ゆず朱里タッグで1年前のデビュー戦の相手である奈苗を倒しにいったゆずポンだが、本気になった奈苗の前に惜敗!

111103_Yuzuponmatsuri5-1.jpgゆずポン祭実行委員会
ゆずポン祭5〜ゆずポンデビュー1周年記念〜
日時:11月3日(木・祝)開始:12:30
場所:新木場1stRING
監修:325人(満員)

 3日、新木場1stRINGで行われた"グラレスラー"愛川ゆず季の自主興行『ゆずポン祭5〜ゆずポンデビュー1周年〜』。衝撃のプロレスデビューから早1年。いまやスターダムのワンダー・オブ・スターダム王者にまでなった愛川だが、大会のオープニングでセクシーな衣装で登場。スクリーンでは現在愛川が出演し、スターダムの選手も登場するドラマ『ここが噂のエル・パラシオ』第5話のダイジェストが流れた。

 デビューしたリングでもある『ゆずポン祭』では、改めてデビュー戦の相手である高橋奈苗と激突。しかも、今回はゆずポン祭では初となるタッグマッチ。愛川がパートナーに指名したのはSMASHの朱里。「1年経ってこれだけ成長したという試合ではなく、私は勝ちにいくつもりでパートナーに朱里選手を選びました」と語っていた愛川は、朱里との"ゆず朱里キック100連発"でワールド・オブ・スターダム王者の奈苗を倒しに行くと宣言。奈苗とタッグを組むのは数々の団体で活躍しているが、スターダム参戦時は"奈苗軍団"の一員となる松本浩代。また、朱里は奈苗&松本と初対決。

 まず松本が入場すると、奈苗がワールド・オブ・スターダムのベルトを腰に巻いて入場。そして朱里がSMASHのリングで見せるのと同じように、リングインしてから会場全体を仁王立ちに見渡すと、『爆乳戦隊パイレンジャー』に乗って愛川が入場。肩にワンダー・オブ・スターダムを掛けて登場した愛川は、ダンスが得意の朱里と『パイレンジャー』の乗せてダンスを披露!
 そして1年前のデビュー戦のときと同じように愛川vs.奈苗の対決で試合開始。いきなり蹴りで襲いかかっていった愛川だが、バックステップでかわいした奈苗。だが、コーナーに追い込んでエルボーとミドルキックを叩き込んでいった愛川は、アームドラッグで投げていくとなおも蹴りを連打。朱里も松本にショルダータックルでなぎ倒されながらもミドルキック一発で倒し返す。
 奈苗に対してはまず奈苗が胴絞めスリーパーやフロントネックロックに捕らえていったが、首を抜いて上になった朱里は馬乗り張り手をお見舞い。奈苗もスイープして張り手を返していくと、朱里を場外に連れ出して客席に叩き付けていく。しかし朱里も何とかピンチを脱して愛川にタッチ。「朱里、行くぞ!」と叫んだ愛川は朱里との予告していた"ゆず朱里キック100連発"の1つと思えるダブルミドルキックを狙ったが、かわした奈苗は2人まとめてドラゴンスクリューで投げると、「この足か!」と叫んで愛川を足4の字固めに捕らえる。
111103_Yuzuponmatsuri5-2.jpg さらに松本が愛川をヘアホイップで投げ飛ばしてから顔を踏みつけると、奈苗はエルボー合戦から強引に投げ捨てジャーマンで投げてから、アルバトロスに捕らえる。「(ギブアップ)するか、コラ!」と強がる愛川に対し、鼻フックも加えて追い込んでいった奈苗だが、愛川は奈苗の指に噛みついて脱出。タッチを受けた朱里はジャンピングニーや胴絞めスリーパーで奈苗を攻撃。しかし張り手からのジャンピングキックを顔面に叩き込んだ奈苗は松本にタッチ。松本のアルゼンチンを背後に逃れてバッククラッカーを決めた朱里は、松本の左腕を下から蹴り上げてからの飛び付き腕十字!
 だが、松本はロープに脱出。15分を経過し、ゆず朱里はトレイン攻撃→朱里のフェースクラッシャー→愛川はランニングローと初タッグとは思えぬ好連携を見せる。さらに松本のエルボーをかわしてゆずポンスタナーを決めた愛川は、朱里との"ゆず朱里キック100連発"の1つと思えるサンドイッチ・ハイキックを狙ったが、これはかわされて同士討ち! さらに朱里が羽交い締めにして愛川が蹴りを打っていったが、これもかわされて誤爆!
 ところが奈苗軍団のほうも合体攻撃の息が合わず、思わず奈苗は「違う〜!」と絶叫。すかさず愛川が松本をSTFに捕らえてからフィッシャーマンズ・スープレックスで投げていく。しかし松本も奈苗をオンブすると、そのまま愛川にニードロップを投下。奈苗もバックドロップ2連発で投げていくがカウントは2。奈苗はショートレンジラリアットの連打からラリアットでなぎ倒すと、デビュー戦のときに愛川を下した冷蔵庫爆弾を投下。
 これをヒザ剣山で迎撃した愛川は下から思い切り奈苗の顔面を蹴り上げると、今度こそ朱里とダブルのミドルキックを叩き込み、うずくまってカメになった奈苗を2人がかりでガンガンと蹴っていく。奈苗もトレイン攻撃を狙った愛川にラリアットを叩き込むと、激しい張り手合戦へ。愛川の顔も腫れてくる中、YKイエロー(ハイキック)から足をクロスさせる変型フィッシャーマンを狙った愛川だが、ダメージが大きくバランスを崩してしまう。
 チャンスと見た奈苗がレッグラリアットを叩き込むと、松本がガットバスター。そして奈苗が今度こそ冷蔵庫爆弾を投下したが、朱里がカウント2でカット。松本のエルボーをかわして奈苗に誤爆させた愛川は、2人にシャイニングゆザードを連射! しかし必殺のYKレッド(カカト落とし)をかわした奈苗はラリアットからのワンセコンドEXで叩き付けて3カウントを奪った。

