三四郎との"最後の一騎打ち"に敗れたNOSAWAだが、MAZADAと和解して東京愚連隊の完全復活を宣言!CIMAはバラモン兄弟と危険な再会!
東京愚連隊自主興行
東京LOVE II ~ANOTHER CHANCE~
日時:9月28日(水) 開始:19:00
会場:新宿FCAE
観衆:390人(満員)
28日、新宿FACEで行われた東京愚連隊自主興行『東京LOVE II 〜ANOTHER CHANCE〜』。本来は今年の4月1日に開催される予定だったこの大会だったが、NOSAWA論外の不祥事により中止に。その後論外は無期限の謹慎に入ったが、6月に行われた鈴木みのるのチャリティー興行『カウント2.9』で電撃復帰! そして今回、愚連隊興行を仕切り直すことになった。
メインでは論外が保持している東京世界ヘビー級王座に、ユニオンプロレスの高木三四郎が挑戦する。一緒にDDTを創設したあと、DDTを辞めて海外や日本のリングを渡り歩きながら今のポジションを築いた論外と、14年間DDTを守り抜いてきて、さらに上を目指そうとしている高木。その両者がこのタイミングで相対することに。
煽りVの中では「いいタイミング。自分はプレイヤーだけでなく、経営している辛さも知っているので、その辺もぶつけていきたいですね」と語る高木に対し、「人生を賭けたシングルマッチを最後にやりたいですね。いろんな意味でトシ取ったんですかねぇ、お互い......勝つのは俺」と感慨深い表情で語った論外。
試合はお互いの力量を計るように腕の取り合いや手四つの力比べなど、オーソドックスから攻防からスタート。だが、高木のブレーンバスターをロープ際で逆に論外が投げていくと、高木はエプロンに着地。すかさず高木の左ヒザに低空ドロップキックを叩き込んだ論外は、場外に出て奈落式ドラゴンスクリュー! さらにリングに戻った論外はドラスクから足4の字固めで高木の左ヒザを集中攻撃。
論外の徹底した左ヒザ殺しにより下半身に力が入らない高木は、それでもチョップを打っていくが、論外は「来いよ!」と挑発しながら受け止める。だが、論外の串刺し攻撃を迎撃した高木はソバットからゆずポンキック! さらに背面式のダイビングエルボー。いまや高木は"DDTの高木"だけでなく、憧れの天龍や愛川ゆず季をも引き込んだ"TKG48の高木"でもあるのだ。論外も2発目のゆずポンキックをブロックすると、左ヒザに低空ドロップキック。そしてLOVEポーズからのシャイニング・ウィザード。論外も一時期は全日本を主戦場としており、武藤敬司から盗んできた部分を見せる。
そして「DDTだ!」と叫んでから高木をDDTで叩き付けた論外だが、高木も片膝をついた状態で論外のローキックをハンマーで迎撃すると、ショートレンジラリアットからスピコリドライバー。論外もシットダウン・ひまわりボムをエビ固めで切り返してバズソーキックを返すが、高木がテキサス・クローズラインからシットダウン・ひまわりボムで叩き付けると、論外の超高校級ラ・マヒストラをスタナーで切り返す。さらにスタナーを連発した高木はひまわりボムで叩き付け、天龍ばりにガッチリ押さえ込んで3カウント!
試合後、東京世界ヘビー級のベルトを受け取った高木は、「14年前にDDTという団体をNOSAWAと旗揚げしました! 当時、こうやって今日俺たちが闘っていることを想像した人は少ないと思います! DDTを一緒に旗揚げして、袂を分かちましたが、今日はお互いの生き様をぶつける試合でした。今日は俺が勝ったが、お前の人生は素晴らしいよ。そして俺も素晴らしい! 14年前、いなくてもいいよな虫ケラみたな存在だったのが、お前は今日これだけの仲間に囲まれて試合をした! 俺たちはもっともっと上目指していこうよ。俺はもっと上を目指すから一緒に上を目指そうぜ」と論外に声をかける。
論外は高木と握手を交わしたが、そこにFUJITAとKIKUZAWAが入ってきて「ちょっと待て! いなくてもいいようなレスラーはお前たちだけじゃないんだよ! 俺たちもそうなんだよ! 何ならお前らユニオンプロレスと東京愚連隊が全面対抗戦やってもいいんだぞ!」と高木に宣戦布告。それを聞いた高木は「俺はな、ユニオンの1所属選手であんまり権限がないんだよ。でもDDTプロレスの社長としてやってやろうじゃねぇか。テメェらみんなぶっ潰してやる!」と愚連隊からの挑戦状を受けて立つ構えを見せた!
