第2回DDT48総選挙1位だった佐藤光留が、"倒したい相手"のために賞金を返還!選抜メンバー入りした大石がDDT入団を直訴
DDTプロレスリング
DDT48総選挙結果発表興行
日時:9月29日(木)開始:19:30
場所:新宿FACE
観衆:550人(超満員札止め)
29日、新宿FACEで行われたDDTプロレスリング『DDT48総選挙結果発表興行』。昨年の第1回に続き、誰がどれくらいファンの支持を集めているのかがシビアに分かるDDT48総選挙が今年も開催された。平日にもかかわらず、無料ということもあり新宿FACEには超満員のファンが駆け付け、独特な緊張感が漂う中、発表されるまで選手たちも一切知らないという選挙結果が発表された!
今年は8・21大阪大会〜9・25後楽園大会までのDDT、ユニオンなどのDDTブランドの興行でチケット1枚、またはグッズ2000円ごとに1枚、投票用紙が配布された。DDT、ユニオン、DDT系フリー、ユニオン系フリー、若手通信系フリーの中から選ばれた立候補者48人の中からお客さんが投票出来るシステムは、昨年の第1回と変わらず。各候補者、会場で、USTREAMで、Twitterで、各自趣向を凝らした選挙活動を行ったが、18位以内に入った"選抜メンバー"のみが、10・23後楽園ホールで行われる『DDT Special 2011』に出場出来る。さらに1位になった選手は現在KUDOが保持しているKO-D無差別級王座に挑戦出来る上に、賞金100万円が贈呈される(現王者のKUDOが1位になった場合は、希望する選手と防衛戦が出来る)。
一部の選手は欠席だったが、ほとんどの選手が第1回のときと同様、コスチューム姿で登場し堅い表情で席に着いた。そして当選最後の1枠である18位を飛ばして17位から結果が発表されていく。17位石川、16位石井、15位アントンと発表されていき、何と14位にはDJニラがランクイン! その瞬間、場内が大きくどよめく。「入ると思わなかったのでコメントを用意してなかったんですけど、後悔させてやろうかなと思っています」と悪ぶったニラだが、司会の村田アナの肩についていた埃を取ってあげるジェントルマンっぷり! 一気に場内がハッピーな空気に包まれる中、続く13位は大社長こと高木三四郎がランクイン。
昨年の6位から大きく順位を落とした大社長だが、「去年より下がって悔しいですけど、それだけ新しい選手が出て来てるってことなので、経営者としては嬉しいですよ」と複雑な心境を吐露した大社長は「来年は圏外だ、このヤロー!」と捨て台詞。さらに12位には現KO-D無差別級王座のKUDOがランクインしたため、これでKUDOは10・23後楽園大会で1位選手の挑戦を受けることが決定。
さらに11位には昨年はケガで欠場中だったため選挙に参加できなかった大家健がランクイン! 1位になったら紫雷美央の手作りカレーを食べることと、同期(マッスル坂井とバンビ)を代表してKO-D王座に挑戦することを掲げていた大家だが、鶴見亜門GMは「嬉しいのはDJニラ。マッスル坂井、大鷲透なきあとのバラエティ班を引っ張ってきましたからね。あと大家健。カレー、ダメですかねぇ? 僕からも紫雷美央選手に頼んでみようと思います」と語った。
いよいよベスト10となり、10位にイサミ、9位にMIKAMI、8位にHARASHIMAとお馴染みの選手が入ったのだが、何と昨年3位に入りみんなを驚かせたチェリーがまさかの7位! チェリーが獲得した335票は、昨年3位を獲った309票よりも多かったのだが、この結果となった。そして6位には政見放送で離婚したことをカミングアウトした大石真翔がランクイン! 会場でファンとハグをするという独特な選挙活動をし、ディーノらとほもいろクローバーZを結成した大石がファンの支持を集める形となった。号泣しながらリングに上がった大石はいきなり「高木さん、6位に入りました。僕をDDTに入れてもらえませんか?」と大社長にDDT入団を直訴! すると大社長は驚いた様子ながら、しばらく考えた末に「いいよ。大石真翔、本日からDDT所属です!」と快諾!
