女子プロレス団体対抗Flashトーナメントは、決勝でスターダムの世IV虎を里村譲りのデスバレーで花月が下し仙女が優勝!

111027_Sendaigirls-1.jpgセンダイガールズ
女子プロレス団体対抗 Flashトーナメント
日時:10月27日(木)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1835人(超満員札止め)

 27日、後楽園ホールで行われたセンダイガールズ主催による『女子プロレス団体対抗 Flashトーナメント』。仙女としては東京初進出となる今大会で、7団体+フリー選手、総勢40人以上参加の団体対抗1DAYトーナメントを開催することになった。

 1回戦は5vs.5の10人タッグマッチ。第1試合ではGAMI、植松寿絵、渋谷シュウ、春日萌花に普段はブラック・ダリアとして敵対している桜花由美を加えたWAVEと、コマンド・ボリショイを筆頭に春山香代子、米山香織、LEON、中森華子のJWPが激突。WAVEはGAMIのメガホン攻撃を調所に入れながら持ち味を発揮したが、最後はJWP勢がGAMIを集中攻撃して勝利。
 1回戦第2試合では里村明衣子、DASH・サチコ、仙台幸子、花月、そして大畠美咲そっくりな杜野都の仙女vs.さくらえみ、志田光、みなみ飛香、つくし、藤本つかさのアイスリボン。約1年前のアイス後楽園大会での10人タッグで仙女に敗れているアイスは、いきなりさくらが里村にさくらえみ70キロからの二階からのニャンニャンプレスで先手を取る! さらにセコンド陣も乱入して全員でトレイン攻撃を決めていったが、ブレーンバスターの数珠つなぎでは、里村だけ加わらず5vs.4と人数で有利だったアイスが投げられてしまう。それでもつくしは戦前予告していた通り、里村の顔面にドロップキックを叩き込んでいく。里村もそんなつくしに対し、ニールキックからデスバレーボムを返す。
 だが、つくしはチサコに対してタイガースープレックス、ハルカゼと立て続けに決めていくと、必殺のソフトクリームを狙う。これをチサコが逃れると幸子が背後からジャーマン。さらにチサコがホルモンスプラッシュを投下してつくしから3カウント。アイスはまたも仙女に敗れてしまった。
 1回戦第3試合は堀田裕美子、上林愛貴、石橋葵に最強外国人のセウシス、ラ・コマンダンテを加えたレイナと、敢えてエースであり王者でもある高橋奈苗を温存し、夏樹☆たいようが世IV虎、美闘陽子、岩谷麻優、鹿島沙希というデビュー1年にも満たない選手たちを率いたスターダムという新興団体同士の対決。スターダムは愛川ゆず季の先導で入場すると、いきなり世IV虎とコマンダンテが激しい睨み合い!
 奈苗から出場権をもぎ取った鹿島がいきなり堀田相手にクリストを決めていくが、堀田は動じない。岩谷がセウシスとコマンダンテの誤爆を誘い込むと、夏樹もセウシスのトペをかわしてコマンダンテに誤爆させる。レイナに不穏な空気が漂う中、大歓声の中、美闘とはうまくいかなかった連係も、夏樹親分とは見事に決めてみせた世IV虎がコマンダンテのラリアットをかわして堀田に誤爆させると、ついにレイナ仲間割れ! その間に美闘が石橋をジャーマンで投げて行き、そこに世IV虎がダイビング・セントーンを投下して3カウント。
 1回戦第4試合は井上京子、伊藤薫、青野敬子、アニー・ソーシャル、ジェニー・ローズのディアナと、フリーのジャガー横田、豊田真奈美、広田さくら、紫雷美央、ナンシーまりが激突。フリー軍団を率いる広田はお揃いの『コブラ』Tシャツを全員に着させて、ディアナに立ち向かう。爆乳のソーシャルに対し、貧乳の美央が貧乳バスターという名の大外刈りまで決めてみせたが、最後は伊藤の重たい重たいダブルフットスタンプに広田轟沈!

