『G1タッグ』開幕戦で棚橋が矢野に敗れた上に騙される!タッグを組むまでに15年かかった石井とフジイは台風の目となるか?

111022_NJPW-1.jpg新日本プロレス
G1 TAG LEAGUE 2011
日時:10月22日(土)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1800人(満員)

 22日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『G1 TAG LEAGUE 2011』開幕戦。毎年恒例のタッグリーグ戦だが、10回目を迎えた今年は開幕戦から好カードが目白押し! 7・3後楽園大会でバッド・インテイションズのIWGPタッグ王座に挑戦したものの惜しくも敗れた棚橋弘至&後藤洋央紀の"THE BILLION POWERS"と、中邑真輔&矢野通の"CHAOS TOP TEAM"が激突!

 中邑&矢野と共に登場した外道はアタッシュケースを持参。恐らくその中には10・10両国大会で矢野が棚橋から強奪し、勝手に"YWGP"にしてしまったIWGPヘビー級のベルトが入っていると思われるが、棚橋&後藤が入場してくると邪道はケースを持って退場。心理戦で棚橋を揺さぶる矢野は、ロープ際での攻防でもクリーンブレイクと見せかけて攻撃したり、棚橋がコーナーに飛び乗ったところで足を引っ張って引きずり降ろしたりと矢野流を随所で発揮。
 さらにロープに飛ぼうとする棚橋の背後から髪の毛を引っ張って引き倒すと、後藤もヘアホイップで投げ飛ばして「ヤノ・トウ・ルー!」。さらにコーナーポストを外し、剥き出しになった金具に叩き付けていく。どうにか棚橋がクロスボディを決めて後藤にタッチすると、後藤は中邑に対して串刺しラリアット、串刺し式村正、バックドロップ、ラリアットと一気呵成に攻め込むが、中邑もニーリフト、スピンキック、リバースパワースラムと反撃。だが、後藤も中邑のダイビング・ボマイェを村正で迎撃。
 続いて棚橋は矢野に場外に投げ出されても、ロープを掴んでアイルビーバックすると、ドラゴンスクリュー。後藤も中邑にドラスクを決めると、棚橋は矢野にテキサス・クローバー・ホールド、後藤は中邑にサソリ固めを同時に決めていく。さらに棚橋のドロップキックと後藤のサッカーボールキックをサンドイッチでも決めていったが、矢野は棚橋のクロスボディをサイドバスターで切り返すと、シーサーホイップで金具剥き出しのコーナーで叩き付けてから鬼殺しで叩き付ける。
 辛くもカウント2で返した棚橋はダルマ式ジャーマンを返すと、抱え込みファルコンアローからハイフライフローを投下するが、ヒザで迎撃した矢野は棚橋のスリングブレイドをかわすと、背後から急所攻撃! そのまま赤霧で丸め込んで3カウント! CHAOS TOP TEAMがリーグ戦白星スタートを切ると、邪道が再びアタッシュケースを運んでくる。矢野はそのケースで棚橋に殴りかかるが、うまくかわした棚橋はドロップキック。
 思わず矢野がケースを落とすと、棚橋は素早くケースを確保! 虎の子のベルトを取り戻した棚橋がケースを開けると、何と中に入っていたのはIWGPヘビー級ではなく、棚橋が設立&封印したU-30のベルト! 思わず「あ〜〜〜」と落胆の声をあげて倒れ込む棚橋を尻目に、本物のYWGPのベルトを腰に当てて矢野は引き揚げていく。さらにインタビュースペースで中邑が「誰が踊らしてやってると思ってんだ! オイ矢野通、YTRのRの意味は、ロマンスだ!」と豪語すると、矢野も「オイ、棚橋! テメーつくづくベルトに呪われてんな! ベルトの呪いが俺の元に乗り移ったかもしんねぇな! 答えは自分でみつけろ、バカ野郎」と棚橋をあざけ笑った。