感動のDDT入団となった大石だが、古巣・K-DOJOの関根は「お、大石さん! KAIENTAIは?」と訴えると、大石は「KAIENTAI、ありがとうございました」とすでに退団しているのだが、改めて旅立ちの言葉を贈った。
そして、ここで落選組が発表されることに。昨年19位とあと一歩で当選を逃し、この1年間頑張ってきた入江は残念ながら22位。今年は全日本プロレスのジュニアリーグ戦に出場し、KAIの持つ世界ジュニア王座への挑戦も決まったケニー・オメガがまさかの21位。地上波放送にも進出し会場人気も抜群もミスター6号が20位と、やはりベスト18入りがなかなか難しいことがよく分かる結果が現れたが、当選枠最後の1つである18位には高尾蒼馬が滑り込んだ。今年はヒールとしても開花した高尾だが、「これは素直にありがとうございました! ひと言、笑顔でありがとうございました!」と爽やかな笑顔を解禁。
その後、上位ベスト5の発表に。5位には昨年はケガで選挙に参加できなかったマサ高梨がランクイン。4位に入ったヤス・ウラノは「大きいことは言いません! あの17位にいるデカイ奴を380票分ぶつけてぶっ潰します!」と石川に宣戦布告。そして何と昨年1位だった男色ディーノが3位に! ディーノは「1位になってDDTをもうちょっと外向きに変えようと思ったんですけど、これはしょうがないね。アタシ個人は外に向かっていく姿勢、プロレスを初めて見た人がアタシを見て、『DDTスゲー』『プロレスってスゲー』って思ったらDDTファンは胸を張ってほしい。アタシはそういう存在だから。アタシに入れてくれた人は、その分だけ胸張っていい。そのために今後もアタシは闘い続けます!」と熱く語った。
今年は新日本プロレスのジュニアリーグでも優勝し、IWGPジュニア王座も奪取した飯伏幸太が2位にランクイン! 「嬉しいですよ、本当に。最初は中澤さんでよろしくお願いしますって感じだったんですけど、欠場してから逆に1位になりたいなって。欠場しているからこそ1位になりたかったです」と珍しく悔しさを口にしたように、飯伏は現在肩のケガで欠場中のため10・23後楽園大会に出場出来ない。そこで19位の選手が"繰り上げ当選"として飯伏の代わりに後楽園大会に出場することになったのだが、何と19位は中澤マイケル!
飯伏が「(選挙活動の)最初は中澤さんでよろしくお願いします」と言っていたマイケルが、飯伏の代打として後楽園大会に出場するというミラクルが起こったのだ! このミラクルには飯伏も思わず「感動しました」と語ったが、当のマイケルは「複雑な気分ですけど、飯伏さんありがとうございました」とごっちゃん街道まっしぐらだ。
そして、今年のDDT48総選挙1位だったのは、昨年2位だった佐藤光留! 中間発表でもぶっちぎりで1位だった光留が、2位の飯伏と169票差をつけてそのまま逃げ切った形となった。鶴見GMは「佐藤光留選手は前回の後楽園は出ていないんですけど、そこで1番票数を取ったのは佐藤選手なんですよ。だから民意なんですよね。DDTファンが今年は佐藤光留を推したいってことなんですよ」と分析。さらにGMからは10・23後楽園大会のメインで行われるKUDOvs.光留のKO-D無差別級戦終了後、3位のディーノから飯伏の代わりに繰り上げ当選した19位のマイケルまでの16名で"じゃんけん選抜"を行うことを発表! トーナメント戦を勝ち残った選手が、11・8大阪府立大会でKUDOvs.光留の勝者が持つKO-D王座に挑戦するという。
1位と発表されても厳しい表情のままだった光留は「これは1位を獲ったら言おうと思ったことがあります。実は選挙期間中にいまどうしても闘いたくて、コイツだけには負けたくないって人が選挙中にケガをしました。次に闘うとき、ケガのせいで負けたとか言われたくありません! 二度と同じところをケガしてほしくないので、この100万円は返還してその人の治療費に充ててください! アリスクラブとかは自力で実現します!」と現王者のKUDOにではなく、欠場中の飯伏に対して宣戦布告した上で、賞金の100万円を飯伏の治療費に使ってほしいと申し出た。GMは唐突な申し出に戸惑いながらも「僕の気持ちなので汲み取ってください!」という光留の申し出により、ひとまず賞金の返還を受け入れ、光留も記念撮影後に改めて10・23後楽園で対戦が決まったKUDOと睨み合った。
