鈴木軍がバッド・インテンションズを下してG1タッグリーグ制覇!「侵略は始まってんだよ」「スズキグン、イチバーン!」

111106_NJPW-1.jpg新日本プロレス
G1 TAG LEAGUE 2011
日時:11月6日(日)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1900人(満員)

 6日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『G1 TAG LEAGUE 2011』最終戦。準決勝はまずBブロック1位のCHAOS TOP TEAM(中邑真輔&矢野通)と、Aブロック2位の鈴木みのる&ランス・アーチャーの鈴木軍が激突。もう一方の準決勝では現IWGPタッグ&GHCタッグ王者チームで、Aブロック1位のバッド・インテンションズ(ジャイアント・バーナード&"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン)と、Bブロック2位のTHE BILLION POWERS(棚橋弘至&後藤洋央紀)が激突した。

 とにかく会場人気が爆発している矢野、そして中邑と鈴木の対戦は新鮮味もあって刺激的。矢野はラフを織り交ぜながらアーチャーに向かって行くが、アーチャーは矢野のイス攻撃もイスごと吹っ飛ばし、鈴木も中邑を鉄柵に叩き付けるとアームロックで悶絶させる。それでも中邑は鈴木をジャーマンで投げるとボマイェを狙うが、かわした鈴木はスリーパー。一度は逃れた中邑はスピンキックを叩き込んで突進。これをカウンターのヒザで迎撃した鈴木はゴッチ式パイルドライバーを狙うが、リバースで返した中邑はスリーパー。これを背負い投げで逃れた鈴木は、スリーパーからのゴッチ式パイルドライバーで叩き付けて中邑から3カウント。
 バッド・インテイションズvs.THE BILLION POWERSは、7・3後楽園大会でIWGPタッグを賭けて対戦した際には、バッド・インテンションズが勝利しているが、そのリベンジをしようとTHE BILLION POWERSはスピードと機動力で対抗。後藤のアシストを受けて棚橋がバーナードをパワーボムで叩き付けたり、同時ジャーマンで投げたりもしたのだが、バーナードが棚橋をバーナードボムで叩き付けている間に、アンダーソンが何とか防御しようとする後藤の裏の裏をかいて、最終的にガン・スタンを決めて勝利。やはりタッグマッチではバッド・インテイションズの強さが光った。
 優勝決定戦ではいきなりバーナードとアーチャーが激しく睨み合い、ラリアットやタックルでド迫力の相打ちを展開。そこからアンダーソンがアーチャーの攻撃をかわしてコーナーに登っていたが、鈴木がエプロンから抑えると、アーチャーがラリアットでアンダーソンを場外に叩き落とす! さらに鈴木はアンダーソンの右腕をアームロックやぶら下がり式腕十字で徹底的に痛めつける。
 かなり苦しめられたアンダーソンだが、ジャンピング・フロントキックを返してようやくバーナードにタッチ。リバーススプラッシュやボルドーボムで一気呵成に反撃していったバーナードだが、バーナードボムをスリーパーで切り返した鈴木は、そこからゴッチ式パイルドライバーを狙う。これをアンダーソンがジャンピング・フロントキックが飛び込んできてカットするが、アーチャーはバーナードを場外に追いやる。
 しかしアンダーソンもジャンピング・フロントキックを連打して鈴木を場外に吹っ飛ばす。そこにアーチャーがフルネルソンバスターを決めていく。さらに鈴木がバーナードを抑え付けている間に、アーチャーはバーディクトからムーンサルトプレスを狙ってコーナーへ。だが、背後からバーナードが近づいていってバーナードボムで叩き付けると、追いかけてきた鈴木にはバーナードライバー。コーナーからはアンダーソンがダイブして、ガン・スタン。
 そしてバッド・インテンションズは必殺のマジックキラーを決めたが、アーチャーはカウント2で返す! 逆にガン・スタンを狙うアンダーソンをマットに叩き付けると、救出にきたバーナードをチョークスラムで叩き付ける。ダークデイズをガン・スタンで切り返したアンダーソンだったが、鈴木が戻ってきてスリーパー。これをガン・スタンで切り返そうとしたアンダーソンだが、ギリギリで回避した鈴木はゴッチ式パイルドライバー。続いてアーチャーがダークデイズを決めて3カウント!

