DG王座初挑戦の戸澤を蹴り倒した望月が5度目の防衛!八木本部長が二軍団抗争に"リスクを背負った"試合形式を提案

111013_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
THE GATE OF VICTORY
日時:10月13日(木)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1750人(満員)

 13日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『THE GATE OF VICTORY』。9・16後楽園大会でのノーロープ・ノーDQマッチでYAMATOを下した戸澤陽が、望月成晃の保持するドリームゲート王座に挑戦。ドリームゲート王座初挑戦となる戸澤だが、ここで王座奪取となれば10・16大阪府立体育館第一競技場で行われるマスカラ・コントラ・カベジュラ金網サバイバル6WAYマッチに向けていい景気づけとなるが......

 挑戦者の証である鍵を咥えニヤニヤしながら望月を挑発する戸澤に対し、望月は王者らしくどっしりと構えていたが、ゴングと同時にダッシュして串刺しフロントキック! さらにガンガン蹴っていくと、戸澤を小バカにするように頭を叩いていく。戸澤もバックドロップを返すが、望月が張り手を叩き込み、戸澤がロープにもたれ掛かるようにダウンすると、場外から戸澤の横っ面をドロップキックで蹴り上げる。さらにリングに戻り、戸澤の頭を踏みつけたり、しがみつく戸澤にナックルを叩き込んだ李と横綱相撲。
 戸澤はブレーンバスターを狙う望月を逆に投げようとするが、望月はクロスフェースに切り返す。どうにかロープに逃れた戸澤をエプロンに追いやった望月は三角蹴りからエプロンでのツームストンパイルドライバーを狙うが、うまくひっくり返した戸澤が逆にツームストン! これで首に大きなダメージを負った望月に対し、戸澤は首に集中攻撃しながら、望月がやったようにブレーンバスターを狙った望月をクロスフェースに捕らえる。
 ロープに逃れた望月はあぐらをかいて戸澤の蹴りを受け止めると、ユラリと立ち上がってミドルキック一発でなぎ倒す。さらにエプロンに出た戸澤にランニング・サッカーボールキックを狙うが読んでいた戸澤は逆に望月を場外に追いやってトペを狙ってダッシュ。しかしエプロンに駆け上がった望月は蹴りで迎撃! 今度はエプロンでゴッチ式パイルドライバーを狙った望月だが、リバースで投げていった戸澤。しかし戸澤のパイルドライバーを逃れた望月はエプロンで、垂直落下式リバースDDT!
 場外カウント19でどうにか生還した戸澤はチョップやバイシクルキックで向かって行くが、望月も蹴りで応戦すると戸澤をコーナーに逆さ吊りにしてから顔面に蹴り。しかし突進してきた望月をフランケンで投げた戸澤はすぐさま立ち上がってシャイニング・ウィザード。さらにバイシクルキックを叩き込むが、望月は倒れない。ならばとソバットからスクリューキック、バックドロップで投げていった戸澤だが、望月はミドルキック、カカト落としを返すと三角蹴り。
 だが、これをかわした戸澤は掟破りの逆三角蹴り! 望月もジャーマンを返すが、戸澤は垂直落下式ブレーンバスターで応戦。ならばと望月は投げ捨てドラゴンスープレックスからイリュージョン。さらに戸澤のバイシクルキックを水面蹴りで迎撃すると最強ハイキックからバズソーキック。さらに三角蹴りを狙った望月だが、戸澤は飛び付いていって雪崩式ジャーマン! 続けて正調ジャーマンでカウント2まで追い込むと、必殺のパッケージ・ジャーマンで投げていったが、片腕のフックが外れてしまい惜しくもカウントは2!
 2度目のパッケージジャーマンを狙った戸澤だが、望月はコーナーに押し込んで防御すると、そのまあ戸澤をコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスター。20分が経過し、お互いに張り手でバチバチ殴り合うと、望月のフロントキックと戸澤のバイシクルキックが相打ちに。そこからイリュージョンを叩き込んだ望月だが、続く最強ハイキックは戸澤もハイキックを出して相打ちに。だが、真・最強ハイキックを叩き込んだ望月はトドメに顔面への三角蹴りを叩き込んで3カウント!

111013_DragonGate-2.jpg 試合後、例によってJUNCTION THREE(以下JIII)とBlood WARRIORS(以下BW)が舌戦を展開していると、八木本部長が割って入り「オイオイオイ、また揉め事か? お前ら自分たちで作った大きな軍団で必要ないだの、ゴミだの、吹きだまりだのおかしいんじゃねぇか? 二軍抗争になって軍団に所属していたら、それで満足......それは違うんじゃないか? タイトルマッチや綱引きマッチは緊張感のある試合が出来ても、それ以外の試合はそうでもないんじゃないか? リスクのある試合じゃないと緊張感のある試合が出来ないというのなら、次回11月4日の後楽園でやってもらいたいことがあるんだよ!」と告げる。
 八木本部長はJIIIvs.BWの5vs.5 10人タッグマッチをやるように言ったのだが、ただの10人タッグではなく、負けた選手はユニットから追放されるという。「このリスクを背負って闘うことが出来るのか?」と八木本部長に言われ、望月とCIMAは即承諾したのだが、問題は各ユニットからどう5人を選ぶか。すると八木本部長が「その5人の選び方は......吉野、土井、お前ら2人とも結構面白いものを考えてきたよな。吉野くじと土井ダーツ、結構斬新でいい考えだよ。でも俺も考えてきたんだよ! 例のものをもってきてくれ!」と言うと、リング上には19個のパンが運ばれてくる。
 「これはパンだ! ただのパンじゃないぞ! ここに19個の焼きたてパンがある。そして今日試合をした日本人選手、BWが10人、JIIIが9人、計19人いるはずだ。その全選手にこのパンを1個だけ食べてもらう。このパンの中には青い紙と緑の紙が5個ずつある。その紙が入っていた選手が敗者ユニット脱落マッチの選抜メンバーってことだ」と現役時代"ベーカリー八木"のリングネームだった八木本部長らしい抽選方法を発表!
 この"パン食い抽選"の結果、11・4後楽園大会で行われることになった『八木パンサバイバル5vs.5敗者ユニット脱落マッチ』のカードはCIMA&ハルク&サイバー&戸澤&土井vs.望月&吉野&Gamma&YAMATO&鷹木に決定! さらに抽選で選ばれなかった残りの9選手は綱引きでカードを決めて5試合のシングルマッチを行う綱引きマッチを行うことになった。なお、1人メンバーが少ないJIIIには、年内全戦参戦するリッチ・スワンが入ることになったのだが、BW側はトマホークT.Tはしゃべれないので、トマホークの口の代わりにトマホークKzyを入れて、1試合だけ2vs.1のハンデ戦を要求。なぜかキッドがこの理不尽な要求に対し、「やってやろうじゃねぇか!」と勝手に承諾してしまった。
 さらにBWは大会終了後の緊急会見を開き、11月30日に新木場1stRINGで第1回BW自主興行『1st Blood』を開催することを発表した。