バックステージで光留は「去年よりも『今年は佐藤が1位を取るんじゃないか』って空気の中で戦う選挙戦の方が苦しかったです。けど、その苦しいって現実を受け止めれなかったら、1位になってもなんも変わらないと思ったんで、ちょっと覚悟を決めて目指しました」と語ったあと、飯伏へのこだわりに関しては「今回、総選挙で1位になってKO-Dのベルトを獲ってっていうのも、もちろんだったですけど、飯伏幸太って人には本当に負けたくなかったです。もしかしたら、そりゃ知名度では間違いなく勝てないです、テレビも出てるし。試合も1勝1敗かもしれないです。でも何かもっと大きなものに負けたくなかった。存在って意味で。俺のほうがこれ上回ってる、俺のほうがこうやってるって言っても、やっぱり自分で思っててもしゃーないですね、プロレスって。路上の喧嘩じゃないですから。だから飯伏幸太には勝ちたかったって思ってやってる途中に、飯伏さんが怪我したんですね」と語った。
また、3位のディーノは「なんで(光留が)向いたのが飯伏なのかと。アタシはKUDO君を向いて欲しかった。いまDDTで一番強いのはKUDO君だと思ってるから。だからそこでなぜ飯伏を向いてしまったのか、っていう事に関してはアタシはちょっと怒ってる。だからこの闘いに関しては完全にKUDO君に勝ってほしい。飯伏に向いた瞬間からアタシはひかるんを外敵と見た」と語る一方で、鶴見GMは「所属選手が1位にならなきゃいけないって思ってた自分が小さかったなというところですかね。そんなのにこだわってた自分がバカだったなという。パンクラスとかDDTとかあまり関係なくて、佐藤選手はDDTのチームの一員なんだなって感じですね」と語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼ダークマッチ1 8人タッグマッチ 15分1本勝負
〇HARASHIMA/マサ高梨/杉浦透(DEP)/翔太(スポルティーバ)
7分50秒 蒼魔刀→体固め
ビッグ諸橋(ユニオン)/●妻木洋夫(ユニオン)/福田洋(ユニオン)/関根龍一(K-DOJO)
▼ダークマッチ2 タッグマッチ 15分1本勝負
〇石井慧介/彰人(スポルティーバ)
7分11秒 ニールキック→片エビ固め
高尾蒼馬/●平田一喜
▼DDT48選挙結果発表
1位 558票:佐藤光留(↑)
2位 389票:飯伏幸太(↑)
3位 387票:男色ディーノ(↓)
4位 380票:ヤス・ウラノ(↑)
5位 363票:マサ高梨(初)
6位 356票:大石真翔(初)
7位 335票:チェリー(↓)
8位 287票:HARASHIMA(↓)
9位 252票:MIKAMI(↑)
10位 248票:木高イサミ(↑)
11位 247票:大家健(初)
12位 228票:KUDO(↑)
13位 197票:高木三四郎(↓)
14位 195票:DJニラ(初)
15位 182票:アントーニオ本多(↓)
16位 179票:石井慧介(↑)
17位 176票:石川修司(↓)
18位 146票:高尾蒼馬(初)
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19位 167票:中澤マイケル(初)※2位の飯伏が負傷欠場のため繰り上げ当選
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20位 161票:ミスター6号
21位 159票:ケニー・オメガ
22位 140票:入江茂弘
23位 119票:平田一喜
24位 107票:彰人
25位 99票:佐々木大輔
※()内は昨年との差、初=初ランクイン
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