111106_NJPW-2.jpg 鈴木&アーチャーがG1タッグリーグを制すると、セコンドについていたTAKAみちのくとタイチもリングに上がって、鈴木軍が新日本マットを占拠! 鈴木は認定書を投げ捨て、トロフィーの上にも足を乗せる。このバッドエンディングに新日本ファンからはブーイングが起こるが、鈴木は「オイ、ブーブーここは豚小屋か? お前ら呑気に『みのる、ガンバレ!』とか好きなこと適当に言いやがってよ。侵略は始まってんだよ。こうやって1つ1つ食われちゃうんだよ。オイ、この賞金1千万、ランス、お前にやるよ。俺の目的はここで果たされているからな」と言って賞金の小切手をアーチャーに手渡すと、アーチャーは「スズキグン、イチバーン!」と、バーナードの「シンニホンプロレスリング、イチバーン!」に対抗して鈴木軍が一番だとアピール。
 「俺らは強いから何をやって許されるんだよ」と捨て台詞を吐き捨てた鈴木は、インタビュースペースでもトロフィーの上に足を乗っける。そして記者からの「次はバッド・インテンションズのIWGP&GHCタッグに挑戦ですか?」と聞かれた鈴木は、「は? なんで挑戦しなきゃいけないの? 何に挑戦するんだ。こういうリーグ戦でいつも思うんだよ。勝ったら次はタイトルですか? (リーグ戦は)予選会かって、いつも言ってんじゃねぇか。予選だったら予選会って書けよ。毎回タイトルマッチの前に予選やってみろ、お前らよ。違うだろ? 俺たちはチャンピオンなんだ」と主張。
 アンダーソンが「公式戦ではバッド・インテンションズが勝っているのだからこれで1勝1敗。次はタッグタイトルを賭けてやらせてほしい」とコメントしていたことを伝え聞いた鈴木は「おう、お願いされた。まぁお前たちがそんなに俺たちに挑戦したいんだったら、考えてやるよ。あくまでも考えてやるだけどな。ただ俺には用事がある。お前らのベルトは俺のだから早く返せ! 俺たちが優勝したからIWGPタッグに挑戦するんじゃない。アイツらは新日本とノアのチャンピオンなんだろ? チャンピオンさんたちが『挑戦させてください、このベルトあげるから』って言うから、やってやる。贈呈式だな贈呈式!」と豪語した。

111106_NJPW-3.jpg 11・12大阪大会で今年3度目の一騎打ちを行う天山広吉と小島聡が6人タッグで前哨戦を行った。いきなり天コジ対決で試合が始まると、天山のモンゴリアンチョップに対し、小島はエルボーで対抗。さらに天山が控えに回っても、タッチを受けてリングインした小島は「バカヤロウ!」と叫びながら天山を攻撃。
 その小島をストロングマンとタマ・トンガがうまくサポート。相手の永田と井上を場外に追いやると、走り込んできたトンガをストロングマンがすくい上げるように上空のホイップ。もの凄い高さからトンガはそのまま場外にプランチャを投下。リングに戻った井上は小島の攻撃をどうにか耐え凌ぐと天山にタッチ。
 ショルダータックルと逆水平チョップで向かっていった天山は、串刺しラリアットからのブレーンバスター。小島もDDTからコジコジカッターを狙うが、天山はヘッドバットで回避。しかし小島も天山のラリアットをコジコジカッターで切り返す。試合はストロングマンの野人殺法を凌いだ天山が永田にタッチすると、串刺し攻撃を狙ったトンガを井上がスピアーでコーナーまで押し込み、そこに天山が串刺しラリアット。永田も串刺しニーで飛び込むと、そこからバックドロップ・ホールドで投げて3カウント。
 試合に勝った天山がオイ! 小島! お前だけは絶対許さんからな。来週大阪、誰が何と言おうと、最終決着つけたるからな。終わりにしたるわ! クソッタレ、カス!」と小島を罵倒すると、小島もムッとした表情で「何が天コジだ、バカヤロウ! お前なんか大阪で終わりにしてやるからな!」と言い返して天山に殴りかかる! 大乱闘になった2人を若手たちが引き離してどうにか収めたが、因縁の天コジ対決は大阪が最終決戦となるのか?
 また、この日は田口隆祐とのタッグでTAKA&タイチの鈴木軍と対戦した真壁刀義も、試合に勝利したあと「オイ、三下どもよく聞きやがれ! お前ら高山を呼んでこいよ! こちとら大阪のカードがねぇんだ! きっちりカタつけてやるから呼んでこいよ! ファ●クオフ!」と、因縁の相手である高山善廣を連れて来いと要求した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
キング・ファレ/三上恭佑/●高橋広夢/渡辺高章
9分2秒 ナイスジャーマン
飯塚高史/ヒデオ・サイトー/石井智宏/○ドン・フジイ(DRAGON GATE)

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○真壁刀義/田口隆祐
7分54秒 キングコングニードロップ→体固め
TAKAみちのく(K-DOJO)/●タイチ

▼第3試合 G1 TAG LEAGUE 2011 準決勝戦 時間無制限1本勝負
【Bブロック1位】●中邑真輔/矢野通
12分8秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
【Aブロック2位】○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/ランス・アーチャー

▼第4試合 G1 TAG LEAGUE 2011 準決勝戦 時間無制限1本勝負
【Bブロック2位】棚橋弘至/後藤洋央紀
12分10秒 ガンスタン→片エビ固め
【Aブロック1位】ジャイアント・バーナード/○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン

▼第5試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
内藤哲也/●本間朋晃/タイガーマスク/KUSHIDA
11分12秒 スライディングD→片エビ固め
○田中将斗(ZERO1)/高橋裕二郎/外道/邪道

▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
天山広吉/○永田裕志/井上亘
13分20秒 バックドロップホールド
小島聡/ストロングマン(CMLL)/●タマ・トンガ

▼第7試合 G1 TAG LEAGUE 2011 決勝戦 時間無制限1本勝負
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○ランス・アーチャー
17分42秒 ダークデイズ→片エビ固め
ジャイアント・バーナード/●"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
※鈴木軍がG1 TAG LEAGUE初優勝

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体