諏訪魔と秋山がバチバチの三冠前哨戦!カズがTEAMビチッ!と入りしてKENSOとムタも好連携!?船木と河野が大乱闘!
全日本プロレス
ANNIVERSARY TOUR 2011
日時:10月10日(月)開始:12:00
場所:後楽園ホール
観衆:1400人
10日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『ANNIVERSARY TOUR 2011』。10・23両国大会で諏訪魔の三冠ヘビー級王座に挑戦することが決まったプロレスリング・ノアの秋山準。この日は9・11後楽園大会に続き前哨戦として、諏訪魔は現世界ジュニアヘビー級王者のKAIと組み、秋山はノアの常連外国人であるリッキー・マルビンと組み、タッグマッチで激突した。
諏訪魔が先発で出て行っても秋山は出て来ない。仕方なくKAIが諏訪魔を下げて先発でマルビンと相対する。いきなり張り手を見舞ったKAIだが、マルビンもエプロンからスワンダイブで飛び付きコルバタで場外まで投げ飛ばすと、プランチャに行くと見せかけてフェイント。KAIが気を抜いた瞬間に対角線ダッシュのトペを発射。マルビンが秋山にタッチすると、秋山は諏訪魔を指差すが、KAIは構わずエルボーで秋山に向かっていく。秋山のブレーンバスターを踏ん張って逆に投げたKAIはタッチをマルビンに妨害されるが、秋山は敢えてKAIが諏訪魔にタッチするのを待ち、KAIがタッチするのを確認すると、スカすようにマルビンにタッチ。
心理戦で諏訪魔を翻弄する秋山だが、怒った諏訪魔は控えの秋山に殴りかかっていく。マルビンが諏訪魔に向かって行くと諏訪魔はビッグブーツで吹っ飛ばし、さらに珍しくジャイアントスイングでブン回す。諏訪魔がKAIにタッチすると、タッチを受けた秋山はKAIにジャンピングニーを見舞ってから控えの諏訪魔を攻撃して本部席まで吹っ飛ばす。激怒した諏訪魔は試合の権利そっちのけで秋山に殴りかかっていくが、場外に諏訪魔を連れ出した秋山はカニ挟みで倒して鉄柵にぶつけると、マットをはがしてのDDTからエクスプロイダー。
さらにリングに戻った秋山はKAIにランニングニー。そしてマルビンからタッチを受け、ニーから急角度エクスプロイダーで投げた秋山はKAIを場外に放り投げ、控えの諏訪魔にフロントキック。だが、KAIも秋山のジャンピングニーをかわすと延髄蹴りを叩き込んで、ようやく諏訪魔にタッチ。秋山をドロップキックで吹っ飛ばした諏訪魔は、マルビンをラリアットで1回転させると「オー」。秋山もフロントネックロックに捕らえていくがKAIがカット。それでも秋山はエクスプロイダーで投げていったが、諏訪魔も秋山のランニングニーをキャッチしてキャプチュードで投げていく。
KAIとマルビンもお互いにトラースキックを何度も打ち合い、さらにマルビンは諏訪魔のラリアットをマトリックスでかわして延髄蹴りを叩き込むが、ハンドスプリングエルボーをキャッチした諏訪魔は投げ捨てジャーマン。そしてKAIが秋山をミサイルキックで吹っ飛ばしている間に諏訪魔が豪快なバックドロップ・ホールドで投げていってマルビンから3カウントを奪った。試合後、三冠のベルトを秋山に見せつけた諏訪魔が「秋山さん! 両国、俺は本気でこのベルトを守ります! 全力で行きます、以上!」と叫ぶと、秋山はベルトを指差しながら「俺はお前の気持ちは分かっている。でも俺の気持ちはすべてそこに行く! 全力で獲りに行くから覚悟しておけ!」と返答。諏訪魔はベルトを抱きかかえながら秋山を睨み付けた。
9・11後楽園大会でAAA時代の仲間であるダーク・オズ&ダーク・クエルボとの"TEAMビチッと!"を始動させたKENSOだったが、あっさり裏切られてしまう。代わりにTEAMビチッと!には曹彰が加入したが、その曹彰がビザ書き換えのために中国に一時帰国! そこでKENSOはこの日の第0試合でTEAMビチッと!に"ドラフト1位指名"したカズ・ハヤシとシングルマッチを行い、肌を合わせることで一度は断られたカズをもう一度勧誘することに。
開始直後から腰紐を自ら外してコーナー下に置いてから試合に挑んだKENSOは、カズと真っ向勝負。「さぁ皆さん、飛びますよぉ!」と宣言してからのプランチャこそかわされたが、AAA組に破壊されたヒザをカズが徹底して狙っていく中、KENSOは得意の張り手で応戦。カズも張り手を返していったが、バックドロップで投げたKENSOはスピアーの連打からダブルニードロップを落とし、試合終了8秒前にカズからピンフォールを奪った。
敗れたカズから握手を求めていき、これでカズのTEAMビチッ!入りが決定。セミファイナルではTEAMビチッ!のKENSOとカズ、さらに世界タッグ王者としてのムタとKENSOという図式でトリオを組み、オズ&クエルボ&MAZADAと対戦。奇襲攻撃を仕掛けていったKENSO組はペースを握ったかに思えたが、カズの背後からオズがイス攻撃をお見舞い! さらにムタとKENSOにもイス攻撃を見舞っていくと、怒ったムタは鉄製のフェンスを持ち出すがレフェリーが必死に制止。だが、何とかカズが自力でピンチを脱出すると、ムタは怒りのイス攻撃。KENSOも腰紐でチョーク攻撃を見舞っていくと、AAA組を場外に追いやってカズやムタが場外ダイブ。
KENSOのプランチャも珍しく決まったが、ムタがMAZADAを羽交い締めにしたところにKENSOが張り手。だが、これはかわされてムタに誤爆! 怒ったムタがKENSOに殴りかかり、世界タッグ王者コンビが空中分解かと思われたが、襲いかかっていったMAZADAに対し、ムタ&KENSOはピタリと息を合わせて連係攻撃! オズ&クエルボにも同時バックドロップを決めると、ムタがMAZDAに毒霧からの閃光魔術。そして最後はKENSOがダブルニーを落として3カウント。