111022_NJPW-2.jpg 『G1』で準優勝し、敗れはしたが10・10両国大会では棚橋をあと一歩のところまで追い込んだ内藤哲也は、最近人気も実績も上がっている本間朋晃と"STARDUST☆STREAM"を結成! 台風の目になりそうなこのタッグは、ストロングマン&タマ・トンガを相手にリーグ戦がスタート。
 大「本間」コールを受けて果敢にストロングマンに向かっていった本間だが、圧倒的なパワーの差に何度も吹っ飛ばされてしまう。しかし内藤がトンガの雄叫びに雄叫びを返すと、本間とダブルのバックエルボーから、内藤がシーサーホイップに捕らえたところに本間がダブルチョップ。さらに相手が倒れたところにヘッドバッドと合体攻撃を繰り出していく。しかしトンガもストロングマンに本間をホイップ→ストロングマンがパワースラムを決めていく。さらにストロングマンがベアハッグで本間を抱え上げると、そこにトンガが三角跳びドロップキック。
 両チーム、合体攻撃を披露すると、内藤が躍動感溢れる攻撃でトンガを追い込むが、ジャンピングエルボーアタックをドロップキックで迎撃したトンガは、ストロングマンにタッチ。ショルダータックルで内藤をなぎ倒し、内藤&本間が狙った合体ブレーンバスターを逆に投げたストロングマンは野人ダンスからダブルラリアットで内藤&本間を場外に叩き落とすと、トンガを上空をホイップ。トンガはその高さからプランチャ。
 そのまま場外に出たストロングマンは本間をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げ、リング上ではトンガが内藤を攻め込んでいくが、今度こそジャンピングエルボーアタックを叩き込んだ内藤は、ミサイルキックからのジャーマン。だが、トンガはグロリアを首固めで切り返す。内藤がカウント2で返すと本間が戻ってきてラリアット→内藤がジャンクナイフ式エビ固めというNO LIMITがやっていた連係攻撃を繰り出すが、これでも決まらない。
 ならばと本間がコケシを投下して大喝采を浴びると、内藤がダメ押しのスターダストプレスを決めて3カウント。赤と黄色のコスチュームでIWGPタッグ王者時代の武藤敬司&馳浩を彷彿させる内藤&本間だが、試合後も勝利を笑顔で喜びあうと、試合に勝った内藤が観客の「本間」コールを聞いて先にリングを降り、本間は照れながら大歓声を浴びた。