111013_DragonGate-3.jpg 10・16大阪大会でCIMA&リコシェのツインゲート王座に挑戦する吉野正人&ドラゴン・キッド。この日はBWはサイバー・コング、JIIIはYAMATOを加え、6人タッグで前哨戦を行った。スピーディーかつ目まぐるしい攻防が展開される中、サイバーがYAMATOの飛び付き腕十字を持ち上げ、マットに叩き付けて脱出すると、CIMAらBWのメンバーがレフェリーを引きつける。その間にハサミを持ち出したサイバーはYAMATOの髪の毛をバッサリ切り捨ててしまった!
 10・16大阪での金網戦前に髪を切られたYAMATOだが、幸い元々長かったこともあり、あまり気にならず。それでも最後はサイバーがサイボーボムを狙ったところを回転し、裏十字固めのような体勢で腕を極めてギブアップを奪うと、サイバーのマスクを剥ぎ取ってみせた。
 また、最近影縫がビシビシと決まって絶好調のKAGETORAは、この日もハルクがファーストフラッシュを狙ったとことをうまく影縫で切り返したのだがカウントは2。ニヤリと笑ったハルクは改めてファーストフラッシュを狙ったのだが、KAGETORAは今度こそズバリのタイミングで影縫を決め、またしても3カウントを取ってみせた。
 するとKAGETORAは試合後、「オイ、ハルク! 今日の俺はテメーから勝ったぞ、オイ! いいか、よく聞けよ。16日大阪の金網ではな、俺、YAMATO、そして鷹木がテメーらなんかに負けるはずがないだろうが! 大阪での金網、テメー覚悟してかかってこいよ!」とハルクに強気で吐き捨てると、タッグを組んだ横須賀には「僕は享さんと組んでいけばもっともっと上を目指していけると思います。JIIIの中で僕と正式にタッグチームとしてやっていっていただけないでしょうか? こんな、こんな地味な私ですが、よろしくお願いします!」とお願い。現在クネスカは一時タッグを解消している横須賀はKEGTORAからの申し入れを受け入れた。
 さらに、戸澤やYAMATOに比べ、このところ制裁を欠いている鷹木信悟は、CIMAから「お前はパワーファイターとして売ってるけど、そのパワーはホンマものなんか?」と挑発され、ドラゲー内では桁外れのパワーを誇るブロディ・リーとシングルマッチを行った。ブロディのパワーにかなり苦しめられた鷹木だったが、STAY DREAMで叩き付けると、何とかパンピングボンバーでなぎ倒そうとするが、ブロディもビッグブーツで応戦。しかし渾身のパンピングボンバーでブロディの巨体をなぎ倒した鷹木は、ブロディを抱え上げると見事にラストファルコンリーを決めて3カウント! ようやく復調の兆しを見せたのだが、その直後ハルクはスワンダイブ式ミサイルキックで急襲! だが、そこに絶好調男のKAGETORAが入ってきて強烈な張り手でハルクを制裁してみせた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 5分1本勝負(18:15開始)
△超神龍
時間切れ引き分け
△小林瑛太

▼ダークマッチ 10分1本勝負
○新井健一郎/K-ness.
6分23秒 ダイビングヘッドバッド→体固め
シーサーBOY/●琴香

▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
土井成樹/堀口元気/●谷嵜なおき
10分12秒 超高角度シューティングスタープレス→片エビ固め
Gamma/○PAC/リッチ・スワン

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
神田裕之/●トマホークT.T
10分19秒 回転足折り固め
○ドン・フジイ/スペル・シーサー

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●B×Bハルク/斎藤了
13分3秒 影縫
横須賀享/○KAGETORA

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●ブロディ・リー
11分1秒 ラストファルコンリー→片エビ固め
○鷹木信悟

▼第5試合 6人タッグマッチ 45分1本勝負
CIMA/リコシェ/●サイバー・コング
20分2秒 腕ひしぎ逆十字固め
吉野正人/○YAMATO/ドラゴン・キッド

▼第6試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権 60分1本勝負
[王 者]○望月成晃
21分39秒 顔面への三角蹴り→片エビ固め
[挑戦者]●戸澤陽
※第13代王者が5度目の防衛に成功

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