最後に「今日はちょっと2月に事件を起こしてしまって、ちょっとブランクがあってね。高木三四郎に自分の中ではケジメをつけて、また新しいことが出来る気がします」と挨拶した論外は、さらに「今日、リングで決着付けたい人がいるんで......MAZADA、出てきてください! パレハ!」と論外が全日本を離脱する際に袂を分かったMAZADAを呼び込む。
この日、鈴木みのるとタッグを組んだMAZADAは、高山善廣&FUJITAと対戦。MAZADAとFUJITAといえば昨年10・8後楽園での『NOSAWA BOM・BA-YE!6』でシングルで対戦してさらに因縁を深めたが、今回は側に鈴木と高山という"親分"たちがいたせいか、凄惨な試合とはならず真っ向勝負に。試合はFUJITAがサスケだましセグウェイでMAZADAから3カウントを奪い、シングル戦で敗れたリベンジに成功。試合後、鈴木と高山が見守る中、闘って通じるものがあったのかMAZADAとFUJITAは握手を交わした。
そのMAZADAをリングに招き入れた論外は、マイクを使わずリング上でMAZADAに語りかける。頷きながら論外の話に耳を傾けていたMAZADAに論外が握手を求めると、長考の末に握手に応じたMAZADA! そしてMAZADAが涙を堪えるようにしながらFUJITA、KIKUZAWAとも握手を交わすと、論外は「今日で東京愚連隊は完全復活します。僕らはまた海深く潜ったほうがいいですか? それとも掻き回したほうがいいですか? 僕らは掻き回します、このプロレス界を!」と、伝説のユニット東京愚連隊の完全復活を宣言!
インタビュースペースでも久しぶりに論外やほかのメンバーと共にコメントを出したMAZADAは「楽しいっすね。楽しいっすね、コレ」と笑顔。論外も「仕事の力量じゃメジャー、インディー問わず、誰にも負けねぇからよ。本当に、やっと、やっと暴れられる! 今日がスタート!」としみじみ語った。また鈴木はMAZADAが愚連隊に帰ってきたことで「おい、お前ら、コレを何て言うか知ってるか? 仲良しこよしっつぅんだよ。仲良しでこよしだからグーで殴り合えるんだよ、だから思いっきり殴れんだよ、蹴飛ばせるんだよ。だからギリギリのとこまで首を絞めれるんだよ。な? こんな仲良しこよしだったらいつでもどうぞ、大歓迎だ」と上機嫌だった。
ドラゴンゲートで現在ツインゲート&ユナイテッドゲートタッグ王者のCIMA&リコシェが、愚連隊興行に初参戦! しかも、あのバラモン兄弟と対戦! 闘龍門出身のバラモン兄弟としては久しぶりにCIMAと再会となるが、"あの頃"の佐藤兄弟とはもはや別人! それだけに再会というよりはバラモン兄弟との初遭遇と言ったほうがいいだろう。バラモン兄弟は煽りVの中で「東京大戦争・第1章とか続きがあるみたいだけど、アイツらとは今回で最後だからな! しかも普通の試合は面白くないからハードコアでやってやるからな!」と発言。その言葉通り、道路標識、アタッシュケース、マネキン、通風口のパイプなど大量の武器を持参して登場!
いきなりペットボトルで襲いかかっていったバラモン兄弟はリコシェに対し、「ヤンキーに負けるな! 大和魂見せてみろ!」と叫びながら向かっていくが、リコシェは奪い取った道路標識でケイを殴打。そこにCIMAも入ってきて標識で兄弟をタコ殴りにしていく。さらにCIMAはマネキンの首に紐を結び付けると、その紐をブンブン回してマネキンを兄弟にぶつけていく!
完全にお株を奪われたバラモン兄弟だが、CIMAはエキサイトするあまり(?)間違えてマネキンをカバー。その後も何かとマネキンを兄弟と間違えて(?)攻撃していくCIMAだが、蹴ったマネキンが横のバケツにぶつかり、中に入ってきた水がほとんどこぼれてしまうと、場内から「あ〜〜〜」の声があがりCIMAも思わず苦笑い。それでもケイをスリーパーに捕らえたCIMAだが、ケイの口からはお告ゲルが! お告ゲルをCIMAに顔面に押し付けジャンピングキックを見舞ったケイは、「東京大戦争!」と叫んでからドラゲー組を場外に連れ出して客席を徘徊しながら大乱闘!
