武勇伝でファイナルM2Kが復活!勝彦とハヤトが"やりすぎぐらいがちょうどいい"前哨戦!琴香が新しい扉を開く!?

111111_Buyuden-1.jpgDRAGON GATE特別興行
武勇伝・復
日時:11月11日(金)開始:19:00
場所:新木場1stRING
観衆:444人(超満員札止め)

 11日、新木場1stRINGで行われた望月成晃プロデュースによるDRAGON GATE特別興行『武勇伝・復』。9月に2日連続開催で復活した『武勇伝』。9・8の大会で6人タッグながら久しぶりに対戦した望月と中嶋勝彦が、今度は横須賀享を加えた"元ファイナルM2K"トリオを結成! そこでユニット限定で対戦相手を募集したところ、みちのくプロレスの九龍が名乗りを上げた。

 望月組は懐かしのファイナルM2Kのテーマ曲に乗り、セコンドについたアラケンとK-ness.も含め、それぞれのイメージカラーのスカジャンを羽織って登場! まさしくファイMが一夜限りの復活! 当時小野寺大和(現YAMATO)が着ていた青のスカジャンは横須賀が手に持って登場。しかも望月は久しぶりの黒いパンタロン、横須賀は吊りパン&ロングタイツというコスチュームまで当時を再現。
 一方、九龍が入場してくると、一斗缶を手に登場した野橋太郎とアラケンが花道で睨み合い。野橋は以前は新井小一郎だった。現在本隊のドラゲーではタッグを組んでいる横須賀とKAGEの先発で試合は始まったが、横須賀が勝彦にタッチするとKAGEもハヤトにタッチ。するといきなり勝彦から張り手。ハヤトも張り返してからロープに飛ぶが、勝彦は追走式キチンシンクからランニングロー。だが、間一髪のところでハヤトはかわしてみせる。
 緊張感のある攻防のあち、睨み合いながらハヤトが野橋にタッチすると「モッチー、来いや!」と挑発するが、突っ込んできた望月はフロントキック。出鼻を挫かれた野橋に続いて望月はKAGEもミドルキックでなぎ倒し、ハヤトには蹴りからアキレス腱固め。しかし上体を起こして張り手を見舞ったハヤトは逆にヒールホールドに捕らえていく。望月は堪らずロープにエスケープ。その後、ファイM側に頭をペチペチ叩かれた馬鹿にされた野橋がヘッドバットで逆襲。さらにKAGEの攻撃を横須賀が「そんなものか?」と挑発しながら敢えて受けていくなど、意地の攻防が展開。
 野橋の突進を横須賀が迎撃すると、望月がミサイルキックで飛び込んでいき、そのままの勢いで控えのKAGEに三角蹴り。そこにハヤトが突っ込んでくるがカカト落としで迎撃した望月。これで火が付いたハヤトはコーナーを背にした望月をガンガン蹴っていくと、串刺し攻撃を狙ってダッシュ。だが、エプロンから勝彦がハイキックを打って迎撃すると、望月との合体キックを叩き込んでいく。ハヤトのピンチをKAGEが救出すると、野橋が横須賀に急所蹴り。しかし2発目をブロックした横須賀が、逆に野橋の急所を蹴り上げてから足横須賀。
 そこから足4の字固めに捕らえると、カットに入ろうとしたハヤトとKAGEを望月と勝彦が同時に武輝固めで抑え付ける。ここから脱出した九龍は勝彦に対し、ハヤトと野橋が合体インプラントDDTを決めると、KAGEがダイビング・エルボードロップ。しかし続く半月をかわすとファイMがトレイン攻撃。さらに合体攻撃を重ねてKAGEを追い込んでいくと、望月が三角蹴りを狙ってコーナーに飛び乗るが、野橋がエプロンから一斗缶攻撃! さらに野橋はジャンボの勝ちを狙った横須賀に逆打ちを決めたが、カウントは2! ならばとハヤトがハイキックでダウンさせた望月に、野橋がダイビング・ヘッドバットを投下。しかし、これをかわした望月は最強ハイキック→ソバット→バズソーキックを放っていくが、野橋はバズソーキックをかわしてトラースキック。KAGETORAがレフェリーを引きつけている間に、野橋は一斗缶を手に殴りかかっていくが、かわして一斗缶を奪い取った望月は野橋の頭に一斗缶を被せると今度こそバズソーキック。そして顔面への三角蹴りを叩き込んでいって3カウントを奪った。
 試合後、ハヤトがマイクを持って「たくさんのご来場ありがとうございます。やりすぎぐらいやっちゃおうと思ったんですけど、今日はダメでした。中嶋さん、23日大阪シングル、僕のデビュー戦以来のシングルなので胸を借りるつもりはないです。あなたを超えて行くので。やりすぎぐらいがちょうどいいでくらいで行くので、よろしくお願いします」と健介オフィス11・23大阪大会でシングルマッチで対戦する勝彦に、澤宗紀から受け継いだ"やりすぎぐらいがちょうどいい"精神で向かって行くことを宣言すると、LOVEポーズ! それを見た勝彦も「23日、ヤツとシングルですけど、自分も常にやりすぎているので、超えさせないです」と言い返した。

