔からのタッグ結成をお断りした自演乙。崔の思惑は見事に撃沈したが、崔は「了解や！　でも、俺は諦めんで。いい夢見ろよ！　アバヨ！」と超ポジティブに控室から出て行こうとすると、「あたし、空いてるけど」と、どこかで聞いたことのある特徴のある声が......。
　崔が振り向くと、そこに立っていたのは"世界の超獣"アジャ・コングだった。
　アジャは「『風林火山』でしょ。あたしクラッシュ・ギャルズに憧れてたから、その言葉、大好き！　それに横綱とか、大谷さんと闘えるんでしょ。この間、鈴木みのるやブッチャーとも闘っているから大丈夫！　あんたとは、いわくつきの団体（おそらくハッスル？）でも組んでたんだから、優勝目指せると思わない？」と、思わぬラブコール。
　動揺しながら「いやー、えー、ちょ、ちょっと聞いてみます......」と、即答を避けた崔だが、明らかに困惑している様子。しかし、そんなものお構いなしに「アジャ・コングvs.橋本大地なんて、めったに見られないよ」と、アジャの逆求愛は続いた。果たして風林火山、初の女子（？）選手の出場はあるのか？

▼第1試合　シングルマッチ 20分1本勝負
●藤田峰雄
9分21秒　変形スープレックス→片エビ固め
〇ポール・トレイシー

▼第2試合　シングルマッチ 20分1本勝負
〇植田使徒
10分31秒　ドクターボム→エビ固め
●ショーン・バーネット

▼第3試合　タッグマッチ 30分1本勝負
崔領二／●橋本大地
18分13秒　石見銀山→片エビ固め
〇日高郁人／長島☆自演乙☆雄一郎（フリー）

【記事提供／プロレスリングZERO1】