売店付近で乱闘を繰り広げたCIMAは、なぜか拝借した愚連隊のポートレイトを観客にアピールしながら戻って来ると、マネキンの腕を使って地獄突きをお見舞い。リコシェも長テーブルの上に上がってケイと大乱闘。ようやくリングに戻ったバラモン兄弟は和田京平レフェリーに「お父さん、アレとって」と言ってパイプを取ってもらうと、腕に装着してラリアット。さらにCIMAがマネキンの首に巻いた紐をリコシェの首に巻き付けて、絞死刑攻撃。
CIMAがカットに入るが、足に工事現場などでよく見かけるロードコーンを装着したシュウがコーンミドルキックをお見舞い。だが、蹴り足をキャッチしたCIMAはドラゴンスクリュー。しかし兄弟は水絞り機能のあるバケツでCIMAの腕を絞ったり、ヘルメットを被せた京平さんをCIMAに叩き付けたりとやりたい放題! 怒った京平さんはヘルメットで兄弟、さらにCIMAとリコシェも殴り付け京平無双!
立ち上がったCIMAはシュウにバッククラッカーを決めると、リングサイドの観客に「イスを貸してくれんか」とお願い。観客が戸惑っていると、なぜかケイが「貸してやれよ!」と言って、観客がCIMAにイスを手渡す。イス攻撃からヴィーナス→アイコノクラズムと決めていったCIMAは続けてパーフェクトドライバー。そこにリコシェが630°セントーンを落とすがカウントは2! すると兄弟は鉄製の消化器ケースを持ち出し、その上にCIMAをフェースバスターで叩き付ける。するとCIMAは額から大流血! そこにシュウが墨汁ミストを噴射するが、CIMAが間一髪でかわしてケイに誤爆させると、リコシェがシュウを蹴りで場外に追いやり、変型のサスケスペシャル1号を発射!
その間にCIMAがケイをシュバインで叩き付けると、倒れたケイの顔面に口からお告ゲルを吐きかける! 墨汁とお告ゲルまみれになったケイにダメ押しのメテオラを叩き込んで3カウント! バラモン兄弟との危険な再会がとんでもない形になったCIMAは「CIMA、もうすぐ34歳。プロレスキャリア14年。今日、私は処女を失いました......。コレ明日沼津でドラゴンゲートの大会があるんですけど、会社にたぶん怒られると思います。でも怒られてもいいじゃないですか! 今日ツインズとやっていい刺激を受けましたので、2回目はないと言ってましたが、2回目を飛ばして次は第3回をやりましょうよ! 第三次世界大戦や! それと大親友のNOSAWA先輩がこうやって大会を開いたので、Blood WARRIORSのCIMAとしてもまた何かやりたいと思います」と発言して喝采を浴びた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 Shall we wrestling? 15分1本勝負
○TAKAみちのく(K-DOJO)
9分13秒 逆さ押さえ込み
●KIKUZAWA
▼第2試合 スターダム提供試合 スペシャル3WAYマッチ 20分1本勝負
○紫雷イオ(フリー)
11分7秒 鹿島を体固めしている高橋へのジャンピングダブルニー→エビ固め
●鹿島沙希(スターダム)
※もう1人は高橋奈苗(スターダム)
▼第3試合 X-LAWインターナショナル選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○エル・サムライ(フリー)
6分37秒 チキンウイング・アームロック→ギブアップ
[挑戦者]●佐藤光留(パンクラスMISSION)
※第2代王者が初防衛に成功
▼第4試合 BLOOD WARRIORS対バラモン兄弟〜東京大戦争〜 第1章 45分1本勝負
○CIMA(DRAGON GATE)/リコシェ(DRAGON GATE)
15分40秒 メテオラ→片エビ固め
バラモン・シュウ(フリー)/●バラモン・ケイ(フリー)
▼第5試合 鳥新生〜KO-D大冒険〜 60分1本勝負
○KUDO(DDT)
7分26秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
●チキンボーイ
▼第6試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/●MAZADA(フリー)
26分5秒 サスケだましセグウェイ→エビ固め
高山善廣(高山堂)/○FUJITA
▼第7試合 東京世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●NOSAWA論外
18分9秒 HIMAWARI-BOMB→エビ固め
[挑戦者]○高木三四郎(ユニオンプロレス)
※初代王者が初防衛に失敗。高木が第2代王者へ
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