111027_Sendaigirls-2.jpg 2回戦第1試合ではJWPと仙女が3vs.3の6人タッグマッチで激突。JWPは春山、倉垣、川佐の3選手。仙女は里村、悲恋、水波の3選手。JWPはパワーとチームワークを駆使してうまく攻撃していくが、引退が近づいている悲恋が気合いのこもったケンカキックを連打。水波も要所要所でスピアーを叩き込み、流れをJWPに渡さない。里村と倉垣が激しくやり合ったあと、春山と川佐が合体攻撃を狙ったが、これを水波がスピアーで回避すると、川佐の後頭部に悲恋がケンカキック。さらに正面からもう一発叩き込んで仙女が勝利。
 2回戦第2試合ではディアナとスターダムが同じく6人タッグマッチで激突。ディアナは京子、青野、そして1回戦の試合後に出場を直訴したSareeeの3選手。スターダムは奈苗、夏樹、美闘の3選手。満を持して試合出場となった奈苗がワールド・オブ・スターダムのベルトを腰に巻いて入場。
 奈苗の握手を京子は拒否。そして奈苗とSareeeの先発で試合開始。エルボーの連打からドロップキックを見舞ったSareeeだが、倒れない奈苗はショルダータックル。そこからスターダムは美闘、夏樹がSareeeを攻め込んでからトレイン攻撃。だが、Sareeeも必至に食らい付き奈苗に串刺しドロップキックを返して京子にタッチ。
 夏樹と美闘をダブルラリアットで吹っ飛ばした京子に対して奈苗がラリアットを放っていくが3発受け止めた京子は逆にラリアット。奈苗も受け止めると、今度こそラリアットで京子をなぎ倒す。続いて夏樹はスピードで京子をかく乱。タッチを受けた青野は蹴りで夏樹に向かって行くが夏樹はイグチボムで叩き付けて美闘にタッチ。美闘の攻撃をかわした青野は倒れた美闘をガンガン蹴っていく。何とか耐え抜いた美闘を今度はSareeeが丸め込んで行くが、どうにか踏ん張った美闘はジャーマンで投げてからハイキックを叩き込むと奈苗にタッチ。
 バックドロップ、アルバトロス、ワンセコンドで追い込んだ奈苗だが、京子のラリアット、青野のシャイニング・ウィザードでSareeeを救出。だが、青野とSareeeの合体攻撃を夏樹と美闘が同時ドロップキックで防御すると奈苗がSareeeに冷蔵庫爆弾を投下して3カウント! この結果、団体対抗Flashトーナメントの決勝は仙女vs.スターダムに決定した。

111027_Sendaigirls-3.jpg 奈苗は決勝のリングでパートナーに夏樹ではなく、世IV虎を指名! 1回戦に登場した際も大人気&大活躍だった世IV虎だが、こういう対抗戦というシチュエーションはまさしく番長向き! 奈苗を強引に下げて先発で出た世IV虎は、里村と相対してもまったく臆することなくガンを飛ばし、さらにヤンキー座りで挑発! 髪の毛を掴んで引き倒すという喧嘩殺法を繰り出す世IV虎に対し、里村も世IV虎の腕を取ると鬼の形相でショルダーアームブリーカー!
 里村からパートナーに指名された花月もドロップキックを連打していくが、世IV虎は花月をロープに貼り付けると奈苗と両側が踏みつける。奈苗が花月に串刺しラリアットを連打すると、ついに里村vs.奈苗が実現。手四つの力比べも互角の展開だったが、強引に奈苗が押し倒すと、そこから激しいエルボー合戦に。世IV虎と花月も激しいエルボー合戦を展開。そこから世IV虎がショルダータックルでなぎ倒すが、花月もすぐに立ち上がってドロップキックを返す。だが、バックを取られた世IV虎は足を踏みつけると、ショルダータックルを連発して踏みつけフォール。
 カウント2で返した花月は奈苗にもエルボーを連打していくが、敢えて受け止めた奈苗はエルボー一発で花月を吹っ飛ばす。花月もワキ固めに捕らえるが、世IV虎がカットすると、合体攻撃を狙った仙女に対し奈苗はクロスボディでまとめてなぎ倒す。逆に奈苗&世IV虎は同時デュランダルを決めると、奈苗は花月に飛び付いていってフロントネックロック。だが、花月はそこからぶっこ抜きブレーンバスターで投げていく!
 タッチを受けた里村はソバットや側転ニードロップからデスバレーを狙うが、奈苗は防御。逆にラリアット、バックドロップを決める。しかしオーバーヘッドキックを叩き込んだ里村はデスバレーボム! 何とかカウント2で返した奈苗だが、里村はスリーパー。スターダムは1期生とデビュー前の3期生が全員セコンドについて必死に檄を飛ばす。どうにかロープに逃れた奈苗はナナラッカで叩き付けていくが、かなりのダメージ。
 すると世IV虎は奈苗の手を掴み、自軍のコーナーに引っ張っていってタッチを成立。里村にマウントエルボーを打っていった世IV虎だが、里村がスイープして反撃すると、世IV虎が覚醒しはじめる。里村のニールキックをかわした世IV虎はセントーンからコブラクロー。ブーイングも飛ぶが、勝ちたい一心の世IV虎はお構いなし! 花月がカットに入ると、奈苗がバックドロップで投げて行き、さらに里村にはナナラッカ。そこに世IV虎がコーナー二段目からのダイビング・セントーンを投下!
 花月がカットすると、世IV虎は花月を胴絞めスリーパーで捕獲。さらにランニング・セントーンからセントーンを連発した世IV虎だが、花月も電光石火のワキ固め。どうにかロープに逃れた世IV虎はブロックバスターで叩き付けると、もう一度ダイビング・セントーン。だが、これをかわした花月はブロックバスターを返すと、コーナーに登っていくが、そこに奈苗が追いかけていって雪崩式ブレーンバスター。すかさず世IV虎がラリアット、ネックハンキングボムと追い込むが、どうしてもカウント3が奪えない。
 すると里村がニールキックで奈苗を吹っ飛ばし、世IV虎にデスバレーを狙うが、回避した世IV虎はショートレンジラリアット。だが、花月がランニングエルボーとドロップキックを叩き込むと、里村から伝授されたというデスバレーボムで世IV虎を叩き付けて3カウント! 団体対抗Flashトーナメントはホスト団体である仙女が優勝した。