111111_Buyuden-2.jpg 大会プロデューサーでもある望月が、大会終了後に前半戦のMVPとして名前を挙げたのが第3試合でアラケンとタッグを組んで、健介オフィスの梶原慧&北宮光洋と対戦した小林瑛太。今年5月のNEXでデビューしたばかりの小林だが、大会オープニングの見どころ解説で望月が「小林のチョップはトマホークT.T以上」と語っていた通り、チョップを打つと観客からどよめきが起こるほど。
 対する健介オフィスの北宮も9月にデビューしたばかりだが、菊タローによると入門してからデビューまでが健介オフィス内では一番早かったという期待の新人。この2人がいきなり前日の天龍プロジェクトで見られた天龍vs.健介のチョップ合戦を再現するかのように、お互いに胸を真っ赤にさせながら激しくチョップを打ち合った。さらにエルボーが戦から小林が北宮のランニングエルボーをかわしてロープに激突させると、ドロップキックを狙っていったが、これを自爆させた北宮がドロップキック。ならばと小林は串刺し攻撃を狙ったが、北宮はスピアーで迎撃。
 だが、小林のチョップを食らいまくった北宮の左胸辺りは早くも内出血で紫に腫れ上がる! すかさずアラケンが梶原と北宮にハイハイ式ヘッドバットを叩き込んでいくが、梶原も後方回転エビ固めやライオンサルトなどトリッキーな動きで対抗。そこから、またも小林と北宮のチョップ合戦になったのだが、小林は内出血した部分に思い切りチョップを叩き込んで北宮を悶絶させると、ブレーンバスターを狙うが北宮も必死に踏ん張る。最終的に投げたのは小林。そこからアラケンとトレイン攻撃を決めると、アラケンが「小林、お前とだ!」と叫んで新岩タッグなどで見せる合体技の足印鑑を小林と決めていく。
 さらに小林が見事なその場飛びシューティングスターを落とすと、間髪入れずアラケンがダイビング・ヘッドバットを投下。だが、梶原がカットに入ると今度は健介オフィス組がトレイン攻撃。そこから北宮が水車落としで叩き付けると、梶原がフロッグスプラッシュ、さらにムーンサルトプレスを投下。辛くもカウント2でアラケンがカットすると、アラケンは梶原を場外に連れ出す。
 その間に北宮が小林にストンピングを落としていくが、ロープに飛んだところでエプロンまで戻ってきていたアラケンが羽交い締め。すかさずチョップからの張り手を叩き込んでいった小林。そこにアラケンがコーナーからダイブするが、目測を誤りかすめた程度。「あぁ、クッソ!」とその悔しさをパワーボムでぶつけたアラケンだが、カウントは2。ならばとアラケンは阪神タイガースープレックスで投げていって3カウントを奪った。ドラゲーと健介オフィスは友好関係にあるだけに、今後も小林と北宮のライバル関係が続いてほしいものだ。