111103_Yuzuponmatsuri5-3.jpg デビュー戦のときと同様、またしても奈苗に敗れてしまった愛川だが、「悔しい! ......高橋奈苗選手、松本浩代選手、この1周年の大会で勝ちたかったけど、本当に強い選手だなと思いました。ありがとうございました。朱里選手、本当に私から指名させていただいたんですけど、ありがとうございました。1年間、ずっといろんなことがあって、たくさんのことを犠牲にしてプロレスをはじめたんですけど、応援してくれる人がいて、闘ってくれる人がいて本当に感謝しています。もっともっと強くなって高橋奈苗選手をいつか倒してやろうと思っています!」と改めて打倒奈苗を宣言。
 それを聞いた奈苗はマイクを奪い取ると、「高橋奈苗を倒すだと? あたしが棺桶に入るまで敵わないよ! でも1年前に私が女子プロレス界にデビューさせたようなものなので、これからも闘い続けて育てていこうと思っています。女子プロレス界に愛川ゆず季が来てくれたのはプラスにしかなっていないと思うし、今日私は本気を出した。1年前は正直手加減したと思う。まだ上に行ける! まだまだ頑張っていこう! デビュー1年おめでとう!」と愛川の成長を認めた上で檄を飛ばしてから花束を手渡した。
 いつも以上に厳しい攻撃を繰り出しながらも、試合後は愛川を抱きしめて健闘を称えた奈苗。思わず号泣した愛川だが、最後は「プロレスをはじめて犠牲にしたことも、辞めたいなと思ったことも正直ありますが、それ以上にやってよかったなと思うこともあります。本当にありがとうございました。本当にまだまだ弱いし、物足りないこともあるんですけど、精いっぱい頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。エル・パラシオも見てください!」と挨拶と、しっかり番宣もしてからデビュー1周年大会を締めくくった。しかし、1年前と比べると顔の傷は圧倒的に少なくなっており、それだけ愛川がプロレスラーとして成長した証拠だろう。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ドラマ『ここが噂のエル・パラシオ』プレビュー

▼第1試合 TKG48vs.ほもいろクローバーZ全面対抗戦 30分1本勝負
●大家健(ユニオン)/入江茂弘(チームでら/TKG48会員番号36番)
10分8秒 リバースエビ反りジャンプ→片エビ固め
○男色ディーノ(DDT/ほもクロ)/大石真翔(DDT/ほもクロ)

▼第2試合 スターダム提供試合 スペシャル3WAYマッチ 30分1本勝負
○星輝ありさ
6分7秒 ブラジリアンキック→片エビ固め
●鹿島沙希
※もう一人は世IV虎

▼第3試合 ゆずポンデビュー1周年記念試合 30分1本勝負
●愛川ゆず季/朱里(SMASH)
23分43秒 ワンセコンドEX→片エビ固め
○高橋奈苗(スターダム)/松本浩代(エスオベーション)

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