111022_NJPW-3.jpg ドラゴンゲートのドン・フジイが久しぶりに新日本に参戦し、元WARつながりのある石井智宏と"SOUL OF W"で『G1タッグ』に出場。石井にとっては同じCHAOSの飯塚高史&ヒデオ・サイトーの"CHAOS OF THE NORTHERN"と対戦となったが、リングインした石井とフジイはハイタッチすると、お互いにロープに飛んでタックルでぶつかり合ってから気合いのポーズ。
 気合い十分の石井がリングサイドを徘徊する飯塚に襲いかかっていくと、フジイはサイトーにショルダータックルからジャンピングショルダー。さらに突っ張り電車道からアトミックドロップを決めると、石井がコーナーからダイビングラリアット。さらにサイトーを場外に追いやったフジイはエプロンからプランチャ。石井もプランチャで続こうとするが、背後から飯塚が襲いかかる。だが、何とか飯塚も場外に追いやると、フジイは飯塚とサイトーを抑え付ける。
 すると石井はコーナー最上段へ。プランチャと思いきや、石井は何とトペ・アトミコを発射! 場内がどよめく中、飯塚&サイトーはフジイを捕まえて痛めつける。すると控えの石井は観客に「フジイ」コールを要求! これでフジイも反撃していき、石井にタッチすると、石井はサイトーをバックドロップで投げてからその上に飯塚をブレーンバスタースラムで叩き付ける。サイトーもヒライボトムで反撃すると、飯塚もフジイにマンハッタンドロップ。
 だが、石井と共にダブルラリアット、合体DDTを決めると、合体ボムで叩き付ける。そこからサイトーを場外に追いやったフジイは飯塚に石井とラリアットを連打してからナイスジャーマン! だが、サイトーがレフェリーの足を引っ張ってカウントを阻止。すかさずペディグリーで叩き付けた飯塚は三角巾にアイアンフィンガーを取りに行くが、一歩先にサイトーがアイアンフィンガーを見つけて、自分の手にはめてニヤニヤしていた! アイアンフィンガーが見当たらずガク然とする飯塚の背後からフジイが丸め込むがカウントは2!
 ならばとスリーパーに捕らえた飯塚だが、そこにアイアンフィンガーをはめたサイトーが戻ってくる。背後から石井が襲いかかるが、サイトーはその手で地獄突き! 試合の権利があったのは飯塚とフジイだったが、サイトーの反則攻撃を見たレフェリーは反則負けを告げるゴングを要請。するとサイトーはレフェリーにも地獄突き! その威力にサイトーが大喜びしていると、飯塚に見つかってしまい、サイトーは逃走! リーグ戦白星発進となった石井&フジイだが、当然納得いかない表情。
 インタビュースペースで石井が「クソ、反則か。まあいいや、勝ちだろ? おい新日本、それからマスコミも、ファンもだ。俺らになんで注目しねぇんだ? 俺らメインじゃねぇのか、コラ! 何が即席だ、関係ねぇだろ? 見ろ、俺らはじめてのタッグだけど、ちゃんと完成したタッグチームになってるだろ? それは見りゃわかんだろ? 俺はよ、ここから突き進むから。引っ掻き回してやるから! テメーらがリーグ戦の前に抱いたイメージを最終戦には180度引っくり返してやる!」と豪語すると、フジイも「マスコミも、浅はかなんだよな。俺と石井さんの関係をもっと調べろよ!」と指摘。石井が「なにせタッグを組むまでに15年かかったからな」と言うように、かつてWARの練習生だった石井と、営業部員だったフジイが、今回巡り巡ってタッグを結成しただけに、このSOUL OF Wは今年の『G1タッグ』で台風の目になるかもしれない!

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○TAKAみちのく(K-DOJO)
7分35秒 ジャストフェイスロック
●三上恭祐

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
タイガーマスク/○KUSHIDA
11分51秒 9469
田口隆祐/●高橋広夢

▼第3試合 G1 TAG LEAGUE 2011 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●飯塚高史/ヒデオ・サイトー【1敗=0点】
10分17秒 反則
石井智宏/○ドン・フジイ(DRAGON GATE)【1勝=2点】

▼第4試合 G1 TAG LEAGUE 2011 Aブロック公式戦 30分1本勝負
永田裕志/●キング・ファレ【1敗=0点】
11分49秒 東京ピンプス→体固め
田中将斗(ZERO1)/○高橋裕二郎【1勝=2点】

▼第5試合 G1 TAG LEAGUE 2011 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○内藤哲也/本間朋晃【1勝=2点】
11分56秒 スターダストプレス→片エビ固め
ストロングマン(CMLL)/●タマ・トンガ【1敗=0点】

▼第6試合 G1 TAG LEAGUE 2011 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○ジャイアント・バーナード/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン【1勝=2点】
11分50秒 バーナードライバー→片エビ固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/●ランス・アーチャー(フリー)【1敗=0点】

▼第7試合 G1 TAG LEAGUE 2011 Bブロック公式戦 30分1本勝負
真壁刀義/○小島聡【1勝=2点】
14分20秒 ラリアット→片エビ固め
天山広吉/●井上亘【1敗=0点】

▼第8試合 G1 TAG LEAGUE 2011 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●棚橋弘至/後藤洋央紀【1敗=0点】
16分56秒 赤霧
中邑真輔/○矢野通【1勝=2点】

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