111027_Sendaigirls-4.jpg 試合後、世IV虎からピンフォールを奪った花月が「自分はまだまだ満足していません。高橋さん! 近いうち、次あなたを倒します!」と奈苗に対して宣戦布告すると、花月を睨み付ける奈苗の横から世IV虎がマイクを奪い取り、「オイ、花月、里村! テメーらの名前と顔覚えたぞ。テメーらこのままで済むと思ってんじゃねぇぞ、コラ!」と喧嘩を売る。
 それでも里村は握手を求めていくが奈苗は拒否。世IV虎はその手を払いのけてリングを降りた。すると今度はアイスリボン勢がリングに上がってきて、さくらが「これからの女子プロレス界は"我々"若い世代が......」と言い出す。そこに京子が入ってきて「若いとか若くないとかもういいじゃない。みんなで頑張って行こうよ」と半ば呆れ気味に言うと、広田が若いとか若くないとか、そんなことより完全撤収は10時なんだよ! あと10分しかないじゃないか! お前達今日はよく頑張った。今日は私も頑張った。でもこの人の頑張りには敵わないんだよ。子供も産み、還暦はまだだけど、ジャガーさん、コイツらに何か言ってやってください!」と言ってジャガーにマイクを渡す。
 ジャガーは「女子プロレス、これだけ集まるとこんなに凄い力になるんですよ。凄くないですか? ライバル意識を燃やしてやるのもすごいことだけど、時代をもう一度作っていかなければいけないと私も思っているので、皆さん応援してください」とベテランらしく挨拶。そして来年1月に引退興行を控えているブル中野から表彰された仙女。
 最後に里村が「私が8月から代表を務めさせてもらって、何かをやらなければいけないと思っていたんですけど、女子プロレスの1つ1つちっぽけな団体でもこれだけ集まって、1人1人が頑張れば、必ず輝ける結果があったと思っています! 今日それがあったと思います! 私たちはこれからも全国に打って出たいと思います。今日、ここでまで来られたのも土台を作ってくださった先代の新崎新人生前社長と、私の師匠である長与千種さんのお陰だと思っています。まだまだ女子プロレス、若い力が必要だと思っています。(仙女の選手に向かって)大丈夫ね? やれるね?」と力強く挨拶して大会を締めくくった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 Flashトーナメント1回戦 10人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[WAVE]●GAMI/植松寿絵/桜花由美/渋谷シュウ/春日萌花
13分28秒 ラリアット→片エビ固め
[JWP]コマンド・ボリショイ/○春山香代子/米山香織/LEON/中森華子

▼第2試合 Flashトーナメント1回戦 10人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[仙女]里村明衣子/○DASH・チサコ/仙台幸子/花月/杜野都
12分45秒 ホルモンスプラッシュ→片エビ固め
[アイスリボン]さくらえみ/志田光/みなみ飛香/●つくし/藤本つかさ

▼第3試合 Flashトーナメント1回戦 10人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[レイナ]堀田祐美子/上林愛貴/●石橋葵/セウシス/ラ・コマンダンテ
13分12秒 ダイビングセントーン→ヤンキー座り固め
[スターダム]夏樹☆たいよう/○世Ⅳ虎/美闘陽子/岩谷麻優/鹿島沙希

▼第4試合 Flashトーナメント1回戦 10人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[ディアナ]井上京子/○伊藤薫/青野敬子/ジェニー・ローズ/アニー・ソーシャル
14分29秒 ダブルフットスタンプ→体固め
[フリー]ジャガー横田/豊田真奈美/●広田さくら/紫雷美央/ナンシーまり

▼第5試合 Flashトーナメント2回戦 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[JWP]春山香代子/倉垣翼/●川佐ナナ
7分26秒 ケンカキック→体固め
[仙女]里村明衣子/○悲恋/水波綾

▼第6試合 Flashトーナメント2回戦 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[スターダム]○高橋奈苗/夏樹☆たいよう/美闘陽子
14分30秒 冷蔵庫爆弾→片エビ固め
[ディアナ]井上京子/青野敬子/●Sareee

▼第7試合 Flashトーナメント決勝戦 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[仙女]里村明衣子/○花月
16分30秒 デスバレーボム→片エビ固め
[スターダム]高橋奈苗/●世Ⅳ虎
※仙女がFlashトーナメント優勝

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