111111_Buyuden-3.jpg 9月の大会にはノーアポ&某携帯サイト上で参戦表明し、急遽望月と第0試合で一騎打ちを行ったパンクラスMISSSIONの佐藤光留が、今度は正式参戦。琴香との一騎打ちが組まれていたのだが、そこが武勇伝のリングだろうと、ドラゲーのリングであろうと、"正装"であるメイド服姿で入場した光留。すると対する琴香も何と猫耳にピンクと白のメイド服姿で登場!
 その甘いマスクと小柄な体格に恐ろしいほど似合っているメイド姿に、明らかに悔しそうな光留。さらに琴香はスカートの端を持っておすましポーズを取ると、場内からは一斉に「かわいい〜」という声が飛び、思わず苦笑いの光留だが、何と琴香はそのままの格好で試合に挑む。まずはグラウンドでの首の取り合いを展開したのだが、琴香はスカートがまくれるのを直しながら防御。すると立ち上がって琴香をロープに押し込んだ光留はそのスカートをめくっていく。
 だが、お互いに琴香のメイド服を気にしていたのもここまで。ドロップキックからのサッカーボールキックを叩き込んだ琴香に対し、光留もカウンターのミドルキックからカニ挟みで倒すとアキレス腱固め。琴香がロープに逃れると、光留は「お返しじゃ!」とサッカーボールキックをお返し。その後も光留はスタンディング式アキレスからの逆片エビ固めで琴香を追い込む。ロープに手を伸ばす琴香を引きずり戻し、シャチホコ式で絞め上げた光留だが、琴香はロープに脱出。
 琴香はロープに飛んだ光留に追走式エルボーを見舞うと、顔面へのドロップキック。串刺し攻撃を返そうとした光留をハイキックで迎撃した琴香はミサイルキックを叩き込むと、続けて背後から後頭部にミサイルキック。 しかしミドルキックの連打は光留がキャッチ。ならばと三角絞めで捕獲した琴香だが、光留はロープに脱出。コーナーに登っていった琴香はミサイルキックを発射したが、これをかわした光留は逆片エビ固めへ。しかし自ら技を外した光留は、ブレーンバスターの体勢に。これを踏ん張った琴香は気合いで逆に投げてみせると、ラ・マヒストラルで丸め込む。
 カウント2で返した光留のバックを取った琴香だが、光留はヒザ十字で切り返すと、さらにアンクルホールドからバックドロップ。そしてミドルキックを挟んでもう一発バックドロップ。光留はアキレス腱固めに捕らえながら「来いや、オラァ!」と挑発。空いている足でガンガン蹴っていった琴香だが、ヘッドバットを返した光留がグイッと絞め上げると琴香もついにギブアップ。
 すると光留は試合後に握手を求めていき、猫耳を琴香の頭につけると抱き合って健闘を称え......と思いきや、何と琴香にキス! 「お前、可愛いな!」と叫んだ光留は満面の笑みで琴香をお持ち帰りすると、インタビュースペースでは「見てくれ、今日は歴史的な日だ。2011年11月11日、ここに新しい変態界のプリンスが生まれたんだ。男なのにこのスカート、猫耳、赤いパンツ。何よりこの顔を見てくれや! この美顔フェイスだよ。オネエブーム、欲しかったんだよ変態界にも。ぶっちゃけ、俺、可愛かったら性別とかいいんだ。今いくつ?」と嬉しそうに琴香に尋ねる。琴香が「21歳です」と答えると、光留は「OK、ギリギリ大丈夫!」。
 しかも琴香は「佐藤さん、僕、こういうの嫌いじゃないです」と言い出したため、もうにやけっ放しの光留は「マジかよ......ちょっとじゃあ、課外授業行こう、課外授業。あるからそういう授業が! 大丈夫、心配しないで。パンクラスは皆やってるから。パンクラスの入門試験みたいなもんだから」と言いながら琴香を控室の中に連れていってしまった。この日、変態界のプリンスとして琴香が新しい扉を開いた!
 
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 3WAYマッチ 20分1本勝負
●渡辺陽介
6分52秒 ダイビングフットスタンプ→片エビ固め
○カツオ(フリー)
※もう一人は富永千浩

▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○K-ness.
6分45秒 ラ・マヒストラル
●菊タロー(アキバプロレス)

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○新井健一郎/小林瑛太
15分35秒 阪神タイガースープレックスホールド
梶原慧(健介オフィス)/●北宮光洋(健介オフィス)

▼第4試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●琴香
9分59秒 アキレス腱固め
○佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼第5試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●ドン・フジイ/鷹木信悟
18分0秒 スライディングD→片エビ固め
○田中将斗(ZERO1)/関本大介(大日本プロレス)

▼第6試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○望月成晃/横須賀享/中嶋勝彦(健介オフィス)
18分8秒 顔面への三角蹴り→片エビ固め
●KAGETORA(九龍)/フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス/九龍)/野橋太郎(みちのくプロレス/九龍)

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