試合後、上機嫌のKENSOはファンに長男が生まれたことを改めて報告してから「それでは私の愛する息子のためにビチッと4連発を決めたいと思います。いくぞー、せーの、ビチッと!×4」と絶叫。なお、TEAMビチッ!と入りしたカズは「新しいケンソースズキを見せていきます。このままの経歴でやってくのはもったいないから」と語った。
VM絡みの不祥事で謹慎に加え、右ヒジの手術によって欠場を続けていたKONO改め河野真幸がこの日復帰することに。しかし復帰会見で河野が「会社が勝手に決めたカードをやるだけ」と無気力発言したことに、復帰戦の相手を務めることになった船木誠勝が激怒! 6人タッグマッチながら「体で分からせます」と河野の制裁を宣言した。
VM時代を彷彿するように髭を蓄え、髪に金のメッシュを入れた河野は、明らかに気怠そうな様子。いざ船木と相対すると、差し合いを嫌って河野が振り解く。そして船木をロープに押し込んだ河野は張り手をお見舞い。船木もすぐさま張り手を返すと、ミドルキックを連打。河野はなおも張り手を打って行くが、相打ちになると打ち勝ったのは船木のほう。グラリとよろけた河野に対し、ミドルキックを叩き込んだ船木は河野が倒れると曙にタッチ。曙が河野のボディを踏みつけると、船木が河野の顔面を踏みつける。
曙と浜の圧殺攻撃に苦しめられた河野だが、浜のヒップトスをかわして自爆させると、ようやくドーリングにタッチ。もの凄い勢いのラリアットで浜をなぎ倒したドーリングは、西村修らとトレイン攻撃。さらに西村の延髄蹴りからドーリングがラリアットを叩き込むが、曙も西村に64を返す。さらに浜が「行くぞ、先生!」と叫びながらスティンクフェイスを決め、DDTで叩き付けると曙がダメ押しのボディプレスで3カウント。
その間ずっと場外で河野とやり合っていた船木は、リングに戻ると河野をのど輪で捕まえて言い争う。さらに船木が張り手を見舞っていくと、河野も殴りかかっていくが、曙や西村が両者を分ける。一旦引き揚げるかと思われた河野だが、再びリングに駆け上がって船木に殴りかかっていくと、船木も総合時代を彷彿させるようにタックルでテイクダウンしてマウントパンチ! 河野もスイープして殴りかかっていくが、その横でなぜかドーリングが止めに入る練習生をラリアットで吹っ飛ばし、さらに中之上にもラリアット! 幸か不幸かこれによって船木と河野の乱闘も何とか終息したが、両者の因縁が激化したのは間違いない。
また、この日近藤修司とタッグを組んで、金本浩二&稔のジュニスタと対戦した大和ヒロシは、途中近藤がピンチになると救出やカットではなく、なぜか近藤の"身代わり"となって金本の顔面ウォッシュを食らったり、ジュニスタ2人のミドルキックを「俺にやってみろ」と食らったりした末、最後は稔のFIREBALLスプラッシュを食らってピンフォール負け。
すると近藤は「大和、俺の身代わりになってくれてありがとう。でもよ、アッサリ負け過ぎじゃねぇか。たぶん佐藤光留ならこれキックアウトしたんじゃねぇかな。お前よりも佐藤光留のほうがいいんじゃねぇか」と言って1人先に退場。大和は近藤さん! 今まで2人で築き上げてきたのは何だったんですか! そんなに佐藤光留がいいんですか? 何でそんなに佐藤がいいんですか? あの野郎! 佐藤光留、絶対に許さねぇ!」と顔をクシャクシャにしながら叫んだ。光留を加えた三角関係が始まる?
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第0試合 シングルマッチ 10分1本勝負(※11:50開始)
○KENSO
9分52秒 ダブルニードロップ→片エビ固め
●カズ・ハヤシ
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●中之上靖文
5分48秒 逆エビ固め
○征矢匠
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○BUSHI
5分8秒 飛びつき横十字固め
●BLACK BUSHI
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
近藤修司/●大和ヒロシ
10分40秒 FIREBALLスプラッシュ→片エビ固め
金本浩二(新日本プロレス)/○稔
▼第4試合 河野真幸復帰戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
船木誠勝/○曙(フリー)/浜亮太
11分2秒 ボディプレス→体固め
●河野真幸/ジョー・ドーリング/西村修(フリー)
▼第5試合 アジアタッグ前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
太陽ケア/真田聖也/○征矢学
16分58秒 ラリアット→片エビ固め
大森隆男(フリー)/関本大介(大日本プロレス)/●岡林裕二(大日本プロレス)
▼第6試合 世界タッグ前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
グレート・ムタ/○KENSO/カズ・ハヤシ
12分16秒 ダブルニードロップ→体固め
ダーク・オズ(AAA)/ダーク・クエルボ(AAA)/●MAZADA(東京愚連隊)
▼第7試合 三冠前哨戦 タッグマッチ 60分1本勝負
○諏訪魔/KAI
19分13秒 バックドロップホールド
秋山準(NOAH)/●リッキー・マルビン(NOAH)
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